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獣人国編~事後処理・決意・旅立ち~
こう言うので良いんだよ。
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「土壌の回復?」
″そ。君の契約獣である″餓龍王グリード″は、オードゥス等に生息している″飢餓ミミズ″の祖先にあたるというのは既知の事だと思うけど、彼等の土壌再生能力は非常に高いものなの。
その祖先にあたる″餓龍王グリード″なら尚更ね。(地母神ドーラ)″
地母神ドーラがグリードに対してお礼を、と言っていたのは″土壌の回復″が理由であった。
グリードはそもそも、ノアが冒険者生活を始めて最初に訪れた街オードゥス内のダンジョンに生息していた飢餓ミミズから托卵された卵から生まれたモノで、飢餓ミミズの祖先にあたる。
飢餓ミミズは『森の特殊清掃員』と呼ばれ、草木は勿論、モンスターの死骸等何でも食べて栄養豊富な肥料に変換させる事が出来る為、農家からは喉から手が出る程欲しいモンスターと言われている。
″彼女(グリード)が産まれてからの約4ヶ月、君達が訪れた地域では土壌が飛躍的に改善されていったの。
それが1番顕著だったのが現在復興中のフリアダビアね。
モンスターの大群に襲われ、冒険者やモンスターの血で侵され、踏み固められ、周辺地域では食料確保の為、連作に次ぐ連作を強いられて土壌が痩せ細っていたの。
これを元の状態に戻すとなると長い時間と労力を要する事になる。でもあなたがそれら全てを一手に引き受けてくれたお陰で、あの土地は直ぐにでも農耕を開始出来る程な肥沃な大地となった。
その功績を讃え、今回あなたにお礼を。
そしてあなたが望む褒美を与えにやって来たという訳よ。(地母神ドーラ)″
地母神ドーラは熱の篭った口調と大袈裟な身振りでそうグリードに力説した。
弾みで地母神ドーラのボインがバルンバルンしていたが、ここは敢えてスルーしておこう。
思い返してみれば、ノアと出会ってからと言うもの、アルバラストでは不死竜ヒュドラと戦い、後に体液が染み込んだ大地を浄化したり、フリアダビアでは数千単位のモンスターを屠った後、血液や体液で汚染された土地も食らって肥沃な大地に変えていたらしい。
それを評して今回、地母神ドーラ直々にお礼を言いに来たらしい。
″神様直々の褒美″。
一体どの様な代物が貰えるのか、と普通なら胸が高鳴るモノなのだが
〔あ、結構です…
主様に″知らない人から物貰っちゃダメだよ?″って言い付けられていますので…〕
″不審者に対する子供の対応だこれぇえええ!
あれ!?私さっき自己紹介したよね!?(地母神ドーラ)″
「まだ生後4ヶ月なのに言い付けをしっかり守れるんですよ。
可愛いでしょ?」
″おヌシは親か。…あ、いや、親か…(海神)″
素っ気ない様子で地母神ドーラから与えられるという褒美を断るグリード。
〔なーんか色々と勘繰っちゃうのよねぇ。
神様なんて身分の存在が褒美を出して来るなんて、何か裏があるんじゃないか、ってね…〕
″無い無い!裏なんか全く無いって!(地母神ドーラ)″
〔でしたら主様にその褒美とやらを与えて下さいませ。
今の私があるのも主様のお陰ですので。〕
″そ、そう「え?いらない。」秒で拒否らないで少しは考えて!
じゃあ褒美とか堅苦しいモノじゃ無くて良いから何か欲しいものとかあるでしょ!?(地母神ドーラ)″
「欲しい物…″小麦粉″かなぁ…丁度切らしてて…」
〔ではそれで。〕
″そ、それは獣人国に行ったら買って貰って…
ほら、欲しいスキルとか無い?
