1,098 / 1,117
天空大陸~終わりの始まり
大樹のお婆さん
しおりを挟む
~『天空大陸』の成り立ち~
遥かな昔、機械工学に長けたとある国が新天地を求め空を目指した。
それはその国の二代目女王の単なる思い付きであったが、後に重要な役割を担う事となる。
地上は現代よりもモンスターの数が多く、狂暴で強大、神聖な存在である精霊の数もずっと多く、魔力の源となる魔素も豊富であった。
危険が常に隣り合わせではあったものの、地上の者達は精霊と手を取り合って束の間の平穏を分かち合っていた。
ある時、何処からともなく現れた異界の侵略者によって束の間の平穏は破られた。
侵略者は圧倒的な力で強大なモンスターの数々を屠り、手当たり次第に精霊を捕まえ、地上から安住の地を奪っていった。
その強大な力を脅威とみなし、各種族の最強種
・海洋最強種″エルダークラーケン″。
・山岳系最強種″骸鏖富獄蟲″。
・空域最強種″閃(セン)″。
・地底界最強種″ディザスタータイタン″。
そして禁忌龍
・数多頭ノ大蛇(アマタノオロチ)。
・餓龍王グリード。
・九龍(クーロン)。
・溶龍ブクブク。
・嵐(ラン)。
・変龍ヴァリアブル。
が集結し、総力を挙げて異界の侵略者を潰しに掛かる。
1体だけが暴れても周囲に甚大な被害を出す事が予想され、とある国の二代目女王は決断を下す。
新天地を目指す事を目的として建造を進めていた飛行船を『方舟』に転用。
魔素の濃度が高く、年間を通して比較的安定な高度5000メルを維持する事で半永久的に航行可能な機構へと造り変えた。
世界各地で12の『方舟』を建造する事に成功。
地上は終末を迎える事を想定し、必要最低限、だが最大限種の存続・保存に努めた。
3番目の建造船『ハルモニア』では、数を減らしていた精霊を哀れみ、温かく迎え入れた。
終末戦争3時間前、『方舟』の航行開始は禁忌龍の一角″嵐(ラン)″の到着と同時に開始された。
″嵐(ラン)″は文字通り強烈な嵐を伴って現れ、何人たりともその嵐から逃れる事は出来ないが、とある国の二代目女王は″嵐(ラン)″と協力し、嵐を侵略者からの攻撃の盾としつつ発進。
だが侵略者が多数投入した戦略兵器、精霊燃料式戦略多脚砲台(S-f SM-lA8500)により12の『方舟』の内9機が離陸、3機が撃墜され、更にその後1機が高度2000メル付近で撃ち落とされる事となった。
無事砲火を潜り抜け、予定されていた高度に達した『方舟』は、順調に航行を行う事となった。
終末戦争が終結し、平穏が戻ってくる頃、『ハルモニア』の周りには龍・亜龍が多数飛来する事が増えた。
『ハルモニア』を外敵とみなしてか、と思われたが、単に翼を休める為の憩いの場として利用する為であった。
貨幣の概念が無い龍・亜龍種は、礼として『ハルモニア』の周囲に多種の″加護″を付与。
これにより低酸素と低温故に『方舟』内部でしか生活出来なかった種は再び日の下へ出る事が出来た。
その後、永い年月を掛けて精霊の性質が変化し、小人や、愛玩動物として搭乗していた猫と犬の性質を持ったケット・シーとクー・シーが誕生。
各地を渡っていたハーピー族や、龍等も『ハルモニア』に現れ、現在に至る。
ケット・シー…獣人の様に人間寄りの獣、獣寄りの人間とは違い、見た目は猫そのもの。
だが分類で言えば実体を持たない精霊の一種であるが、永い年月を経て実体を持つ事が可能になり、人間・獣人の様に振る舞っている。
大きさは通常の猫とほぼ同じ。
二足歩行・四足歩行可。
クー・シー…ケット・シーの犬版。
小人…小型の人間、又は人間に近い姿の精霊。
手乗りサイズ~人間の赤ちゃんサイズと様々。
手先が器用で、教育すれば大抵の事は取得可能。
~『ハルモニア』北部・『調和の樹』の根元付近~
「…うーん…頭痛い…」
《お目覚めかしら、変わった人間さん?(木蓮)》
「んぇ…?
