ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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第三皇子

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翌朝、私たちはクロスの意見を聞き第三皇子を会いに行く事にした。
皇帝の座を狙っている三人の皇子より遊び惚けてる皇子の方が話が通じる可能性があるからだ。

街の人に第三皇子の評判を聞くと様々な話が出てくる。
”第三皇子は遊び人でだらしない”って言ってる人も居れば、”第三皇子に逆らったら何をされるかわからない”って言う人も居たから第三皇子の人物像は良い印象はなかった。

良く女の人を連れて飲み歩いたり、ギルドに登録して依頼をこなしてるらしいけど……。



「見つからないねぇ」



第三皇子はお城に住んでいなくて街中にある豪邸に住んでるらしい。
豪邸の方に行ってみたけど門番の人の話によれば朝からギルドに向かったみたい、だからギルドに向かったけど……ギルドの方では依頼はすでに終わって居て街で女の人たちとデートをしてるって聞いた。

……女の人”たち”ってだけでもっとどうしようもない気もするけど。



「アルフェイリドは広いからな……」


「商業街に行ったら職人街に行ったと言われ、職人街に行ったら孤児院に行ったと言われ、孤児院に行ったら教会に行ったと言われ、教会に行ったらもう居ないと言われ……」


「どこ行ったんだろうね」



アルフェイリドが広すぎて結構疲れちゃった……。
今居る場所は食事街だからご飯の美味しそうな匂いがしてくる。

もうお昼も過ぎちゃったからお腹も空いたし、何か食べようかな……。



「何か食べる?」


「そうだな、人気の食堂があるらしいから行ってみるか」


「うん、お腹も空いたし、ちょっと疲れたしね」



全く、第三皇子はどこに行ったの。
放浪皇子とも呼ばれていたけど本当にどうしようもない人間なんじゃない?

クロスの案内でその人気があるとの話だった食堂についた、お昼が過ぎた時間だったが席が空いていたようですぐに入れる事になった。
席に座ると周りがうるさいけど仕方ないのかもね。



「ご飯食べたらもう一度お屋敷に訪ねてみようか」


「そうだな」



アルフェイリドの人気店だからちょっと楽しみだな、何を食べようか。



そう話しているといきばりガシャンッと食器が落ちた音が聞こえてきた。
それと同時に男の人の怒鳴り声も聞こえてくる。



「クッソ不味いな、この店はっ! こんなのを俺様に食わせるのかよ!!」


「もっ、申し訳ありません!」


「あーあ、不味い飯を食わされるなんてな」



騒ぎがあった方を見れば男の人ってかクロスと同じくらいの少年が女の子に怒鳴ってた。
少年の周りには美女が二人居て少年にべったりしてる。

……何あの面倒なクレーマーっぽいのは。
いくら料理が美味しくなかったとしても捨てるなんてあり得ないんだけど。


 
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