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旅立ち~オードゥス出立まで
「「蜂ですか?」」 「はい、蜂です。」
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「「蜂ですか?」」
「はい、蜂です。」
「その蜂はどうでした?」
「大きかったですね。」
「もしかしてクマンバチですか?」
「そうです。苦万蜂です。」
「あの蜂って見た目の割に温厚らしいんですって。」
「え?滅茶苦茶襲ってきましたよ?」
「でも刺されても痛いだけで特に害が無いから大丈夫かと…」
「刺された鹿が痙攣しながら苦しんでましたよ。」
「ん?」
「ん?」
何かイマイチ話が噛み合わないので鞄から現物を出す事にした。
「きゃあああっ!何それぇ!?」
「うわあああっ!何だそりゃ!?」
「苦万蜂です。」
鉄串が刺さったままの苦万蜂を取り出しミラとルドルフに見せる。
2人共滅茶苦茶驚いている。
(あれ?さっきまでこの話してたよね?)
ずい!っとミラに苦万蜂を見せるが
「ち、違う!私が知ってるクマンバチはこんな大きさじゃなーい!」
取り乱し中のミラをよそにルドルフがノアの元にやってくる。
「すまない。こちらが盛大に勘違いしていた様だ…ちょっと待て、この蜂の巣があったと言っていたな?」
「ええ。こんな感じです。」
ノアは苦万蜂に刺さったままの鉄串の先端で地面に軽く絵を描く。
「2階への入口の真上に冒険者ギルド位の大きさの巣がありました。」
ノアが淡々と説明し、それを聞いてルドルフが顔を青ざめ、未だご乱心中のミラ。
「こ、これはかなりマズイんじゃないか?…」
「そうですね。反応は少なくとも100はありましたから。手持ちの武器だと捌ききれないので補充をしに戻るとします。」
「…待て、その言い方だと戦うつもりか?」
「ええ。数は多いですが動きは単調です。10匹纏めて来られても対処はいけるかと。」
「…」
ノアの発言に「嘘だろ?」という顔をするルドルフ。
そんなルドルフをよそにご乱心中のミラを宥めにいくノア。
暫くの後、3人は1階にまで上がってきていた。
ここまでの道中特にモンスターとも出会わず安全に来れた。(と言うかノアが<気配感知>で事前に察知して遭遇しない様に誘導したとも言う。)
<気配感知>の有用性を認識した2人はノアに聞いてみる。
「しかし<気配感知>は良いスキルだな。
もし良ければ取得方法を教えて貰えないか?」
「ん~良いですが、自分の場合結構力業だったのでこれが正しいか分かりませんよ?」
「構わないさ。2度と毒蛇には噛まれたくないからね。」
苦笑いするルドルフの気持ちを察してノアは教えることにした。
「ルドルフさんとミラさん2人共目を瞑って僕がいる位置を気配だけで探してみて下さい。」
「分かった。」
「分かったわ。」
目を瞑り待機する2人。
「じゃあいきますね。」
言った直後<忍び足>を発動し背後にまわる。2人共首をかしげながらほぼ同時に「前!」と発する。
「はい。目を開けて下さい。」
ノアが声を発すると驚く2人。
「まぁ最初ですからなかなか分からないものですよ。次は強目に気配出すので分かると思います。」
再び目を瞑る2人、ノアは再度<忍び足>を発動し、2人の前に向かう。
(熊を倒した時位の殺気で良いかな。)
ノアは<気配放出>を発動。熊にぶつけた時と同じ殺気を放ちながら2人を見る。
「うわっ!前!前!」
「ひっ!前前!」
「正解です。どうでしたか?」
「突然目の前に良くない物が現れた感じだ…」
「腕がぞわっとして鳥肌が凄かった…」
「これは僕が熊と戦った時と同じ位の殺気を2人に当てました。
ミラさんが言ったみたいにぞわっとする感覚、これが気配です。これを徐々に弱めていって慣れさせると周囲の気配が分かる様になってきますよ。」
その後数回、殺気を弱めて同じ事を繰り返す。普段と変わらない気配まで落としても2人は反応が出来る様になった。
「うんこれなら大丈夫でしょうから後は距離ですね。」
「「距離?」」
「ええ。2人共また目を閉じてもらって、僕が後ろに下がるので反応が消えた瞬間に目を開けて下さい。」
目を閉じたのを確認し、徐々に下がる。
6歩程下がった所で2人共目を開ける。割りと近かった事に驚く2人だが
「最初覚えたてはこんなものですよ。
何なら自分よりスキルの発現は早い位です。恐らく<気配感知>がスキル欄に出て来てると思うので常時発動していれば自ずと範囲は広がって行きますよ。」
「お~<気配感知>。たしかにスキルが増えてる。」
「そういえばノア君教えてくれる時『自分の時は力業だった』って言ってたけどどうやって覚えてたの?」
「僕の場合は特訓の一環として山籠りした時に…武器を持った母さんがね、音もなく襲撃しに来るんだ。」
「ええ…」
「最初はとんでもない殺気を放ってくるから位置はすぐ分かるんだけど、徐々に抑えていって最後は気配を消して襲ってくる…でも、攻撃を加えるその一瞬に殺気が含まれるから何とか対応出来てたんだけどね…」
「…。」
「最後の3日間はその一瞬の殺気さえ消してくるから…地獄だったよ。」
「…それって虐た「ミラ。特訓。」」
「じぶん自分の場合そんな感じかな…」
「でも武器を持ってたからって言って本当に攻撃したりは「知ってる?斬られると『痛い』よりも『熱い』が先に来るんだよ。」」
「やっぱり虐「ミラ!特訓!」」
「…さあ。スキル取得も出来た事だし街に戻ろうじゃないか!なぁ!」
元気に歩き出していくルドルフだがその背中はよそよそしく見えた。
「はい、蜂です。」
「その蜂はどうでした?」
「大きかったですね。」
「もしかしてクマンバチですか?」
「そうです。苦万蜂です。」
「あの蜂って見た目の割に温厚らしいんですって。」
「え?滅茶苦茶襲ってきましたよ?」
「でも刺されても痛いだけで特に害が無いから大丈夫かと…」
「刺された鹿が痙攣しながら苦しんでましたよ。」
「ん?」
「ん?」
何かイマイチ話が噛み合わないので鞄から現物を出す事にした。
「きゃあああっ!何それぇ!?」
「うわあああっ!何だそりゃ!?」
「苦万蜂です。」
鉄串が刺さったままの苦万蜂を取り出しミラとルドルフに見せる。
2人共滅茶苦茶驚いている。
(あれ?さっきまでこの話してたよね?)
