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とりあえず、結婚の挨拶みたいになった事だけはまだ許さない
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「デカいな」
「アンタの目は節穴か?アンタの実家の方が何倍もでけーよ」
車を駐輪してから俺の祖父母の屋敷の前に今いる。見た目は完全な和式と言うか昔ながらの邸宅だが中身はリフォームとかして洋風なのもあるけど和を感じれる敷地となってはいる。
「朔羅、この和菓子で良かっただろうか」
「大丈夫だって、その和菓子おじいちゃんとおばあちゃんが好きなお店のカステラとどら焼きだから、気に入らなかったら俺が決めたって言えば、どうにかなる」
「、朔羅のその自信はどこから来るんだ」
「おじいちゃんに愛されてる自覚があるからな、、ハハッ」
何て言いながら俺は門を開けて玄関の扉を横にスライドさせて開ける。そこには、、、、
「よう来たな。朔羅、それに村瀬冬人殿」
「朔羅坊ちゃん、お久しぶりですね。元気の様でばあやは嬉しいです。そして、村瀬様もようこそお越し下さいました」
着物を着て腕を組んで仁王立ちしている我が祖父で橋本グループ会長・橋本蔵将が立っていた。
その右斜め後ろには我が家のばあや(おじいちゃんが子供の頃から支えている使用人)がニコニコしながら立っていた。因みに年齢は多分90歳は超えてると思う。ただそう見えない(見た目年齢60代)
それとフユさん辞めてその目「メイドは居なかったんじゃなかったか?」みたいな目。ばあやメイドって言うより使用人だから、、、、!!
「おじいちゃん、久しぶり。ばあやも元気そうで俺も嬉しいよ」
「初めてまして、お孫さんとお付き合いさせて貰っております、村瀬冬人です」
「分かってある。詳しい話は居間で話そう。さ、上がりたまえ、妻がお茶を用意しとるから。ばあや、荷物を泊まる予定の部屋に持って行ってくれ」
「はーい、フユさん、上がって」
「ぁ、あぁ」
「はい、了解しました、蔵将坊ちゃん」
「坊ちゃんはもう辞めてくれ」
「そうですね、旦那様」
こりゃあ、フユさん少し緊張してんなぁ。確かにおじいちゃんってそれなりの圧があるタイプだけど、、、、
靴を脱いでスリッパに履き替える時に、フユさんに俺は耳打ちをする。
「あんまり緊張すんなよ。アンタらしいアンタで良いんだから、な (ボソッ 」
「!、、あぁ、そうだな。そうしよう」
フユさんはそう言って俺の手をいきなり掴んだ。ビックリしてしまって俺は離そうとするが、フユさんは笑顔で、こう言い放った。
「これが俺らしい俺だ」
「ッ、、、、、、、そうかよ/////」
フユさんの言葉に俺は照れてしまった。いや、しょうがないと言うか、カッコいいと言うか、嬉しいと言うか、、、、!!
って、何俺カッコいいとか嬉しいとか思ってんの!!?なんか今の俺乙女みたいで気持ち悪!!!!!!
「朔羅?どうした?」
「、、、、いや、何でも、、ない」
俺はそう言いながら長い廊下を歩く。おじいちゃんの背中が前に居ると見られている様な感じになって少し緊張してしまう。
おじいちゃんが障子を開けて部屋の中に居たのは、、、、
「2人が来たぞ」
「朔!フユヒト!」
「雅之兄さん!」
「雅之、先月振りだな。他の皆さんも」
「よっ、朔と村瀬さん」
「朔~!冬人~」
「朔、村瀬社長、ヤッホ~」
「琴世兄さん、ヤッホ~じゃないだろ。朔と村瀬社長、いらっしゃい」
「朔羅ちゃん、村瀬冬人さん、いらっしゃい」
「おばあちゃん達もヤッホ~」
「お久しぶりです、橋本社長、副社長。それと初めまして、」
居間には既に、雅之兄さん、咲夜兄さん、雅陽姉さん、琴世叔父さん、良晴叔父さんが居た。そして、おじいちゃんの嫁にしてこの家に嫁いで55年でありまだまだ若々しい我が祖母・橋本桔梗が居た。俺はその顔を見てつい笑顔になってしまう。
「ささっ、こちらに座って下さい」
「失礼します。それとこちらどうぞ良かったら」
「あら、あそこのお店の和菓子だわ。お父さん、好きよね」
「母さんの方が好きだろう。有り難く頂く、何が入っているんだ」
「カステラとどら焼きだよ!おじいちゃん達好きでしょ!」
「あぁ、好きだよ。母さん、お茶を淹れてくれ、」
「はい、淹れて来ますね」
和菓子の入った紙袋を持って、部屋を出てキッチンに向かったおばあちゃん。目の前におじちゃんが居て俺とフユさんが対面する様に座って、それを囲う様に兄さん達が座っている感じになっている。
「わざわざ挨拶をする為に我が家に訪問してくれて感謝する」
「いえ、急な連絡に対応して貰い、こちらこそ感謝いたします、橋本会長」
「、、、、(真面目でちょっと堅苦しい2人同士の会話ってちょっと怖い)」
「この度はどの様な挨拶の内容で?」
「先月出された記事の内容でそれを変える様に協力して貰った感謝と、朔羅と番った報告をさせて貰いたいと思い、今日この場に来させて貰いました」
