140 / 418
第139話 [レイの修行Part1]
しおりを挟む
「やっぱり有名なのか?」
「・・・。」
サスケも流石に本人の目の前で言うのを躊躇っていたが、その沈黙が物語っていた。
「私も嫌という程、分かってるのでサスケさんもお気になさらずに。」
レンが少し悲しい表情でサスケに声を掛けているとルークが俺に話しかけてきた。
「しかし、どうすんだ?」
「それはこれから模索していくさ。っても幾つか案は有るけどな。」
「何をさせるんだ?」
「それは上手くいってからのお楽しみって事で。さぁさぁ時間も無い事だし、全員迷宮に行った行った。」
俺がそう言うと子供達は近くに居た精霊に頼んで初級に。ルークとツバキが中級に行くとサスケが声を掛けてきた。
「師匠、拙者は・・・。」
「そういえば言って無かったな。サスケは上級な。」
「中級がBランク上位という事はAランク上位という事でござるか。」
「多分な。サスケなら問題無いだろ?」
「それなら問題ないでござる。」
「まぁ、今日は慣らしで良いぞ。ダンジョンは久しぶりだろ?」
「そうでござるな。ただスタンピード状態が慣らしと言えるかは別でござるが・・・。」
「まぁ、大丈夫だろ。それとも感が戻るまで、俺と模擬戦するか?」
「は、早く上級に連れて行って欲しいでござる!」
俺の言葉に焦りの表情を浮かべながら言って来たので俺は笑いながら上級へ送ってやった。
「さてと、じゃあ始めるか。」
「本当に良いのか?」
俺がそう言うとレイは申し訳なさそうに返答してきた。
「まぁ、不安なのも分かるが俺に任せてみないか?もしダメだったとしても自分の身は守れる様になるはずだ。」
「分かった。シュウトに任せるよ。」
「よし!じゃあ先ずは準備体操をしようか。」
「体操?」
「そうだ、先ずは体操をして身体を解して身体を痛めない様にする必要があるからな。」
「・・・分かった。」
「じゃあ最初は俺の動きを真似してみてくれ。」
「分かった。」
暫く体操をしているとレイが話し掛けてきた。
「シュウト、かなりゆっくりやってるけど、俺に合わせてくれてるのか?」
「いや、慣れてきたらもう少しゆっくりやるぞ。」
「それで身体を解せるのか?」
「あぁ、動きも少しはましになってきたから今度は俺の呼吸も真似していってくれ。」
「わ、分かった。」
レイは不思議そうな顔をしながらも俺の真似をしてたので、俺はレイが汗だくになるまで行い、レイがふらつき始めたのを見て体操を止めた。
「・・・ふぅ~やっと止まった。・・・運動にもなるのか疑問だったけど、疲れるね。」
「まぁそうだろうな。一旦、水を飲みながら一寸休憩したら今度は1人でやってもらうからな。」
「え?これから戦闘訓練をするんじゃないの?」
「何言ってんだよ。今の体操でかなり凝り固まってるのが、分かったからそのまま今日は皆んなが戻ってくるまで、継続してもらうぞ。」
「そ、そんなに?」
「疲れるなら、ほらポーションを飲んで続ける!」
俺はそう言いながらポーションを渡すとレイは絶望的な顔をしながらもポーションを飲んでから続けた。
暫く続け、また休憩に入るとレイはまた話し掛けてきた。
「シュウトはさっきから何してるんだ?」
「レイの周りの気の密度を上げてるんだ。」
「何で?」
「体操の効果を上げる為だ。」
「へぇ~そうなのかぁ。」
「さっ、休憩は終わりだ。この後はもう少しゆっくり動いて呼吸も臍の下まで空気を行き渡せるイメージでやっていけ。因みに呼吸もゆっくりな。」
「分かった。」
その後、1時間程すると子供達が帰ってきた。
「どうだった?」
「大丈夫だよ。流石にこっちの子だね、魔物を倒す事に忌避感は無かったよ。」
「そうか、なら安心だな。とりあえず、この後は物を壊さない様に何か小物を作ったり、日常生活に支障が無い様に動きの練習に付き合ってあげなさい。危なかったら助けてあげるんだぞ。」
