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獣人国編~【勇者】アーク・ダンジョン『時の迷宮』~
閑話 レント・レアナ戦終結直後その2
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「ぞ、造幣担当の仕業だ!私は知らん!」
証拠となる物品を前にしてシラを切る代表。
すると騒ぎを聞き付け、ぞろぞろと貴族連中が集まってきた。
「おいアンタら「まぁ待ちなさい。」
何やら揉め事が起こりそうだと判断した獣人達が貴族連中を止めようとするも、ジョーに止められてしまった。
「これはあくまで私らとこの国の問題だ。
あちらが何かしら手を出して来ても黙って見ていてくれないだろうか?」
「…わ、分かった…
だが本当に危なくなったら割って入るからな?」
「えぇ、分かりました。」
そう言ってニコリと笑い掛けるジョーであった。
「どうされたのだゼファー殿?
何やら我が国の通貨についての話が聞こえたが?」
「この者らがこの国にあらぬ嫌疑を掛け、多額の金をせしめようとしているのだよ。」
バサッ。
「あらぬ、とは失礼な。
"貨幣改鋳の印付き指示書"、"金の配分指示書"、"嵩増しに使われている『鉛貝』の採取指示書"等々、こちらには証拠となり得る物品を数多く入手しておりますよ?」
ジョーはアイテムボックスから書類の束を取り出して貴族連中に見せびらかす。
この書類は、以前の大規模作戦で【盗賊】【義賊】【忍】等の者達により回収された物である。
「なっ!?そ、それは城内の書類保管庫に仕舞ってあるハズ…
何故貴様らが持っているのだ!?」
「さぁてね。
これらも"謎の大風"で飛んで来た物ですよ?
他にも"『隷属の首輪』の製造方法"や、子供向けの"拷問・調教教育書"、"臓器売買絡みの契約書"どれも世界的に禁止されている物ばかり…
1つでも公に知られればどの国も黙っていないでしょう。
と言うか、今"城内の書類保管庫に仕舞ってる"と言いましたよね?自らゲロってくれてありがとうございます。」
口を滑らせた代表は、"しまった"と言った表情をし、言質を取ったジョーはニヤリと笑う。
「う、五月蝿い、御託はもういい!
この国で起こった事はこの国の法の下で裁きを下す!」
「法の下、ねぇ…
そもそもこの国は機能しているのですか?」
「何ぃっ!?」
「隷奴に反乱を起こされ、市街の一画に追いやられ、奪還するでも無く食糧の事で市民と対立…
ふふ、今やここは無法地帯。
あなた方が言う"法の下"とやらはいつになったら行使されるので?10年?20年後ですか?」
"まぁ無理でしょうがね"と言わんばかりにジョーは大袈裟に手を広げ、貴族連中を煽る。
「ぐぬぬ…商人風情がペラペラと…
今まで懇意にしてやったと言うのに…」
「ほぅ、そちらは懇意になっていたつもりなのですね。
商品に傷を付けて値下げしようとするし、腐ってるといちゃもんを付けてタダで得ようとする。
その上支払いもキチンと出来ないとなればもう手の付けようも無い。
今回ここへ来たのはツケの徴収に伺った、と言う意味合いもありますが、"この国との交易を止める"という報告に来たのですよ。」
「なっ!?そ、それでは"塩"はどうすると言うのだ!?
我が国以外の産出国は存在すれど、税が重くのし掛かる事になるのだぞ!?」
「あぁ、お気になさらず。
この国よりも品質が5以上上で、税が半分以下で済む所が見付かりましたので、今後はそちらと交易させて貰う事になりました。」
「ま、待て!何処だその国はぁっ!?」
今現在分かっているだけで55億ガルと言う巨額のツケの支払いを、ヒュマノ製の塩で賄おうと企んでいた貴族連中は、その目論見が潰された事に焦り、ジョーに食って掛かる。
が
「商いの情報を喋る訳無いでしょう。
ちなみに後ろに待機している荷馬車はあなた達の為ではなく、彼ら(獣人)との交易の為だ。
彼らが滅びの森で狩ってきたモンスターの素材を換金したいと言う情報を頂いたので赴いたまで。
あなた達が荷馬車の食糧を手にする為には、先ずツケ(55億ガル)を支払ってからになります。
さぁ皆さん、商いを開始しましょうか。」
「え?…良いのですか…?
