ぽっちゃり女子の異世界人生

猫目 しの

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帝国の闇

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「はあ!? 何それ!!」



無意味にキースが殺される事だってあり得ないと思ってるのに、その上リーフィが性奴隷?
絶対あり得ないんだけど!!

確かにリーフィはすっごく可愛いし、私もメイド服とか似合いそうだなとか思った事はあるけども!



「絶対許せない! リーフィを何だと思ってるの!」


「ああ、だからリーフィを連れて行ってほしい」



リーフィを連れて行くのは構わないんだけど、性奴隷になんて絶対にさせたくないし。
でも、やっぱりキースの事は何も言わないの?
キースも一緒に逃げるんじゃないの?



「……キース兄ちゃんは?」


私が考えてた事はアルフも考えていたのか、今まで黙っていたアルフは不安げな表情でキースを見上げる。
キースは一瞬目を閉じるがすぐににかっと笑った。



「俺はちょっとやる事があるから終わってから追いかけるさ」


「本当に?」


「ああ、もちろん」



……私にはキースが本当の事を言ってるのかはわからない。
だけど、リーフィを助けたい気持ちは本当だろうから私は助けてあげたい。

でも……キース自身はどうするんだろう?
自分は助からなくていい、何だかそんな感じがする。



「キース……」


「アヤミ、頼む」



私はキースも助けてあげたい。
でも、今はそれを言ってもキースは納得しないでしょうね……。



「わかった、でもリーフィを説得出来てからにしてよ? リーフィを無理矢理連れて行くなんて出来ないから」


「ああ、わかった」



キースは安心したような笑みを浮かべている、私が嘘をついた事がないから信用してくれてるんでしょう。



「じゃあ、俺はリーフィに伝えてくるわ」



笑顔を浮かべながらキースは部屋から出て行った。
すぐにリーフィに伝えて帝国から出て行って欲しいんでしょうけど……。

キースは間違いを二つ犯してる。


一つはリーフィを説得出来ると思っている事。
いくらキースがリーフィに逃げて欲しいと思っていても、キースが死ぬ覚悟をしているかもなんてリーフィにはすぐにわかるだろうし。
そんなキースを残してリーフィが逃げるわけない。
だから、しばらくはリーフィの説得に時間がかかるでしょう。


もう一つは私が大人しくキースの願いを聞くと思っている事。
私はわがままな人間だからね、死ぬかもしれない覚悟をしてるキースを置いて行くなんて私には出来ないしやりたくない。
キースを説得なんて絶対に無理だろう、キースには覚悟があったみたいだから。
キースとリーフィを助けたい、戦争にはしたくない、私も死にたくないし怪我したくない。

でも、私にも何か出来る事があるかもしれない。


だから、明日から私に出来る事を探そう。

二人を助けるんだ、たとえそれを望んでいなくても。


 
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