公開処女喪失させられた王女は魔力を奪われました

空田かや

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25 張りぼてのお姫様 

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ダートの顔は綺麗だったが、今まで王宮で出会ってきたような人々とは醸し出す空気がまるで違った。

その金色の瞳は、常に人の一挙手一投足を観察しているような…。

穏やかな言葉の裏で、何を考えているのだか分からない怖さがある。

そろばんをはじいている音が、聞こえてきそうだ。

一時も、気を許せない…。

……でも。

信頼して、身を委ねたスーリは自分にとって一番の脅威だった。

…本当に脅威かどうか真偽の程は定かではないが、状況を考えると99%の確率で、クースリューの言った事が真実なのだろうとシャルリンテは思った。

残りの1%は、シャルリンテにとっての、ただの希望的数字…。

そんな自分に人を見抜く力が、ある訳ない。

きっとダートは色々な人と関わって、叩き上げでここまできた実社会の人間だ。

自分は、夢の中で育って、何が真実なのかも分からない、張りぼてみたいな愚かなお姫様…。

仮にも三年間も一緒にいた相手に、スーリはどうして残酷な事ができるのだろう…と思っていたが、そもそも自分を人間扱いしていなかったのかもしれない。

張りぼてには、何してもいい…。

シャルリンテは考えているうちに、どつぼにはまった。

暗い顔を隠さず、シャルリンテはボソリと聞いた。

「…あなた、お金を持っていそうだから…もっといい女性をつかまえられると思うけど。今夜の相手…私でいいの?私は美人でもないし…」

「──美人だろ?鏡、見た事…ないのか?大抵の男は、あんたとなら、寝たいんじゃないか?」

シャルリンテは、顔をカッと赤くして怒った。

「何で男は嘘をつくのよ!私が今まで何人に振られてきたと思ってるの?!私になびいたのは厩番うまやばんだけ!」

厩番うまやばん?お前何言って…」

「お世辞なんか必要ない!私を抱いた男も大嘘つきだった!!」

シャリンテは、スーリに甘く抱かれた事を思い出し、気がつくと涙目になっていた…。

「──なるほど。まぁ…男の手が既に付いているのは残念だが…」

そう言うと、シャルリンテの頬に触れようとダートは手を伸ばした。

その、ダートの手を、スッと伸びてきた手が掴んで止めた…。

シャルリンテが顔を上げると、荒い息をしているスーリが、怖い顔で立っていた。










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