ずい!っとミラに苦万蜂を見せるが
「ち、違う!私が知ってるクマンバチはこんな大きさじゃなーい!」
取り乱し中のミラをよそにルドルフがノアの元にやってくる。
「すまない。こちらが盛大に勘違いしていた様だ…ちょっと待て、この蜂の巣があったと言っていたな?」
「ええ。こんな感じです。」
ノアは苦万蜂に刺さったままの鉄串の先端で地面に軽く絵を描く。
「2階への入口の真上に冒険者ギルド位の大きさの巣がありました。」
ノアが淡々と説明し、それを聞いてルドルフが顔を青ざめ、未だご乱心中のミラ。
「こ、これはかなりマズイんじゃないか?…」
「そうですね。反応は少なくとも100はありましたから。手持ちの武器だと捌ききれないので補充をしに戻るとします。」
「…待て、その言い方だと戦うつもりか?」
「ええ。数は多いですが動きは単調です。10匹纏めて来られても対処はいけるかと。」
「…」
ノアの発言に「嘘だろ?」という顔をするルドルフ。
そんなルドルフをよそにご乱心中のミラを宥めにいくノア。
暫くの後、3人は1階にまで上がってきていた。
ここまでの道中特にモンスターとも出会わず安全に来れた。(と言うかノアが<気配感知>で事前に察知して遭遇しない様に誘導したとも言う。)
<気配感知>の有用性を認識した2人はノアに聞いてみる。
「しかし<気配感知>は良いスキルだな。
もし良ければ取得方法を教えて貰えないか?」
「ん~良いですが、自分の場合結構力業だったのでこれが正しいか分かりませんよ?」
「構わないさ。2度と毒蛇には噛まれたくないからね。」
苦笑いするルドルフの気持ちを察してノアは教えることにした。
「ルドルフさんとミラさん2人共目を瞑って僕がいる位置を気配だけで探してみて下さい。」
「分かった。」
「分かったわ。」
目を瞑り待機する2人。
「じゃあいきますね。」
言った直後<忍び足>を発動し背後にまわる。2人共首をかしげながらほぼ同時に「前!」と発する。
「はい。目を開けて下さい。」
ノアが声を発すると驚く2人。
「まぁ最初ですからなかなか分からないものですよ。次は強目に気配出すので分かると思います。」
再び目を瞑る2人、ノアは再度<忍び足>を発動し、2人の前に向かう。
(熊を倒した時位の殺気で良いかな。)
ノアは<気配放出>を発動。熊にぶつけた時と同じ殺気を放ちながら2人を見る。
「うわっ!前!前!」
「ひっ!前前!」
「正解です。どうでしたか?」
「突然目の前に良くない物が現れた感じだ…」
「腕がぞわっとして鳥肌が凄かった…」
「これは僕が熊と戦った時と同じ位の殺気を2人に当てました。
ミラさんが言ったみたいにぞわっとする感覚、これが気配です。これを徐々に弱めていって慣れさせると周囲の気配が分かる様になってきますよ。」
その後数回、殺気を弱めて同じ事を繰り返す。普段と変わらない気配まで落としても2人は反応が出来る様になった。
「うんこれなら大丈夫でしょうから後は距離ですね。」
「「距離?」」
「ええ。2人共また目を閉じてもらって、僕が後ろに下がるので反応が消えた瞬間に目を開けて下さい。」
目を閉じたのを確認し、徐々に下がる。
6歩程下がった所で2人共目を開ける。割りと近かった事に驚く2人だが
「最初覚えたてはこんなものですよ。
何なら自分よりスキルの発現は早い位です。恐らく<気配感知>がスキル欄に出て来てると思うので常時発動していれば自ずと範囲は広がって行きますよ。」
「お~<気配感知>。たしかにスキルが増えてる。」
「そういえばノア君教えてくれる時『自分の時は力業だった』って言ってたけどどうやって覚えてたの?」
「僕の場合は特訓の一環として山籠りした時に…武器を持った母さんがね、音もなく襲撃しに来るんだ。」
「ええ…」
「最初はとんでもない殺気を放ってくるから位置はすぐ分かるんだけど、徐々に抑えていって最後は気配を消して襲ってくる…でも、攻撃を加えるその一瞬に殺気が含まれるから何とか対応出来てたんだけどね…」
「…。」
「最後の3日間はその一瞬の殺気さえ消してくるから…地獄だったよ。」
「…それって虐た「ミラ。特訓。」」
「じぶん自分の場合そんな感じかな…」
「でも武器を持ってたからって言って本当に攻撃したりは「知ってる?斬られると『痛い』よりも『熱い』が先に来るんだよ。」」
「やっぱり虐「ミラ!特訓!」」
「…さあ。スキル取得も出来た事だし街に戻ろうじゃないか!なぁ!」
元気に歩き出していくルドルフだがその背中はよそよそしく見えた。
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