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第141話 [世界樹の力]
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翌朝も世界樹の世話をした俺はルーク達に指示を出し、レイの準備が終わると迷宮:初級フィールドへ向かった。
「今日は剣舞でどの位戦えるのか見るが、問題ないか?」
「あぁ、俺も戦闘になるのか知りたいけどいきなりCランクレベルは危険じゃないか?」
「その辺は大丈夫だ。とりあえず最初はある程度弱らせた魔物と戦ってもらうし、さっき渡した魔道具も有るだろ。」
「あぁ、コレか。鑑定によると自動迎撃魔道具ってなってるから危険だと判断したら魔力を込めれば動くんだけど、どの位の物なんだい?」
「分からない。でもマリクワさんの奥さんが使ったって飾られてた場所に書いてあったから相当な物じゃないか?」
「あぁ確かあの人も攻撃は駄目だったんだよな。なら、安心か。」
「じゃあ行くぞ。」
「あぁ。」
俺はそう言うと設定を変えて初級に挑んだ。
最初に出てきたのはオーガだったので、片足と両手を折って、レイに戦わせ、結果問題なく剣舞で倒せていたので、俺は様子を見ながら戦闘レベルを上げていった。
「やはり攻撃主体じゃないから問題無さそうだな。」
「あぁ!こんな事が出来る様になったのはシュウトのお陰だ!ありがとう!本当にありがとう!」
レイは涙を流しながら俺に礼を言ってきたので、俺もレイのこれまでを聞いてたのもあって素直に礼を受け取った。
「良かったな。」
「あぁ、ありがとう。」
「じゃあ次は防御主体で行ってみるか。」
「分かった。まだスキルは発現してないけど、戦ってみるよ。」
レイが涙を拭って、気合いを入れ直したのを確認した俺は近くに居たオーガを無理矢理連れてきた。
オーガは俺から逃げられないと思ったのか、近くに居たレイを殺そうと襲いかかっていき、レイもそれを感じたのか、少し緊張しながらも太極剣で応戦し、首を飛ばして討伐した。
「よし!上手く出来てたぞ。続けて行くが大丈夫か?」
「あぁ!やってくれ!」
その後も次々と倒していき、動きが良くなった所で声を掛けた。
「スキルが手に入ったか?」
「あぁ、護身剣術ってスキルが手に入った。」
「やはり戦闘中の方がスキルは手に入りやすいな。太極剣で楽に倒せる様になったら無手で太極拳の方もやるぞ。」
「タイキョクケン?それって剣を使う方も同じ名前なのか?」
「あぁ、言ってなかったが、太極剣って言うんだ。」
「両方、タイキョクケンなのか?」
「あぁそうだな。」
「変わってるなぁ。」
「まぁそうかもな。とりあえず次々行くぞ。出来たら今日中にスキルが発現する様にしたいからな。」
「分かった。」
俺とレイはその後も戦闘を続け、昼になる頃には太極拳の方も護身術というスキルを手に入れたところで俺達は昼飯する事にした。
「上手くいったな。」
「あぁ、シュウトのお陰だ。ところで今日からはレベル上げをしてくのか?」
「いや、とりあえず今日はこのまま行くけど、明日からはまた森/川フィールドで修行だ。」
「そうなのか?」
「あぁ、舞と護身を繋げて使える様にして行きたいから俺と訓練だな。」
「分かった。」
「それにアノスさん達にもお前が戦える様になったって報告するなら出来るだけの事をしないとな。」
「・・・あぁ、そうだな!よし!続けていこう!」
レイが晴れやかな顔で気合いが入った様だったので、その後は夕食までの間、一体ずつ戦い方を変えて討伐していった。
俺はそろそろかと思いレイと切り上げて戻ると皆んなは食事の用意をしていた。
「おう、戻ったか。どうだったレイは?」
「問題無く戦えてたぞ。」
「おぉ!そうか!やったなレイ!」
「あぁ。」
そう言うとレイとルークは固い握手をしてお互い凄く喜んでいた。
「だから明日は各武術の連携が出来る様に教えて行くつもりだ。」
「俺が手伝える事は有るか?」