普通は練習とかして身に付けなきゃならないけど、そこら辺を無視して習得する事が出来るわよ?(地母神ドーラ)″
「スキル…ですか…
うーん…大抵の戦闘スキルは取ったからなぁ…」
(『そういや<大好物>をまだ取ってなかったんじゃなかったか?』)
「あ、<大好物>。
確かにそのスキルはまだ取ってなかったハズ。」
〔ではそれで。〕
″おお!それなら簡単だよ。
いやー少しでもお礼として功労者に還元しないと主神様から怒られちゃうから、良かった良かった。(地母神ドーラ)″
本来はグリードに対しての褒美であったが、グリードの計らいでノアにスキル<大好物>が与えられる事となった。
<大好物>…主に食事効果に付与されるモノで、文字通り好物を口にすると効果スキルが1つ追加で付与されるスキル。
取得方法は色々とあるが、″好物を口にする″と発現しやすい。
″かくかくしかじか~うんぬんかんぬん~(地母神ドーラ)″
「…何ですか?その適当な呪文は…」
ノアに向けて手を翳す地母神ドーラは、聞く限り適当そうな呪文を言ってはいるが、恐らくこれがスキルを付与する為の行動なのだろう。
だが
″…あれ?君もう既に<大好物>持ってるよ?(地母神ドーラ)″
「え?嘘…
あ、本当だ!何でか持ってる…!」
(『お、本当だ。
あれ?いつの間に取得してたんだ…?
悪い、ちょっと過去の記録を漁ってくるわ。』)
何故か<大好物>は既に取得されており、当の本人と鬼神はいつ取得したのか分かっていなかった。
″えーっと…?(地母神ドーラ)″
「えー…じゃ、じゃあ一旦保留で…」
結局保留となった。
″んじゃ、次ぁ儂じゃな。
儂は2人とは違って純粋に礼と細やかな祝福に来ただけじゃ。
海洋種はかなりの深海に居るからのぅ、地上と縁を持つのは早くて数世紀先じゃと思っとった。おヌシの数奇な巡り合わせがなければ、叶えられん事じゃった。
感謝するぞ人の子よ。(海神)″
「いやー…あの時は無我夢中で流れに身を任せたと言うか…」
″それでも成した事に代わりは無い。
胸を張って良い事じゃぞ。
それと、礼と言っては何じゃが『ビチビチッ!』目出度い時に出される魚、『流麗魔鯛(リュウレイマダイ)』じゃ。
受け取ってくれんかな?(海神)″
「え?良いんですか?立派な鯛ですが…」
海洋種との接触、獣人国との仲介、国交式典諸々を含め、感謝の気持ちと言う事で、何処からともなく大きく立派な鯛を取り出してノアに差し出す海神。
″ええ、ええ。
褒美やらスキルに比べれば数段劣るやも知れんが、おヌシにとってはこういったモノの方が好むと思ってな。(海神)″
「えぇ、とても。」
″え!?(暦)″
″え?(地母神ドーラ)″
″ならばこう言うのはどうじゃ?
流石に感謝の気持ちを魚1尾で終わらすのは儂としても忍びない。
″定期的におヌシの下へ新鮮な海鮮を送る″事も出来るがどうじゃ?
その魚を食おうが売ろうが、それはおヌシの自由じゃよ。(海神)″
「え?手間じゃないですか?」
″かかか!儂は海の神じゃぞ?その様な事は造作も無い。
何なら毎時で送ってやる事も厭わんぞ?(海神)″
「いやいや、そこまでは…!定期的な方でお願いします!」
″よっしゃ!承った。
そだらば、遣いの者に贈らせる故楽しみにしておれよ。(海神)″
暦や地母神ドーラとは違い、神からの贈り物に素直に応じるノア。
光ってて分からないが、老齢っぽい海神の年の功とでも言う感じだろうか。
スタスタ…
″お主達は仰々しいモノを贈らせたがっておるから相手に1歩引かれてしまうんじゃ。
先ずは対象の人となりを鑑みて贈らんといつまでたっても結果は変わらんぞ?(海神)″
″″しょ、精進します…(地母神ドーラと暦)″″
