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第5章
ドラゴンの管理官として働く楽しさ
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ホルス様は変わらず僕の傍に居て見守ってくれていて、ユエの面倒も見てくれている。
ユエも大きくなったけれど、ドラゴンからするとまだまだ赤ん坊で手がかかることも多いけれど可愛い。
一緒に寝たがるのだけど大きくなったユエと共に寝るのは難しく、またユエもホルス様のように人型を取ったり体の大きさを自在に変えるということがまだ出来ないので毎夜宥めながらホルス様にお任せしている。
レッドドラゴンは大きさを変えるなどといったことは出来ないけれど、ユエは出来るようになるってホルス様が言っていたから、出来るようになったら一緒に寝ようねっと毎回言っていて、ユエも早くその時がくるように頑張ってくれている。
レッドドラゴン達もしばらくは落ち着かなかったけれど、巣の代わりとなるドラゴン舎ができ、食事もそれぞれの相棒となる騎士が試行錯誤のうえ好んで食すものを理解し始め、鱗磨きもレッドドラゴンの言葉を僕が代弁しながら行うこと2カ月ほどで騎士達は鱗の磨き加減を習得した為、ちょっとした騒動はちまちまありながらも以前より騎士達と楽しそうに訓練に取り組んでいる。
僕はドラゴンの管理官として、毎年2,3回程同盟国や他国にドラゴンについての説明会に参加している。
ホルス様によれば遥か昔に僕と同じように龍神の加護を与えられ、ドラゴン達と会話することの出来る者はいたらしいがもう長年そういった者は生まれていなかったようで、ドラゴンも自分達の感情や思想、同じ生き物であるということを理解できない種族と慣れ合うことを諦め、接触をしてこなかったようだ。
だから今こうして文明を築き、街を作っている人族や獣人を中心とする種族の者達はドラゴンという生き物との共存の方法が分からない。
僕としてはそんなの普通に接すればいいでしょって思うんだけど…他国では龍神を最高神として崇めている所もあるみたいで、そう簡単なことではないみたい。
龍神を崇める国の王が来訪された時には、僕に王座に着いてほしいと頼み込み、ホルス様やユエにもぜひ我が国へっと五体投地をしてきたのにはドン引いた。
けれど、彼等は極めて真剣であり邪気はないようだとホルス様も言っていたので、丁重にお断りの言葉を述べてお帰り頂いた。
帰国なさる時も『何かございましたら何時でも我等をお使いくださいませ!』と手を組んで言われたのは記憶に新しい。
管理官の仕事として後は、アーナンダ国に住まうドラゴン達の住処の巡回だ。
人の足では到底辿り着けないような所に住んでいるドラゴンがほとんどなので、ホルス様の背に乗せてもらい行くことが多く、こういったことは確かにドラゴンと意思相通の交わせる僕でなければ担えないことだなっと最近になって思うようになった。
僕が管理官として働きだしてから、ホルス様もククちゃんやパン達、他のドラゴン達も前よりもっと過ごしやすくなったし、他種族との交流を再開してみてもいいかもしれないという気持ちになったと言われたことは嬉しいことだと感じた。
徐々にアーナンダ国民はドラゴンが飛ぶ姿を見ても過剰に怯えることはなくなりつつあるし、ドラゴンは基本的にか弱い子供という存在に滅法弱い生き物で、幼い子が近づいてくるとまるで石像のごとくカチコチに固まる姿は実に面白い。
始めは近づく子に顔を青ざめさせていた親達も、そんなドラゴンの姿を何度も目撃するうちに僕や子と同じようにクスクスと笑うようになった。
ユエも大きくなったけれど、ドラゴンからするとまだまだ赤ん坊で手がかかることも多いけれど可愛い。
一緒に寝たがるのだけど大きくなったユエと共に寝るのは難しく、またユエもホルス様のように人型を取ったり体の大きさを自在に変えるということがまだ出来ないので毎夜宥めながらホルス様にお任せしている。
レッドドラゴンは大きさを変えるなどといったことは出来ないけれど、ユエは出来るようになるってホルス様が言っていたから、出来るようになったら一緒に寝ようねっと毎回言っていて、ユエも早くその時がくるように頑張ってくれている。
レッドドラゴン達もしばらくは落ち着かなかったけれど、巣の代わりとなるドラゴン舎ができ、食事もそれぞれの相棒となる騎士が試行錯誤のうえ好んで食すものを理解し始め、鱗磨きもレッドドラゴンの言葉を僕が代弁しながら行うこと2カ月ほどで騎士達は鱗の磨き加減を習得した為、ちょっとした騒動はちまちまありながらも以前より騎士達と楽しそうに訓練に取り組んでいる。
僕はドラゴンの管理官として、毎年2,3回程同盟国や他国にドラゴンについての説明会に参加している。
ホルス様によれば遥か昔に僕と同じように龍神の加護を与えられ、ドラゴン達と会話することの出来る者はいたらしいがもう長年そういった者は生まれていなかったようで、ドラゴンも自分達の感情や思想、同じ生き物であるということを理解できない種族と慣れ合うことを諦め、接触をしてこなかったようだ。
だから今こうして文明を築き、街を作っている人族や獣人を中心とする種族の者達はドラゴンという生き物との共存の方法が分からない。
僕としてはそんなの普通に接すればいいでしょって思うんだけど…他国では龍神を最高神として崇めている所もあるみたいで、そう簡単なことではないみたい。
龍神を崇める国の王が来訪された時には、僕に王座に着いてほしいと頼み込み、ホルス様やユエにもぜひ我が国へっと五体投地をしてきたのにはドン引いた。
けれど、彼等は極めて真剣であり邪気はないようだとホルス様も言っていたので、丁重にお断りの言葉を述べてお帰り頂いた。
帰国なさる時も『何かございましたら何時でも我等をお使いくださいませ!』と手を組んで言われたのは記憶に新しい。
管理官の仕事として後は、アーナンダ国に住まうドラゴン達の住処の巡回だ。
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僕が管理官として働きだしてから、ホルス様もククちゃんやパン達、他のドラゴン達も前よりもっと過ごしやすくなったし、他種族との交流を再開してみてもいいかもしれないという気持ちになったと言われたことは嬉しいことだと感じた。
徐々にアーナンダ国民はドラゴンが飛ぶ姿を見ても過剰に怯えることはなくなりつつあるし、ドラゴンは基本的にか弱い子供という存在に滅法弱い生き物で、幼い子が近づいてくるとまるで石像のごとくカチコチに固まる姿は実に面白い。
始めは近づく子に顔を青ざめさせていた親達も、そんなドラゴンの姿を何度も目撃するうちに僕や子と同じようにクスクスと笑うようになった。
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