アイツら怒り狂いますよ…?」
ずっと黙って話を聞いていた獣人に、素材換金の話を持ち出すジョー。
「ふふふ、お構い無く。
支払いも出来ず、喚き散らす方々より、あなた方"お客様"の方が大事ですからね。」
「お、おおぅ…」
貴族連中の事等眼中に入れず、彼等が奴隷として扱っていた獣人達を"お客様"として丁重に扱うジョー。
「えぇい、商人風情が!我々を無視するでないわぁっ!」
スラァッ!
そんなジョーの態度に、遂に貴族連中が剣を抜き、襲い掛かってきた。
が
ビキッ!ガガゴゴゴッ!
「おべぁ…」ズシャッ…
ジョーの1番近くに居た貴族が剣を振り上げた直後、ジョーは目にも止まらぬ速さで拳を振り、剣を破壊、手首と肘に連撃を入れて壊し、顎に2連撃を放った後に腹部に重い一撃を打ち込んだ。
貴族は全く反応出来ないまま奇声を上げて地面に崩れ落ちた。
「「「「「「ひ、ひいぃいっ…!」」」」」」
恐らく貴族連中は、ジョーが何をしたかすら分かっていない事だろう。
仲間の貴族が崩れ落ち、ピクリとも動かなくなってしまった事で数秒前に発していた威勢も何処へやら。
直ぐに大人しくなってしまった。
「さて、私からの再三に渡る支払いの要請を無視し、踏み倒しただけでなく、武力を持って我々を排除しようとした。
これは由々しき事態ですねぇ。
ですのでこれから"強制執行"を実施したいと思います。
皆さん準備の程を。」
「「「「「「「「ハッ!」」」」」」」」
ジョーが後ろで待機していた商人達に声を掛けると、一斉に準備を開始。
着ていた服や羽織を脱ぐと、下から黒い装束が姿を現す。
「な…貴様らは商人では無かったのか…?」
「いえいえ。
私含めて商人は数人程いらっしゃいますよ?
ですが残りの大半は王都の隊員さん達です。
今までの発言や行動は全て記録させて頂きました。
なのでこれ以上状況を悪くしない為にも、大人しくしていた方が良いですよ?」
「お、王都だと…!?
何を…貴様らは一体何をするつもりなのだ…?」
突然姿を現した王都の者達に驚きの表情を見せる貴族連中。
だがジョーは変わらず優しい声音で答える。
「だから言ったでしょう、"強制執行"を行うと。
あなた方は金を払うつもりが無いのでしょうが、黙っていられる程私達も優しくありません。
あなた方の国には3万6371点にも及ぶ絵画や調度品、宝石類、無駄に装飾に彩られた鎧等があるでしょう?
それを返済に充てさせて貰います。」
「ふ、ふざけるな!そんな事をしてタダで『ガゴッ!』うぶっ!?」
文句を言う貴族の1人の顔面に拳を打ち込んで黙らせる。
「大人しくしておいた方が良いと言ったでしょう?
あなた方が返済を終わらせるまでは、多少の非人道的行為も辞さないつもりですので悪しからず。
具体的には、あなたがその指に嵌めている指輪を得る為、"指ごと"外す事も厭わないでしょう。」
「ひ、ひいぃいっ!」
表情を一切変えないまま淡々と述べるジョー。
「これからこの国は一時的に王都の監視下に置かれます。
とは言え返済が完了すれば解除されますので、皆さんは返済の事だけ考えて下さい。
手っ取り早く返済する方法もありますが、それは最終手段としましょう。」
「ま、待て!
今まで主力商品だった子供の獣人共が消えてしまったのだ!
今の我々には返済手段が「知った事か。」
「「「「え!?」」」」
「それはそちらの事情でしょう?
私達からすれば知った事ではない。
彼ら獣人達は滅びの森に出向いて日々食い扶持を稼いでいるのだぞ?
