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「……あれ?」
起きたらベッドの上で寝ていた。隣には眼鏡をはずした久保田が寝ている。お互いひどい寝相で、二人してTシャツが台風が来たみたいにめくれ上がっていた。部屋を見回すと部屋の中央に置かれたテーブルには、半分以上残ったチョコレートケーキと凹んだ缶ビールが乗っていた。
……何も覚えてない。
いや、誕生日をケーキとビールで祝われたのは覚えている。あいつのハッピーバースデイを歌った姿のあまりの怖さに帰ろうとしたのを無理やり止められた。そしてプレゼントも貰った。シャツやらなにやら洋服をいくつか。
……頭痛い。顔の皮膚がヒリヒリする。喉が痛い。なんかゲラゲラ笑ってたような気もする。
重たい体で急いでTシャツの上から着古したいつものパーカーを着た。落ちている空き缶を蹴飛ばさないように気をつけながら、プレゼントの入った紙袋を持ち、久保田を起こさないように、忍び足でそっと家を出た。
誰かの家に泊まったのも、誰かの隣で眠ったのも、普段なら起きていない時間に外を歩くのも、久しぶり過ぎて混乱していた。
付き合ってもない男の家なんかに泊まったことなかったのに。
しかし、よくは覚えていないと言っても久保田とは何もなかったのは分かりきっていた。身体的異常はないし、シャツの下にもなんの痕も付いていなかったからだ。
「……意外だ」
俺は一人しか乗っていない電車の中で呟いた。
なんであいつは何もしなかったんだ? こっちは酔い潰れていたんだから絶好のチャンスじゃないか。……変な奴だ。
「野坂さん」
「はい?」
パソコンの画面を見ながらボーッとしていたら、名前を呼ばれた。顔を上げると、目の前に背の高い男が立っていた。
たしかこいつの名は村上。俺より二つ若くて猫目の森田と同期のはずだ。色が白くて体が細くて背だけはやたら高い。いつも頼りなさそうな雰囲気を醸し出している、なんか弱そうな奴だ。
「あの、申し訳ないんですが、今日ちょっと手伝ってもらえないですか?」
いかにも申し訳なさそうに、小さな声で話す村上に聞き返した。
「え?」
「実は納品先をミスっちゃったんです。運送屋の都合がつかなくて自分で納品したいんですけど一人じゃ難しそうなんです」
「…………」
今から今日の夕食に作る新しい唐揚げのレシピでも検索しようかと思っていたのに。
「お願いします!」
俺なんかに頭を下げる村上に、昔の自分を思い出してなんだか切なくなった。俺もきっと傍から見れば、弱そうで頼りなさそうに見えていたことだろう。
「分かりました。手伝います」
「本当ですか⁉ ありがとうございます!」
村上の顔がぱっと笑顔に変わった。久しぶりに人からお礼を言われるのは悪くなかった。
上司である久保田に許可を貰うと、久しぶりに昼休憩以外で外に出た。村上がどこかから借りてきた軽トラに乗り、村上の運転でマンションのモデルルームへ向かった。そこで間違って納入してしまったソファを引き取り、二人で緩衝材に包んで軽トラに運んだ。そして別の正しい納入先のモデルルームに向かう。
作業は一時間半ほどで終わり、会社に戻るためにまた軽トラに乗った。これなら昼までには会社に戻れるだろう。
「ありがとうございました。本当に助かりました」
運転している村上にまたお礼を言われた。
「いえいえ、全然」
運動不足気味の体にはなかなかいい運動になったし、気分転換にもなった。今日はいい唐揚げが作れるかもしれない。
「前から思ってたんですけど、野坂さんみたいな人がいてくれると本当に安心します」
「え? なんでですか?」
「なんでだと思います?」
「…………」
なかなか思わせぶりな質問だ。しかし聞かなくても分かっていた。どうせ、こんなボーッとした奴でも社会で生きていけるんだから自分でも大丈夫だと思えるからだろう。
「なんかいつも外から帰って来て野坂さんの後ろ姿とか見ると安心するなって思ってたんですよ」
「後ろ姿?」
それは意外な答えだった。
「なんか静かなんだけど、マイナスイオンを感じるというか、背中に愛嬌があるというか」
「……ふーん?」
にわかに信じがたい。
「それになんか」
村上はハンドルを握りながら話を続ける。
「久保田さんって野坂さんにだけ優しいじゃないですか」
「…………」
「野坂さんがうちに来る前とか本当に怖かったんですよ。眼鏡の奥の目が怖いし、人の失敗にすごく厳しいし、前の事務員もたぶん久保田さんのせいで辞めたんだと思うんですよね」
「…………」
え? 久保田ってそんな奴だったのか? 告白されるまで久保田のことは親切な上司としか思っていなかった。
「でも、野坂さんにだけはなぜか、対応が優しいんですよね」
「…………」
「今日だって久保田さんから野坂さんに手伝って貰えって言われましたからね。そんなこと普段言う人じゃないんですよ。対処法を指示してくれるほど優しくないんですから。でも野坂さんが関係しているときだけ人が変わったようになるんです。あのサイボーグみたいだったのが人間に戻るんですよ! こっちは何度も殺してやろうと思ったのに。野坂さんだけずるいですよね?」
「…………」
「野坂さん」
突然明るかった村上の口調が低いトーンに変わった。
「絶対に会社辞めないでくださいね。俺、新しく来た事務員が野坂さんじゃなかったらとっくに辞めてたと思います。だからお願いします。絶対に辞めないでくださいね」
「…………」
突然真剣な声でお願いされて、村上がクビになる前の自分と重なった。
せっかく入社したのに職場の水が合わないのは辛い。でも辞めてまた就活するのも辛いし、辞めたいと思いながら続けるのも辛いし、休み明けの朝がまた特に辛い。
それがすごく分かるし、こんな俺でも誰かの役に立てているのは嬉しかった。
「……分かりました」
俺がそう言って神妙に頷くと、
「良かったー」
と村上はさっきまでの真剣な声とは打って変わって、気の抜けた声になった。
……背中から愛嬌。なるほど。久保田が俺に惚れた理由もこれか?
「へぇ。野坂さんて銭湯が好きなんですか」
「うん」
久保田が珍しく眼鏡の奥の目を見開いた。
久保田との週一の約束。今日は俺がよく大学生の頃に来ていたラーメン屋に来ていた。全然高級店じゃない。客も店員もみんな頭にタオルを巻いていて、壁にはメニューの写真がベタベタと貼ってあるような店だ。やっぱりこういう店の方が俺には落ち着く。
久しぶりに明らかに体に悪い物を食べたくなったのだ。
「下町の銭湯も好きだけどスーパー銭湯なんかも好き」
「じゃあ今度行きましょう」
久保田が俺にだけ優しいんだとしたら、他の社員たちからしたら、きっと俺の存在は奇異に映っていただろう。やはり俺たちの関係を不思議がられているかもしれない。
「僕、今度野坂さんがうちに来てくれたら蕎麦を打とうと思ってるんです」
「いや、そういうおもてなし、いらないから」
久保田のおもてなしはちょっと重い。料理は苦手と言いながら俺のためにケーキを作ったり、蕎麦を打ったりしないで欲しい。
「この前作ってくれたのでいいから」
「ああ、あれですか」
「うん」
また家に行くとは言ってないけど。
「最近野坂さんと食事をしているからか、料理に目覚めまして」
「ふーん」
「家庭菜園も始めました」
「へぇ」
チャーシューと背脂が山盛り乗ったラーメンを食べながら、ニンニクの効いた餃子を食べて、油でギトギトのチャーハンを頬ばると、口の中がヤバイヤバイの相乗効果をもたらすのを感じた。美味しくてたまらない。
「今度畑を耕してみようかなって」
「だから」
俺のためならそこまでするなって。というか、どんな体力してんだこいつ。
「そうしたら、野坂さんもっと野菜を食べてくれるんじゃないかと思って」
「…………」
「こういう店は今日で最後にしましょう」
「…………」
たしかに村上の知っている久保田と、俺の知っている久保田は一致しないかもしれない。しかし村上が言っていたことは正しくて、久保田は気持ち悪いくらいに俺に優しかった。
「野坂さん、うちの会社三年契約じゃないですか。もう一年以上過ぎてますよね?」
「…………」
久保田がさらりと突然現実的なことを言った。
たしかに、俺はあと一年半程しか今の会社にいられない。契約社員だから。
「更新できるかどうかは僕次第です。そういう仲でも僕はできる限りあなたに優しくありたいと思っているんですよ。これからはあなたの健康も守っていくつもりです」
「…………」
そう言って久保田は感情のないマネキンのような、彫刻のような横顔で、濃厚な背脂のスープがからまる麺をすすった。淡々と平坦に。その姿にやっぱり久保田を恐ろしく感じた。
こいつが俺にだけ優しかろうが、今のところ危害がなかろうが、関係ない。……こいつが過去を勝手に探り、こうやって会社の契約をチラつかせながら、俺を脅していることには違いないからだ。
起きたらベッドの上で寝ていた。隣には眼鏡をはずした久保田が寝ている。お互いひどい寝相で、二人してTシャツが台風が来たみたいにめくれ上がっていた。部屋を見回すと部屋の中央に置かれたテーブルには、半分以上残ったチョコレートケーキと凹んだ缶ビールが乗っていた。
……何も覚えてない。
いや、誕生日をケーキとビールで祝われたのは覚えている。あいつのハッピーバースデイを歌った姿のあまりの怖さに帰ろうとしたのを無理やり止められた。そしてプレゼントも貰った。シャツやらなにやら洋服をいくつか。
……頭痛い。顔の皮膚がヒリヒリする。喉が痛い。なんかゲラゲラ笑ってたような気もする。
重たい体で急いでTシャツの上から着古したいつものパーカーを着た。落ちている空き缶を蹴飛ばさないように気をつけながら、プレゼントの入った紙袋を持ち、久保田を起こさないように、忍び足でそっと家を出た。
誰かの家に泊まったのも、誰かの隣で眠ったのも、普段なら起きていない時間に外を歩くのも、久しぶり過ぎて混乱していた。
付き合ってもない男の家なんかに泊まったことなかったのに。
しかし、よくは覚えていないと言っても久保田とは何もなかったのは分かりきっていた。身体的異常はないし、シャツの下にもなんの痕も付いていなかったからだ。
「……意外だ」
俺は一人しか乗っていない電車の中で呟いた。
なんであいつは何もしなかったんだ? こっちは酔い潰れていたんだから絶好のチャンスじゃないか。……変な奴だ。
「野坂さん」
「はい?」
パソコンの画面を見ながらボーッとしていたら、名前を呼ばれた。顔を上げると、目の前に背の高い男が立っていた。
たしかこいつの名は村上。俺より二つ若くて猫目の森田と同期のはずだ。色が白くて体が細くて背だけはやたら高い。いつも頼りなさそうな雰囲気を醸し出している、なんか弱そうな奴だ。
「あの、申し訳ないんですが、今日ちょっと手伝ってもらえないですか?」
いかにも申し訳なさそうに、小さな声で話す村上に聞き返した。
「え?」
「実は納品先をミスっちゃったんです。運送屋の都合がつかなくて自分で納品したいんですけど一人じゃ難しそうなんです」
「…………」
今から今日の夕食に作る新しい唐揚げのレシピでも検索しようかと思っていたのに。
「お願いします!」
俺なんかに頭を下げる村上に、昔の自分を思い出してなんだか切なくなった。俺もきっと傍から見れば、弱そうで頼りなさそうに見えていたことだろう。
「分かりました。手伝います」
「本当ですか⁉ ありがとうございます!」
村上の顔がぱっと笑顔に変わった。久しぶりに人からお礼を言われるのは悪くなかった。
上司である久保田に許可を貰うと、久しぶりに昼休憩以外で外に出た。村上がどこかから借りてきた軽トラに乗り、村上の運転でマンションのモデルルームへ向かった。そこで間違って納入してしまったソファを引き取り、二人で緩衝材に包んで軽トラに運んだ。そして別の正しい納入先のモデルルームに向かう。
作業は一時間半ほどで終わり、会社に戻るためにまた軽トラに乗った。これなら昼までには会社に戻れるだろう。
「ありがとうございました。本当に助かりました」
運転している村上にまたお礼を言われた。
「いえいえ、全然」
運動不足気味の体にはなかなかいい運動になったし、気分転換にもなった。今日はいい唐揚げが作れるかもしれない。
「前から思ってたんですけど、野坂さんみたいな人がいてくれると本当に安心します」
「え? なんでですか?」
「なんでだと思います?」
「…………」
なかなか思わせぶりな質問だ。しかし聞かなくても分かっていた。どうせ、こんなボーッとした奴でも社会で生きていけるんだから自分でも大丈夫だと思えるからだろう。
「なんかいつも外から帰って来て野坂さんの後ろ姿とか見ると安心するなって思ってたんですよ」
「後ろ姿?」
それは意外な答えだった。
「なんか静かなんだけど、マイナスイオンを感じるというか、背中に愛嬌があるというか」
「……ふーん?」
にわかに信じがたい。
「それになんか」
村上はハンドルを握りながら話を続ける。
「久保田さんって野坂さんにだけ優しいじゃないですか」
「…………」
「野坂さんがうちに来る前とか本当に怖かったんですよ。眼鏡の奥の目が怖いし、人の失敗にすごく厳しいし、前の事務員もたぶん久保田さんのせいで辞めたんだと思うんですよね」
「…………」
え? 久保田ってそんな奴だったのか? 告白されるまで久保田のことは親切な上司としか思っていなかった。
「でも、野坂さんにだけはなぜか、対応が優しいんですよね」
「…………」
「今日だって久保田さんから野坂さんに手伝って貰えって言われましたからね。そんなこと普段言う人じゃないんですよ。対処法を指示してくれるほど優しくないんですから。でも野坂さんが関係しているときだけ人が変わったようになるんです。あのサイボーグみたいだったのが人間に戻るんですよ! こっちは何度も殺してやろうと思ったのに。野坂さんだけずるいですよね?」
「…………」
「野坂さん」
突然明るかった村上の口調が低いトーンに変わった。
「絶対に会社辞めないでくださいね。俺、新しく来た事務員が野坂さんじゃなかったらとっくに辞めてたと思います。だからお願いします。絶対に辞めないでくださいね」
「…………」
突然真剣な声でお願いされて、村上がクビになる前の自分と重なった。
せっかく入社したのに職場の水が合わないのは辛い。でも辞めてまた就活するのも辛いし、辞めたいと思いながら続けるのも辛いし、休み明けの朝がまた特に辛い。
それがすごく分かるし、こんな俺でも誰かの役に立てているのは嬉しかった。
「……分かりました」
俺がそう言って神妙に頷くと、
「良かったー」
と村上はさっきまでの真剣な声とは打って変わって、気の抜けた声になった。
……背中から愛嬌。なるほど。久保田が俺に惚れた理由もこれか?
「へぇ。野坂さんて銭湯が好きなんですか」
「うん」
久保田が珍しく眼鏡の奥の目を見開いた。
久保田との週一の約束。今日は俺がよく大学生の頃に来ていたラーメン屋に来ていた。全然高級店じゃない。客も店員もみんな頭にタオルを巻いていて、壁にはメニューの写真がベタベタと貼ってあるような店だ。やっぱりこういう店の方が俺には落ち着く。
久しぶりに明らかに体に悪い物を食べたくなったのだ。
「下町の銭湯も好きだけどスーパー銭湯なんかも好き」
「じゃあ今度行きましょう」
久保田が俺にだけ優しいんだとしたら、他の社員たちからしたら、きっと俺の存在は奇異に映っていただろう。やはり俺たちの関係を不思議がられているかもしれない。
「僕、今度野坂さんがうちに来てくれたら蕎麦を打とうと思ってるんです」
「いや、そういうおもてなし、いらないから」
久保田のおもてなしはちょっと重い。料理は苦手と言いながら俺のためにケーキを作ったり、蕎麦を打ったりしないで欲しい。
「この前作ってくれたのでいいから」
「ああ、あれですか」
「うん」
また家に行くとは言ってないけど。
「最近野坂さんと食事をしているからか、料理に目覚めまして」
「ふーん」
「家庭菜園も始めました」
「へぇ」
チャーシューと背脂が山盛り乗ったラーメンを食べながら、ニンニクの効いた餃子を食べて、油でギトギトのチャーハンを頬ばると、口の中がヤバイヤバイの相乗効果をもたらすのを感じた。美味しくてたまらない。
「今度畑を耕してみようかなって」
「だから」
俺のためならそこまでするなって。というか、どんな体力してんだこいつ。
「そうしたら、野坂さんもっと野菜を食べてくれるんじゃないかと思って」
「…………」
「こういう店は今日で最後にしましょう」
「…………」
たしかに村上の知っている久保田と、俺の知っている久保田は一致しないかもしれない。しかし村上が言っていたことは正しくて、久保田は気持ち悪いくらいに俺に優しかった。
「野坂さん、うちの会社三年契約じゃないですか。もう一年以上過ぎてますよね?」
「…………」
久保田がさらりと突然現実的なことを言った。
たしかに、俺はあと一年半程しか今の会社にいられない。契約社員だから。
「更新できるかどうかは僕次第です。そういう仲でも僕はできる限りあなたに優しくありたいと思っているんですよ。これからはあなたの健康も守っていくつもりです」
「…………」
そう言って久保田は感情のないマネキンのような、彫刻のような横顔で、濃厚な背脂のスープがからまる麺をすすった。淡々と平坦に。その姿にやっぱり久保田を恐ろしく感じた。
こいつが俺にだけ優しかろうが、今のところ危害がなかろうが、関係ない。……こいつが過去を勝手に探り、こうやって会社の契約をチラつかせながら、俺を脅していることには違いないからだ。
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