えっ!?だ、誰!?てかここ何処!?」
急性的な高山病から目覚めたノアは、重い頭を押さえつつ体を起こす。
すると頭上から、誰のものか分からないが声が掛かりそちらに目をやると、樹の肌を持った龍種がノアの顔を覗き込んでいた。
《うふふ。
″加護″が効かない患者さんなんて初めてで驚いたけど、その様子なら大丈夫そうね。(モクレン)》
「…えっと…あなたは…?」
《私は木蓮(モクレン)。
ここにある大樹『調和の樹』の本体であり、れっきとした龍よ。(木蓮)》
「大樹…?」
ノアが眠っていた場所は、近くに大きな湖がある大樹の根元。
明るくなった空を遮る様に青々とした枝葉が延び、心地好い風と澄み切った空気がノアの頬を撫でる。
太く立派に天を貫く大樹『調和の樹』の本体だという、木の鱗を持つ龍木蓮(モクレン)は、声質からして老齢のお婆さんと言った感じであった。
「…あれ?そう言えば僕何でここに居るんだっけ…?」
《軽度の高山病で気を失っちゃったみたいね。
『ハルモニア』には多種の加護が展開されてるから、久し振りに頑張っちゃったわ。(木蓮)》
「高山病…って、確か空気が薄い所でなるっていう…
あれ?でもここだと普通に過ごせてますけど…」
《最初は<息継ぎの加護>を付与しようと思ったけど、何でか弾かれちゃったの。
だから大樹に働き掛けて酸素の量を増やしたのよ。
どうやらあなた、直接的より間接的な干渉なら受付れる体質なのね。(木蓮)》
大樹の本体だからか、自らの意思で大樹に働き掛けて酸素を増産。
加護では無く雰囲気ならばと試した所上手くいったのだという。
《うふふ、おチビちゃん達があなたを大慌てで運んで来てくれたのよ?
″先生キューカンですー!″ってね。(木蓮)》
(くっ…有り難いけど意識がある時にまたやって欲しいな…)
木蓮の話では、龍人状態を解除した直後、急性的な高山病を発症して気絶したノアの顔を見たケット・シーとクー・シー達は
〈〈〈〈〈〈あ!下(地上)で大きなモンスターと戦ってた子だ!〉〉〉〉〉〉
と、地上で行われていた大氾濫を知っており、その上最前線で戦っていたノアの事も知っていた様だ。
なのでそこからケット・シーとクー・シー達は大慌てでノアを担ぎ、大玉転がしの要領でここまで運んできたらしい。
《あなた、良く看たら前身酷い怪我だらけじゃない。
右半身は大体火傷で、右腕なんか肩口から手首まで皮が無いじゃない。
疲労物質も溜まりまくりでボロボロよ?
ステラちゃんが″ヨロシクなのだわさ″って言った理由が分かったわ。(木蓮)》
「あ、そうです…
何かここにそれらを治してくれるお医者さんが居るって…
…もしかしなくても、あなたの事ですか…?」
《『ハルモニア』に医者は1人しか居ないからね。分かったわ、治してあげる。
ただ…(木蓮)》
「ただ?」
ノアの大火傷を治してくれると言っていた医者というのが木蓮の事であった。
木の龍が如何にして治してくれるのか気になる所ではある。
《傷は癒せても、″寿命″を延ばす事は出来ないわよ?(木蓮)》
「…それについては…はい、大丈夫です…」
《ふぅん、訳ありみたいね。(木蓮)》
遥かな昔、機械工学に長けたとある国が新天地を求め空を目指した。
それはその国の二代目女王の単なる思い付きであったが、後に重要な役割を担う事となる。
地上は現代よりもモンスターの数が多く、狂暴で強大、神聖な存在である精霊の数もずっと多く、魔力の源となる魔素も豊富であった。
危険が常に隣り合わせではあったものの、地上の者達は精霊と手を取り合って束の間の平穏を分かち合っていた。
ある時、何処からともなく現れた異界の侵略者によって束の間の平穏は破られた。
侵略者は圧倒的な力で強大なモンスターの数々を屠り、手当たり次第に精霊を捕まえ、地上から安住の地を奪っていった。
その強大な力を脅威とみなし、各種族の最強種
・海洋最強種″エルダークラーケン″。
・山岳系最強種″骸鏖富獄蟲″。
・空域最強種″閃(セン)″。
・地底界最強種″ディザスタータイタン″。
そして禁忌龍
・数多頭ノ大蛇(アマタノオロチ)。
・餓龍王グリード。
・九龍(クーロン)。
・溶龍ブクブク。
・嵐(ラン)。
・変龍ヴァリアブル。
が集結し、総力を挙げて異界の侵略者を潰しに掛かる。
