ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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「いつでも待ってる」





うん、クロスは絶対待ってるだろう。

むしろ、ついて来るよね。



最近クロスの気配がずっとするから(探知能力のおかげで気配がわかるようになった)

……探知能力は面倒なメンバーに会わないようにする為に便利だけど、クロスが私の後ろをついて来てるのがわかっちゃうからなぁ。

乙女化だけじゃなくストーカー化までしちゃうの?(ついて来るだけだから問題はないけど)

でも、ヤンデレ化は絶対にしないで欲しい。







「あっ、でもアルフの修行は続けて欲しいんだけど……」



「アヤ姉と一緒に居れないの?」







ああっ、クロスだけじゃなくてアルフも泣きそうにっ……。

邪魔なわけじゃないんだよ?

ただアルフが危ない目に合わない為だからっ!







「何かあったら危ないからね? クロスと一緒で大丈夫?」



「……うん」



「アルフォレッドの事は任しとけ」







アルフも納得してくれたし、クロスならアルフを危ない目には合わさないし。

みんなに嫌われてる私より好かれてるクロスの方が安心だからね(アルフは嫌われてないから大丈夫だとは思うけど)



念には念を入れてた方がいいし。









「じゃあ、今日からよろしくね」





多分、すぐには見つからないと思うからね。

外からやってきた人しか無理だろうし。



今日仕事が終わってから行動しようと思いながらも、喋るのは止めにし仕事に取り掛かる。

………話している間の女の子たちの視線に殺されるかと思った。







「じゃあ、アルフをお願いね」





クロスはお店が終わる前に外で待っててくれた。

うん、ビックリするから木の上で待つのは止めてって言っておこう。



アルフは普通にしてたけど私はビックリしたから。







「頑張ってねっ」







クロスにアルフを預ければまずはギルドに向かう。

バイトしたい人が居るかもしれないし。

もし居なくてもこっちから募集をかけてみればいいしね。







「すみません、ちょっと聞きたいんですが……」





ギルドにつけばすぐに受付に向かった。



………………が。







「あのー……」







声をかけてもスルー、私が透明人間のようにスルー。

美人双子の受付さんは私のことなんて目に入っていないみたいだ。



……声をかけても無視されるのは嫌だな。

女の人に嫌われているのはわかっていたがやはり悲しい。







「あんたら、このお嬢さんが声かけとんのが聞こえてないん?」





すっと私の隣に現れたのは綺麗な顔をした青いツンツン髪の青年。

目を閉じてるけど見えてるの?って思う。

まあ、動いてる時点で見えてるんだろうけど危ないよね……。







「ごめんね、聞こえてなかったわ」





誰しもが嘘だとわかるようにわざとらしく謝ってくる活発そうな受付さん。

この男の人が誰だかわかんないけどお客さんにそんな口調でいいのかな?





 
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