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旅立ち~オードゥス出立まで
ダンジョンに入って17時間
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ダンジョンに入って17時間。
現在一行は中層2階への坂を下る途中、中層1階では盾鹿5頭との戦闘に終わった。
尚、中層からはパーティごとに散開して戦闘を行う事にした。
流石に個人でのモンスターの対処が厳しくなって来たからだ。
「相変わらず盾鹿の守りは堅いな、一撃も入れられなかった…」
「でもジェイルが引き付けてくれたお陰で致命傷入れる隙が出来たんだし気にしなーい気にしなーい。」
「だがこの調子で下層のモンスターを倒せるのだろうか…」
何故ジェイルがこんな事を言うのかというと、当初の目的は『とりあえず行ける所まで行く』というふわっとした目標であったが、一応皆それぞれ目当ての素材があるようだ。
各々の目当ての素材と用途は以下の通りだ。
・ジェイル…ハルバードディアの斧角:盾、剣
・ロゼ…猛毒大蛇の艷皮、鬼苦万蜂の眼石又は魔眼石:防具、装飾品
・ポーラ…鬼苦万蜂の眼石又は魔眼石:装飾品
・クロラ…暴走猪の厚皮、鬼苦万蜂の眼石又は魔眼石:防具、装飾品
・ルドルフ…ハルバードディアの斧角:剣
・ミラ…ハルバードディアの斧角:剣
・バルドロ…ハルバードディアの斧角:大剣
・ガルベラ…ハルバードディアの斧角:大剣
「いや、ハルバードディア多いな!
大剣は何となく分かるが剣や盾ってどうなんだ?」
「確かにハルバードって聞くと斧という印象だが、実はハルバードディアも角の形に個体差がある様なのだ。
通常の斧型、盾型、大剣型、剣型とあるらしく、軽い上に非常に丈夫らしいのだ。
この間バーサークベアにこのカイトシールドを使ってみたが…特に抵抗無く砕かれてね、デオさんに相談したらこのモンスターの素材を勧められたのさ。
作るんなら一体型のが良いぞってね。」
「なるほど、そう言うことですか。」
「ただ、下層なんて新人冒険者が行く所じゃ無いがな、とも言われたよ。」
「確かに、中級冒険者推奨の場所だしね。」
「そう、だな…とても今のままじゃ下層でまともに戦えるのかな…
なぁノア君、こんな事頼んで良いものか…」
ジェイルが不安そうにノアにある頼み事をする。
「本当に良いんだね?」
「ええ、こちらも仮想の敵として確り務めさせて貰います。」
「いやー…戦ってみたいとは言ったけどまさかパーティ組んで挑むとは思わなかったなー…」
「ロゼ、今回はマジメにやりましょ、少年の目付きが変わってきたわ。
クロラ、援護の方よろしく。」
「うん、分かった。」
ジェイルからの頼み事とはノアを仮想の敵に見立て、パーティで実戦形式の戦闘という事だ。
その為今回は弓と阿羅亀噛は外し、刺突武器とカランビットナイフのみ装着。
戦闘中のモンスターの対処はルドルフ達にお願いした。
「皆!支援魔法掛けるわよ。<守り手><身体強化><盾強化付与><剣強化付与>」
「よし!準備完了!始めるぞ!<挑発>掛かって来やが
ズダンッ! ガシッ!ガシッ! 「ぐうっ!?」
ジェイルの<挑発>と共にノアが突進を仕掛ける。
何とかジェイルはカイトシールドで受け止めるも大きく後退する。
突然の突進で反応が遅れたポーラはロゼと共にその場を離れ、クロラは直ぐ様樹上に移動を始める。
ズゴッ!ガゴッ! 「ぐっ!ぐぐぐ…!」
ノアはジェイルを押し込みつつ盾に殴打を入れる、それをジェイルはひたすら耐えていた。
「ジェイル!パーティメンバーが散開したんだ、全部受け止めようとするな、流せ流せっ!
そんなんじゃ早い段階で体力が付きる!
何の為に<受け流し>を練習したんだ?」
「くっ…!<受け流し>!」
ノアが繰り出した右の拳に合わせ、カイトシールドで受け流す、そのままの勢いでノアの背後にまわり振り向き様、ノアの背中に剣を振るうも上体を倒す事でこれを避ける。
「それで良い!全部受け止めようとするな、だからと言って全部受け流す必要も無い、どこで使うかは自分の判断で行うんだ!」
バシュッ! ガシッ!
ジェイルに助言を与えていると後方から矢が飛んで来た為、掴み取る。
「クロラさん!狙いは良いですが僕の視界の端に僅かに姿が入ってます。
相手の視野がどの程度まであるか意識して常に死角から射つ事!
あと、この矢が当たった場合、狙われるのは木の下にいるポーラさんです!