1体だけが暴れても周囲に甚大な被害を出す事が予想され、とある国の二代目女王は決断を下す。
新天地を目指す事を目的として建造を進めていた飛行船を『方舟』に転用。
魔素の濃度が高く、年間を通して比較的安定な高度5000メルを維持する事で半永久的に航行可能な機構へと造り変えた。
世界各地で12の『方舟』を建造する事に成功。
地上は終末を迎える事を想定し、必要最低限、だが最大限種の存続・保存に努めた。
3番目の建造船『ハルモニア』では、数を減らしていた精霊を哀れみ、温かく迎え入れた。
終末戦争3時間前、『方舟』の航行開始は禁忌龍の一角″嵐(ラン)″の到着と同時に開始された。
″嵐(ラン)″は文字通り強烈な嵐を伴って現れ、何人たりともその嵐から逃れる事は出来ないが、とある国の二代目女王は″嵐(ラン)″と協力し、嵐を侵略者からの攻撃の盾としつつ発進。
だが侵略者が多数投入した戦略兵器、精霊燃料式戦略多脚砲台(S-f SM-lA8500)により12の『方舟』の内9機が離陸、3機が撃墜され、更にその後1機が高度2000メル付近で撃ち落とされる事となった。
無事砲火を潜り抜け、予定されていた高度に達した『方舟』は、順調に航行を行う事となった。
終末戦争が終結し、平穏が戻ってくる頃、『ハルモニア』の周りには龍・亜龍が多数飛来する事が増えた。
『ハルモニア』を外敵とみなしてか、と思われたが、単に翼を休める為の憩いの場として利用する為であった。
貨幣の概念が無い龍・亜龍種は、礼として『ハルモニア』の周囲に多種の″加護″を付与。
これにより低酸素と低温故に『方舟』内部でしか生活出来なかった種は再び日の下へ出る事が出来た。
その後、永い年月を掛けて精霊の性質が変化し、小人や、愛玩動物として搭乗していた猫と犬の性質を持ったケット・シーとクー・シーが誕生。
各地を渡っていたハーピー族や、龍等も『ハルモニア』に現れ、現在に至る。
ケット・シー…獣人の様に人間寄りの獣、獣寄りの人間とは違い、見た目は猫そのもの。
だが分類で言えば実体を持たない精霊の一種であるが、永い年月を経て実体を持つ事が可能になり、人間・獣人の様に振る舞っている。
大きさは通常の猫とほぼ同じ。
二足歩行・四足歩行可。
クー・シー…ケット・シーの犬版。
小人…小型の人間、又は人間に近い姿の精霊。
手乗りサイズ~人間の赤ちゃんサイズと様々。
手先が器用で、教育すれば大抵の事は取得可能。
~『ハルモニア』北部・『調和の樹』の根元付近~
「…うーん…頭痛い…」
《お目覚めかしら、変わった人間さん?(木蓮)》
「んぇ…?
えっ!?だ、誰!?てかここ何処!?」
急性的な高山病から目覚めたノアは、重い頭を押さえつつ体を起こす。
すると頭上から、誰のものか分からないが声が掛かりそちらに目をやると、樹の肌を持った龍種がノアの顔を覗き込んでいた。
《うふふ。
″加護″が効かない患者さんなんて初めてで驚いたけど、その様子なら大丈夫そうね。(モクレン)》
「…えっと…あなたは…?」
《私は木蓮(モクレン)。
ここにある大樹『調和の樹』の本体であり、れっきとした龍よ。(木蓮)》
「大樹…?」
ノアが眠っていた場所は、近くに大きな湖がある大樹の根元。
明るくなった空を遮る様に青々とした枝葉が延び、心地好い風と澄み切った空気がノアの頬を撫でる。
太く立派に天を貫く大樹『調和の樹』の本体だという、木の鱗を持つ龍木蓮(モクレン)は、声質からして老齢のお婆さんと言った感じであった。
「…あれ?そう言えば僕何でここに居るんだっけ…?」
《軽度の高山病で気を失っちゃったみたいね。
『ハルモニア』には多種の加護が展開されてるから、久し振りに頑張っちゃったわ。(木蓮)》
「高山病…って、確か空気が薄い所でなるっていう…
あれ?でもここだと普通に過ごせてますけど…」
《最初は<息継ぎの加護>を付与しようと思ったけど、何でか弾かれちゃったの。
だから大樹に働き掛けて酸素の量を増やしたのよ。
どうやらあなた、直接的より間接的な干渉なら受付れる体質なのね。(木蓮)》
大樹の本体だからか、自らの意思で大樹に働き掛けて酸素を増産。
加護では無く雰囲気ならばと試した所上手くいったのだという。
《うふふ、おチビちゃん達があなたを大慌てで運んで来てくれたのよ?
