498 / 1,117
獣人国編~【勇者】アーク・ダンジョン『時の迷宮』~
閑話 レント・レアナ戦終結直後
しおりを挟む
ゴンゴンッ!
「頼もー。」
ガゴォ…ン…ギギィイッ…
「何者だ?」
「素材換金を頼まれたでしょう?
それを請け負って来た商隊の者です。」
「ふむ、ちょっと待っててくれ。」
ヒュマノ聖王国に訪れたジョー率いる商隊は、城門の中から出て来た元奴隷の獣人達の指示で暫し門の外で待つ事に。
すると、ジョーの後方で待機していた商隊約100名の中から1人の商人が歩み寄り、心配そうに聞いてきた。
「どうでしょうジョー殿、中に通して貰えるでしょうか…?」
「大丈夫さ。
その為に"子供獣人救出作戦"の前の週に商隊に混じってウチの従業員である【変装】のカサグリアを忍び込ませたんですからね。」
「なる程、抜かり無しと言う事ですな。」
ノアが立案、王都と獣人国が協力して実行まで漕ぎ着けた大規模作戦の前週、ジョーはヒュマノに間者として【変装】のカサグリアを忍び込ませていた。
大規模作戦の周知と、首輪の外し方、ヒュマノ聖王国の今後等を報せる為の侵入であった。
と
ガゴォ…ン…
「バンデイラからの許可が下りた。
念の為簡単に身体検査等は行わせて貰うがな。」
「えぇどうぞ。」
城門が再び開き、中から数人の獣人が出て来た。
商隊の商人や付き人等の人員それぞれに対して目視での検査をし、中へと入場する事に。
すると中では
「お前ら貴族連中は私達非戦闘員である市民よりも戦闘に長けている!
ならば市民の安寧の為に行動を起こすべきだ!」
「「「「そうだ!そうだ!」」」」
「何を言う!貴様ら市民こそ、我ら貴族を敬い!従い!我らの指揮の下、行動を起こすべきであろう!」
「「「そうだ!我らに下れ!」」」
「うるせぇ!従い続けた結果今こうして不自由な暮らしを強いられているんじゃねぇか!」
「何だとっ!?」
「何だ!やんのか?」
ヒュマノ聖王国城下、北側の区画のあちこちでは、市民と貴族との間で怒号混じりの罵りあいが発生していた。
「これは何とまぁ…」
「いやはや…」
この光景に、入場してきた商人達は呆気に取られていた。
すると門を開けてくれた獣人がジョーの下へ歩み寄ってきた。
「正直商人さん達が来てくれて助かったぜ。」
「…と言うと?」
「いやね、アイツらが今騒いでるのは、食糧が尽き掛かっているから外に出てモンスターを狩って来ようとしているんだが、"貴族連中だけで行くべき派"と"市民も力を合わせるべきだ派"で別れて言い合いになって全く先に進んでないんだ。」
「え?食糧が尽き掛けてる?
この間購入したばかりですから、あと最低でも10日分は残っているハズですよ?」
「まぁウチらの方で1度食糧を盗っていった事もあるが、そこからは滅びの森に出向いて自活しているぞ?
だがアイツらは"直ぐに何処かから助けが来る"とか"反乱を起こしたが直ぐに心変わりするハズ"とか、どこからそんな余裕が生まれるのか分からんが、後先考えずにバカスカ飲み食いしていた。
まぁ生活態度を改めるなんて考え、アイツらには毛頭無いんだろうな。」
「ほぅ…」
と、獣人達から状況説明を受けていると、言い争いを続けていた貴族や市民達が商隊の存在に気付いた様だ。
「あ、おい!誰か来たぞ!」
「救援か!?」
「違う、商隊だ!」
「「やった!これで外で狩りに行かなくて済む!」」
商隊の姿を見付け貴族、市民関係無く顔が綻んだ。
やはりどちらも滅びの森に出向いて狩りをしたくなかった様だ。
タタタタタタ…
すると、貴族・市民双方から代表の人物だろうか、現在市街地を占領している元奴隷の獣人達に目もくれず、ジョー率いる商隊に向けて駆け出して来た。
「お、おい!商隊であろう?
見ての通りの状況だ!食糧を、食糧を寄越せ!」
「なぁアンタ、説明しなくても今の状況は分かるな?