「「は~い。」」
「ボタンちゃんも急激なレベルアップの所為で大変だと思うけど、今日だけじゃないから頑張ってな。」
「うん♪」
俺はそう言うと恵美に薪にする様の木と三日月小刀を渡した。
子供達が離れて行ったのを確認すると再びレイの相手をしていき、数時間が経過すると今度はルーク達が帰ってきた。
「どうだった?」
「問題ねぇ。それより・・・」
ルークはそう言うと俺に耳打ちしてきた。
「レイの気が大きくなった気がするんだが何したんだ?」
聞かれた俺も小声で話した。
「お前と2週間掛けてする予定だった修行だよ。」
「え?仙気を習得させるのか?」
「出来るかは本人の努力次第だが、レイの戦闘時の失敗の原因の1つは気の滞りもあるんじゃないかと思って調べたら思った通り何故あそこまで固まった状態で生活出来るのか分からないレベルだったんだよ。」
「そんなにか!?・・・アレで治るのか?」
「問題ない。お前が気が大きくなった様に感じたのは実際、凝り固まった気の通りを良くしたからだからな。」
「なるほど。なら、普通に戦える様になったのか?」
「いや、分からない。明日もう一度、この体操をやってから1度武器を扱わせて、それで駄目なら別の方法を試すつもりだ。」
「なるほどな。昔から悩んでたから頼むな。」
「あぁ、出来るだけの事はするつもりだ。ところで、サスケを迎えに行ってくれないか?」
「分かった。」
ルークはそう言うとサスケを迎えに行った。
「レイ、そろそろ全員が揃うから今日のところは終了だ。」
俺がそう言うとレイはへたり込んでいた。俺はそんなレイを見ながら食事の準備をし始め、全員が揃ったところで食事を終わらせ、明日の予定を伝えた。
「子供達は今日と一緒で初級に行ってもらうつもりだけど、ボタンちゃん、大丈夫か?無理なら1日休みにしても大丈夫だぞ?」
「行く!」
「そうか、なら真司達は今日と同じでレベリングしてやってくれ。但し、何体倒しても良いけど、無理だけはさせない様にな。」
「「は~い。」」
「次にルークとツバキだけど、明日からは1人ずつ離れて戦闘する事は可能か?」
「俺もツバキも問題ねぇ。」
「そうか、ならルークは木製武器で、ツバキは全力でルークに負けない様に頑張れ。ルークは討伐数をツバキに負ける様な事が有れば、戻ってから俺との模擬戦な。」
「え!?マジかよ。」
「当たり前だろ。例え木製だとしても負けは許されないと思えよ。」
「わ、分かった。」
ルークはそう言うと肩を落としながらも木製武器に気を流して動きを確かめていた。
「最後にサスケだが、久しぶりの討伐はどうだった?」
「最初はアレでござったが、最後の方は感は取り戻せたと思うでござる。」
「なら、明日は踏破しろ。」
「分かったでござる。」
「レイは明日の朝食後、準備体操したら1度武器を持ったらどうなるか、見せてくれ。」
「・・・分かった。」
「心配するな。準備体操が終わる頃には皆んなは迷宮だ、それに俺がお前の攻撃如きで傷付くはずが無いだろ。」
「そうだな。分かった。」
「よし!じゃあとりあえず今日はもう寝るか・・・あっ!」
「どうした?」
俺が大事な事を思い出して声を上げるとルークが聞いてきたので、俺は話し始めた。
「いや、皆んなの寝床の事を忘れてた。」
「あぁ、それなら心配ないぞ。レイが移動式家屋を持ってるから。」
「そうなのか?」
「あぁ、師匠がシュウトと居るなら何れは必要になるだろうと何軒か移動式家屋が入った専用のマジックバッグを持たせてくれたからね。」
「そうなのか、流石ハロルドさんだな。」
レイがそう言いながらマジックバッグから2軒の移動式家屋を出したのを見て安心して就寝する事が出来た。
翌朝、俺はまだ皆んなが寝静まっている間に起きて、子供達が起きたら直ぐに俺の魔力を吸収する事が出来る様に魔力を放出してから世界樹の種の世話をして戻ると皆んなが起きて食事の用意を終わらせてくれていた。