″先生キューカンですー!″ってね。(木蓮)》
(くっ…有り難いけど意識がある時にまたやって欲しいな…)
木蓮の話では、龍人状態を解除した直後、急性的な高山病を発症して気絶したノアの顔を見たケット・シーとクー・シー達は
〈〈〈〈〈〈あ!下(地上)で大きなモンスターと戦ってた子だ!〉〉〉〉〉〉
と、地上で行われていた大氾濫を知っており、その上最前線で戦っていたノアの事も知っていた様だ。
なのでそこからケット・シーとクー・シー達は大慌てでノアを担ぎ、大玉転がしの要領でここまで運んできたらしい。
《あなた、良く看たら前身酷い怪我だらけじゃない。
右半身は大体火傷で、右腕なんか肩口から手首まで皮が無いじゃない。
疲労物質も溜まりまくりでボロボロよ?
ステラちゃんが″ヨロシクなのだわさ″って言った理由が分かったわ。(木蓮)》
「あ、そうです…
何かここにそれらを治してくれるお医者さんが居るって…
…もしかしなくても、あなたの事ですか…?」
《『ハルモニア』に医者は1人しか居ないからね。分かったわ、治してあげる。
ただ…(木蓮)》
「ただ?」
ノアの大火傷を治してくれると言っていた医者というのが木蓮の事であった。
木の龍が如何にして治してくれるのか気になる所ではある。
《傷は癒せても、″寿命″を延ばす事は出来ないわよ?(木蓮)》
「…それについては…はい、大丈夫です…」
《ふぅん、訳ありみたいね。(木蓮)》
63
あなたにおすすめの小説
『急所』を突いてドロップ率100%。魔物から奪ったSSRスキルと最強装備で、俺だけが規格外の冒険者になる
仙道
ファンタジー
気がつくと、俺は森の中に立っていた。目の前には実体化した女神がいて、ここがステータスやスキルの存在する異世界だと告げてくる。女神は俺に特典として【鑑定】と、魔物の『ドロップ急所』が見える眼を与えて消えた。 この世界では、魔物は倒した際に稀にアイテムやスキルを落とす。俺の眼には、魔物の体に赤い光の点が見えた。そこを攻撃して倒せば、【鑑定】で表示されたレアアイテムが確実に手に入るのだ。 俺は実験のために、森でオークに襲われているエルフの少女を見つける。オークのドロップリストには『剛力の腕輪(攻撃力+500)』があった。俺はエルフを助けるというよりも、その腕輪が欲しくてオークの急所を剣で貫く。 オークは光となって消え、俺の手には強力な腕輪が残った。 腰を抜かしていたエルフの少女、リーナは俺の圧倒的な一撃と、伝説級の装備を平然と手に入れる姿を見て、俺に同行を申し出る。 俺は効率よく強くなるために、彼女を前衛の盾役として採用した。 こうして、欲しいドロップ品を狙って魔物を狩り続ける、俺の異世界冒険が始まる。
12/23 HOT男性向け1位
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
【本編45話にて完結】『追放された荷物持ちの俺を「必要だ」と言ってくれたのは、落ちこぼれヒーラーの彼女だけだった。』
ブヒ太郎
ファンタジー
「お前はもう用済みだ」――荷物持ちとして命懸けで尽くしてきた高ランクパーティから、ゼロスは無能の烙印を押され、なんの手切れ金もなく追放された。彼のスキルは【筋力強化(微)】。誰もが最弱と嘲笑う、あまりにも地味な能力。仲間たちは彼の本当の価値に気づくことなく、その存在をゴミのように切り捨てた。
全てを失い、絶望の淵をさまよう彼に手を差し伸べたのは、一人の不遇なヒーラー、アリシアだった。彼女もまた、治癒の力が弱いと誰からも相手にされず、教会からも冒険者仲間からも居場所を奪われ、孤独に耐えてきた。だからこそ、彼女だけはゼロスの瞳の奥に宿る、静かで、しかし折れない闘志の光を見抜いていたのだ。
「私と、パーティを組んでくれませんか?」
これは、社会の評価軸から外れた二人が出会い、互いの傷を癒しながらどん底から這い上がり、やがて世界を驚かせる伝説となるまでの物語。見捨てられた最強の荷物持ちによる、静かで、しかし痛快な逆襲劇が今、幕を開ける!
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
みこみこP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
「餌代の無駄」と追放されたテイマー、家族(ペット)が装備に祝福を与えていた。辺境で美少女化する家族とスローライフ
天音ねる(旧:えんとっぷ)
ファンタジー
【祝:男性HOT18位】Sランクパーティ『紅蓮の剣』で、戦闘力のない「生産系テイマー」として雑用をこなす心優しい青年、レイン。
彼の育てる愛らしい魔物たちが、実はパーティの装備に【神の祝福】を与え、その強さの根源となっていることに誰も気づかず、仲間からは「餌代ばかりかかる寄生虫」と蔑まれていた。
「お前はもういらない」
ついに理不尽な追放宣告を受けるレイン。
だが、彼と魔物たちがパーティを去った瞬間、最強だったはずの勇者の聖剣はただの鉄クズに成り果てた。祝福を失った彼らは、格下のモンスターに惨敗を喫する。
――彼らはまだ、自分たちが捨てたものが、どれほど偉大な宝だったのかを知らない。
一方、レインは愛する魔物たち(スライム、ゴブリン、コカトリス、マンドラゴラ)との穏やかな生活を求め、人里離れた辺境の地で新たな暮らしを始める。
生活のためにギルドへ持ち込んだ素材は、実は大陸の歴史を塗り替えるほどの「神話級」のアイテムばかりだった!?
彼の元にはエルフやドワーフが集い、静かな湖畔の廃屋は、いつしか世界が注目する「聖域」へと姿を変えていく。
そして、レインはまだ知らない。
夜な夜な、彼が寝静まった後、愛らしい魔物たちが【美少女】の姿となり、
「れーんは、きょーも優しかったの! だからぽるん、いーっぱいきらきらジェル、あげたんだよー!」
「わ、私、今日もちゃんと硬い石、置けました…! レイン様、これがあれば、きっともう危ない目に遭いませんよね…?」
と、彼を巡って秘密のお茶会を繰り広げていることを。
そして、彼が築く穏やかな理想郷が、やがて大国の巨大な陰謀に巻き込まれていく運命にあることを――。
理不尽に全てを奪われた心優しいテイマーが、健気な“家族”と共に、やがて世界を動かす主となる。
王道追放ざまぁ × 成り上がりスローライフ × 人外ハーモニー!
HOT男性49位(2025年9月3日0時47分)
→37位(2025年9月3日5時59分)→18位(2025年9月5日10時16分)
【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
エース皇命
ファンタジー
【HOTランキング2位獲得作品】
【第5回一二三書房Web小説大賞コミカライズ賞】
~ポルカコミックスでの漫画化(コミカライズ)決定!~
ゼルトル勇者学園に通う少年、西園寺オスカーはかなり変わっている。
学園で、教師をも上回るほどの実力を持っておきながらも、その実力を隠し、他の生徒と同様の、平均的な目立たない存在として振る舞うのだ。
何か実力を隠す特別な理由があるのか。
いや、彼はただ、「かっこよさそう」だから実力を隠す。
そんな中、隣の席の美少女セレナや、生徒会長のアリア、剣術教師であるレイヴンなどは、「西園寺オスカーは何かを隠している」というような疑念を抱き始めるのだった。
貴族出身の傲慢なクラスメイトに、彼と対峙することを選ぶ生徒会〈ガーディアンズ・オブ・ゼルトル〉、さらには魔王まで、西園寺オスカーの前に立ちはだかる。
オスカーはどうやって最強の力を手にしたのか。授業や試験ではどんなムーブをかますのか。彼の実力を知る者は現れるのか。
世界を揺るがす、最強中二病主人公の爆誕を見逃すな!
※小説家になろう、カクヨム、pixivにも投稿中。
ブラック企業で心身ボロボロの社畜だった俺が少年の姿で異世界に転生!? ~鑑定スキルと無限収納を駆使して錬金術師として第二の人生を謳歌します~
楠富 つかさ
ファンタジー
ブラック企業で働いていた小坂直人は、ある日、仕事中の過労で意識を失い、気がつくと異世界の森の中で少年の姿になっていた。しかも、【錬金術】という強力なスキルを持っており、物質を分解・合成・強化できる能力を手にしていた。
そんなナオが出会ったのは、森で冒険者として活動する巨乳の美少女・エルフィーナ(エル)。彼女は魔物討伐の依頼をこなしていたが、強敵との戦闘で深手を負ってしまう。
「やばい……これ、動けない……」
怪我人のエルを目の当たりにしたナオは、錬金術で作成していたポーションを与え彼女を助ける。
「す、すごい……ナオのおかげで助かった……!」
異世界で自由気ままに錬金術を駆使するナオと、彼に惚れた美少女冒険者エルとのスローライフ&冒険ファンタジーが今、始まる!
ダンジョンに行くことができるようになったが、職業が強すぎた
ひまなひと
ファンタジー
主人公がダンジョンに潜り、ステータスを強化し、強くなることを目指す物語である。
今の所、170話近くあります。
(修正していないものは1600です)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる