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「創、昨日はごめんな」
朝出会い頭に彼は申し訳なさそうに謝った。
可哀想だから許してやる、なんて俺は思ってやらない。睨み付けて強く言った。
「次はちゃんと許可を取ってくださいね」
「許可を取ったらいいのか?」
分かりやすく彼の目が輝き、思わず笑ってしまった。そんなにしたいものなのか。相手はこんな男だというのに変な人だ。
とりあえず、妹にも合意無しにあんなキスをされたら困るから先に注意しておこう。
「許可を取ったら良いですけど嫌って言われたり抵抗されたら直ぐやめてください。あと昨日みたいなのは刺激が強過ぎるので駄目です」
「分かった」
力強く頷く彼に俺は少し背伸びしていつもの彼を真似て、頭を撫でた。すると彼の口元が綻んだ。彼より優位になれた気分で面白くなりずっと撫でているといつの間にか学校に遅刻しそうな時間になっていて、焦って二人で向かった。
教室へ行き、俺はノートに先日考えた計画を文字にしていた。題して「妹と湊のドキドキデート作戦」だ。家へ来ることを拒んだなら外で会えば良いだけの話である。
まずは俺が妹と湊を誘い出して遊ぶ約束をし、直前になって仮病を使うという単純な作戦だ。しかしこの仮病で妹にどう誤魔化すかが大変だ。
あの子は昔から俺の嘘を見抜く炯眼の持ち主だ。それに妹とは一緒に目的地に向かうだろうから、もし俺の体調が悪いとなれば湊に連絡して約束を断りそうだ。妹は優しいからな。俺抜きで遊ぼうとしないだろう。うーん、やっぱり仮病は難しいかもしれない。遊んでいる途中で抜けた方が良いかも。急用が入っちゃってーなんて言えば良いか。
よし、早速湊と妹を誘おう!
昼休み、廊下にて湊に声を掛けた。
「今週の土曜日空いてます?その、ちょっと付き合って欲しいんですけど……」
緊張で声が震える。湊の顔を見ると彼は嬉しそうに笑って「いいよ」と言った。
「じゃあ土曜日の朝九時からどっか行こうか」
「あの、妹も誘っていいですか?」
「妹も?何かあったのか?」
「前も言ったんですけど、一度会って欲しくて」
怪訝な顔をされる。家族に会ってほしいだけなのに何故そんな顔に?「家族には彼女としてじゃなくても顔だけ合わせて欲しい」なんて言ってたのは湊の方じゃないか!
「湊だって家族に紹介したいって言ってたし俺も紹介していいんじゃないですか?」
「まあ、そうだな。でも最初のデートは二人でって考えてたんだけど」
俺の計画は早速崩れたが、一応俺達は未だ恋人だし湊がそう思うのも仕方ないと納得し、土曜日は二人でデート、そして日曜に妹を誘うという事にした。LIMEで妹に確認を取るとその日も空いているらしい。
「どこ行きたい?」
「えっと妹の時は動物園に行こうと思ったんですけど乗り物酔いとかします?」
「そっかぁ。創らしいな。じゃあ土曜日は俺が考えとくよ」
俺らしい……?動物園の何がそう思うのだろうか。きょとんと首を傾げると彼は何故か俺を抱き締めた。こ、こいつ本当にスキンシップ多すぎだろ!ここ学校だぞ!胸を押すと今朝の許可を取る約束を思い出したのか直ぐに体を離した。
「ごめん。可愛くてつい」
何が可愛いんだよ……。恥ずかしい。男同士で何やってんだと思うが、何故か抱き締められても嫌悪感は湧かなかった。暖かくて大きなぬいぐるみに抱き締められてる感じで嫌いじゃない。昨日のキスも驚いたけど、そういえば気持ち悪いとかは無かったかも。そんな事を考えながら、ふと、この人は俺のどこを好きになったんだろうと疑問になった。
朝出会い頭に彼は申し訳なさそうに謝った。
可哀想だから許してやる、なんて俺は思ってやらない。睨み付けて強く言った。
「次はちゃんと許可を取ってくださいね」
「許可を取ったらいいのか?」
分かりやすく彼の目が輝き、思わず笑ってしまった。そんなにしたいものなのか。相手はこんな男だというのに変な人だ。
とりあえず、妹にも合意無しにあんなキスをされたら困るから先に注意しておこう。
「許可を取ったら良いですけど嫌って言われたり抵抗されたら直ぐやめてください。あと昨日みたいなのは刺激が強過ぎるので駄目です」
「分かった」
力強く頷く彼に俺は少し背伸びしていつもの彼を真似て、頭を撫でた。すると彼の口元が綻んだ。彼より優位になれた気分で面白くなりずっと撫でているといつの間にか学校に遅刻しそうな時間になっていて、焦って二人で向かった。
教室へ行き、俺はノートに先日考えた計画を文字にしていた。題して「妹と湊のドキドキデート作戦」だ。家へ来ることを拒んだなら外で会えば良いだけの話である。
まずは俺が妹と湊を誘い出して遊ぶ約束をし、直前になって仮病を使うという単純な作戦だ。しかしこの仮病で妹にどう誤魔化すかが大変だ。
あの子は昔から俺の嘘を見抜く炯眼の持ち主だ。それに妹とは一緒に目的地に向かうだろうから、もし俺の体調が悪いとなれば湊に連絡して約束を断りそうだ。妹は優しいからな。俺抜きで遊ぼうとしないだろう。うーん、やっぱり仮病は難しいかもしれない。遊んでいる途中で抜けた方が良いかも。急用が入っちゃってーなんて言えば良いか。
よし、早速湊と妹を誘おう!
昼休み、廊下にて湊に声を掛けた。
「今週の土曜日空いてます?その、ちょっと付き合って欲しいんですけど……」
緊張で声が震える。湊の顔を見ると彼は嬉しそうに笑って「いいよ」と言った。
「じゃあ土曜日の朝九時からどっか行こうか」
「あの、妹も誘っていいですか?」
「妹も?何かあったのか?」
「前も言ったんですけど、一度会って欲しくて」
怪訝な顔をされる。家族に会ってほしいだけなのに何故そんな顔に?「家族には彼女としてじゃなくても顔だけ合わせて欲しい」なんて言ってたのは湊の方じゃないか!
「湊だって家族に紹介したいって言ってたし俺も紹介していいんじゃないですか?」
「まあ、そうだな。でも最初のデートは二人でって考えてたんだけど」
俺の計画は早速崩れたが、一応俺達は未だ恋人だし湊がそう思うのも仕方ないと納得し、土曜日は二人でデート、そして日曜に妹を誘うという事にした。LIMEで妹に確認を取るとその日も空いているらしい。
「どこ行きたい?」
「えっと妹の時は動物園に行こうと思ったんですけど乗り物酔いとかします?」
「そっかぁ。創らしいな。じゃあ土曜日は俺が考えとくよ」
俺らしい……?動物園の何がそう思うのだろうか。きょとんと首を傾げると彼は何故か俺を抱き締めた。こ、こいつ本当にスキンシップ多すぎだろ!ここ学校だぞ!胸を押すと今朝の許可を取る約束を思い出したのか直ぐに体を離した。
「ごめん。可愛くてつい」
何が可愛いんだよ……。恥ずかしい。男同士で何やってんだと思うが、何故か抱き締められても嫌悪感は湧かなかった。暖かくて大きなぬいぐるみに抱き締められてる感じで嫌いじゃない。昨日のキスも驚いたけど、そういえば気持ち悪いとかは無かったかも。そんな事を考えながら、ふと、この人は俺のどこを好きになったんだろうと疑問になった。
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