あなた方も森に出て狩りをすれば良いでしょう。
つべこべ言わずにさっさと"払え"。
それがあなた方が同じ土俵に上がってくる最低条件だ。」
ジョーはそれだけ言うと、獣人達の方へ向き直り商談を開始、王都の隊員達は強制執行を開始した。
証拠となる物品を前にしてシラを切る代表。
すると騒ぎを聞き付け、ぞろぞろと貴族連中が集まってきた。
「おいアンタら「まぁ待ちなさい。」
何やら揉め事が起こりそうだと判断した獣人達が貴族連中を止めようとするも、ジョーに止められてしまった。
「これはあくまで私らとこの国の問題だ。
あちらが何かしら手を出して来ても黙って見ていてくれないだろうか?」
「…わ、分かった…
だが本当に危なくなったら割って入るからな?」
「えぇ、分かりました。」
そう言ってニコリと笑い掛けるジョーであった。
「どうされたのだゼファー殿?
何やら我が国の通貨についての話が聞こえたが?」
「この者らがこの国にあらぬ嫌疑を掛け、多額の金をせしめようとしているのだよ。」
バサッ。
「あらぬ、とは失礼な。
"貨幣改鋳の印付き指示書"、"金の配分指示書"、"嵩増しに使われている『鉛貝』の採取指示書"等々、こちらには証拠となり得る物品を数多く入手しておりますよ?」
ジョーはアイテムボックスから書類の束を取り出して貴族連中に見せびらかす。
この書類は、以前の大規模作戦で【盗賊】【義賊】【忍】等の者達により回収された物である。
「なっ!?そ、それは城内の書類保管庫に仕舞ってあるハズ…
何故貴様らが持っているのだ!?」
「さぁてね。
これらも"謎の大風"で飛んで来た物ですよ?
他にも"『隷属の首輪』の製造方法"や、子供向けの"拷問・調教教育書"、"臓器売買絡みの契約書"どれも世界的に禁止されている物ばかり…
1つでも公に知られればどの国も黙っていないでしょう。
と言うか、今"城内の書類保管庫に仕舞ってる"と言いましたよね?自らゲロってくれてありがとうございます。」
口を滑らせた代表は、"しまった"と言った表情をし、言質を取ったジョーはニヤリと笑う。
「う、五月蝿い、御託はもういい!
この国で起こった事はこの国の法の下で裁きを下す!」
「法の下、ねぇ…
そもそもこの国は機能しているのですか?」
「何ぃっ!?」
「隷奴に反乱を起こされ、市街の一画に追いやられ、奪還するでも無く食糧の事で市民と対立…
ふふ、今やここは無法地帯。
あなた方が言う"法の下"とやらはいつになったら行使されるので?10年?20年後ですか?」
"まぁ無理でしょうがね"と言わんばかりにジョーは大袈裟に手を広げ、貴族連中を煽る。
「ぐぬぬ…商人風情がペラペラと…
今まで懇意にしてやったと言うのに…」
「ほぅ、そちらは懇意になっていたつもりなのですね。
商品に傷を付けて値下げしようとするし、腐ってるといちゃもんを付けてタダで得ようとする。
その上支払いもキチンと出来ないとなればもう手の付けようも無い。
今回ここへ来たのはツケの徴収に伺った、と言う意味合いもありますが、"この国との交易を止める"という報告に来たのですよ。」
「なっ!?そ、それでは"塩"はどうすると言うのだ!?
我が国以外の産出国は存在すれど、税が重くのし掛かる事になるのだぞ!?」
「あぁ、お気になさらず。
この国よりも品質が5以上上で、税が半分以下で済む所が見付かりましたので、今後はそちらと交易させて貰う事になりました。」
「ま、待て!何処だその国はぁっ!?」
今現在分かっているだけで55億ガルと言う巨額のツケの支払いを、ヒュマノ製の塩で賄おうと企んでいた貴族連中は、その目論見が潰された事に焦り、ジョーに食って掛かる。
が
「商いの情報を喋る訳無いでしょう。
ちなみに後ろに待機している荷馬車はあなた達の為ではなく、彼ら(獣人)との交易の為だ。
彼らが滅びの森で狩ってきたモンスターの素材を換金したいと言う情報を頂いたので赴いたまで。
あなた達が荷馬車の食糧を手にする為には、先ずツケ(55億ガル)を支払ってからになります。
さぁ皆さん、商いを開始しましょうか。」
「え?…良いのですか…?