自分の位置も大切ですが味方の位置も把握して動きましょう!」
樹上にいるクロラの斜め下にポーラが立っていた。
モンスターからしてみれば、「今の攻撃は奴が行ったに違いない」と思われてしまうだろう。
「ポーラちゃんごめん。」
「良いわ!気にしないで、こっちも意識して無かった。」
ポーラに謝罪したクロラは直ぐに移動を開始、枝伝いに移動しながらノアの死角を探る。
クロラに注視していると「こちらを見ろ」とばかりにジェイルが剣で盾を叩く。
<挑発>発動中の為ノアにとっては凄まじく不快な音に聞こえる。
(<挑発>なんて初めて食らうが、確かにこりゃあ不快だ。
モンスターが盾役に向かう気持ちも分かるな…)
尚<挑発>スキルには無意識の内に発動者に意識が向かう効果も持ち合わせている。
ノアはこの不快音を止める為ジェイルに向け、歩を進める。
するとジェイルの後方から急速に接近する反応が確認される、ジェイルの陰で姿は見えないが恐らくロゼであろう。
ジェイルの左側から姿を表したロゼは、ジェイルの足元で滑り込み、ノアの側面辺りで反転しつつ飛び上がり、二刀で斬撃を繰り出して来た。
これをいなそうと構えたノアだったが
ガガンッ!ガン! 「!?」
突然ジェイルが剣で盾を叩き、意識をそちらに持っていかれた事で、ロゼの2連撃を食らってしまった。
ズバッ!スパッ!「あ!?ご、ごめん、ノア君!」
ノアの両腕が浅く裂け、腕から血が滴る。
そのままノアはロゼとジェイルに近付くと
「ジェイル、ロゼ、今の連携良かったぞ!
ロゼは手数が多いからダメージを与えやすい、ただその分モンスターからも敵視を取られやすい。
そこをジェイルが補ってやると今みたいに上手く嵌まるぞ。」
嬉々として話すノアに対し両腕からの出血を心配しつつ軽く引いているジェイルとロゼの両名。
「な、なぁノア君…腕、血が…」
「ねー…出血止めないとマズくない…?」
2人に指摘され、傷を確認するノア。
「これ位なら…"ガリッボリッ"…回復玉でどうにでもなるよ。
さぁ!次行ってみよー!」
アイテムボックスから回復玉を取り出し、バリバリと食べだすノア。
その直後何事も無かったかの様に再び練習を開始しだす。
この事に唖然とする一同。(ルドルフパーティも含む)
この後も時間にして約2時間程実戦練習は続いた。
現在一行は中層2階への坂を下る途中、中層1階では盾鹿5頭との戦闘に終わった。
尚、中層からはパーティごとに散開して戦闘を行う事にした。
流石に個人でのモンスターの対処が厳しくなって来たからだ。
「相変わらず盾鹿の守りは堅いな、一撃も入れられなかった…」
「でもジェイルが引き付けてくれたお陰で致命傷入れる隙が出来たんだし気にしなーい気にしなーい。」
「だがこの調子で下層のモンスターを倒せるのだろうか…」
何故ジェイルがこんな事を言うのかというと、当初の目的は『とりあえず行ける所まで行く』というふわっとした目標であったが、一応皆それぞれ目当ての素材があるようだ。
各々の目当ての素材と用途は以下の通りだ。
・ジェイル…ハルバードディアの斧角:盾、剣
・ロゼ…猛毒大蛇の艷皮、鬼苦万蜂の眼石又は魔眼石:防具、装飾品
・ポーラ…鬼苦万蜂の眼石又は魔眼石:装飾品
・クロラ…暴走猪の厚皮、鬼苦万蜂の眼石又は魔眼石:防具、装飾品
・ルドルフ…ハルバードディアの斧角:剣
・ミラ…ハルバードディアの斧角:剣
・バルドロ…ハルバードディアの斧角:大剣
・ガルベラ…ハルバードディアの斧角:大剣
「いや、ハルバードディア多いな!
大剣は何となく分かるが剣や盾ってどうなんだ?」
「確かにハルバードって聞くと斧という印象だが、実はハルバードディアも角の形に個体差がある様なのだ。
通常の斧型、盾型、大剣型、剣型とあるらしく、軽い上に非常に丈夫らしいのだ。
この間バーサークベアにこのカイトシールドを使ってみたが…特に抵抗無く砕かれてね、デオさんに相談したらこのモンスターの素材を勧められたのさ。
作るんなら一体型のが良いぞってね。」
「なるほど、そう言うことですか。」
「ただ、下層なんて新人冒険者が行く所じゃ無いがな、とも言われたよ。」
「確かに、中級冒険者推奨の場所だしね。」
「そう、だな…とても今のままじゃ下層でまともに戦えるのかな…
なぁノア君、こんな事頼んで良いものか…」
ジェイルが不安そうにノアにある頼み事をする。
「本当に良いんだね?」
「ええ、こちらも仮想の敵として確り務めさせて貰います。」
「いやー…戦ってみたいとは言ったけどまさかパーティ組んで挑むとは思わなかったなー…」
「ロゼ、今回はマジメにやりましょ、少年の目付きが変わってきたわ。
クロラ、援護の方よろしく。」
「うん、分かった。」
ジェイルからの頼み事とはノアを仮想の敵に見立て、パーティで実戦形式の戦闘という事だ。
その為今回は弓と阿羅亀噛は外し、刺突武器とカランビットナイフのみ装着。
戦闘中のモンスターの対処はルドルフ達にお願いした。
「皆!支援魔法掛けるわよ。<守り手><身体強化><盾強化付与><剣強化付与>」
「よし!準備完了!始めるぞ!<挑発>掛かって来やが
ズダンッ! ガシッ!ガシッ! 「ぐうっ!?」
ジェイルの<挑発>と共にノアが突進を仕掛ける。
何とかジェイルはカイトシールドで受け止めるも大きく後退する。
突然の突進で反応が遅れたポーラはロゼと共にその場を離れ、クロラは直ぐ様樹上に移動を始める。
ズゴッ!ガゴッ! 「ぐっ!ぐぐぐ…!」
ノアはジェイルを押し込みつつ盾に殴打を入れる、それをジェイルはひたすら耐えていた。
「ジェイル!パーティメンバーが散開したんだ、全部受け止めようとするな、流せ流せっ!
そんなんじゃ早い段階で体力が付きる!
何の為に<受け流し>を練習したんだ?」
「くっ…!<受け流し>!」
ノアが繰り出した右の拳に合わせ、カイトシールドで受け流す、そのままの勢いでノアの背後にまわり振り向き様、ノアの背中に剣を振るうも上体を倒す事でこれを避ける。
「それで良い!全部受け止めようとするな、だからと言って全部受け流す必要も無い、どこで使うかは自分の判断で行うんだ!」
バシュッ! ガシッ!
ジェイルに助言を与えていると後方から矢が飛んで来た為、掴み取る。
「クロラさん!狙いは良いですが僕の視界の端に僅かに姿が入ってます。
相手の視野がどの程度まであるか意識して常に死角から射つ事!
あと、この矢が当たった場合、狙われるのは木の下にいるポーラさんです!
自分の位置も大切ですが味方の位置も把握して動きましょう!」
樹上にいるクロラの斜め下にポーラが立っていた。
モンスターからしてみれば、「今の攻撃は奴が行ったに違いない」と思われてしまうだろう。
「ポーラちゃんごめん。」
「良いわ!気にしないで、こっちも意識して無かった。」
ポーラに謝罪したクロラは直ぐに移動を開始、枝伝いに移動しながらノアの死角を探る。
クロラに注視していると「こちらを見ろ」とばかりにジェイルが剣で盾を叩く。
<挑発>発動中の為ノアにとっては凄まじく不快な音に聞こえる。
(<挑発>なんて初めて食らうが、確かにこりゃあ不快だ。
モンスターが盾役に向かう気持ちも分かるな…)
尚<挑発>スキルには無意識の内に発動者に意識が向かう効果も持ち合わせている。
ノアはこの不快音を止める為ジェイルに向け、歩を進める。
するとジェイルの後方から急速に接近する反応が確認される、ジェイルの陰で姿は見えないが恐らくロゼであろう。
ジェイルの左側から姿を表したロゼは、ジェイルの足元で滑り込み、ノアの側面辺りで反転しつつ飛び上がり、二刀で斬撃を繰り出して来た。
これをいなそうと構えたノアだったが
ガガンッ!ガン! 「!?」
突然ジェイルが剣で盾を叩き、意識をそちらに持っていかれた事で、ロゼの2連撃を食らってしまった。
ズバッ!スパッ!「あ!?ご、ごめん、ノア君!」
ノアの両腕が浅く裂け、腕から血が滴る。
そのままノアはロゼとジェイルに近付くと
「ジェイル、ロゼ、今の連携良かったぞ!
ロゼは手数が多いからダメージを与えやすい、ただその分モンスターからも敵視を取られやすい。
そこをジェイルが補ってやると今みたいに上手く嵌まるぞ。」
嬉々として話すノアに対し両腕からの出血を心配しつつ軽く引いているジェイルとロゼの両名。
「な、なぁノア君…腕、血が…」
「ねー…出血止めないとマズくない…?」
2人に指摘され、傷を確認するノア。
「これ位なら…"ガリッボリッ"…回復玉でどうにでもなるよ。
さぁ!次行ってみよー!」
アイテムボックスから回復玉を取り出し、バリバリと食べだすノア。
その直後何事も無かったかの様に再び練習を開始しだす。
この事に唖然とする一同。(ルドルフパーティも含む)
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