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旅立ち~オードゥス出立まで
エメラルダギルド長
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冒険者ギルド2階にある一室でエメラルダギルド長は職務をこなしつつとある人物に出した依頼の報告を待っていた。
エメラルダギルド長がとある人物に出した依頼というのは『【ソロ】冒険者ノアを尾行し彼の戦術を教えて欲しい』という物だった。
彼は数日前にこの街へやって来てその日の内に結構な量の素材を持ち込んでくれたのだ。
【適正】の力もあるのだろうが何か効率的な戦術を用いているに違いないとエメラルダは考えている。
全ては無理でもその一端でも判明すればこの街に来た新人冒険者、延いては王都にも広まってくれれば近年の各地の素材不足を少しでも解消出来ればと考えている。
新人冒険者様に訓練所を開いてはいるが、成果は芳しくない。
だがノアと友好関係にあるジェイルのパーティは昨日から上達が顕著になってきていると報告があった。
エメラルダは書類に目を通しつつ紅茶を一口、口を軽く湿らす。
一枚の書類を確認し終え一息着こうとした時だった。ヒラリと紙が一枚降ってきた。
「…来ましたか、早いですね。良い知らせであれば良いですが…」
エメラルダは紙に書かれた内容を確認する。
『彼の戦術は確かに効率的だが超攻撃的でもあるので私はお勧めしない。死体の山を築くだけだ。ただ唯一彼の戦術を模倣する要素があるとするなら今私がやった様に『気を引く』事位だ。詳しくは会って話す。』
「『気を引く』か…」
「そうだ。」
部屋に響く声にエメラルダが驚き顔を上げると黒いフードを被った何者かがエメラルダが先程まで飲んでいた紅茶を啜る。
「あ、私の紅茶!いつの間に!」
「その手紙に書いた通り気を引いた隙にあなたの手元から取っただけだ。」
「だからって飲む事無いでしょ!」
「全力で戻ってきて喉乾いてんだ。ケチケチするな。婚期逃すぞ。」
「うっさいわね!
それで?あなたが戻って来たって事はノア君も戻って来たのよね?」
「いや、恐らく今頃中層だろう。」
「な!?中層!?…っていうかだったら何で戻って来たのよ!?」
「彼の戦術を見て一瞬集中が切れた。それによって尾行がバレかけたからこれ以上は無理だと判断した。」
「あなたがバレかけるなんて…
それで彼の戦術、効率的だが超攻撃的ってどういう事?」
「彼が熊と猪に対して行った事は矢を射て目を潰し、剣で首を貫き、筋を断ち、喉を掻っ裂き、首を両断する。
これを1人で1分程で終わらせた。こんな事新人冒険者じゃなくても出来ないだろう?」
何者かの報告で暫し黙ってしまったエメラルダだが
「彼は本当に新人冒険者なのですか?」
「それは間違いない。私の仲間が調べたからな。彼自身大量の<スキル>を所持していたから貴族か商人の線を疑ったがあれは彼自身の努力と実戦経験で得た物の様だ。」
一応貴族や大商人の様に大金を所持していれば高額の巻物を購入し<スキル>を得ることも可能ではある。
「更に彼は<聞き耳>の派生スキルの<反響音感知>を持っていないにも関わらず実戦経験で得た勘を使用して私の位置を割り出したからな。
彼の様な効率的な戦術を目指すのであればせめて剣1本で熊を倒せる様反復練習をさせるのが手っ取り早いだろうな。」
「それは…」
「まぁ無理だろうな。だから手紙にも書いたが『気を引く』…視線の誘導が効果的だな。」
「…分かりました。ありがとうございました。」
「…しっかしまぁ、こんなに生きた心地がしない尾行は久しぶりだよ…」
そう言いながら黒い装束の裾を広げ、弓で射られた部分を見せる。
穴が2箇所と矢がかすった部分を見せる。
「…!?、血が!」
「かすっただけだからそこまで心配する傷じゃない。
姿が見えない私が出した音から位置を割り出し即座に偏差射撃をして来たよ。精度が高かったら足は抉られていた事だろうね…」
黒いフードから見える何者かの顔には脂汗が滲んでいた。
「報告ありがとうございます。もしまた依頼があればお願いしても良いですか?」
「ああ、彼の尾行以外で頼むよ。」
そう言った直後何者かの姿は忽然と消えていた。
「…暫くは他のパーティの成長を待つしかありませんね…」
1人になった室内でエメラルダはポツリと呟く。
「とりあえず3階まで戻って来れたな…」
中層1階から戻って来たノアは3階に到着すると歩き始める。
別に疲れた訳では無いが視線の先に見覚えのあるパーティを見付けたからだ。
「あ!あなたはさっきの…ルド!彼よ!」
「さっきは君の薬で助かった。
僕はルドルフ。彼女はミラ、僕同様剣士をやっている。」
「僕はノア。訳あってパーティは組んで無い。まぁよろしく。」
そう言いノアは手を差し出しルドルフと握手を交わす。
「そういえば下から来た様だがどこまで行ってたんだ?」
「あぁ、ちょっと中層までね。」
「「ええ!?中層!?」」