「いや、今のところは大丈夫だ。それに明日は迷宮に行かずに俺と連携の訓練をしてから模擬戦だからな。」
「そ、そうなのか。レイ、死ぬなよ。」
「お前何言ってるんだよ!そんな事する訳ないだろ!」
「冗談だって。まっ、とりあえず頑張れ。」
「あぁ。」
「あっ、そうだ。昨日聞くのを忘れてたけどボタンちゃんは結局、どんな武器を使いたいのかな?」
俺がルーク達との話を終わらせて、ボタンちゃんを見るとボタンちゃんはサスケの手を見ていた。
「もしかして爪で戦いたいのかな?」
俺がそう言うとボタンちゃんが頷いたので、サスケに再度聞いてみた。
「ボタンちゃんは女の子だけど、あの時の話だと爪で戦うのは無理なんだよなぁ?」
「そうでござるなぁ。昨日の夜もボタンには言ったのでござるが、諦めきれないみたいでござる。」
「そうかぁ・・・あっ!」
俺はある物を思い出したので、アイテムボックス改から1つの武器を取り出した。
「コレは今は少し大きいと思うけど使えないか?」
「手甲でござるか?」
サスケはそう言いながら訝しげな表情で武器を見ていた。
「コレは中々面白い武器なんだ。一寸、見えろよ。」
俺はそう言いながら腕を振ると手甲から爪が飛び出し、止めると爪が収納された。
「今、爪の様な物が飛び出したでござる!」
「あぁ、コレはクローだったり、鉤爪だったり、呼び方は色々有るけど、その中でも暗器に近い武器でな、微妙に動かすと爪が出たりもするんだ。だから獲物に近づいて近距離で、こう・・・シャッ!・・・って動かすと爪の出し入れだけでも防御の弱い獲物なら仕留められるんだ。」
俺がサスケにそう言いながら武器の説明をしていると横でボタンちゃんが目を輝かせて見ていた。
「・・・面白い武器でござるな。だが、ボタンには危険でござらんか?」
「俺が動かした感覚から言うとお前が教えた方が良さそうだから教えてやれよ。」
俺はそう言いながらサスケに変則クローを手渡した。
ボタンちゃんが武器をじっと見ているのを感じたサスケは頷いていた。
「しかし、拙者の見立てでは相当良い物でござるが・・・。」
「良いよ。気にするなって言っても気にしそうだな。まぁ、それなら仕事で返してくれたら良いよ。」
「分かったでござる。」
「まっ、とりあえず晩飯にしようか。」
俺達はそう言うと食事済ませ、就寝して、翌日も更に次の日もガシュウさんとの約束の日まで修行に没頭していった。
発芽予定の日、朝からあの部屋へ行くとガシュウさんが待っていた。
「おはようございますシュウト様。」
「おはようございます。早いですね。」
「私も楽しみにしていましたので、つい早目に来てしまいましたが正解だった様です。」
ガシュウさんが笑顔でそう言ったので俺は善は急げとばかりに平原/湖フィールドに案内した。
「シュウト様、今日は発芽予定ですので、植える予定の場所を聖水でドロドロになるぐらい聖水を掛けて下さい。」
ガシュウさんに言われた通り予定地を泥の状態になるまで、聖水を掛け続けた。
「その位で結構です。次はいつも通り種に魔力を与え、発芽させたらその泥に種を植え、発芽した種が魔力の吸収を止めるまで魔力を注ぎ続けて下さい。」
「分かりました。」
俺はそう言うといつも通り魔力を与えると種から芽が出たので急いで、泥に植えて魔力を注ぎ始めた。
すると芽がどんどん伸びていき、それに応じて魔力吸収力も強まっていったので、更に魔力量を増やし、魔力が枯渇しそうになると魔宝石で魔力を補給しながら注ぎ続けた。
1時間程、魔力を注ぎ続けるとやっと止まったので、俺は魔力の放出を止めてその場に座り込んだ。
「だ、大丈夫ですか、シュウト様!?私もまさか、これ程大変な事になるとは思ってもいなかったので、申し訳ありません。」
「いや、大丈夫ですよ。何となく必要になるかと思って魔宝石を出来るだけ作っておいて正解でした。」
俺はそう言いながら大木と言ってもいい位に育った世界樹を見ながらそう言うと世界樹が光始め、ユグドラシルが現れた。
「申し訳ありません。その者と契約している精霊に伝えてもらっていたつもりでしたが上手く伝わって無かった様で、御無理をさせてしまいました。」
「いや、大丈夫です。コレで終了で良いって事ですか?」
「はい。後はこの辺りの魔力を濃くして頂いて貰えれば問題ありませんし、それは風の精霊に魔宝石を渡して貰えれば結構です。」
「そうですか、それは良かったです。では、1日どの位渡せば良いんでしょうか?」
「そうですねぇ。10個程渡して貰えれば問題無いかと。」
「分かりました。」
「では、感謝の印という事でこちらを召し上がって下さい。」
ユグドラシルはそう言うと果実を渡してきた。
「コレは?」
「世界樹の実になります。」
「えっ?・・・って事はコレを食べると寿命が伸びたり不老不死になれるとかそういう物ですか?」
「いえ、私の能力の一部が手に入るだけで、その様な効果はありません。」
「そうなんですね。」
俺がそう言いながらホッとしているとユグドラシルは更に話し始めた。
「ただ寿命に関して言いますとその個体の魔力量だったり、取り込める気の量で変わるので、シュウト殿は既に相当、長寿になっていますよ。」
「えっ!?・・・どの位ですか?」
「そうですね。現時点では既にハイエルフの寿命は超えているかと。」
「・・・えっと、成長も遅いんですか?」
「いえ、そこの者に聞いてもらっても構いませんが、大体は20~25歳位まで普通に成長し、そこで止まる様です。」
なら、まぁいいか。どうせもう遅いしな。
俺はそう思いながら世界樹の実を食べた。
《ユニークスキルパーフェクトリジェネレートヲカクトクシマシタ。》
「パーフェクトリジェネレート?」
「おぉ、それは良いモノを手に入れましたね。」
「どういう事ですか?」
「魔力は10億程要りますが、どれ程瀕死な状態の者や不治の病で苦しんでいる者でも再生可能ですので、魔力さえあれば自身も他者も一瞬で助ける事が出来ますね。」
「おぉ、それは良いですね。ありがとうございます。」
「いえいえ。それはシュウト殿の運が良かっただけですよ。では、シュウト殿、今後もよろしくお願いいたします。」
「はい。此方こそよろしくお願いします。」
そう言うとユグドラシルは去って行った。
「今日は剣舞でどの位戦えるのか見るが、問題ないか?」
「あぁ、俺も戦闘になるのか知りたいけどいきなりCランクレベルは危険じゃないか?」
「その辺は大丈夫だ。とりあえず最初はある程度弱らせた魔物と戦ってもらうし、さっき渡した魔道具も有るだろ。」
「あぁ、コレか。鑑定によると自動迎撃魔道具ってなってるから危険だと判断したら魔力を込めれば動くんだけど、どの位の物なんだい?」
「分からない。でもマリクワさんの奥さんが使ったって飾られてた場所に書いてあったから相当な物じゃないか?」
「あぁ確かあの人も攻撃は駄目だったんだよな。なら、安心か。」
「じゃあ行くぞ。」
「あぁ。」
俺はそう言うと設定を変えて初級に挑んだ。
最初に出てきたのはオーガだったので、片足と両手を折って、レイに戦わせ、結果問題なく剣舞で倒せていたので、俺は様子を見ながら戦闘レベルを上げていった。
「やはり攻撃主体じゃないから問題無さそうだな。」
「あぁ!こんな事が出来る様になったのはシュウトのお陰だ!ありがとう!本当にありがとう!」
レイは涙を流しながら俺に礼を言ってきたので、俺もレイのこれまでを聞いてたのもあって素直に礼を受け取った。
「良かったな。」
「あぁ、ありがとう。」
「じゃあ次は防御主体で行ってみるか。」
「分かった。まだスキルは発現してないけど、戦ってみるよ。」
レイが涙を拭って、気合いを入れ直したのを確認した俺は近くに居たオーガを無理矢理連れてきた。
オーガは俺から逃げられないと思ったのか、近くに居たレイを殺そうと襲いかかっていき、レイもそれを感じたのか、少し緊張しながらも太極剣で応戦し、首を飛ばして討伐した。
「よし!上手く出来てたぞ。続けて行くが大丈夫か?」
「あぁ!やってくれ!」
その後も次々と倒していき、動きが良くなった所で声を掛けた。