金なら後で払うから俺らに食糧をくれないか?」
と、"占領されているから取り敢えずタダで寄越せ"と言わんばかりに詰め寄ってきた。
「まぁまぁ。
その話は私共の用事が済んでからにしましょう。」
落ち着き払った様子のジョーがそう言うも、2人は納得しなかった様で
「おい貴様!四の五の言わずにその荷台にある食糧を『ドズッ!』おぶぇっ!?」
ジョーの胸ぐらに掴み掛かろうとしていた貴族の腹に、刀の鞘が深々とめり込む。
貴族は悲鳴を上げて踞る。
この一撃を放ったのはラーベであった。
「こちらの用事が済んだら、と言ったのが聞こえなかったのですか?」
「黙って大人しくしていれば怪我せずに済みますよ?」
「わ、分かった、分かった!」
ジョーの護衛を担っているラーベ、ラベルタがずいっと前に出て貴族に圧を掛ける。
その迫力に、貴族も市民も先程までの勢いは鳴りを潜めてしまった。
「今回我々が来たのは他でも無い。
ここ10年で溜まりに溜まったツケを徴収しに来ました。
額は今の所分かっているだけで"55億ガル"。
まぁ今後捜査を続ければドンドン増えていくと思いますが、先ずはその額をお支払下さい。
それから食糧云々の話と参りましょう。」
「「ご、55億っ!?」一体何の話だっ!?」
目が飛び出すのでは、と心配になる程の驚愕の表情を見せる貴族と市民。
だが効果音で表せば『ギクリ』と発しそうな表情を2人が浮かべているのを、ジョーは見逃さなかった。
チャキ…
「これは貴国で使われている独自通貨ですね?」
「あ、あぁ…」
「ですが以前からこの通貨にある疑惑が掛けられていたのですよ。
"金の含有量が少ないのではないか"とね。」
「ま、待て!つまり貴様らはそれを調べたのかっ!?
わ、我々に断りも無く"貨幣改鋳"を行ったとあらば重罪と言うのを知っての行いか!?」
貴族の代表は凄い剣幕でジョーに詰め寄る。
だがジョーは一切戦く事無く話を続ける。
「まぁまぁお待ち下さい、まだ何も言っていないでしょう?
流石の私でも確証も無く命の危険を脅かしてまで鋳潰す事等しませんよ。」
貨幣改鋳…市場に出回っている貨幣を改鋳し、鋳潰した上で金や銀の含有率を弄り、新たな貨幣を造り出す事。(間違ってたらゴメン)
「先日この国に"謎の大風"が吹いたでしょう?
その時の余波で他方に色々と飛散して来ましてね、その内の1つがこの破損した金貨です。」
「な…あ、い、いや…」
ジョーが貴族の代表に見せた金貨の一部が破損し、黒い塊と、その表面を薄く覆う金の膜が姿を現した。
「おかしいですなぁ。
貴国の公式発表では、"厚みを出す為に銀を用い、その表面を金で覆っているので他国で出回っている金貨と同価値の1万ガルである"としていますよね?」
「こ、この1枚が紛い物であったのだ!
そうに違いない!」
貴族の代表は額に汗を浮かべて喚き散らす。
が
「そう言うだろうと思いましてこちらをご用意しました。」ギシッ…
「な、何だそれは…」
ジョーは重々しい鞄を持ち出し、貴族の代表の前で開く。
バカッ!
「こ、これは…」
「過去10年に渡り使用されてきたヒュマノ製の金貨、毎月10の地点で無作為に抜き出して保管していた物です。
ちなみに、有志の方が各月1枚抜き出して鋳潰して見た所、どの月も公式に仰っていた1万ガルに遠く及ばない、約3000ガルの値しか御座いませんでしたよ?」
「頼もー。」
ガゴォ…ン…ギギィイッ…
「何者だ?」
「素材換金を頼まれたでしょう?
それを請け負って来た商隊の者です。」
「ふむ、ちょっと待っててくれ。」
ヒュマノ聖王国に訪れたジョー率いる商隊は、城門の中から出て来た元奴隷の獣人達の指示で暫し門の外で待つ事に。
すると、ジョーの後方で待機していた商隊約100名の中から1人の商人が歩み寄り、心配そうに聞いてきた。
「どうでしょうジョー殿、中に通して貰えるでしょうか…?」
「大丈夫さ。
その為に"子供獣人救出作戦"の前の週に商隊に混じってウチの従業員である【変装】のカサグリアを忍び込ませたんですからね。」
「なる程、抜かり無しと言う事ですな。」
ノアが立案、王都と獣人国が協力して実行まで漕ぎ着けた大規模作戦の前週、ジョーはヒュマノに間者として【変装】のカサグリアを忍び込ませていた。
大規模作戦の周知と、首輪の外し方、ヒュマノ聖王国の今後等を報せる為の侵入であった。
と
ガゴォ…ン…
「バンデイラからの許可が下りた。
念の為簡単に身体検査等は行わせて貰うがな。」
「えぇどうぞ。」
城門が再び開き、中から数人の獣人が出て来た。
商隊の商人や付き人等の人員それぞれに対して目視での検査をし、中へと入場する事に。
すると中では
「お前ら貴族連中は私達非戦闘員である市民よりも戦闘に長けている!
ならば市民の安寧の為に行動を起こすべきだ!」
「「「「そうだ!そうだ!」」」」
「何を言う!貴様ら市民こそ、我ら貴族を敬い!従い!我らの指揮の下、行動を起こすべきであろう!」
「「「そうだ!我らに下れ!」」」
「うるせぇ!従い続けた結果今こうして不自由な暮らしを強いられているんじゃねぇか!」
「何だとっ!?」
「何だ!やんのか?」
ヒュマノ聖王国城下、北側の区画のあちこちでは、市民と貴族との間で怒号混じりの罵りあいが発生していた。
「これは何とまぁ…」
「いやはや…」
この光景に、入場してきた商人達は呆気に取られていた。
すると門を開けてくれた獣人がジョーの下へ歩み寄ってきた。
「正直商人さん達が来てくれて助かったぜ。」
「…と言うと?」
「いやね、アイツらが今騒いでるのは、食糧が尽き掛かっているから外に出てモンスターを狩って来ようとしているんだが、"貴族連中だけで行くべき派"と"市民も力を合わせるべきだ派"で別れて言い合いになって全く先に進んでないんだ。」
「え?食糧が尽き掛けてる?
この間購入したばかりですから、あと最低でも10日分は残っているハズですよ?」
「まぁウチらの方で1度食糧を盗っていった事もあるが、そこからは滅びの森に出向いて自活しているぞ?
だがアイツらは"直ぐに何処かから助けが来る"とか"反乱を起こしたが直ぐに心変わりするハズ"とか、どこからそんな余裕が生まれるのか分からんが、後先考えずにバカスカ飲み食いしていた。
まぁ生活態度を改めるなんて考え、アイツらには毛頭無いんだろうな。」
「ほぅ…」
と、獣人達から状況説明を受けていると、言い争いを続けていた貴族や市民達が商隊の存在に気付いた様だ。
「あ、おい!誰か来たぞ!」
「救援か!?」
「違う、商隊だ!」
「「やった!これで外で狩りに行かなくて済む!」」
商隊の姿を見付け貴族、市民関係無く顔が綻んだ。
やはりどちらも滅びの森に出向いて狩りをしたくなかった様だ。
タタタタタタ…
すると、貴族・市民双方から代表の人物だろうか、現在市街地を占領している元奴隷の獣人達に目もくれず、ジョー率いる商隊に向けて駆け出して来た。
「お、おい!商隊であろう?
見ての通りの状況だ!食糧を、食糧を寄越せ!」
「なぁアンタ、説明しなくても今の状況は分かるな?
金なら後で払うから俺らに食糧をくれないか?」
と、"占領されているから取り敢えずタダで寄越せ"と言わんばかりに詰め寄ってきた。
「まぁまぁ。
その話は私共の用事が済んでからにしましょう。」
落ち着き払った様子のジョーがそう言うも、2人は納得しなかった様で
「おい貴様!四の五の言わずにその荷台にある食糧を『ドズッ!』おぶぇっ!?」
ジョーの胸ぐらに掴み掛かろうとしていた貴族の腹に、刀の鞘が深々とめり込む。
貴族は悲鳴を上げて踞る。
この一撃を放ったのはラーベであった。
「こちらの用事が済んだら、と言ったのが聞こえなかったのですか?」
「黙って大人しくしていれば怪我せずに済みますよ?」
「わ、分かった、分かった!」
ジョーの護衛を担っているラーベ、ラベルタがずいっと前に出て貴族に圧を掛ける。
その迫力に、貴族も市民も先程までの勢いは鳴りを潜めてしまった。
「今回我々が来たのは他でも無い。
ここ10年で溜まりに溜まったツケを徴収しに来ました。
額は今の所分かっているだけで"55億ガル"。
まぁ今後捜査を続ければドンドン増えていくと思いますが、先ずはその額をお支払下さい。
それから食糧云々の話と参りましょう。」
「「ご、55億っ!?」一体何の話だっ!?」
目が飛び出すのでは、と心配になる程の驚愕の表情を見せる貴族と市民。
だが効果音で表せば『ギクリ』と発しそうな表情を2人が浮かべているのを、ジョーは見逃さなかった。
チャキ…
「これは貴国で使われている独自通貨ですね?」
「あ、あぁ…」
「ですが以前からこの通貨にある疑惑が掛けられていたのですよ。
"金の含有量が少ないのではないか"とね。」
「ま、待て!つまり貴様らはそれを調べたのかっ!?
わ、我々に断りも無く"貨幣改鋳"を行ったとあらば重罪と言うのを知っての行いか!?」
貴族の代表は凄い剣幕でジョーに詰め寄る。
だがジョーは一切戦く事無く話を続ける。
「まぁまぁお待ち下さい、まだ何も言っていないでしょう?
流石の私でも確証も無く命の危険を脅かしてまで鋳潰す事等しませんよ。」
貨幣改鋳…市場に出回っている貨幣を改鋳し、鋳潰した上で金や銀の含有率を弄り、新たな貨幣を造り出す事。(間違ってたらゴメン)
「先日この国に"謎の大風"が吹いたでしょう?
その時の余波で他方に色々と飛散して来ましてね、その内の1つがこの破損した金貨です。」
「な…あ、い、いや…」
ジョーが貴族の代表に見せた金貨の一部が破損し、黒い塊と、その表面を薄く覆う金の膜が姿を現した。
「おかしいですなぁ。
貴国の公式発表では、"厚みを出す為に銀を用い、その表面を金で覆っているので他国で出回っている金貨と同価値の1万ガルである"としていますよね?」
「こ、この1枚が紛い物であったのだ!
そうに違いない!」
貴族の代表は額に汗を浮かべて喚き散らす。
が
「そう言うだろうと思いましてこちらをご用意しました。」ギシッ…
「な、何だそれは…」
ジョーは重々しい鞄を持ち出し、貴族の代表の前で開く。
バカッ!
「こ、これは…」
「過去10年に渡り使用されてきたヒュマノ製の金貨、毎月10の地点で無作為に抜き出して保管していた物です。
ちなみに、有志の方が各月1枚抜き出して鋳潰して見た所、どの月も公式に仰っていた1万ガルに遠く及ばない、約3000ガルの値しか御座いませんでしたよ?」
89
あなたにおすすめの小説
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
Sランクパーティーを追放された鑑定士の俺、実は『神の眼』を持ってました〜最神神獣と最強になったので、今さら戻ってこいと言われてももう遅い〜
夏見ナイ
ファンタジー
Sランクパーティーで地味な【鑑定】スキルを使い、仲間を支えてきたカイン。しかしある日、リーダーの勇者から「お前はもういらない」と理不尽に追放されてしまう。
絶望の淵で流れ着いた辺境の街。そこで偶然発見した古代ダンジョンが、彼の運命を変える。絶体絶命の危機に陥ったその時、彼のスキルは万物を見通す【神の眼】へと覚醒。さらに、ダンジョンの奥で伝説のもふもふ神獣「フェン」と出会い、最強の相棒を得る。
一方、カインを失った元パーティーは鑑定ミスを連発し、崩壊の一途を辿っていた。「今さら戻ってこい」と懇願されても、もう遅い。
無能と蔑まれた鑑定士の、痛快な成り上がり冒険譚が今、始まる!
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。
転落貴族〜千年に1人の逸材と言われた男が最底辺から成り上がる〜
ぽいづん
ファンタジー
ガレオン帝国の名門貴族ノーベル家の長男にして、容姿端麗、眉目秀麗、剣術は向かうところ敵なし。
アレクシア・ノーベル、人は彼のことを千年に1人の逸材と評し、第3皇女クレアとの婚約も決まり、順風満帆な日々だった
騎士学校の最後の剣術大会、彼は賭けに負け、1年間の期限付きで、辺境の国、ザナビル王国の最底辺ギルドのヘブンズワークスに入らざるおえなくなる。
今までの貴族の生活と正反対の日々を過ごし1年が経った。
しかし、この賭けは罠であった。
アレクシアは、生涯をこのギルドで過ごさなければいけないということを知る。
賭けが罠であり、仕組まれたものと知ったアレクシアは黒幕が誰か確信を得る。
アレクシアは最底辺からの成り上がりを決意し、復讐を誓うのであった。
小説家になろうにも投稿しています。
なろう版改稿中です。改稿終了後こちらも改稿します。
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした
コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。
クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。
召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。
理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。
ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。
これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる