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獣人国編~救出作戦~
『魔装・破城槌式鉄甲』
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『魔装・破城槌式鉄甲』…ネウトロメカニコ(機兵中立国)女王ラインハード製の魔装具。
腕力に自信のある者が装着すれば、分厚い城門の破壊が容易な為、単騎での攻城が見込めるだろう。
装着者が拳を打ち込むと鉄甲に纏われた魔力が瞬間的に圧縮。
装着者と同程度の威力まで増幅し、対象者の被弾箇所に固定配置され、時間差で炸裂する。
つまり『魔装・破城槌式鉄甲』で殴られた場合、対象者には合計3発の拳撃が炸裂する事になる。
だが、実戦では使用されてこなかった為、耐久性に難有り。
「は!離してくれ!お、俺は降ります!俺は負けで良いです!」
左腕に絡み付いていたもう1人の猿獣人は、速攻で瞬殺された仲間達の惨状を見て一気に戦意喪失。
左腕から手足を外すと、即座に降伏のポーズを取って来たので、ノアは襟首から手を離してあげた。
解放された猿獣人は、他の猿獣人達の足を掴んで即席の試合場から離脱していった。
そしてノアは、対面に残っている犬獣人3人と熊獣人2人の5人へ向けて声を掛ける。
「さて、残り5人ですけどまだやりますか?
後が控えているので、ここで引いてくれると有難いのですが…」
「ふふ、先の5人は俺らの中でも最弱…
つまりはベレーザちゃんへの想いもその程度という事よ。(熊)」
「ひぃっ!?」
「「「ベレーザちゃんへの想いは我等の方が上…
この戦いで、しかと見せ「はい、ちょっと待った。」
「「「「「んぇ?」」」」」
犬獣人達が思いの丈を語ろうとしていたのを止めるノア。
「そう言う事を思う分には構わないんだけど、口に出すのはちょっと…
まだベレーザがこの国に腰を据えるかどうかも決めてないんですからね?
ほら見て下さいよ、ベレーザが今の皆さんの発言で怯えちゃったじゃないですか。」
「は、はわわわ…」カタカタ…
ノアにそう言われた犬、熊獣人がベレーザの方を見ると、即席の試合場の外で気味の悪さに体を震わせているベレーザの姿があった。
「「「「「あ…」」」」」
「恋人にしたい、結婚相手にしたい、色々思う事はあると思いますけど、先ずは同じ種族として対等に接する所から始めて貰う訳にはいきませんか?」
と、ノアは対面に居る5人に語り掛け、言い聞かされた5人も思う所がある様で、表情に反省の色を浮かべている。
「まぁ今言われて即実行するのは無理があるでしょうし、後で思い返して、それでも納得出来ない様ならその時は勝負に応じよう。
だから皆さんとの勝負は一旦中止にします。」
「「「「「えっ!?いや、しかし…」」」」」
ノアの方から一方的に"ベレーザとお話をする権利を賭けた勝負を中止にする"、と宣言された残りの5人は、途端に慌て出す。
だが
「その代わり!
試合場の外に居るベレーザに"怯えさせてごめんなさい"と謝ってきて下さい!
その流れで何かしら会話をする分には、別に何も咎めませんから。」
「「「「「は、はい!」」」」」
と、違った形でベレーザと話す権利を提示すると、5人は喜び勇んで試合場の外へと出ていく。
「あ、ちょっと、虎獣人も連れていってあげて下さい!
あと伸びてる5人が目を覚ましたら同じ様に伝えて下さいね。」
「「「「「はい!」」」」」
地面に崩れ落ちていた虎獣人のルガーを引き摺っていった5人は、その足でベレーザの所へ行き、申し訳なさそうに謝っていた。
<すいません、君を怖がらせていた様で…>
<い、いえいえ、普通に接してくれれば良いので…すいません、不馴れなもので…>
最初は警戒していたベレーザだが、5人が普段通りに喋っているからなのだろう、いつもの猫なで声は無いものの、普通に会話が出来ている様であった。
「ふぅ、これで今までよりは上手くいってくれると良いのだが… 」
と、漸くベレーザがこの国に馴染んでいけるかどうかの第一歩を踏み出した所で
「そんじゃ、次は俺らの番だな。」
「…えっと、あなた達は純粋に僕と勝負しに来た人達ですよね?」
「「「「「ああ!」」」」」
如何にも待ってましたとばかりに声を上げる一同。
その中には『獣人国素手喧嘩好き四天王』も何人か含まれて居た。
「お前さんを初めて見た時はこう、ビビっと来たね!纏ってるオーラが違ぇ!」
「漂わせている雰囲気からして同年代の子供とは違う物を感じるな。」
「【鬼神】なんて大層な二つ名、その歳で持ってるんだもの、期待しちゃうわぁ。」
と、各々からの期待の眼差しがノアに注がれる。
「さて、それでは誰から相手しましょうか?」
ノアとしてもやる気満々の様だ。
「はっはー!話が早くて助かるぜ!
1番は俺からいかせて貰うぜ!」
と、意気揚々と前に出てきたのは、黄色と黒色の体毛を生やした狩猟豹(簡単に言うとチーター)獣人であった。
体躯はスラリとしているが、全体的に筋肉質な上に良く絞り込まれている。
特に脚の筋肉が尋常では無い太さを誇っており、明らかにスピードタイプと言える。
「初めましてだな、少年よ!
俺はスタックって言うんだよろしくな!
見ての通りスピード主体で相手を翻弄しつつ、隙を窺って攻撃を仕掛けるのが俺の戦闘スタイルさ!」
「よ、よろしく…
でも良いんですか?戦う前に自分の戦闘スタイルをバラしちゃっても…」
「あ、やっべゴホンゴホン!自分の手の内を晒した上で相手に勝つ方が格好付くだろ?
だから敢えて「いやいやいや、今明らかに"やっべ"って言ったじゃないですか!」
(『何だろう、抜けてはいるが悪い奴では無さそうだな。』)
何とも先行き不安な出だしとなったが、取り敢えず狩猟豹獣人のスタックとの勝負を行う事となった。
「えー、それでは試合開始!」
トッ、タッ、タッ、タッ…
と、立会人の者が合図を発すると、スタックは軽快なステップを踏み始めた。
対するノアは微動だにせず、スタックの出方を窺う。
タッ、タッ、タッ…
スタックは軽快なステップを踏みつつ前後左右に振れ、徐々に間合いを詰めていく。
タッ、タッ、タッ、タッ…
「……。」
タッ、タッ、タッ、タッ…
「……。」
タッ、タ『ヒュボッ!』
シュバッ!
バチィイッ!「うひゃっ!?」
ステップを踏んでいたスタックが突如右足で飛び蹴りを仕掛けて来た。
ノアは即座に回避を兼ねた後ろ回し蹴りを発動。
腰の捻りを最大限乗せた蹴りをスタックの顔目掛けて繰り出したハズだった。
スタックもノアの攻撃に反応し、繰り出した蹴りを即座に引き戻して迎撃体勢を取っていた。
シュババッ!スタッ!「うぉー、痛ぇー!」
蹴りを受けたスタックは、わざと飛び上がり衝撃を分散させると、錐揉みしつつ体勢を整えて地面に着地した。
「いやはや…凄ぇな、少年。
俺の蹴りに反応しただけでなく反撃してくるとは…
しかもかなりの威力だ。
力を逃がしたハズのに今ので手が軽く痺れてるぜ…」
「スタックさんも凄いですね。
あの状態から防御に転じるとは…反応速度からして違う…」
ザッ、ザッ、ザッ…
「良いねぇ、獣人国でも俺の速度に対応出来る奴はそうは居ない。
こいつは楽しくなりそうだぜ。」
「後が控えているので早目に切り上げたい所ですが…これは少し掛かりそうですね。」
と、お互いを褒め合いながら近付いていき、2人は試合場の真ん中に向かい合う。
その距離は、お互い腕を伸ばせば直ぐに相手に触れられる程の超至近距離である。
その後、お互い構えを取って向かい合ったままピタリと動きを止めた。
周り居る観客も、しんと静まり返って2人の動向を注視していた。
腕力に自信のある者が装着すれば、分厚い城門の破壊が容易な為、単騎での攻城が見込めるだろう。
装着者が拳を打ち込むと鉄甲に纏われた魔力が瞬間的に圧縮。
装着者と同程度の威力まで増幅し、対象者の被弾箇所に固定配置され、時間差で炸裂する。
つまり『魔装・破城槌式鉄甲』で殴られた場合、対象者には合計3発の拳撃が炸裂する事になる。
だが、実戦では使用されてこなかった為、耐久性に難有り。
「は!離してくれ!お、俺は降ります!俺は負けで良いです!」
左腕に絡み付いていたもう1人の猿獣人は、速攻で瞬殺された仲間達の惨状を見て一気に戦意喪失。
左腕から手足を外すと、即座に降伏のポーズを取って来たので、ノアは襟首から手を離してあげた。
解放された猿獣人は、他の猿獣人達の足を掴んで即席の試合場から離脱していった。
そしてノアは、対面に残っている犬獣人3人と熊獣人2人の5人へ向けて声を掛ける。
「さて、残り5人ですけどまだやりますか?
後が控えているので、ここで引いてくれると有難いのですが…」
「ふふ、先の5人は俺らの中でも最弱…
つまりはベレーザちゃんへの想いもその程度という事よ。(熊)」
「ひぃっ!?」
「「「ベレーザちゃんへの想いは我等の方が上…
この戦いで、しかと見せ「はい、ちょっと待った。」
「「「「「んぇ?」」」」」
犬獣人達が思いの丈を語ろうとしていたのを止めるノア。
「そう言う事を思う分には構わないんだけど、口に出すのはちょっと…
まだベレーザがこの国に腰を据えるかどうかも決めてないんですからね?
ほら見て下さいよ、ベレーザが今の皆さんの発言で怯えちゃったじゃないですか。」
「は、はわわわ…」カタカタ…
ノアにそう言われた犬、熊獣人がベレーザの方を見ると、即席の試合場の外で気味の悪さに体を震わせているベレーザの姿があった。
「「「「「あ…」」」」」
「恋人にしたい、結婚相手にしたい、色々思う事はあると思いますけど、先ずは同じ種族として対等に接する所から始めて貰う訳にはいきませんか?」
と、ノアは対面に居る5人に語り掛け、言い聞かされた5人も思う所がある様で、表情に反省の色を浮かべている。
「まぁ今言われて即実行するのは無理があるでしょうし、後で思い返して、それでも納得出来ない様ならその時は勝負に応じよう。
だから皆さんとの勝負は一旦中止にします。」
「「「「「えっ!?いや、しかし…」」」」」
ノアの方から一方的に"ベレーザとお話をする権利を賭けた勝負を中止にする"、と宣言された残りの5人は、途端に慌て出す。
だが
「その代わり!
試合場の外に居るベレーザに"怯えさせてごめんなさい"と謝ってきて下さい!
その流れで何かしら会話をする分には、別に何も咎めませんから。」
「「「「「は、はい!」」」」」
と、違った形でベレーザと話す権利を提示すると、5人は喜び勇んで試合場の外へと出ていく。
「あ、ちょっと、虎獣人も連れていってあげて下さい!
あと伸びてる5人が目を覚ましたら同じ様に伝えて下さいね。」
「「「「「はい!」」」」」
地面に崩れ落ちていた虎獣人のルガーを引き摺っていった5人は、その足でベレーザの所へ行き、申し訳なさそうに謝っていた。
<すいません、君を怖がらせていた様で…>
<い、いえいえ、普通に接してくれれば良いので…すいません、不馴れなもので…>
最初は警戒していたベレーザだが、5人が普段通りに喋っているからなのだろう、いつもの猫なで声は無いものの、普通に会話が出来ている様であった。
「ふぅ、これで今までよりは上手くいってくれると良いのだが… 」
と、漸くベレーザがこの国に馴染んでいけるかどうかの第一歩を踏み出した所で
「そんじゃ、次は俺らの番だな。」
「…えっと、あなた達は純粋に僕と勝負しに来た人達ですよね?」
「「「「「ああ!」」」」」
如何にも待ってましたとばかりに声を上げる一同。
その中には『獣人国素手喧嘩好き四天王』も何人か含まれて居た。
「お前さんを初めて見た時はこう、ビビっと来たね!纏ってるオーラが違ぇ!」
「漂わせている雰囲気からして同年代の子供とは違う物を感じるな。」
「【鬼神】なんて大層な二つ名、その歳で持ってるんだもの、期待しちゃうわぁ。」
と、各々からの期待の眼差しがノアに注がれる。
「さて、それでは誰から相手しましょうか?」
ノアとしてもやる気満々の様だ。
「はっはー!話が早くて助かるぜ!
1番は俺からいかせて貰うぜ!」
と、意気揚々と前に出てきたのは、黄色と黒色の体毛を生やした狩猟豹(簡単に言うとチーター)獣人であった。
体躯はスラリとしているが、全体的に筋肉質な上に良く絞り込まれている。
特に脚の筋肉が尋常では無い太さを誇っており、明らかにスピードタイプと言える。
「初めましてだな、少年よ!
俺はスタックって言うんだよろしくな!
見ての通りスピード主体で相手を翻弄しつつ、隙を窺って攻撃を仕掛けるのが俺の戦闘スタイルさ!」
「よ、よろしく…
でも良いんですか?戦う前に自分の戦闘スタイルをバラしちゃっても…」
「あ、やっべゴホンゴホン!自分の手の内を晒した上で相手に勝つ方が格好付くだろ?
だから敢えて「いやいやいや、今明らかに"やっべ"って言ったじゃないですか!」
(『何だろう、抜けてはいるが悪い奴では無さそうだな。』)
何とも先行き不安な出だしとなったが、取り敢えず狩猟豹獣人のスタックとの勝負を行う事となった。
「えー、それでは試合開始!」
トッ、タッ、タッ、タッ…
と、立会人の者が合図を発すると、スタックは軽快なステップを踏み始めた。
対するノアは微動だにせず、スタックの出方を窺う。
タッ、タッ、タッ…
スタックは軽快なステップを踏みつつ前後左右に振れ、徐々に間合いを詰めていく。
タッ、タッ、タッ、タッ…
「……。」
タッ、タッ、タッ、タッ…
「……。」
タッ、タ『ヒュボッ!』
シュバッ!
バチィイッ!「うひゃっ!?」
ステップを踏んでいたスタックが突如右足で飛び蹴りを仕掛けて来た。
ノアは即座に回避を兼ねた後ろ回し蹴りを発動。
腰の捻りを最大限乗せた蹴りをスタックの顔目掛けて繰り出したハズだった。
スタックもノアの攻撃に反応し、繰り出した蹴りを即座に引き戻して迎撃体勢を取っていた。
シュババッ!スタッ!「うぉー、痛ぇー!」
蹴りを受けたスタックは、わざと飛び上がり衝撃を分散させると、錐揉みしつつ体勢を整えて地面に着地した。
「いやはや…凄ぇな、少年。
俺の蹴りに反応しただけでなく反撃してくるとは…
しかもかなりの威力だ。
力を逃がしたハズのに今ので手が軽く痺れてるぜ…」
「スタックさんも凄いですね。
あの状態から防御に転じるとは…反応速度からして違う…」
ザッ、ザッ、ザッ…
「良いねぇ、獣人国でも俺の速度に対応出来る奴はそうは居ない。
こいつは楽しくなりそうだぜ。」
「後が控えているので早目に切り上げたい所ですが…これは少し掛かりそうですね。」
と、お互いを褒め合いながら近付いていき、2人は試合場の真ん中に向かい合う。
その距離は、お互い腕を伸ばせば直ぐに相手に触れられる程の超至近距離である。
その後、お互い構えを取って向かい合ったままピタリと動きを止めた。
周り居る観客も、しんと静まり返って2人の動向を注視していた。
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