ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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初めての学園

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「ファレスさんって変わってるっすねー。 亜種ってだけど冷たくされたり、店で食事や買いもんが出来ない所もあるんすよ」





差別みたいな感じかな。

こんなに可愛いけもみみなのに嫌うなんて私からしたら有り得ないんだけど。







「ただの常識知らずですから。 それより、早く準備してしまいましょう」







いつまでも喋っていたら昼に間に合わなくなるかもしれないし。









「「「はい」」」





私の言葉に三人は大きな返事をした。

年下って可愛いからいいよねー、もちろん恋愛的な感じはないよ。









「俺も手伝う」





移転してきたのかいつの間にか厨房の中に居たクロスにビックリする。









「ありがとう、クロス」





「クロス・リストルさん!?」







先ほどとは違う意味で驚いてる三人に私は首を傾げる。

クロスのこと知っているのだろうか?







「嘘……ファレスさんはリストルさんの知り合いなんですか?」





「まあ、私の店の常連さんですから」





「リストルさんと知り合いなんて凄いです!」







最強主人公だから強いのはわかってたけどここまで言われる程だったんだ。

ああ、ラインベルトさんの猫耳がぴくぴくしてて可愛い。







「クロスは学校で凄いのかもしれないですけど……私にとっては友達ですからね」





最初はあまり好きになれそうになかったけど、乙女化してからちょっと可愛く見えてきたし。

まあ、たまにストーカーするのは止めて欲しいけどね。

友達や知り合いとして好かれるのは嬉しいけど恋愛する気はないから答えられないし。



……私の友達宣言でクロスがちょっとしょんぼりしてるのがわかるけど、変に気を持たせたらいけないでしょ。

クロスはまだまだ若いんだから私みたいなぽっちゃりじゃなくて可愛い子の方がいいだろうし。







「……そう言えば、これは何なんすか?」







先ほどから気になっていたのか食品サンプルを入れているケースをつんつんと指でつついてる、アイランくん。






「これは食品サンプルって言いまして。 名前ではどんな料理かわからないですから一目でどんな料理かわかるように作ったんですよ」





「食べれるんっすか?」





「これは食べれないですよ」







確かに本職で食品サンプルを作る人たちなら本当に食べれそうなくらいの食品サンプルを作るって聞いた事あるけど。

まあ、食べれそうであって食べれないんだけどね。







「素晴らしい技術ですね。 本物に見えます」





「……食品サンプル……初めて見ました」








他の二人も食品サンプルを興味津々に見ている。

クロスは私の店に来たことあるから結構見たことあるだろうけど、店に出してるメニューってオムライスくらいだよね。







「味見してみます?」





どうせ一人じゃ作れないんだから味見ついでに作り方を教えてたらいいしね。

二人に配膳してもらって、三人で作れば回転早いだろうし。







「いいんっすか!? 初めて見るもんばっかだからちょっと気になってたんすよねー」







アイランくんの犬耳がぴくぴくとしているのが可愛い。

うん、やっぱりけもみみは可愛いよね。



こんな可愛いけもみみの子たちを差別するなんて酷い話よ。









「作り方を教えますね」







私は集まってきた三人とクロスに一から作り方を教えてながらも実践してみせた。

ラインベルトさんとセオルさんは嬉しそうに目を煌めかせながらもメモを取り真剣に聞いている。

アイランくんは難しそうな顔をしながらも少しずつ理解しようとしてるみたい。



作り方の説明が終われば各自にオムライスを作ってもらう。

キチンと一から作るのはオムライスぐらいだしね。



ラインベルトさんもセオルさんも戸惑いながらも綺麗にオムライスが出来てる、アイランくんはちょっとぐちゃぐちゃになったけどそれ以外は出来た。



ただ……クロスは接客の方をやらせましょう。

最強主人公って料理上手い人ばかり書かれてたけど、現実と小説は違うのね。





何で玉子すら焦げるの?







「このケチャップってのは何で出来てるのですか?」





「とても美味しいです」







リファイアはソースやケチャップやマヨネーズとかの調味料はないらしいからね。

味噌もなくて基本的にある調味料は塩や砂糖ぐらいらしい。

パソコンで買えるからラッキーだよね。







「ケチャップは基本的にはトマリを原料に作ってるんですよ。 キノコや魚とかも原料にしたのもあるんです」





「ファレスさんって博識なんですね」





「普通ですよ」







調味料の作り方の本とか見たことあるからね。

こっちはコピー機とかないから造本する時は手書きらしいし、料理も地球よりそんなに多くないみたいだし。



だから、そんなキラキラした瞳で私を見ないで、クロス。

そんな目で見られるような事じゃないから。







「他の作り方も教えますね」







まあ、うどんやパスタは茹で時間を気をつければいいだけだけどね。

カレーも親子丼もご飯の上からかけるだけにするようにしてるし。





全部の味見が終わる時間になれば段々と食堂に生徒が入ってきた。

接客係はアイランくんとクロスに任せて、私はラインベルトさんとセオルさんと準備を始めた。







 
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