「おぉ、戻ったな。」
「悪いな皆んな。明日からは俺が遅かったら先に食べてくれて良いからな。」
「気にすんな。皆んなもさっき起きて用意したばっかりだからな。」
「そうか、じゃあ食べるか。」
俺達はそう言うと食事を終わらせて各自今日の修行をする為に散り散りに迷宮に向かい、レイは準備体操を終わらせた。
「よし!じゃあ先ずは剣でこの丸太を斬りつけてみてくれ。」
「お、おう。」
レイはそう言うと剣を振り上げて構え、斬りつけ、丸太を切断した。
「お、おぉぉぉー。やった!やったぞ!シュウト斬れた!斬れたぞ!」
レイは丸太を切断した事にかなり喜んで俺の方に飛んできた。
「お、おう。良かったな。っていうかそれも出来なかったのか。」
俺がそう言うとレイは顔を真っ赤にしながら頷いていた。
「そ、そうか。なら次は投擲をしてみてくれ。」
俺がそう言いながら石を渡すとレイは先程と同様に気合いを入れて投げた。しかし、投げた石や別の武器は尽く外れ、どれだけ近づけても100%外していた。しかもそれは弓に変えて射っても同じだった。
「なるほどな。手から離れると駄目なのか。じゃあ次は剣術の稽古をしてみようか。」
俺はそう言うと気合いの入ったレイに指導していったが、どれだけ教えても剣を振ることは出来ても素人が振り回しているだけの動きしか出来なかった。しかもそれは他の武器に変えても同じだった。
「やっぱり駄目なのかなぁ。」
「武術はもう呪いに掛かってると思えるくらい駄目だな。」
「だろ。すまないなシュウト。」
レイはそう言いながら落ち込んでいたので俺は一旦、外の世界に出て弱い魔物を瀕死の状態にして、持って帰った。
「わっ!どこ行ったと思ったら何を持って来たんだよ!?」
「ん?適当に弱そうな魔物を瀕死状態にしてから持ってきた。」
「弱そうなって、それCランクのブラッドブルじゃないか!」
「ん?この牛って強いのか?」
「ブラッドブルの突進攻撃は同じCランクのオーガですら一撃なんだぞ。」
「そうなのか。倒した後に昼か晩飯になるかと思って持ってきたんだけどなぁ。」
「まぁ確かに美味しいけど・・・。」
「とりあえず瀕死だから斬り殺せるか試してくれ。」
「わ、分かった。」
レイはそう言うと剣を振り上げ、気合いを入れて振り下ろした。
「・・・。」
サスケも流石に本人の目の前で言うのを躊躇っていたが、その沈黙が物語っていた。
「私も嫌という程、分かってるのでサスケさんもお気になさらずに。」
レンが少し悲しい表情でサスケに声を掛けているとルークが俺に話しかけてきた。
「しかし、どうすんだ?」
「それはこれから模索していくさ。っても幾つか案は有るけどな。」
「何をさせるんだ?」
「それは上手くいってからのお楽しみって事で。さぁさぁ時間も無い事だし、全員迷宮に行った行った。」
俺がそう言うと子供達は近くに居た精霊に頼んで初級に。ルークとツバキが中級に行くとサスケが声を掛けてきた。
「師匠、拙者は・・・。」
「そういえば言って無かったな。サスケは上級な。」
「中級がBランク上位という事はAランク上位という事でござるか。」
「多分な。サスケなら問題無いだろ?」
「それなら問題ないでござる。」
「まぁ、今日は慣らしで良いぞ。ダンジョンは久しぶりだろ?」
「そうでござるな。ただスタンピード状態が慣らしと言えるかは別でござるが・・・。」
「まぁ、大丈夫だろ。それとも感が戻るまで、俺と模擬戦するか?」
「は、早く上級に連れて行って欲しいでござる!」
俺の言葉に焦りの表情を浮かべながら言って来たので俺は笑いながら上級へ送ってやった。
「さてと、じゃあ始めるか。」
「本当に良いのか?」
俺がそう言うとレイは申し訳なさそうに返答してきた。
「まぁ、不安なのも分かるが俺に任せてみないか?もしダメだったとしても自分の身は守れる様になるはずだ。」
「分かった。シュウトに任せるよ。」
「よし!じゃあ先ずは準備体操をしようか。」
「体操?」
「そうだ、先ずは体操をして身体を解して身体を痛めない様にする必要があるからな。」
「・・・分かった。」
「じゃあ最初は俺の動きを真似してみてくれ。」
「分かった。」
暫く体操をしているとレイが話し掛けてきた。
「シュウト、かなりゆっくりやってるけど、俺に合わせてくれてるのか?」
「いや、慣れてきたらもう少しゆっくりやるぞ。」
「それで身体を解せるのか?」
「あぁ、動きも少しはましになってきたから今度は俺の呼吸も真似していってくれ。」
「わ、分かった。」
レイは不思議そうな顔をしながらも俺の真似をしてたので、俺はレイが汗だくになるまで行い、レイがふらつき始めたのを見て体操を止めた。
「・・・ふぅ~やっと止まった。・・・運動にもなるのか疑問だったけど、疲れるね。」
「まぁそうだろうな。一旦、水を飲みながら一寸休憩したら今度は1人でやってもらうからな。」
「え?これから戦闘訓練をするんじゃないの?」
「何言ってんだよ。今の体操でかなり凝り固まってるのが、分かったからそのまま今日は皆んなが戻ってくるまで、継続してもらうぞ。」
「そ、そんなに?」
「疲れるなら、ほらポーションを飲んで続ける!」
俺はそう言いながらポーションを渡すとレイは絶望的な顔をしながらもポーションを飲んでから続けた。
暫く続け、また休憩に入るとレイはまた話し掛けてきた。
「シュウトはさっきから何してるんだ?」
「レイの周りの気の密度を上げてるんだ。」
「何で?」
「体操の効果を上げる為だ。」
「へぇ~そうなのかぁ。」
「さっ、休憩は終わりだ。この後はもう少しゆっくり動いて呼吸も臍の下まで空気を行き渡せるイメージでやっていけ。因みに呼吸もゆっくりな。」
「分かった。」
その後、1時間程すると子供達が帰ってきた。
「どうだった?」
「大丈夫だよ。流石にこっちの子だね、魔物を倒す事に忌避感は無かったよ。」
「そうか、なら安心だな。とりあえず、この後は物を壊さない様に何か小物を作ったり、日常生活に支障が無い様に動きの練習に付き合ってあげなさい。危なかったら助けてあげるんだぞ。」
「「は~い。」」
「ボタンちゃんも急激なレベルアップの所為で大変だと思うけど、今日だけじゃないから頑張ってな。」
「うん♪」
俺はそう言うと恵美に薪にする様の木と三日月小刀を渡した。
子供達が離れて行ったのを確認すると再びレイの相手をしていき、数時間が経過すると今度はルーク達が帰ってきた。
「どうだった?」
「問題ねぇ。それより・・・」
ルークはそう言うと俺に耳打ちしてきた。
「レイの気が大きくなった気がするんだが何したんだ?」
聞かれた俺も小声で話した。
「お前と2週間掛けてする予定だった修行だよ。」
「え?仙気を習得させるのか?」
「出来るかは本人の努力次第だが、レイの戦闘時の失敗の原因の1つは気の滞りもあるんじゃないかと思って調べたら思った通り何故あそこまで固まった状態で生活出来るのか分からないレベルだったんだよ。」
「そんなにか!?・・・アレで治るのか?」
「問題ない。お前が気が大きくなった様に感じたのは実際、凝り固まった気の通りを良くしたからだからな。」
「なるほど。なら、普通に戦える様になったのか?」
「いや、分からない。明日もう一度、この体操をやってから1度武器を扱わせて、それで駄目なら別の方法を試すつもりだ。」
「なるほどな。昔から悩んでたから頼むな。」
「あぁ、出来るだけの事はするつもりだ。ところで、サスケを迎えに行ってくれないか?」
「分かった。」
ルークはそう言うとサスケを迎えに行った。
「レイ、そろそろ全員が揃うから今日のところは終了だ。」
俺がそう言うとレイはへたり込んでいた。俺はそんなレイを見ながら食事の準備をし始め、全員が揃ったところで食事を終わらせ、明日の予定を伝えた。
「子供達は今日と一緒で初級に行ってもらうつもりだけど、ボタンちゃん、大丈夫か?無理なら1日休みにしても大丈夫だぞ?」
「行く!」
「そうか、なら真司達は今日と同じでレベリングしてやってくれ。但し、何体倒しても良いけど、無理だけはさせない様にな。」
「「は~い。」」
「次にルークとツバキだけど、明日からは1人ずつ離れて戦闘する事は可能か?」
「俺もツバキも問題ねぇ。」
「そうか、ならルークは木製武器で、ツバキは全力でルークに負けない様に頑張れ。ルークは討伐数をツバキに負ける様な事が有れば、戻ってから俺との模擬戦な。」
「え!?マジかよ。」
「当たり前だろ。例え木製だとしても負けは許されないと思えよ。」
「わ、分かった。」
ルークはそう言うと肩を落としながらも木製武器に気を流して動きを確かめていた。
「最後にサスケだが、久しぶりの討伐はどうだった?」
「最初はアレでござったが、最後の方は感は取り戻せたと思うでござる。」
「なら、明日は踏破しろ。」
「分かったでござる。」
「レイは明日の朝食後、準備体操したら1度武器を持ったらどうなるか、見せてくれ。」
「・・・分かった。」
「心配するな。準備体操が終わる頃には皆んなは迷宮だ、それに俺がお前の攻撃如きで傷付くはずが無いだろ。」
「そうだな。分かった。」
「よし!じゃあとりあえず今日はもう寝るか・・・あっ!」
「どうした?」
俺が大事な事を思い出して声を上げるとルークが聞いてきたので、俺は話し始めた。
「いや、皆んなの寝床の事を忘れてた。」
「あぁ、それなら心配ないぞ。レイが移動式家屋を持ってるから。」
「そうなのか?」
「あぁ、師匠がシュウトと居るなら何れは必要になるだろうと何軒か移動式家屋が入った専用のマジックバッグを持たせてくれたからね。」
「そうなのか、流石ハロルドさんだな。」
レイがそう言いながらマジックバッグから2軒の移動式家屋を出したのを見て安心して就寝する事が出来た。
翌朝、俺はまだ皆んなが寝静まっている間に起きて、子供達が起きたら直ぐに俺の魔力を吸収する事が出来る様に魔力を放出してから世界樹の種の世話をして戻ると皆んなが起きて食事の用意を終わらせてくれていた。
「おぉ、戻ったな。」
「悪いな皆んな。明日からは俺が遅かったら先に食べてくれて良いからな。」
「気にすんな。皆んなもさっき起きて用意したばっかりだからな。」
「そうか、じゃあ食べるか。」
俺達はそう言うと食事を終わらせて各自今日の修行をする為に散り散りに迷宮に向かい、レイは準備体操を終わらせた。
「よし!じゃあ先ずは剣でこの丸太を斬りつけてみてくれ。」
「お、おう。」
レイはそう言うと剣を振り上げて構え、斬りつけ、丸太を切断した。
「お、おぉぉぉー。やった!やったぞ!シュウト斬れた!斬れたぞ!」
レイは丸太を切断した事にかなり喜んで俺の方に飛んできた。
「お、おう。良かったな。っていうかそれも出来なかったのか。」
俺がそう言うとレイは顔を真っ赤にしながら頷いていた。
「そ、そうか。なら次は投擲をしてみてくれ。」
俺がそう言いながら石を渡すとレイは先程と同様に気合いを入れて投げた。しかし、投げた石や別の武器は尽く外れ、どれだけ近づけても100%外していた。しかもそれは弓に変えて射っても同じだった。
「なるほどな。手から離れると駄目なのか。じゃあ次は剣術の稽古をしてみようか。」
俺はそう言うと気合いの入ったレイに指導していったが、どれだけ教えても剣を振ることは出来ても素人が振り回しているだけの動きしか出来なかった。しかもそれは他の武器に変えても同じだった。
「やっぱり駄目なのかなぁ。」
「武術はもう呪いに掛かってると思えるくらい駄目だな。」
「だろ。すまないなシュウト。」
レイはそう言いながら落ち込んでいたので俺は一旦、外の世界に出て弱い魔物を瀕死の状態にして、持って帰った。
「わっ!どこ行ったと思ったら何を持って来たんだよ!?」
「ん?適当に弱そうな魔物を瀕死状態にしてから持ってきた。」
「弱そうなって、それCランクのブラッドブルじゃないか!」
「ん?この牛って強いのか?」
「ブラッドブルの突進攻撃は同じCランクのオーガですら一撃なんだぞ。」
「そうなのか。倒した後に昼か晩飯になるかと思って持ってきたんだけどなぁ。」
「まぁ確かに美味しいけど・・・。」
「とりあえず瀕死だから斬り殺せるか試してくれ。」
「わ、分かった。」
レイはそう言うと剣を振り上げ、気合いを入れて振り下ろした。
89
あなたにおすすめの小説
最強超人は異世界にてスマホを使う
萩場ぬし
ファンタジー
主人公、柏木 和(かしわぎ かず)は「武人」と呼ばれる武術を極めんとする者であり、ある日祖父から自分が世界で最強であることを知らされたのだった。
そして次の瞬間、自宅のコタツにいたはずの和は見知らぬ土地で寝転がっていた――
「……いや草」
私は〈元〉小石でございます! ~癒し系ゴーレムと魔物使い~
Ss侍
ファンタジー
"私"はある時目覚めたら身体が小石になっていた。
動けない、何もできない、そもそも身体がない。
自分の運命に嘆きつつ小石として過ごしていたある日、小さな人形のような可愛らしいゴーレムがやってきた。
ひょんなことからそのゴーレムの身体をのっとってしまった"私"。
それが、全ての出会いと冒険の始まりだとは知らずに_____!!
武装法人二階堂商会 ―― 企業買収(M&A)で異世界を支配する!
Innocentblue
ファンタジー
日本で企業買収の最前線を駆け抜けてきた敏腕社長・二階堂漣司。
裏切りにより命を落としたはずの彼が目を覚ましたのは、
剣と魔法が支配する異世界の戦場だった。
与えられたスキルは《企業買収(M&A)》。
兵士も村も土地も国家さえも、株式として評価・買収・支配できる異能の力。
「ならば、この世界そのものを買い叩く」
漣司は《武装法人二階堂商会》を設立。
冷徹な参謀にして最強の魔導士リュシア、獣人傭兵団、裏社会の戦力――
すべてを子会社として編成し、経済と武力を融合した前代未聞の経営戦争へと踏み出す。
弱小の村を救済し、都市と契約を結び、裏切り者を切り捨て、敵対勢力を力で買収する。
交渉は戦争、戦争は経営。
数字が命運を決め、契約が国境を塗り替える。
やがて商会は、都市国家・ギルド・貴族・宗教勢力すら巻き込み、
世界の価値そのものを再定義する巨大企業へと変貌していく。
これは、剣ではなく契約で世界を制圧する男の物語。
奪うのではない。支配するのでもない。
価値を見抜き、価値を操り、世界に値札を付ける――
救済か、支配か。正義か、合理か。
その境界線を踏み越えながら、蓮司は異世界そのものを経営していく。
異世界×経済×武力が激突する、知略と覇道の武装経営ファンタジー。
「この世界には、村があり、町があり、国家がある。
――全部まとめて、俺が買い叩く」
異世界転生したらたくさんスキルもらったけど今まで選ばれなかったものだった~魔王討伐は無理な気がする~
宝者来価
ファンタジー
俺は異世界転生者カドマツ。
転生理由は幼い少女を交通事故からかばったこと。
良いとこなしの日々を送っていたが女神様から異世界に転生すると説明された時にはアニメやゲームのような展開を期待したりもした。
例えばモンスターを倒して国を救いヒロインと結ばれるなど。
けれど与えられた【今まで選ばれなかったスキルが使える】 戦闘はおろか日常の役にも立つ気がしない余りものばかり。
同じ転生者でイケメン王子のレイニーに出迎えられ歓迎される。
彼は【スキル:水】を使う最強で理想的な異世界転生者に思えたのだが―――!?
※小説家になろう様にも掲載しています。
底辺から始まった俺の異世界冒険物語!
ちかっぱ雪比呂
ファンタジー
40歳の真島光流(ましまみつる)は、ある日突然、他数人とともに異世界に召喚された。
しかし、彼自身は勇者召喚に巻き込まれた一般人にすぎず、ステータスも低かったため、利用価値がないと判断され、追放されてしまう。
おまけに、道を歩いているとチンピラに身ぐるみを剥がされる始末。いきなり異世界で路頭に迷う彼だったが、路上生活をしているらしき男、シオンと出会ったことで、少しだけ道が開けた。
漁れる残飯、眠れる舗道、そして裏ギルドで受けられる雑用仕事など――生きていく方法を、教えてくれたのだ。
この世界では『ミーツ』と名乗ることにし、安い賃金ながらも洗濯などの雑用をこなしていくうちに、金が貯まり余裕も生まれてきた。その頃、ミーツは気付く。自分の使っている魔法が、非常識なほどチートなことに――
異世界転生したので森の中で静かに暮らしたい
ボナペティ鈴木
ファンタジー
異世界に転生することになったが勇者や賢者、チート能力なんて必要ない。
強靭な肉体さえあれば生きていくことができるはず。
ただただ森の中で静かに暮らしていきたい。
没落貴族は最果ての港で夢を見る〜政敵の公爵令嬢と手を組み、忘れられた航路を拓いて帝国の海を制覇する〜
namisan
ファンタジー
日本の海運会社に勤めていた男は、事故死し、異世界の没落貴族の三男ミナト・アークライトとして転生した。
かつては王国の海運業を牛耳ったアークライト家も、今や政争に敗れた見る影もない存在。ミナト自身も、厄介払い同然に、寂れた港町「アルトマール」へ名ばかりの代官として追いやられていた。
無気力な日々を過ごしていたある日、前世の海運知識と経験が完全に覚醒する。ミナトは気づいた。魔物が蔓延り、誰もが見捨てたこの港こそ、アークライト家再興の礎となる「宝の山」であると。
前世の知識と、この世界で得た風を読む魔法「風詠み」を武器に、家の再興を決意したミナト。しかし、その矢先、彼の前に最大の障害が現れる。
アークライト家を没落させた政敵、ルクスブルク公爵家の令嬢セラフィーナ。彼女は王命を受け、価値の失われた港を閉鎖するため、監察官としてアルトマールに乗り込んできたのだ。
「このような非効率な施設は、速やかに閉鎖すべきですわ」
家の再興を賭けて港を再生させたい没落貴族と、王国の未来のために港を閉鎖したいエリート令嬢。
立場も思想も水と油の二人が、互いの野望のために手を組むとき、帝国の経済、そして世界の物流は、歴史的な転換点を迎えることになる。
これは、一人の男が知識と魔法で巨大な船団を組織し、帝国の海を制覇するまでの物語。
神様の忘れ物
mizuno sei
ファンタジー
仕事中に急死した三十二歳の独身OLが、前世の記憶を持ったまま異世界に転生した。
わりとお気楽で、ポジティブな主人公が、異世界で懸命に生きる中で巻き起こされる、笑いあり、涙あり(?)の珍騒動記。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる