囲いの中で

すずかけあおい

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ふたりで

ふたりで④

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何度も唇が重なって、力が抜けていく。
秘蕾をまたなぞられ、くるりくるりと周りを撫でられる。
キスも指の動きも、どちらにも集中していたらキスが深くなった。
甘いキスに夢中になって衛介の髪を撫でると、衛介も俺の髪を撫でてくれる。
指が中にゆっくり挿入ってくる。

「んん…っ」

キスが解かれてしまい、ちょっと寂しい。
俺がそういう顔をしていたのかもしれない。
すぐにまたキスをくれた。

「痛くないか」
「うん…大丈夫」

キスが気持ちよくて、頭の中がそればかりになっていく。
指が増やされて、また拡げるように動く。
少し奥へ進んで、指先でなにかを探るようにされてぼんやりと前に調べたことを思い出す。
気持ちいいところ…なんだっけ。

「っあ…!」

突然の衝撃に身体が大きく震える。
続けて同じ場所を撫でられて頭がおかしくなる。
電流が走るような快感が次々与えられて恥ずかしい声がたくさん出る。
俺の声じゃない。

「あ、あ…ぅあっ」

二本の指でそこを挟まれたら快感が強過ぎて涙が零れた。
身体に力が入らない。
喘ぐしかできなくて、ただ快感に呑まれていく。
衛介の指が、俺を気持ちよくしてる。
そして、衛介の瞳に俺しか映っていない。
…こんなの、気持ちよ過ぎる。

「あっ…」

指が出ていく感覚に小さく声が漏れた。
息を整えようとするのに、またキスが落ちてきて呼吸が乱れる。
それを衛介は喜んでいるようにも感じて、俺も衛介を乱したい感情が湧き上がる。

「えいすけ…ずるい」
「なにが」
「…きもちいい?」

ちゅっとキスをして聞いてみると、衛介は目を瞠ってから微笑む。

「挿れなくてもいいくらい気持ちいい」
「それは……やだ」

語尾が小さくなってしまった。
でも衛介は聞き逃さない。
どんなに声が小さくても、衛介が俺の言葉を聞き逃したことはない。

「尚紀」
「うん…」
「尚紀…」
「…うん」

衛介の昂りが秘蕾に押し当てられる。
押し拡げるようにする先端を呑み込もうというときに一旦深呼吸をする。

「…まって」
「どうした」

衛介が動きを止める。

「ありがとう…」
「…ああ」
「すき」
「俺も好きだ」

衛介の背中に手を回すと、衛介が腰を進める。
ちょっと苦しい。
でも、優しく気遣うような動きに、苦しさなんて飛んでいく。
幸せ過ぎて笑みが浮かぶ。

「どうした」
「…なんでもない」
「昨夜もそう言ったな」
「そうだね」

衛介のものになっていく。
奥へと進む熱を感じながら衛介にしがみつく。

ひとつになる。
衛介と尚紀だったものが、繋がる。
でもやっぱり別の人間で、だから…別々だから繋がることもひとつになることもできる。
別の人間だから、知りたいと思う。

「大丈夫か」

熱をはらんだ声。
衛介の表情が歪んでいて色っぽい。
早く、もっと衛介のものにして欲しい。
もっと俺だけのものになって欲しい。

「へーき…だから、はやく…」
「少し待ったほうがいいんじゃないか」
「やだ…はやく」

早く衛介を感じたい。
もっと感じたい。
衛介の腕の中にいることを刻み付けて欲しい。

「っあ…あ、んっ…あっ」

声が押し出される。
衛介はこんな声も絶対聞き漏らしていないんだろう。
その瞳に俺だけを映して、俺の声だけが耳に届いて…。

「っ…!!」

ぞくぞくぞくっと快感がつま先から脳まで駆け抜ける。
声が出ない。
衛介の動きと、衛介を手に入れた悦びに狂ったのかもしれない。

「尚紀? 大丈夫か?」
「――っ…」

声の出し方も応え方もわからない。
そのまま俺はイッた。
力の抜けた俺を衛介が抱き締める。

「尚紀…」

吐息が耳に触れて、脳を震わせる。
気持ちいい。
セックスが気持ちいいんじゃなくて、衛介の腕の中が気持ちいい。
その温もりに酔って、ゆらゆらと揺れながら沈んでいく。

「えいすけ…また、イきそ…」
「俺も限界だ」
「いっしょがいい…」

衛介の背に回した手にぎゅっと力をこめると、仰け反るような快感を与えられる。
動きが速まり、衛介の歪んだ表情があまりに美しくて首に腕を回して引き寄せ、キスをする。
至近距離で見つめ合いながら、近すぎて…俺は衛介で、衛介は俺で、視界がいっぱいになる距離に顔を近付けたままふたりで昇り詰め、達した。
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