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天空大陸~終わりの始まり
世界観はシル○ニア、でもノアにとっては過酷な環境
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~『ハルモニア』の入口らしき場所(門等が特に無い為)~
チョイ…チョイチョイ…(地面に爪先が触れる)
《主様ー、手離しますよー?》
【待って待って、まだ爪先が触れただけだから…】
《尻尾持ってるんで大丈夫ですよー?》
【いや、まぁそうなんだろうけど…】
島との境辺りでは現在、グリードのお姫様抱っこから脱する為に地に足着けようとしているノアの姿がそこにあった。
だが数日前まで勇ましく大氾濫で戦っていた面影は無く、生まれて初めて入水する子犬の様にビクビクとしていた。
何故なら、島の周囲には各種加護が効いていた為、この島で地面を歩けるのも何かの加護が働いているのでは、と勘繰った為である。
何もな無ければそれに越した事は無いが、もし事実なら地面から真っ逆さまに落っこちる事だろう。
ノアはその後、5分掛けてゆっくりと地面に着地するのであった。
【はー…地面があるって何と素晴らしい…】
〈「「〔〔オーバーだなぁ…〕〕」」なのだわさ…〉
地面がある事の喜びを噛み締めるノアに対しわ自前で翼を持っていて落っこちる心配が無い者や、加護が効いている者達の反応は薄かった。
と
『『『『『ジーッ…』』』』』(幾つもの視線)
【はっ…!】
地面の有り難みを感じていたノアがふと周囲に気を張ると、遠巻きからこちらを見詰めてくる視線が複数。
それはどうやら島の入口付近、薄く雲が漂っている陰からであった。
ノアはそちらに向かって視線を移すと、その正体が判明した。
ノアは今の今まで何となく感じていた違和感があったのだが、その正体が漸く分かった気がした。
今ノア達が居るのは『天空大陸』であるが、ノア達からすればあくまで″島″位の大きさである。
四季龍インヴェルノ、ハーピー族にステラもここの事を″島″と呼んでいるのに、何故『天空大陸』と呼ばれているのだろうかとずっと気になっていた。
が、『彼ら』を見て漸く分かった。
ここで暮らしている者達が全員″小さい″からであった。
『『トコトコ…』』(ケット・シー、クー・シー達の足音)
〈〈〈〈ステラ女王様、おかえりなさーい。〉〉〉〉
〈ただいまなのだわさー。〉
【か、可愛…】
〈そこの大きな人族さんとスゴく大きな人族さんは地上の人?〉
「…ステラさんとはまた別のケット・シーでしょうか…
恐る恐るこっちを見てきてますが…?(カルル)」
「うーん…恐らくここに初めて訪れた人間だから驚いているのだろう…(ルルイエ)」
〈そうなのだわさ。
地上で仲良くなった人達で、色々と厄介事が済んだからここに招待したのだわさ。〉
〈〈〈〈へー。〉〉〉〉
成人男性の膝上位の背丈しか無く、獣人の様に人間寄りでも獣寄りでも無い、二足歩行の子犬と子猫がトコトコとステラの下へやって来た。
子犬の方は犬種が様々で、胴長短足だったり全体的に金髪だったり、表情がムスッとしていたり耳が蝶の様になっている者等。