「中層1階に厄介なモンスターが出てきたんだがそいつ等のバカでかい巣を見付けてしまってね。ギルドへの報告と装備の調達に行こうと思ってね。」
「い、一体何が出たんだ?」
「蜂だよ。」
「「…。」」
ノアの発言に何とも言えない空気が流れる。
エメラルダギルド長がとある人物に出した依頼というのは『【ソロ】冒険者ノアを尾行し彼の戦術を教えて欲しい』という物だった。
彼は数日前にこの街へやって来てその日の内に結構な量の素材を持ち込んでくれたのだ。
【適正】の力もあるのだろうが何か効率的な戦術を用いているに違いないとエメラルダは考えている。
全ては無理でもその一端でも判明すればこの街に来た新人冒険者、延いては王都にも広まってくれれば近年の各地の素材不足を少しでも解消出来ればと考えている。
新人冒険者様に訓練所を開いてはいるが、成果は芳しくない。
だがノアと友好関係にあるジェイルのパーティは昨日から上達が顕著になってきていると報告があった。
エメラルダは書類に目を通しつつ紅茶を一口、口を軽く湿らす。
一枚の書類を確認し終え一息着こうとした時だった。ヒラリと紙が一枚降ってきた。
「…来ましたか、早いですね。良い知らせであれば良いですが…」
エメラルダは紙に書かれた内容を確認する。
『彼の戦術は確かに効率的だが超攻撃的でもあるので私はお勧めしない。死体の山を築くだけだ。ただ唯一彼の戦術を模倣する要素があるとするなら今私がやった様に『気を引く』事位だ。詳しくは会って話す。』
「『気を引く』か…」
「そうだ。」
部屋に響く声にエメラルダが驚き顔を上げると黒いフードを被った何者かがエメラルダが先程まで飲んでいた紅茶を啜る。
「あ、私の紅茶!いつの間に!」
「その手紙に書いた通り気を引いた隙にあなたの手元から取っただけだ。」
「だからって飲む事無いでしょ!」
「全力で戻ってきて喉乾いてんだ。ケチケチするな。婚期逃すぞ。」
「うっさいわね!
それで?あなたが戻って来たって事はノア君も戻って来たのよね?」
「いや、恐らく今頃中層だろう。」
「な!?中層!?…っていうかだったら何で戻って来たのよ!?」
「彼の戦術を見て一瞬集中が切れた。それによって尾行がバレかけたからこれ以上は無理だと判断した。」
「あなたがバレかけるなんて…
それで彼の戦術、効率的だが超攻撃的ってどういう事?」
「彼が熊と猪に対して行った事は矢を射て目を潰し、剣で首を貫き、筋を断ち、喉を掻っ裂き、首を両断する。
これを1人で1分程で終わらせた。こんな事新人冒険者じゃなくても出来ないだろう?」
何者かの報告で暫し黙ってしまったエメラルダだが
「彼は本当に新人冒険者なのですか?」
「それは間違いない。私の仲間が調べたからな。彼自身大量の<スキル>を所持していたから貴族か商人の線を疑ったがあれは彼自身の努力と実戦経験で得た物の様だ。」
一応貴族や大商人の様に大金を所持していれば高額の巻物を購入し<スキル>を得ることも可能ではある。
「更に彼は<聞き耳>の派生スキルの<反響音感知>を持っていないにも関わらず実戦経験で得た勘を使用して私の位置を割り出したからな。
彼の様な効率的な戦術を目指すのであればせめて剣1本で熊を倒せる様反復練習をさせるのが手っ取り早いだろうな。」
「それは…」
「まぁ無理だろうな。だから手紙にも書いたが『気を引く』…視線の誘導が効果的だな。」
「…分かりました。ありがとうございました。」
「…しっかしまぁ、こんなに生きた心地がしない尾行は久しぶりだよ…」
そう言いながら黒い装束の裾を広げ、弓で射られた部分を見せる。
穴が2箇所と矢がかすった部分を見せる。
「…!?、血が!」
「かすっただけだからそこまで心配する傷じゃない。
姿が見えない私が出した音から位置を割り出し即座に偏差射撃をして来たよ。精度が高かったら足は抉られていた事だろうね…」
黒いフードから見える何者かの顔には脂汗が滲んでいた。
「報告ありがとうございます。もしまた依頼があればお願いしても良いですか?」
「ああ、彼の尾行以外で頼むよ。」
そう言った直後何者かの姿は忽然と消えていた。
「…暫くは他のパーティの成長を待つしかありませんね…」
1人になった室内でエメラルダはポツリと呟く。
「とりあえず3階まで戻って来れたな…」
中層1階から戻って来たノアは3階に到着すると歩き始める。
別に疲れた訳では無いが視線の先に見覚えのあるパーティを見付けたからだ。
「あ!あなたはさっきの…ルド!彼よ!」
「さっきは君の薬で助かった。
僕はルドルフ。彼女はミラ、僕同様剣士をやっている。」
「僕はノア。訳あってパーティは組んで無い。まぁよろしく。」
そう言いノアは手を差し出しルドルフと握手を交わす。
「そういえば下から来た様だがどこまで行ってたんだ?」
「あぁ、ちょっと中層までね。」
「「ええ!?中層!?」」
「中層1階に厄介なモンスターが出てきたんだがそいつ等のバカでかい巣を見付けてしまってね。ギルドへの報告と装備の調達に行こうと思ってね。」
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