アイツら怒り狂いますよ…?」
ずっと黙って話を聞いていた獣人に、素材換金の話を持ち出すジョー。
「ふふふ、お構い無く。
支払いも出来ず、喚き散らす方々より、あなた方"お客様"の方が大事ですからね。」
「お、おおぅ…」
貴族連中の事等眼中に入れず、彼等が奴隷として扱っていた獣人達を"お客様"として丁重に扱うジョー。
「えぇい、商人風情が!我々を無視するでないわぁっ!」
スラァッ!
そんなジョーの態度に、遂に貴族連中が剣を抜き、襲い掛かってきた。
が
ビキッ!ガガゴゴゴッ!
「おべぁ…」ズシャッ…
ジョーの1番近くに居た貴族が剣を振り上げた直後、ジョーは目にも止まらぬ速さで拳を振り、剣を破壊、手首と肘に連撃を入れて壊し、顎に2連撃を放った後に腹部に重い一撃を打ち込んだ。
貴族は全く反応出来ないまま奇声を上げて地面に崩れ落ちた。
「「「「「「ひ、ひいぃいっ…!」」」」」」
恐らく貴族連中は、ジョーが何をしたかすら分かっていない事だろう。
仲間の貴族が崩れ落ち、ピクリとも動かなくなってしまった事で数秒前に発していた威勢も何処へやら。
直ぐに大人しくなってしまった。
「さて、私からの再三に渡る支払いの要請を無視し、踏み倒しただけでなく、武力を持って我々を排除しようとした。
これは由々しき事態ですねぇ。
ですのでこれから"強制執行"を実施したいと思います。
皆さん準備の程を。」
「「「「「「「「ハッ!」」」」」」」」
ジョーが後ろで待機していた商人達に声を掛けると、一斉に準備を開始。
着ていた服や羽織を脱ぐと、下から黒い装束が姿を現す。
「な…貴様らは商人では無かったのか…?」
「いえいえ。
私含めて商人は数人程いらっしゃいますよ?
ですが残りの大半は王都の隊員さん達です。
今までの発言や行動は全て記録させて頂きました。
なのでこれ以上状況を悪くしない為にも、大人しくしていた方が良いですよ?」
「お、王都だと…!?
何を…貴様らは一体何をするつもりなのだ…?」
突然姿を現した王都の者達に驚きの表情を見せる貴族連中。
だがジョーは変わらず優しい声音で答える。
「だから言ったでしょう、"強制執行"を行うと。
あなた方は金を払うつもりが無いのでしょうが、黙っていられる程私達も優しくありません。
あなた方の国には3万6371点にも及ぶ絵画や調度品、宝石類、無駄に装飾に彩られた鎧等があるでしょう?
それを返済に充てさせて貰います。」
「ふ、ふざけるな!そんな事をしてタダで『ガゴッ!』うぶっ!?」
文句を言う貴族の1人の顔面に拳を打ち込んで黙らせる。
「大人しくしておいた方が良いと言ったでしょう?
あなた方が返済を終わらせるまでは、多少の非人道的行為も辞さないつもりですので悪しからず。
具体的には、あなたがその指に嵌めている指輪を得る為、"指ごと"外す事も厭わないでしょう。」
「ひ、ひいぃいっ!」
表情を一切変えないまま淡々と述べるジョー。
「これからこの国は一時的に王都の監視下に置かれます。
とは言え返済が完了すれば解除されますので、皆さんは返済の事だけ考えて下さい。
手っ取り早く返済する方法もありますが、それは最終手段としましょう。」
「ま、待て!
今まで主力商品だった子供の獣人共が消えてしまったのだ!
今の我々には返済手段が「知った事か。」
「「「「え!?」」」」
「それはそちらの事情でしょう?
私達からすれば知った事ではない。
彼ら獣人達は滅びの森に出向いて日々食い扶持を稼いでいるのだぞ?
あなた方も森に出て狩りをすれば良いでしょう。
つべこべ言わずにさっさと"払え"。
それがあなた方が同じ土俵に上がってくる最低条件だ。」
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