自分の番は終わりとばかりに身を引いた海神は、後方で待機していた2神を諭していた。
″で、では最後に私が…
…その前に、何故先程両親に″神とは会ってない″と嘘を吐いたのですか…?(暦)″
「うーん…何と言いますか…」
暦からの質問に、どう返答しようか迷っている様子のノア。
「…僕の両親…ああ見えて″過保護″で″心配性″なんですよ…」
″………はぁ…?(暦)″
″そ。君の契約獣である″餓龍王グリード″は、オードゥス等に生息している″飢餓ミミズ″の祖先にあたるというのは既知の事だと思うけど、彼等の土壌再生能力は非常に高いものなの。
その祖先にあたる″餓龍王グリード″なら尚更ね。(地母神ドーラ)″
地母神ドーラがグリードに対してお礼を、と言っていたのは″土壌の回復″が理由であった。
グリードはそもそも、ノアが冒険者生活を始めて最初に訪れた街オードゥス内のダンジョンに生息していた飢餓ミミズから托卵された卵から生まれたモノで、飢餓ミミズの祖先にあたる。
飢餓ミミズは『森の特殊清掃員』と呼ばれ、草木は勿論、モンスターの死骸等何でも食べて栄養豊富な肥料に変換させる事が出来る為、農家からは喉から手が出る程欲しいモンスターと言われている。
″彼女(グリード)が産まれてからの約4ヶ月、君達が訪れた地域では土壌が飛躍的に改善されていったの。
それが1番顕著だったのが現在復興中のフリアダビアね。
モンスターの大群に襲われ、冒険者やモンスターの血で侵され、踏み固められ、周辺地域では食料確保の為、連作に次ぐ連作を強いられて土壌が痩せ細っていたの。
これを元の状態に戻すとなると長い時間と労力を要する事になる。でもあなたがそれら全てを一手に引き受けてくれたお陰で、あの土地は直ぐにでも農耕を開始出来る程な肥沃な大地となった。
その功績を讃え、今回あなたにお礼を。
そしてあなたが望む褒美を与えにやって来たという訳よ。(地母神ドーラ)″
地母神ドーラは熱の篭った口調と大袈裟な身振りでそうグリードに力説した。
弾みで地母神ドーラのボインがバルンバルンしていたが、ここは敢えてスルーしておこう。
思い返してみれば、ノアと出会ってからと言うもの、アルバラストでは不死竜ヒュドラと戦い、後に体液が染み込んだ大地を浄化したり、フリアダビアでは数千単位のモンスターを屠った後、血液や体液で汚染された土地も食らって肥沃な大地に変えていたらしい。
それを評して今回、地母神ドーラ直々にお礼を言いに来たらしい。
″神様直々の褒美″。
一体どの様な代物が貰えるのか、と普通なら胸が高鳴るモノなのだが
〔あ、結構です…
主様に″知らない人から物貰っちゃダメだよ?″って言い付けられていますので…〕
″不審者に対する子供の対応だこれぇえええ!
あれ!?私さっき自己紹介したよね!?(地母神ドーラ)″
「まだ生後4ヶ月なのに言い付けをしっかり守れるんですよ。
可愛いでしょ?」
″おヌシは親か。…あ、いや、親か…(海神)″
素っ気ない様子で地母神ドーラから与えられるという褒美を断るグリード。
〔なーんか色々と勘繰っちゃうのよねぇ。
神様なんて身分の存在が褒美を出して来るなんて、何か裏があるんじゃないか、ってね…〕
″無い無い!裏なんか全く無いって!(地母神ドーラ)″
〔でしたら主様にその褒美とやらを与えて下さいませ。
今の私があるのも主様のお陰ですので。〕
″そ、そう「え?いらない。」秒で拒否らないで少しは考えて!
じゃあ褒美とか堅苦しいモノじゃ無くて良いから何か欲しいものとかあるでしょ!?(地母神ドーラ)″
「欲しい物…″小麦粉″かなぁ…丁度切らしてて…」
〔ではそれで。〕
″そ、それは獣人国に行ったら買って貰って…
ほら、欲しいスキルとか無い?