「「「「「「!!」」」」」」
「ほぅ、、番った、か」
フユさんの言葉にその場の空気が少し変わった。兄さん達や叔父さん達のフユさんを見る目が少し変わり、おじいちゃんもフユさんを見る目つきが少し鋭くなったのに気づいて俺は緊張してしまう。
すると居間に入って来たおばあちゃんがその場の空気を変える。
「あらあら、ちょっと堅苦しいわよ、2人共。朔羅ちゃんがビビっちゃうでしょ。はい、お茶よ」
「おばあちゃん、、」
「、、、そうだな。会見の事は琴世と良晴の2人が協力しただけで私達に感謝されてもな」
「それでも、貴方の会社がなく協力なければ、事態の収集も出来ませんでした。ありがとうございます」
「だが、 「お父さん、素直に感謝は受け取るものですよ。俺なら素直に受け取って欲しいと思いますけどね」、、、、母さんが言うなら、、分かった」
「次に、番ったのはいつだ?」
「会見が終わったその日に、関係が修復してその夜に、、番ました」
「それは君の無理矢理と言う事はないな?」
「おじいちゃん!無理矢理とかないから!俺の同意ありだから!」
「そうよ、お父さん。朔羅ちゃんが可愛いからって朔羅ちゃんと冬人君が傷付く様な事言わないの」
「、、、、すまない」
おじいちゃんがそう言ってからフユさんは姿勢を正しておじいちゃんとおばあちゃんを見つめる。
「、、、、、、お2人が朔羅を大事に思っている事は知っています。だからこそ、俺の人生を賭けて朔羅を幸せにして行きます。朔羅の笑顔と人生を守りたいと思っています。朔羅の人生を一緒に過ごす事を朔羅を幸せにすると言う事をただその2つを許して頂けないでしょうか」
「!、、ボフッ /////////、フユ、さん」
頭を下げでそう心を込めてフユさんはおじいちゃんとおばあちゃんに言った。いや、その場に居る全員に宣言する様に言い放った。俺はその言葉が嬉しさと恥ずかしさで顔が赤くなる。
何だよそれ、結婚の挨拶みたいじゃねーか!!、おじいちゃん達に宣言しなくなって良いだろ!普通!、、、、でも、あり、ありがとう。フユさん。
「許すもなにも、朔羅を幸せにすると言う覚悟があるのであれば、私達がこれ以上何かを言う事はない。ただし、朔羅を少しでも傷付けたら許さないのは理解して欲しい」
「俺も、朔羅を沢山沢山笑顔にして幸せにしてあげて欲しい。ちゃんと気持ちを伝えて触れ合いをしてあげて欲しい。番になったと言う事はそう言う事だから」
「はい、重々承知しております。朔羅との人生を大切にします」
「!、、俺も、、フユさんの人生を幸せいっぱいに、してやるから、」
「、、、、あぁ、一緒に幸せになろう」 ギュッ
フユさんはそう言って俺の手をギュッと繋いだ。俺はそれに応える様に力強く手を握る。今日だけ、今日だけこうしてやる!
そう心の中で言いながら、、、、すると、手を叩く音が部屋に響いた。
「はい!これで本題終わり!爺ちゃん達もそんなに緊迫した顔しなくて良いから!」
「咲夜兄さん」
「お義兄さん」
「咲夜ちゃん。そうだね、そうだ。そろそろ出前が届くと思うから、是非食べて、今日は泊まるんだしね」
「そうだな、琴世、2人に部屋を案内しなさい。場所は分かるだろ」
「はいはい、親父。分かったよ、、朔、村瀬社長、こちらです」
「「はーい/はい」」
話は終わって部屋の空気が柔らかく、穏やかになった事で少し俺は落ち着く。琴世叔父さんの後をついて行って廊下を歩く。歩く途中で見える広い庭を見つめながら、懐かしさを覚える。
「村瀬社長、親父のあの対応気にしなくて良いですからね。寂しいんだと思いますよ、大事な大事な末っ子の孫に彼氏兼番が出来ると」
「俺もう末っ子じゃねーっての」
「俺達からしたら末っ子だっての。まぁ、朔が兄さん、あぁ朔の父親の雰囲気に似てるってのもあるんですけどね。親父達にとっちゃ、兄さん達が死んだのは結構ショックだったと思いますし、親父は多分ですけど、朔の事を兄さん達の忘形見だと思ってるんで」
「俺は認めてねーけどな」
「そうなんですか。そう言えば俺朔の両親の顔見た事ないな」
「そういや、そうだな。顔はママそっくりで、雰囲気とかはパパ似じゃね」
「確かに、そっくりだわ」
なんて話しながら部屋に入り荷物を置く。今は客室だけど元はパパが使っていた部屋の1つだった部屋だ。それなりに行き届いている。
「朔、このまま居間戻るか?」
「ううん。パパ達に挨拶してくる。フユさんも来て」
「あぁ、分かった」
「そう、ちゃんと報告してくるんだぞ」
「うん、分かってるよ」
俺はそう言ってフユさんと共に居間から少し離れた部屋の中に入った。そこには、仏壇がありパパとママの写真が飾ってある。俺は仏壇の前に座ってお焼香をして、手を合わせる。
「、、、、(パパ、ママ、俺番が彼氏が出来たよ。雅之兄さんと同い年だよ。これからも俺達を見守っててね)」
俺は心の中でそう言ってから、立ち上がってフユさんに変わる。フユさんも静かに頭を下げてからお焼香をして手を合わせる。
「、、、、」
「、、、、」
数分経って終わったのか、立ち上がってこちらに来るフユさん。
「なに話したのさ、フユさん」
「大事な息子さんをこれからも幸せにして行きます。それと、この世に産み落としていただき有難う御座います、、って、」
「堅苦しいわ!と言うか感謝の幅が広い!」
「そうか?だって産んでくれなかったら雅之に出会う事がなくて、朔羅にも出会う事がなかったんだからな」
「///////// 、、、、そうかよ。とっとと、居間に戻んぞ!」
「あぁ、分かった」
俺は顔を真っ赤にしながらフユさんに顔を背ける。ナチュラルと言うか無自覚でそう言う事言うから心臓がバクバクしてまだ慣れない。いや、慣れちゃいけない気がするけど。
すると、障子の戸を開ける音がして俺とフユさんはそちらに視線を向ける。
「朔羅坊ちゃん、村瀬様、出前が届いております」
「ばあや、はーい。フユさん、行こう」
「あぁ、分かった」
「ばあや、ばあや以外の使用人さん達は?」
「今日明日は蔵将坊ちゃ、、旦那様がお休みを貰いましたね。私もこの後、お休みを頂いております」
「そっかぁ。良かったね、、ゆっくり休んでね、ばあや」
「はい、ちゃんと頂いたお休みを満喫させて貰います」
「礼儀正しい人だな、ばあやさんは」
「まぁね。元は何処かの国の傭兵とかって噂あるけど、、嘘だと思いたい」
「本当だと思う要素があるって言う事じゃないか。その言葉のそぶりは」
「意外と力があるんだよなぁ、ばあや」
ばあやの3回り以上高い大男を投げ飛ばしている姿を見た時は驚きと同時に怒らせてはいけないって思ったね。
俺はそう思いながらフユさんと一緒に居間に戻る。すると出前の商品が届いていた。その商品は、、、、
「鰻重?!」
「あぁ、朔羅好きだろう?このお店の」
「いや、好きだけど、このお店今日やってた?定休日じゃなかった?」
「実は来るって分かって、このお話ししたら「可愛い朔羅ちゃんの為だ、その日だけ特別に作ってやる」って、大将が言ってくれてね」
「大将!!張り切り過ぎと言うかサービスが過ぎる!もう若くねーのに!」
「「俺達よりは若いぞ?」」
「それでも60代ぞ!?」
「まぁまぁ、落ち着きなさいっての、朔。鰻重でも食べて」
「姉さん、、はぁ、分かったよ」
俺はそう言って座る。フユさんも俺の隣に座るり、昼食が始まる。すると思い出したかの様におばあちゃんが口を開く。
「そう言えば、良晴。正久ちゃん達元気?」
「元気だよ、母さん。正久は大学楽しそうだし、悠良(良晴と血の繋がった娘)も小学校楽しそうだし」
「良かったわ、、、で、琴世はいつ恋人が出来るのかしら、」
「、、、お袋、今その話題出す事じゃないだろ」
「あら、でも恋人の1人や2人居ないと、跡継ぎはどうするのよ」
「今恋人とか居なi 「あれ?でも、琴世君確か彼氏が出来たんじゃなかったの?」、、雅之、それ誰から聞いた?」
「朔からだけど、あれ、違った?」
「、さぁく?」
「、、、、だって、キスはもう済ませたんでしょ?」
「何処から漏れた。、、、、まさか、良晴?」
「俺じゃないよ、兄さん。あの子、笑顔で「琴世さんは俺の可愛い恋人です」って宣言してたよ」
「アイツ、、違うんだ。まだ正式な恋人じゃないだ、お袋」
「あら、そうなの?でもキスを済ませてるんだったら恋人になるかもしれないわね」
「私もそう思う~!ぁ、兄さん、お漬け物頂戴。おじいちゃんも良い?」
「お前好きだな、お漬け物。良いけど、はい。俺はそろそろ恋人居た方が良いと思うぞ、琴世、、、朔に結婚で負けたらヤバいからな」
「あぁ、雅陽、食べなさい。結婚のとか訳言う気はないが、恋人なんだったら大切にしてあげなさい。それと、朔羅の後に結婚なんてのは、、悲しいぞ」
「辞めて、親父。その言葉は心臓に結構来る」
「朔羅、33で結婚してないとヤバいのか?」
「さぁ?まぁ俺の家20代で結婚してるのがスタンダードみたいな事あるし。咲夜兄さんとか良晴叔父さんとか」
「そうなのか。まぁ、うちはまだ誰も結婚してないからな」
「ふーん、じゃ、俺とフユさんが最初って事か(あの3人は当分俺の事好きで居続けそうだし)」
「「「「「「「「、、、、、、、、」」」」」」」」 シーン
俺の言葉にみんなが一斉に静かになった。俺は平然たご飯を食べていたが、あまりの静かさに不思議に思って顔を上げる。
「ん?みんな、どうした?」
「朔羅、今の言葉、」
「今の言葉?、、、、、、!、ブワッ ///////////// 違ッ、違うから!断じてそう言う意味で言った訳じゃねーから!!」
フユさんに言われて自分が言った言葉を振り返って自分が何を言ったかを改めて認識したら恥ずかしいセリフと違う意味に受け取れる言葉を発していた事に気付いて顔を真っ赤にする。
「ふっ、、、、」
「ッ~~~、何その、俺は分かっているからな、朔羅みたいな顔してんの!フユさん!違うって言ってんだろ!」
「朔、落ち着きなっての。分かったから、、、ま、でもいずれ結婚するんだし良いじゃない」
「、、雅陽姉さんは楽観的だなぁ。まぁ、何も考えずに言ったのはこれからの人生を歩むのを理解してるって事だから、ね?、朔。恥ずかしがらなくて良いから」
「雅之兄さん、、はぁ、、、別に恥ずかしがってる訳じゃねーけど」
「ふふっ、お父さん。あのセリフ、お父さんが良く言ってたわね」
「、、そうか?母さんだって昔たまに言っていただろ」
「あら、そうかしら。記憶にはないな」
「お袋と親父はそこでイチャイチャすんなよ」
「琴世兄さん、落ち着け」
「、、、、俺達の家って少しは落ち着いてご飯が取れない運命なのか」
「咲夜兄さん、それは壮大過ぎるって、それはない、、、よね?」
「不安になるな、朔羅。寧ろ騒がしいのは元気で仲が良い証拠だろう」
「、、フユさんにしては良い事言う~」
「馬鹿にしているのか?」
「いや、全然」
それからお昼ご飯を食べ終わって、各自自由行動を開始?俺はおばあちゃんと一緒に片付けをしている。
そんな中で、縁側でおじいちゃんとフユさんがワクワクしている声が聞こえる。
「可愛いだろ?朔の生後間もない姿」
「えぇ、とても可愛いですとも、是非頂きたい」
「後でコピーを渡してあげましょう。本物許しませんが」
「小さくて可愛い。、、、、それが今でも続いてる、才能?」
「分かるか?朔羅の可愛さは天使級であり最強だと思ってるんだ」
「えぇ、分かりますよ。朔羅は歳をとるごとにさらに可愛くなる魔法がかかってますよ」
「おじいちゃんウキウキで自室から戻って来たと思ったらまさかの朔のアルバムねぇ笑、、兄さんどう思う?」
「まぁ、ほらじいちゃんの朔コレクションは恐怖を逸するものがあるしな」
「俺達のコレクションも多いけど、朔のは多過ぎるよね笑昔から俺達の写真撮りまくってたし」
「親父の孫バカと兄さんバカには呆れるけど朔の可愛さはしょうがないと思ってしまう」
「「「おい、俺/私達は??」」」
「30代を可愛いとは、、咲夜俺と同い年だし」
「琴世兄さん笑、、父さんも新しく朔の可愛さを語れる人が現れて嬉しいんだと思うよ」
「良晴~、確かに、私達結構飽きてたりしてたもんなぁ。あんなに生き生きしてるのって、父さんと朔がそばに居た時ぐらいじゃない」
「俺も雅陽姉さんと同感。昔撮ったおじいちゃんと父さん、朔の3人が縁側で座ってる写真、今でも俺のお守りだし」
「ぁー、アレね。俺も好きなやつだわ、あの時まだ2歳だった朔羅が今年で16歳か、、、、俺年取ったな。33、、、、ヤバ」
「琴世、その場合俺もヤバいし年取った事になんだよ。まぁでも、14年って長い様で短かったし、朔に恋人が出来たのは、その長さを実感するわ」
「俺もあの頃は、中学生だったし、今じゃこんなに大きくなりました!、、兄さん達が見れなかった分朔の成長を俺達が見守ってたって感じだよね」
「「「「良晴、良い事言う~」」」」
「揶揄ってる笑」
そんな会話がお茶を淹れている俺とおばあちゃんが居るキッチンまで聞こえてくる。俺は恥ずかしさと嬉しさと「何フユさんに聞こえる声量で言ってんだ」と「何おじいちゃんと俺の可愛さを語ってんだ!」って言う感情が入り混じって俺の顔は顔真っ赤になっている。
そんな状況を笑っているおばあちゃん。おばあちゃんだけがオアシスだよ!!マジで!!
「ふふっ、冬人君は本当に朔羅ちゃんが好きなんだねぇ」
「好きって言葉で片付けられないでしょ、あんなの」
「あら、でも大事にしてくれるって今の少しの行動でも分かったよ、俺は。、、、、まぁでも、朔羅ちゃんに1つでも傷付けたら、容赦しないけどね」
「おばあちゃん、、、、!(ごめん、その包丁何処から取った!?いつから持ってた!?)」
いつの間にか手に持っていた包丁を煌めかせながらそう宣言したおばあちゃんにちょっとカッコいいと思ってしまった。
「ぁ、そうだ、俺今日夜ご飯手伝う!」
「本当?朔羅ちゃんは手際が良いから、助かるよ。色々あるから何を作ろうかな」
「おばあちゃんが作ったのならなんでも美味しいよ!」
「嬉しい事言っちゃって、何も出ないぞ、、、、そう言えば今朝漁港から朔羅ちゃんの大好きな鮑とサザエに蟹が届いてたんだった。食べようね」
「おばあちゃん、奮発し過ぎ。また例の漁港、どう言う経緯で知り合ったか知らないけど、普通に高級食材仕入れ過ぎ!」
「可愛い可愛い朔羅ちゃんの為だったらこんなの端金だぞ。それに橋本グループ会長の嫁を舐めない様にね」
「舐めた事はないし、嬉しいよりも俺の舌をどうしようと言うんだ!!」
拝啓、天国のママ、パパ。人生初のフユさんとの祖父母宅の挨拶は緊張なんかよりもツッコミに埋め尽くされていると実感している。
パパ、俺分かっちゃった。琴世叔父さんや良晴叔父さん、そしてパパを育てたんだもんね、それにおじいちゃんと50年以上共に人生過ごしてるもんな!おばあちゃんが普通に常識人だと思っていた俺が馬鹿だった、、、、!!
「どうしようも何も、美味しい物は朔羅ちゃん好きでしょ?」
「うーん、それは普通に嬉しい、、、、!でも、俺は高い物とかよりもおばあちゃんが作った料理なら何でも好きだし、普通におばあちゃんの料理が食べたい」
「!、朔羅ちゃん、何て良い子なんだ。分かった、朔羅ちゃんの言う通りにするわ」
「おばあちゃん、、良かった。元に戻っt 「それでもこんな可愛い可愛い朔羅ちゃんを嫁に出来るなんて村瀬冬人、羨ましい限りだなぁ、、嫁になんて出す気ないけど」、、、、ごめん、俺いつ嫁になるって言った???」
「アンタの目は節穴か?アンタの実家の方が何倍もでけーよ」
車を駐輪してから俺の祖父母の屋敷の前に今いる。見た目は完全な和式と言うか昔ながらの邸宅だが中身はリフォームとかして洋風なのもあるけど和を感じれる敷地となってはいる。
「朔羅、この和菓子で良かっただろうか」
「大丈夫だって、その和菓子おじいちゃんとおばあちゃんが好きなお店のカステラとどら焼きだから、気に入らなかったら俺が決めたって言えば、どうにかなる」
「、朔羅のその自信はどこから来るんだ」
「おじいちゃんに愛されてる自覚があるからな、、ハハッ」
何て言いながら俺は門を開けて玄関の扉を横にスライドさせて開ける。そこには、、、、
「よう来たな。朔羅、それに村瀬冬人殿」
「朔羅坊ちゃん、お久しぶりですね。元気の様でばあやは嬉しいです。そして、村瀬様もようこそお越し下さいました」
着物を着て腕を組んで仁王立ちしている我が祖父で橋本グループ会長・橋本蔵将が立っていた。
その右斜め後ろには我が家のばあや(おじいちゃんが子供の頃から支えている使用人)がニコニコしながら立っていた。因みに年齢は多分90歳は超えてると思う。ただそう見えない(見た目年齢60代)
それとフユさん辞めてその目「メイドは居なかったんじゃなかったか?」みたいな目。ばあやメイドって言うより使用人だから、、、、!!
「おじいちゃん、久しぶり。ばあやも元気そうで俺も嬉しいよ」
「初めてまして、お孫さんとお付き合いさせて貰っております、村瀬冬人です」
「分かってある。詳しい話は居間で話そう。さ、上がりたまえ、妻がお茶を用意しとるから。ばあや、荷物を泊まる予定の部屋に持って行ってくれ」
「はーい、フユさん、上がって」
「ぁ、あぁ」
「はい、了解しました、蔵将坊ちゃん」
「坊ちゃんはもう辞めてくれ」
「そうですね、旦那様」
こりゃあ、フユさん少し緊張してんなぁ。確かにおじいちゃんってそれなりの圧があるタイプだけど、、、、
靴を脱いでスリッパに履き替える時に、フユさんに俺は耳打ちをする。
「あんまり緊張すんなよ。アンタらしいアンタで良いんだから、な (ボソッ 」
「!、、あぁ、そうだな。そうしよう」
フユさんはそう言って俺の手をいきなり掴んだ。ビックリしてしまって俺は離そうとするが、フユさんは笑顔で、こう言い放った。
「これが俺らしい俺だ」
「ッ、、、、、、、そうかよ/////」
フユさんの言葉に俺は照れてしまった。いや、しょうがないと言うか、カッコいいと言うか、嬉しいと言うか、、、、!!
って、何俺カッコいいとか嬉しいとか思ってんの!!?なんか今の俺乙女みたいで気持ち悪!!!!!!
「朔羅?どうした?」
「、、、、いや、何でも、、ない」
俺はそう言いながら長い廊下を歩く。おじいちゃんの背中が前に居ると見られている様な感じになって少し緊張してしまう。
おじいちゃんが障子を開けて部屋の中に居たのは、、、、
「2人が来たぞ」
「朔!フユヒト!」
「雅之兄さん!」
「雅之、先月振りだな。他の皆さんも」
「よっ、朔と村瀬さん」
「朔~!冬人~」
「朔、村瀬社長、ヤッホ~」
「琴世兄さん、ヤッホ~じゃないだろ。朔と村瀬社長、いらっしゃい」
「朔羅ちゃん、村瀬冬人さん、いらっしゃい」
「おばあちゃん達もヤッホ~」
「お久しぶりです、橋本社長、副社長。それと初めまして、」
居間には既に、雅之兄さん、咲夜兄さん、雅陽姉さん、琴世叔父さん、良晴叔父さんが居た。そして、おじいちゃんの嫁にしてこの家に嫁いで55年でありまだまだ若々しい我が祖母・橋本桔梗が居た。俺はその顔を見てつい笑顔になってしまう。
「ささっ、こちらに座って下さい」
「失礼します。それとこちらどうぞ良かったら」
「あら、あそこのお店の和菓子だわ。お父さん、好きよね」
「母さんの方が好きだろう。有り難く頂く、何が入っているんだ」
「カステラとどら焼きだよ!おじいちゃん達好きでしょ!」
「あぁ、好きだよ。母さん、お茶を淹れてくれ、」
「はい、淹れて来ますね」
和菓子の入った紙袋を持って、部屋を出てキッチンに向かったおばあちゃん。目の前におじちゃんが居て俺とフユさんが対面する様に座って、それを囲う様に兄さん達が座っている感じになっている。
「わざわざ挨拶をする為に我が家に訪問してくれて感謝する」
「いえ、急な連絡に対応して貰い、こちらこそ感謝いたします、橋本会長」
「、、、、(真面目でちょっと堅苦しい2人同士の会話ってちょっと怖い)」
「この度はどの様な挨拶の内容で?」
「先月出された記事の内容でそれを変える様に協力して貰った感謝と、朔羅と番った報告をさせて貰いたいと思い、今日この場に来させて貰いました」
「「「「「「!!」」」」」」
「ほぅ、、番った、か」
フユさんの言葉にその場の空気が少し変わった。兄さん達や叔父さん達のフユさんを見る目が少し変わり、おじいちゃんもフユさんを見る目つきが少し鋭くなったのに気づいて俺は緊張してしまう。
すると居間に入って来たおばあちゃんがその場の空気を変える。
「あらあら、ちょっと堅苦しいわよ、2人共。朔羅ちゃんがビビっちゃうでしょ。はい、お茶よ」
「おばあちゃん、、」
「、、、そうだな。会見の事は琴世と良晴の2人が協力しただけで私達に感謝されてもな」
「それでも、貴方の会社がなく協力なければ、事態の収集も出来ませんでした。ありがとうございます」
「だが、 「お父さん、素直に感謝は受け取るものですよ。俺なら素直に受け取って欲しいと思いますけどね」、、、、母さんが言うなら、、分かった」
「次に、番ったのはいつだ?」
「会見が終わったその日に、関係が修復してその夜に、、番ました」
「それは君の無理矢理と言う事はないな?」
「おじいちゃん!無理矢理とかないから!俺の同意ありだから!」
「そうよ、お父さん。朔羅ちゃんが可愛いからって朔羅ちゃんと冬人君が傷付く様な事言わないの」
「、、、、すまない」
おじいちゃんがそう言ってからフユさんは姿勢を正しておじいちゃんとおばあちゃんを見つめる。
「、、、、、、お2人が朔羅を大事に思っている事は知っています。だからこそ、俺の人生を賭けて朔羅を幸せにして行きます。朔羅の笑顔と人生を守りたいと思っています。朔羅の人生を一緒に過ごす事を朔羅を幸せにすると言う事をただその2つを許して頂けないでしょうか」
「!、、ボフッ /////////、フユ、さん」
頭を下げでそう心を込めてフユさんはおじいちゃんとおばあちゃんに言った。いや、その場に居る全員に宣言する様に言い放った。俺はその言葉が嬉しさと恥ずかしさで顔が赤くなる。
何だよそれ、結婚の挨拶みたいじゃねーか!!、おじいちゃん達に宣言しなくなって良いだろ!普通!、、、、でも、あり、ありがとう。フユさん。
「許すもなにも、朔羅を幸せにすると言う覚悟があるのであれば、私達がこれ以上何かを言う事はない。ただし、朔羅を少しでも傷付けたら許さないのは理解して欲しい」
「俺も、朔羅を沢山沢山笑顔にして幸せにしてあげて欲しい。ちゃんと気持ちを伝えて触れ合いをしてあげて欲しい。番になったと言う事はそう言う事だから」
「はい、重々承知しております。朔羅との人生を大切にします」
「!、、俺も、、フユさんの人生を幸せいっぱいに、してやるから、」
「、、、、あぁ、一緒に幸せになろう」 ギュッ
フユさんはそう言って俺の手をギュッと繋いだ。俺はそれに応える様に力強く手を握る。今日だけ、今日だけこうしてやる!
そう心の中で言いながら、、、、すると、手を叩く音が部屋に響いた。
「はい!これで本題終わり!爺ちゃん達もそんなに緊迫した顔しなくて良いから!」
「咲夜兄さん」
「お義兄さん」
「咲夜ちゃん。そうだね、そうだ。そろそろ出前が届くと思うから、是非食べて、今日は泊まるんだしね」
「そうだな、琴世、2人に部屋を案内しなさい。場所は分かるだろ」
「はいはい、親父。分かったよ、、朔、村瀬社長、こちらです」
「「はーい/はい」」
話は終わって部屋の空気が柔らかく、穏やかになった事で少し俺は落ち着く。琴世叔父さんの後をついて行って廊下を歩く。歩く途中で見える広い庭を見つめながら、懐かしさを覚える。
「村瀬社長、親父のあの対応気にしなくて良いですからね。寂しいんだと思いますよ、大事な大事な末っ子の孫に彼氏兼番が出来ると」
「俺もう末っ子じゃねーっての」
「俺達からしたら末っ子だっての。まぁ、朔が兄さん、あぁ朔の父親の雰囲気に似てるってのもあるんですけどね。親父達にとっちゃ、兄さん達が死んだのは結構ショックだったと思いますし、親父は多分ですけど、朔の事を兄さん達の忘形見だと思ってるんで」
「俺は認めてねーけどな」
「そうなんですか。そう言えば俺朔の両親の顔見た事ないな」
「そういや、そうだな。顔はママそっくりで、雰囲気とかはパパ似じゃね」
「確かに、そっくりだわ」
なんて話しながら部屋に入り荷物を置く。今は客室だけど元はパパが使っていた部屋の1つだった部屋だ。それなりに行き届いている。
「朔、このまま居間戻るか?」
「ううん。パパ達に挨拶してくる。フユさんも来て」
「あぁ、分かった」
「そう、ちゃんと報告してくるんだぞ」
「うん、分かってるよ」
俺はそう言ってフユさんと共に居間から少し離れた部屋の中に入った。そこには、仏壇がありパパとママの写真が飾ってある。俺は仏壇の前に座ってお焼香をして、手を合わせる。
「、、、、(パパ、ママ、俺番が彼氏が出来たよ。雅之兄さんと同い年だよ。これからも俺達を見守っててね)」
俺は心の中でそう言ってから、立ち上がってフユさんに変わる。フユさんも静かに頭を下げてからお焼香をして手を合わせる。
「、、、、」
「、、、、」
数分経って終わったのか、立ち上がってこちらに来るフユさん。
「なに話したのさ、フユさん」
「大事な息子さんをこれからも幸せにして行きます。それと、この世に産み落としていただき有難う御座います、、って、」
「堅苦しいわ!と言うか感謝の幅が広い!」
「そうか?だって産んでくれなかったら雅之に出会う事がなくて、朔羅にも出会う事がなかったんだからな」
「///////// 、、、、そうかよ。とっとと、居間に戻んぞ!」
「あぁ、分かった」
俺は顔を真っ赤にしながらフユさんに顔を背ける。ナチュラルと言うか無自覚でそう言う事言うから心臓がバクバクしてまだ慣れない。いや、慣れちゃいけない気がするけど。
すると、障子の戸を開ける音がして俺とフユさんはそちらに視線を向ける。
「朔羅坊ちゃん、村瀬様、出前が届いております」
「ばあや、はーい。フユさん、行こう」
「あぁ、分かった」
「ばあや、ばあや以外の使用人さん達は?」
「今日明日は蔵将坊ちゃ、、旦那様がお休みを貰いましたね。私もこの後、お休みを頂いております」
「そっかぁ。良かったね、、ゆっくり休んでね、ばあや」
「はい、ちゃんと頂いたお休みを満喫させて貰います」
「礼儀正しい人だな、ばあやさんは」
「まぁね。元は何処かの国の傭兵とかって噂あるけど、、嘘だと思いたい」
「本当だと思う要素があるって言う事じゃないか。その言葉のそぶりは」
「意外と力があるんだよなぁ、ばあや」
ばあやの3回り以上高い大男を投げ飛ばしている姿を見た時は驚きと同時に怒らせてはいけないって思ったね。
俺はそう思いながらフユさんと一緒に居間に戻る。すると出前の商品が届いていた。その商品は、、、、
「鰻重?!」
「あぁ、朔羅好きだろう?このお店の」
「いや、好きだけど、このお店今日やってた?定休日じゃなかった?」
「実は来るって分かって、このお話ししたら「可愛い朔羅ちゃんの為だ、その日だけ特別に作ってやる」って、大将が言ってくれてね」
「大将!!張り切り過ぎと言うかサービスが過ぎる!もう若くねーのに!」
「「俺達よりは若いぞ?」」
「それでも60代ぞ!?」
「まぁまぁ、落ち着きなさいっての、朔。鰻重でも食べて」
「姉さん、、はぁ、分かったよ」
俺はそう言って座る。フユさんも俺の隣に座るり、昼食が始まる。すると思い出したかの様におばあちゃんが口を開く。
「そう言えば、良晴。正久ちゃん達元気?」
「元気だよ、母さん。正久は大学楽しそうだし、悠良(良晴と血の繋がった娘)も小学校楽しそうだし」
「良かったわ、、、で、琴世はいつ恋人が出来るのかしら、」
「、、、お袋、今その話題出す事じゃないだろ」
「あら、でも恋人の1人や2人居ないと、跡継ぎはどうするのよ」
「今恋人とか居なi 「あれ?でも、琴世君確か彼氏が出来たんじゃなかったの?」、、雅之、それ誰から聞いた?」
「朔からだけど、あれ、違った?」
「、さぁく?」
「、、、、だって、キスはもう済ませたんでしょ?」
「何処から漏れた。、、、、まさか、良晴?」
「俺じゃないよ、兄さん。あの子、笑顔で「琴世さんは俺の可愛い恋人です」って宣言してたよ」
「アイツ、、違うんだ。まだ正式な恋人じゃないだ、お袋」
「あら、そうなの?でもキスを済ませてるんだったら恋人になるかもしれないわね」
「私もそう思う~!ぁ、兄さん、お漬け物頂戴。おじいちゃんも良い?」
「お前好きだな、お漬け物。良いけど、はい。俺はそろそろ恋人居た方が良いと思うぞ、琴世、、、朔に結婚で負けたらヤバいからな」
「あぁ、雅陽、食べなさい。結婚のとか訳言う気はないが、恋人なんだったら大切にしてあげなさい。それと、朔羅の後に結婚なんてのは、、悲しいぞ」
「辞めて、親父。その言葉は心臓に結構来る」
「朔羅、33で結婚してないとヤバいのか?」
「さぁ?まぁ俺の家20代で結婚してるのがスタンダードみたいな事あるし。咲夜兄さんとか良晴叔父さんとか」
「そうなのか。まぁ、うちはまだ誰も結婚してないからな」
「ふーん、じゃ、俺とフユさんが最初って事か(あの3人は当分俺の事好きで居続けそうだし)」
「「「「「「「「、、、、、、、、」」」」」」」」 シーン
俺の言葉にみんなが一斉に静かになった。俺は平然たご飯を食べていたが、あまりの静かさに不思議に思って顔を上げる。
「ん?みんな、どうした?」
「朔羅、今の言葉、」
「今の言葉?、、、、、、!、ブワッ ///////////// 違ッ、違うから!断じてそう言う意味で言った訳じゃねーから!!」
フユさんに言われて自分が言った言葉を振り返って自分が何を言ったかを改めて認識したら恥ずかしいセリフと違う意味に受け取れる言葉を発していた事に気付いて顔を真っ赤にする。
「ふっ、、、、」
「ッ~~~、何その、俺は分かっているからな、朔羅みたいな顔してんの!フユさん!違うって言ってんだろ!」
「朔、落ち着きなっての。分かったから、、、ま、でもいずれ結婚するんだし良いじゃない」
「、、雅陽姉さんは楽観的だなぁ。まぁ、何も考えずに言ったのはこれからの人生を歩むのを理解してるって事だから、ね?、朔。恥ずかしがらなくて良いから」
「雅之兄さん、、はぁ、、、別に恥ずかしがってる訳じゃねーけど」
「ふふっ、お父さん。あのセリフ、お父さんが良く言ってたわね」
「、、そうか?母さんだって昔たまに言っていただろ」
「あら、そうかしら。記憶にはないな」
「お袋と親父はそこでイチャイチャすんなよ」
「琴世兄さん、落ち着け」
「、、、、俺達の家って少しは落ち着いてご飯が取れない運命なのか」
「咲夜兄さん、それは壮大過ぎるって、それはない、、、よね?」
「不安になるな、朔羅。寧ろ騒がしいのは元気で仲が良い証拠だろう」
「、、フユさんにしては良い事言う~」
「馬鹿にしているのか?」
「いや、全然」
それからお昼ご飯を食べ終わって、各自自由行動を開始?俺はおばあちゃんと一緒に片付けをしている。
そんな中で、縁側でおじいちゃんとフユさんがワクワクしている声が聞こえる。
「可愛いだろ?朔の生後間もない姿」
「えぇ、とても可愛いですとも、是非頂きたい」
「後でコピーを渡してあげましょう。本物許しませんが」
「小さくて可愛い。、、、、それが今でも続いてる、才能?」
「分かるか?朔羅の可愛さは天使級であり最強だと思ってるんだ」
「えぇ、分かりますよ。朔羅は歳をとるごとにさらに可愛くなる魔法がかかってますよ」
「おじいちゃんウキウキで自室から戻って来たと思ったらまさかの朔のアルバムねぇ笑、、兄さんどう思う?」
「まぁ、ほらじいちゃんの朔コレクションは恐怖を逸するものがあるしな」
「俺達のコレクションも多いけど、朔のは多過ぎるよね笑昔から俺達の写真撮りまくってたし」
「親父の孫バカと兄さんバカには呆れるけど朔の可愛さはしょうがないと思ってしまう」
「「「おい、俺/私達は??」」」
「30代を可愛いとは、、咲夜俺と同い年だし」
「琴世兄さん笑、、父さんも新しく朔の可愛さを語れる人が現れて嬉しいんだと思うよ」
「良晴~、確かに、私達結構飽きてたりしてたもんなぁ。あんなに生き生きしてるのって、父さんと朔がそばに居た時ぐらいじゃない」
「俺も雅陽姉さんと同感。昔撮ったおじいちゃんと父さん、朔の3人が縁側で座ってる写真、今でも俺のお守りだし」
「ぁー、アレね。俺も好きなやつだわ、あの時まだ2歳だった朔羅が今年で16歳か、、、、俺年取ったな。33、、、、ヤバ」
「琴世、その場合俺もヤバいし年取った事になんだよ。まぁでも、14年って長い様で短かったし、朔に恋人が出来たのは、その長さを実感するわ」
「俺もあの頃は、中学生だったし、今じゃこんなに大きくなりました!、、兄さん達が見れなかった分朔の成長を俺達が見守ってたって感じだよね」
「「「「良晴、良い事言う~」」」」
「揶揄ってる笑」
そんな会話がお茶を淹れている俺とおばあちゃんが居るキッチンまで聞こえてくる。俺は恥ずかしさと嬉しさと「何フユさんに聞こえる声量で言ってんだ」と「何おじいちゃんと俺の可愛さを語ってんだ!」って言う感情が入り混じって俺の顔は顔真っ赤になっている。
そんな状況を笑っているおばあちゃん。おばあちゃんだけがオアシスだよ!!マジで!!
「ふふっ、冬人君は本当に朔羅ちゃんが好きなんだねぇ」
「好きって言葉で片付けられないでしょ、あんなの」
「あら、でも大事にしてくれるって今の少しの行動でも分かったよ、俺は。、、、、まぁでも、朔羅ちゃんに1つでも傷付けたら、容赦しないけどね」
「おばあちゃん、、、、!(ごめん、その包丁何処から取った!?いつから持ってた!?)」
いつの間にか手に持っていた包丁を煌めかせながらそう宣言したおばあちゃんにちょっとカッコいいと思ってしまった。
「ぁ、そうだ、俺今日夜ご飯手伝う!」
「本当?朔羅ちゃんは手際が良いから、助かるよ。色々あるから何を作ろうかな」
「おばあちゃんが作ったのならなんでも美味しいよ!」
「嬉しい事言っちゃって、何も出ないぞ、、、、そう言えば今朝漁港から朔羅ちゃんの大好きな鮑とサザエに蟹が届いてたんだった。食べようね」
「おばあちゃん、奮発し過ぎ。また例の漁港、どう言う経緯で知り合ったか知らないけど、普通に高級食材仕入れ過ぎ!」
「可愛い可愛い朔羅ちゃんの為だったらこんなの端金だぞ。それに橋本グループ会長の嫁を舐めない様にね」
「舐めた事はないし、嬉しいよりも俺の舌をどうしようと言うんだ!!」
拝啓、天国のママ、パパ。人生初のフユさんとの祖父母宅の挨拶は緊張なんかよりもツッコミに埋め尽くされていると実感している。
パパ、俺分かっちゃった。琴世叔父さんや良晴叔父さん、そしてパパを育てたんだもんね、それにおじいちゃんと50年以上共に人生過ごしてるもんな!おばあちゃんが普通に常識人だと思っていた俺が馬鹿だった、、、、!!
「どうしようも何も、美味しい物は朔羅ちゃん好きでしょ?」
「うーん、それは普通に嬉しい、、、、!でも、俺は高い物とかよりもおばあちゃんが作った料理なら何でも好きだし、普通におばあちゃんの料理が食べたい」
「!、朔羅ちゃん、何て良い子なんだ。分かった、朔羅ちゃんの言う通りにするわ」
「おばあちゃん、、良かった。元に戻っt 「それでもこんな可愛い可愛い朔羅ちゃんを嫁に出来るなんて村瀬冬人、羨ましい限りだなぁ、、嫁になんて出す気ないけど」、、、、ごめん、俺いつ嫁になるって言った???」
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