「スキルが手に入ったか?」
「あぁ、護身剣術ってスキルが手に入った。」
「やはり戦闘中の方がスキルは手に入りやすいな。太極剣で楽に倒せる様になったら無手で太極拳の方もやるぞ。」
「タイキョクケン?それって剣を使う方も同じ名前なのか?」
「あぁ、言ってなかったが、太極剣って言うんだ。」
「両方、タイキョクケンなのか?」
「あぁそうだな。」
「変わってるなぁ。」
「まぁそうかもな。とりあえず次々行くぞ。出来たら今日中にスキルが発現する様にしたいからな。」
「分かった。」
俺とレイはその後も戦闘を続け、昼になる頃には太極拳の方も護身術というスキルを手に入れたところで俺達は昼飯する事にした。
「上手くいったな。」
「あぁ、シュウトのお陰だ。ところで今日からはレベル上げをしてくのか?」
「いや、とりあえず今日はこのまま行くけど、明日からはまた森/川フィールドで修行だ。」
「そうなのか?」
「あぁ、舞と護身を繋げて使える様にして行きたいから俺と訓練だな。」
「分かった。」
「それにアノスさん達にもお前が戦える様になったって報告するなら出来るだけの事をしないとな。」
「・・・あぁ、そうだな!よし!続けていこう!」
レイが晴れやかな顔で気合いが入った様だったので、その後は夕食までの間、一体ずつ戦い方を変えて討伐していった。
俺はそろそろかと思いレイと切り上げて戻ると皆んなは食事の用意をしていた。
「おう、戻ったか。どうだったレイは?」
「問題無く戦えてたぞ。」
「おぉ!そうか!やったなレイ!」
「あぁ。」
そう言うとレイとルークは固い握手をしてお互い凄く喜んでいた。
「だから明日は各武術の連携が出来る様に教えて行くつもりだ。」
「俺が手伝える事は有るか?」
「いや、今のところは大丈夫だ。それに明日は迷宮に行かずに俺と連携の訓練をしてから模擬戦だからな。」
「そ、そうなのか。レイ、死ぬなよ。」
「お前何言ってるんだよ!そんな事する訳ないだろ!」
「冗談だって。まっ、とりあえず頑張れ。」
「あぁ。」
「あっ、そうだ。昨日聞くのを忘れてたけどボタンちゃんは結局、どんな武器を使いたいのかな?」
俺がルーク達との話を終わらせて、ボタンちゃんを見るとボタンちゃんはサスケの手を見ていた。
「もしかして爪で戦いたいのかな?」
俺がそう言うとボタンちゃんが頷いたので、サスケに再度聞いてみた。
「ボタンちゃんは女の子だけど、あの時の話だと爪で戦うのは無理なんだよなぁ?」
「そうでござるなぁ。昨日の夜もボタンには言ったのでござるが、諦めきれないみたいでござる。」
「そうかぁ・・・あっ!」
俺はある物を思い出したので、アイテムボックス改から1つの武器を取り出した。
「コレは今は少し大きいと思うけど使えないか?」
「手甲でござるか?」
サスケはそう言いながら訝しげな表情で武器を見ていた。
「コレは中々面白い武器なんだ。一寸、見えろよ。」
俺はそう言いながら腕を振ると手甲から爪が飛び出し、止めると爪が収納された。
「今、爪の様な物が飛び出したでござる!」
「あぁ、コレはクローだったり、鉤爪だったり、呼び方は色々有るけど、その中でも暗器に近い武器でな、微妙に動かすと爪が出たりもするんだ。だから獲物に近づいて近距離で、こう・・・シャッ!・・・って動かすと爪の出し入れだけでも防御の弱い獲物なら仕留められるんだ。」
俺がサスケにそう言いながら武器の説明をしていると横でボタンちゃんが目を輝かせて見ていた。
「・・・面白い武器でござるな。だが、ボタンには危険でござらんか?」
「俺が動かした感覚から言うとお前が教えた方が良さそうだから教えてやれよ。」
俺はそう言いながらサスケに変則クローを手渡した。
ボタンちゃんが武器をじっと見ているのを感じたサスケは頷いていた。
「しかし、拙者の見立てでは相当良い物でござるが・・・。」
「良いよ。気にするなって言っても気にしそうだな。まぁ、それなら仕事で返してくれたら良いよ。」
「分かったでござる。」
「まっ、とりあえず晩飯にしようか。」
俺達はそう言うと食事済ませ、就寝して、翌日も更に次の日もガシュウさんとの約束の日まで修行に没頭していった。
発芽予定の日、朝からあの部屋へ行くとガシュウさんが待っていた。
「おはようございますシュウト様。」
「おはようございます。早いですね。」
「私も楽しみにしていましたので、つい早目に来てしまいましたが正解だった様です。」
ガシュウさんが笑顔でそう言ったので俺は善は急げとばかりに平原/湖フィールドに案内した。
「シュウト様、今日は発芽予定ですので、植える予定の場所を聖水でドロドロになるぐらい聖水を掛けて下さい。」
ガシュウさんに言われた通り予定地を泥の状態になるまで、聖水を掛け続けた。
「その位で結構です。次はいつも通り種に魔力を与え、発芽させたらその泥に種を植え、発芽した種が魔力の吸収を止めるまで魔力を注ぎ続けて下さい。」
「分かりました。」
俺はそう言うといつも通り魔力を与えると種から芽が出たので急いで、泥に植えて魔力を注ぎ始めた。
すると芽がどんどん伸びていき、それに応じて魔力吸収力も強まっていったので、更に魔力量を増やし、魔力が枯渇しそうになると魔宝石で魔力を補給しながら注ぎ続けた。
1時間程、魔力を注ぎ続けるとやっと止まったので、俺は魔力の放出を止めてその場に座り込んだ。
「だ、大丈夫ですか、シュウト様!?私もまさか、これ程大変な事になるとは思ってもいなかったので、申し訳ありません。」
「いや、大丈夫ですよ。何となく必要になるかと思って魔宝石を出来るだけ作っておいて正解でした。」
俺はそう言いながら大木と言ってもいい位に育った世界樹を見ながらそう言うと世界樹が光始め、ユグドラシルが現れた。
「申し訳ありません。その者と契約している精霊に伝えてもらっていたつもりでしたが上手く伝わって無かった様で、御無理をさせてしまいました。」
「いや、大丈夫です。コレで終了で良いって事ですか?」
「はい。後はこの辺りの魔力を濃くして頂いて貰えれば問題ありませんし、それは風の精霊に魔宝石を渡して貰えれば結構です。」
「そうですか、それは良かったです。では、1日どの位渡せば良いんでしょうか?」
「そうですねぇ。10個程渡して貰えれば問題無いかと。」
「分かりました。」
「では、感謝の印という事でこちらを召し上がって下さい。」
ユグドラシルはそう言うと果実を渡してきた。
「コレは?」
「世界樹の実になります。」
「えっ?・・・って事はコレを食べると寿命が伸びたり不老不死になれるとかそういう物ですか?」
「いえ、私の能力の一部が手に入るだけで、その様な効果はありません。」
「そうなんですね。」
俺がそう言いながらホッとしているとユグドラシルは更に話し始めた。
「ただ寿命に関して言いますとその個体の魔力量だったり、取り込める気の量で変わるので、シュウト殿は既に相当、長寿になっていますよ。」
「えっ!?・・・どの位ですか?」
「そうですね。現時点では既にハイエルフの寿命は超えているかと。」
「・・・えっと、成長も遅いんですか?」
「いえ、そこの者に聞いてもらっても構いませんが、大体は20~25歳位まで普通に成長し、そこで止まる様です。」
なら、まぁいいか。どうせもう遅いしな。
俺はそう思いながら世界樹の実を食べた。
《ユニークスキルパーフェクトリジェネレートヲカクトクシマシタ。》
「パーフェクトリジェネレート?」
「おぉ、それは良いモノを手に入れましたね。」
「どういう事ですか?」
「魔力は10億程要りますが、どれ程瀕死な状態の者や不治の病で苦しんでいる者でも再生可能ですので、魔力さえあれば自身も他者も一瞬で助ける事が出来ますね。」
「おぉ、それは良いですね。ありがとうございます。」
「いえいえ。それはシュウト殿の運が良かっただけですよ。では、シュウト殿、今後もよろしくお願いいたします。」
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