普通は練習とかして身に付けなきゃならないけど、そこら辺を無視して習得する事が出来るわよ?(地母神ドーラ)″
「スキル…ですか…
うーん…大抵の戦闘スキルは取ったからなぁ…」
(『そういや<大好物>をまだ取ってなかったんじゃなかったか?』)
「あ、<大好物>。
確かにそのスキルはまだ取ってなかったハズ。」
〔ではそれで。〕
″おお!それなら簡単だよ。
いやー少しでもお礼として功労者に還元しないと主神様から怒られちゃうから、良かった良かった。(地母神ドーラ)″
本来はグリードに対しての褒美であったが、グリードの計らいでノアにスキル<大好物>が与えられる事となった。
<大好物>…主に食事効果に付与されるモノで、文字通り好物を口にすると効果スキルが1つ追加で付与されるスキル。
取得方法は色々とあるが、″好物を口にする″と発現しやすい。
″かくかくしかじか~うんぬんかんぬん~(地母神ドーラ)″
「…何ですか?その適当な呪文は…」
ノアに向けて手を翳す地母神ドーラは、聞く限り適当そうな呪文を言ってはいるが、恐らくこれがスキルを付与する為の行動なのだろう。
だが
″…あれ?君もう既に<大好物>持ってるよ?(地母神ドーラ)″
「え?嘘…
あ、本当だ!何でか持ってる…!」
(『お、本当だ。
あれ?いつの間に取得してたんだ…?
悪い、ちょっと過去の記録を漁ってくるわ。』)
何故か<大好物>は既に取得されており、当の本人と鬼神はいつ取得したのか分かっていなかった。
″えーっと…?(地母神ドーラ)″
「えー…じゃ、じゃあ一旦保留で…」
結局保留となった。
″んじゃ、次ぁ儂じゃな。
儂は2人とは違って純粋に礼と細やかな祝福に来ただけじゃ。
海洋種はかなりの深海に居るからのぅ、地上と縁を持つのは早くて数世紀先じゃと思っとった。おヌシの数奇な巡り合わせがなければ、叶えられん事じゃった。
感謝するぞ人の子よ。(海神)″
「いやー…あの時は無我夢中で流れに身を任せたと言うか…」
″それでも成した事に代わりは無い。
胸を張って良い事じゃぞ。
それと、礼と言っては何じゃが『ビチビチッ!』目出度い時に出される魚、『流麗魔鯛(リュウレイマダイ)』じゃ。
受け取ってくれんかな?(海神)″
「え?良いんですか?立派な鯛ですが…」
海洋種との接触、獣人国との仲介、国交式典諸々を含め、感謝の気持ちと言う事で、何処からともなく大きく立派な鯛を取り出してノアに差し出す海神。
″ええ、ええ。
褒美やらスキルに比べれば数段劣るやも知れんが、おヌシにとってはこういったモノの方が好むと思ってな。(海神)″
「えぇ、とても。」
″え!?(暦)″
″え?(地母神ドーラ)″
″ならばこう言うのはどうじゃ?
流石に感謝の気持ちを魚1尾で終わらすのは儂としても忍びない。
″定期的におヌシの下へ新鮮な海鮮を送る″事も出来るがどうじゃ?
その魚を食おうが売ろうが、それはおヌシの自由じゃよ。(海神)″
「え?手間じゃないですか?」
″かかか!儂は海の神じゃぞ?その様な事は造作も無い。
何なら毎時で送ってやる事も厭わんぞ?(海神)″
「いやいや、そこまでは…!定期的な方でお願いします!」
″よっしゃ!承った。
そだらば、遣いの者に贈らせる故楽しみにしておれよ。(海神)″
暦や地母神ドーラとは違い、神からの贈り物に素直に応じるノア。
光ってて分からないが、老齢っぽい海神の年の功とでも言う感じだろうか。
スタスタ…
″お主達は仰々しいモノを贈らせたがっておるから相手に1歩引かれてしまうんじゃ。
先ずは対象の人となりを鑑みて贈らんといつまでたっても結果は変わらんぞ?(海神)″
″″しょ、精進します…(地母神ドーラと暦)″″
自分の番は終わりとばかりに身を引いた海神は、後方で待機していた2神を諭していた。
″で、では最後に私が…
…その前に、何故先程両親に″神とは会ってない″と嘘を吐いたのですか…?(暦)″
「うーん…何と言いますか…」
暦からの質問に、どう返答しようか迷っている様子のノア。
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″………はぁ…?(暦)″
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