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第三皇子
②
しおりを挟む「そうよ、レイファ様に失礼よ」
「躾がなってないガキね」
こんな大勢の人が居る中、お嫁さんをいびる姑みないな事をしてるアンタたちは躾なってるわけ?
不味かったら不味いで食べなかったらいいだけでしょ、ご飯を残すのは嫌だけど本当に食べれないくらいなら仕方ないかもだけど。
でも、人気店って話のお店がそんな不味いってわけはないでしょうし……。
「申し訳ありません……」
今にも泣きそうな女の子を嘲笑って馬鹿にしてる三人に怒りを感じるんだけど。
だけど、他のお客さんは女の子を助ける様子はなく、むしろ関わり合いになりたくなさそうにしてる。
何でだろう?
「申し訳ございません、レイファ様!」
奥の方から急いで現れた男の人は土下座せんばかりに少年に謝罪している。
わからないけどどっかの貴族の馬鹿息子って事なのかも、何をされるかわからないから貴族に逆らう事も出来ず他の人も関わり合いになりたくないのね。
折角の食事なのにこんな胸糞悪い事を見なきゃいけないわけ?
「ま、見れない顔じゃないし? 今日は俺様の相手をさせてやるよ、喜べよな」
「そ、それは……」
「ああ? 俺様に逆らうのか?」
「そ、そんなつもりは……」
あー、本当にむかつく!
こんな状況で店員さんを呼ぶ事も出来ないし、お腹も空くし、イライラしてくる……。
「逆らうわけねえよな、この第三皇子であるレイファ様にはなっ!!」
はい?
コレが第三皇子??
私たちはコレを探して今日は歩き続けていたの?
……人にコレなんて言いたくないけどコイツの様な子供なら仕方ないよね!
「お、お父さん……」
「……っすまない」
女の子と男の人は悲痛そうな表情をしながら手を握り締めてる。
第三皇子らしい少年は椅子に座ったままふんぞり返って親子を嘲笑っていた。
「何でも好きに出来るなんて最高だぜ。 俺様が主人公の俺様の世界!」
第三皇子の言葉が聞こえた瞬間、ぷつんっと何かが切れてしまったのを感じた。
椅子から立ち上がるとつかつかと第三皇子の所に向かう。
第三皇子はにやにやと笑いながら私を見上げる。
「何だ? 俺様に何か文句でもあるのかよ。 あるわけねえよな、このデブが」
……くすくすと笑ってる美女が居るけどそんなの関係ない。
多分……ってか、確実にコイツは日本人でしょ……。
何でこんな酷い事が出来るの?
「ここは貴方の世界じゃないんだけど! どうして日本人なのにこんな酷い事が出来るのかわからないよ!」
私だって分かってるわよ、日本人だからってみんながみんな良い人であるわけじゃないって!
みんな良い人なら殺人だって起きないし、犯罪なんて一つもないはずだからね。
日本人だって悪い人は居るけど、……何でそんな事するのか私には分からないよ。
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