子猫の方は茶トラだったり真っ黒の毛並みだったり、ほっそりとして眼が鋭かったりとこちらも様々だ。
対してカルルとルルイエは、ノアから見ても差程背が大きいとは思えないが、ケット・シーからすれば巨人の様に見えるのだろう。
〈カルルさん、ルルイエさん、自己紹介してみると良いのだわさ。〉
「「え?」」
〈大丈夫なのだわさ。
言葉が通じなくとも、名前の部分を強調する様に言えば皆も分かってくれるのだわさ。〉
ステラやハーピー族、四季龍インヴェルノが発しているのは『龍族言語』というもので、ここに居るケット・シーやクー・シーが話す言語とはまた少し違うと言う。
だからかステラのお陰でハーピーやステラ達とは会話が出来る様になったカルルとルルイエだが他のケット・シーやクー・シーの話に気付けていなかった。
そんな2人に自己紹介を促すステラ。
挨拶は大事。千里の道も何とやらである。
「え、えっと、私は″カルル″!″カルル″と言う!(カルル)」
「私は″ルルイエ″!″ルルイエ″だ!(ルルイエ)」
〈〈〈〈かるる…?るるいえ?〉〉〉〉
「「そうそう。」」
カルルとルルイエの2人はステラに言われた通り自身の名前を強調する様に伝える。
目の前に居るケット・シーとクー・シー達は目をキョトンとさせ、首を傾げながら2人の名前を反芻する姿は何とも可愛らしい。
〈〈〈〈カルルゥー?〉〉〉〉
「″カルル″!(カルル)」
〈〈〈〈ルゥルゥイィエィ?〉〉〉〉
「″ルルイエ″!(ルルイエ)」
〈〈〈〈カルルー!〉〉〉〉
〈〈〈〈ルルイエー!〉〉〉〉
〈どうやら覚えてくれたみたいなのだわさ。〉
(あー良いなぁ、僕も早くあの子達と戯れたいよ…)
ケット・シーとクー・シー達は、何度も2人の名前を反芻し、イントネーションを徐々に調整しつつ最終的には拳を掲げて小躍りして名前を叫んでいた。
特にルル″イエ″の部分で示し合わせたかの様に拳を振り上げる様は、何とも無邪気な子供を連想させた。
〈〈〈〈ねぇねぇそれでステラ女王様ー。〉〉〉〉チラッ
(お、僕の番だな。)
2人の自己紹介を終えた所でケット・シーとクー・シー達の視線がノアとグリードの方へと向けられる。
普通に可愛いもの好きなノアは、どう接しようか考えていると
〈〈〈〈そっちの不思議なお姉さんと″恐い人″はだーれ?〉〉〉〉
【こ…】ガクッ…
《主様!?》
〈坊や!?見た目!見た目の話だわさ!〉
グリードに関しては、恐らく人の姿であるのに気配は龍なので″不思議なお姉さん″と呼んでいるのは分かる。
だがノアは現在【鬼龍装】を纏い、″龍人状態″である為とても威圧感がある。
当の本人はそんな事知りもしない為普通に接しようとしたが、ケット・シーとクー・シー達の第一印象は″恐い人″となってしまった。
可愛いらしいケット・シーとクー・シー達から″恐い人″と呼ばれてしまったノアの頭には『恐い』という明朝体の文字がぶち当たり、思わず膝から崩れ落ちてしまった。
慌てたステラが思わずフォローを入れた事でハッとなったノアは
【そ、そうだ、この姿だからダメなんだ。
何初対面の人達を威圧してるんだ僕は。】
(【鬼龍装】解除!)
(『あ、ちょ…』)
震える膝に力を入れて立ち上がったノアは威圧を与えている【鬼龍装】を解除。
何故か『鬼神』が止めようとしたが今は知った事ではない。
で
【う、ううーん…】
『『ドシャッ!』』
「「えっ!?ちょ…!?」」
〔〔ぎゃーっ!?どうしたんですかぁっ!?〕〕
〈坊や!?どうしたの坊や!?〉
《主様!?主様!?》
忘れてならないのがこの『天空大陸』があるのは地上4000メル~5000メル付近。
地上は30度超えの夏真っ盛りでもここでは0度、夜間というのも相まって零下を下回っている。
それだけならノアは倒れる事は無いが、問題だったのは酸素の薄さ。
ここは地上の半分以下の酸素しか無く、常時<息継ぎの加護>が張られている為ここに暮らす者達やカルル達やステラは影響無い。
だが加護の類が働かないノアは、その恩恵を得られる事は無く、急性的に高山病を発症して倒れてしまったのだった。
チョイ…チョイチョイ…(地面に爪先が触れる)
《主様ー、手離しますよー?》
【待って待って、まだ爪先が触れただけだから…】
《尻尾持ってるんで大丈夫ですよー?》
【いや、まぁそうなんだろうけど…】
島との境辺りでは現在、グリードのお姫様抱っこから脱する為に地に足着けようとしているノアの姿がそこにあった。
だが数日前まで勇ましく大氾濫で戦っていた面影は無く、生まれて初めて入水する子犬の様にビクビクとしていた。
何故なら、島の周囲には各種加護が効いていた為、この島で地面を歩けるのも何かの加護が働いているのでは、と勘繰った為である。
何もな無ければそれに越した事は無いが、もし事実なら地面から真っ逆さまに落っこちる事だろう。
ノアはその後、5分掛けてゆっくりと地面に着地するのであった。
【はー…地面があるって何と素晴らしい…】
〈「「〔〔オーバーだなぁ…〕〕」」なのだわさ…〉
地面がある事の喜びを噛み締めるノアに対しわ自前で翼を持っていて落っこちる心配が無い者や、加護が効いている者達の反応は薄かった。
と
『『『『『ジーッ…』』』』』(幾つもの視線)
【はっ…!】
地面の有り難みを感じていたノアがふと周囲に気を張ると、遠巻きからこちらを見詰めてくる視線が複数。
それはどうやら島の入口付近、薄く雲が漂っている陰からであった。
ノアはそちらに向かって視線を移すと、その正体が判明した。
ノアは今の今まで何となく感じていた違和感があったのだが、その正体が漸く分かった気がした。
今ノア達が居るのは『天空大陸』であるが、ノア達からすればあくまで″島″位の大きさである。
四季龍インヴェルノ、ハーピー族にステラもここの事を″島″と呼んでいるのに、何故『天空大陸』と呼ばれているのだろうかとずっと気になっていた。
が、『彼ら』を見て漸く分かった。
ここで暮らしている者達が全員″小さい″からであった。
『『トコトコ…』』(ケット・シー、クー・シー達の足音)
〈〈〈〈ステラ女王様、おかえりなさーい。〉〉〉〉
〈ただいまなのだわさー。〉
【か、可愛…】
〈そこの大きな人族さんとスゴく大きな人族さんは地上の人?〉
「…ステラさんとはまた別のケット・シーでしょうか…
恐る恐るこっちを見てきてますが…?(カルル)」
「うーん…恐らくここに初めて訪れた人間だから驚いているのだろう…(ルルイエ)」
〈そうなのだわさ。
地上で仲良くなった人達で、色々と厄介事が済んだからここに招待したのだわさ。〉
〈〈〈〈へー。〉〉〉〉
成人男性の膝上位の背丈しか無く、獣人の様に人間寄りでも獣寄りでも無い、二足歩行の子犬と子猫がトコトコとステラの下へやって来た。
子犬の方は犬種が様々で、胴長短足だったり全体的に金髪だったり、表情がムスッとしていたり耳が蝶の様になっている者等。
子猫の方は茶トラだったり真っ黒の毛並みだったり、ほっそりとして眼が鋭かったりとこちらも様々だ。
対してカルルとルルイエは、ノアから見ても差程背が大きいとは思えないが、ケット・シーからすれば巨人の様に見えるのだろう。
〈カルルさん、ルルイエさん、自己紹介してみると良いのだわさ。〉
「「え?」」
〈大丈夫なのだわさ。
言葉が通じなくとも、名前の部分を強調する様に言えば皆も分かってくれるのだわさ。〉
ステラやハーピー族、四季龍インヴェルノが発しているのは『龍族言語』というもので、ここに居るケット・シーやクー・シーが話す言語とはまた少し違うと言う。
だからかステラのお陰でハーピーやステラ達とは会話が出来る様になったカルルとルルイエだが他のケット・シーやクー・シーの話に気付けていなかった。
そんな2人に自己紹介を促すステラ。
挨拶は大事。千里の道も何とやらである。
「え、えっと、私は″カルル″!″カルル″と言う!(カルル)」
「私は″ルルイエ″!″ルルイエ″だ!(ルルイエ)」
〈〈〈〈かるる…?るるいえ?〉〉〉〉
「「そうそう。」」
カルルとルルイエの2人はステラに言われた通り自身の名前を強調する様に伝える。
目の前に居るケット・シーとクー・シー達は目をキョトンとさせ、首を傾げながら2人の名前を反芻する姿は何とも可愛らしい。
〈〈〈〈カルルゥー?〉〉〉〉
「″カルル″!(カルル)」
〈〈〈〈ルゥルゥイィエィ?〉〉〉〉
「″ルルイエ″!(ルルイエ)」
〈〈〈〈カルルー!〉〉〉〉
〈〈〈〈ルルイエー!〉〉〉〉
〈どうやら覚えてくれたみたいなのだわさ。〉
(あー良いなぁ、僕も早くあの子達と戯れたいよ…)
ケット・シーとクー・シー達は、何度も2人の名前を反芻し、イントネーションを徐々に調整しつつ最終的には拳を掲げて小躍りして名前を叫んでいた。
特にルル″イエ″の部分で示し合わせたかの様に拳を振り上げる様は、何とも無邪気な子供を連想させた。
〈〈〈〈ねぇねぇそれでステラ女王様ー。〉〉〉〉チラッ
(お、僕の番だな。)
2人の自己紹介を終えた所でケット・シーとクー・シー達の視線がノアとグリードの方へと向けられる。
普通に可愛いもの好きなノアは、どう接しようか考えていると
〈〈〈〈そっちの不思議なお姉さんと″恐い人″はだーれ?〉〉〉〉
【こ…】ガクッ…
《主様!?》
〈坊や!?見た目!見た目の話だわさ!〉
グリードに関しては、恐らく人の姿であるのに気配は龍なので″不思議なお姉さん″と呼んでいるのは分かる。
だがノアは現在【鬼龍装】を纏い、″龍人状態″である為とても威圧感がある。
当の本人はそんな事知りもしない為普通に接しようとしたが、ケット・シーとクー・シー達の第一印象は″恐い人″となってしまった。
可愛いらしいケット・シーとクー・シー達から″恐い人″と呼ばれてしまったノアの頭には『恐い』という明朝体の文字がぶち当たり、思わず膝から崩れ落ちてしまった。
慌てたステラが思わずフォローを入れた事でハッとなったノアは
【そ、そうだ、この姿だからダメなんだ。
何初対面の人達を威圧してるんだ僕は。】
(【鬼龍装】解除!)
(『あ、ちょ…』)
震える膝に力を入れて立ち上がったノアは威圧を与えている【鬼龍装】を解除。
何故か『鬼神』が止めようとしたが今は知った事ではない。
で
【う、ううーん…】
『『ドシャッ!』』
「「えっ!?ちょ…!?」」
〔〔ぎゃーっ!?どうしたんですかぁっ!?〕〕
〈坊や!?どうしたの坊や!?〉
《主様!?主様!?》
忘れてならないのがこの『天空大陸』があるのは地上4000メル~5000メル付近。
地上は30度超えの夏真っ盛りでもここでは0度、夜間というのも相まって零下を下回っている。
それだけならノアは倒れる事は無いが、問題だったのは酸素の薄さ。
ここは地上の半分以下の酸素しか無く、常時<息継ぎの加護>が張られている為ここに暮らす者達やカルル達やステラは影響無い。
だが加護の類が働かないノアは、その恩恵を得られる事は無く、急性的に高山病を発症して倒れてしまったのだった。
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