純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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お互いに一生懸命過ぎた、、、かな。まぁラブラブは良い事

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「それで何で貧血と軽い栄養失調になったんですか。助産師としてそして1人の友人として聞かせて下さい」

ほたる先生が真剣な顔をしてそう言う。夕ご飯を食べ終わってめい君はいつきさんと遊んでいる。

「実は、その、、、、旦那が今出張で遠く居てさ、それで」

「出張、遠くって?」

「北海道」

「うーん、遠いかぁ」

「旦那さんって確か、棗さんの中学の先生?だったよね?」

「そう、今は辞めて棗さんのお父さんの会社で働いてるんだって」

「父さんに認められようって頑張ってるから、ダメとか言えなくてさ」

「いつから出張行ってるんだ?」

「3ヶ月前から」

「「「3ヶ月前、、、、!!?!?」」」

棗さんの言葉に3人が驚いた声を上げる。多分ヤバい事なんだろうな。俺は何がヤバいのか分からずハテナマークを浮かべる。

「そりゃあ貧血に栄養失調なるよ」

「3ヶ月、って一度も会ってないのか?」

「うん、、、、仕事忙しいらしいし、不安にさせたくなくて」

真白ましろさん、おかしい事なの?」

「妊婦って言うのは基本繊細なんだよ。特に臨月の前の時期になると、特に精神が不安定になる。それを支えるのが番だったり、番の居ない人は家族が支えになる。特に棗は番に依存している所があるからな」
「離れてる期間が長いほど、精神が不安定になって体の体調も不安定になる」

「服とかは?残った服のフェロモンとか」

「1ヶ月経つ前に無くなった。ちゃんと栄養とかは摂ってるつもりだけど、不安になって眠れなかったりしてた、かも」

「何で旦那さんに相談しないの?棗さんならすると思ってたけど」

「旦那はさ俺第一に考えてくれるから仕事なんて簡単にほっぽりだして帰ってくる。でも、そんな事して欲しくないし、今の仕事楽しそうにやってくれてるのに、俺のせいで台無しになって欲しくないんだよ、だから言えない」

「「「「、、、、」」」」

真剣な表情で言う棗さん。俺達は黙ってしまった。と言うか俺は棗さんのその気持ちは良く分かる。フユさんには今の仕事を頑張って欲しいし俺のせいで無くなって欲しくもない。
気持ちが分かる分、何も言えなくてだけど、、、、ちゃんと報告した方が良いとも思ってしまう。

「だからその、俺の旦那に今回のこと伝えないで欲しい」

「え、」

「大事な時期にそんな事聞いたら絶対に帰ってくる。心配だってさせたくない、だからお願いします」

「、、、、分かった。棗さんがそう言うんだったら」

「ありがとう、蛍先生」

「俺、紅茶のお代わり入れてくる」

「、、、、どうしよう」

「?、どうしました?かすみ先生」

「実は、、、、蛍さんに頼まれてさっき、棗さんの旦那さんに連絡入れた、今回のこと」

「、、、、え゛!」

「だから、帰るって言われてその事はまだ棗さんには言わないで下さい、こちらから言います、とは言ったんだけどさ」

「、、、、言えませんよね、到底」

「だよねぇ」

項垂れてしまった霞先生。俺もその気持ちは分かる。これ、どうなるんだ?
俺は明君と遊んでいる樹さんに駆け寄って話の内容を話す。

「どう思います?」

「うーん、それってさ棗は旦那さんの事心から思ってる訳でしょ?だったらそれはちゃんと旦那さんに言わないとそれだと棗だけが不幸になる、んだって思うんだよねぇ、俺」

「流石、樹さん。ちゃんとした正論、、、、俺もそう思うけど、どうやって旦那さんにその事伝える?もし伝える為にブッキングしてもさ、棗さん誤魔化しそうだし」

「ぁ~、それはどうなるんだろ、、シロさんどう思う?」

「あ?、なら、、、、こっちから再度連絡して棗と会う前に俺達から会って説明する、そして旦那の方の気持ちも聞く、で良いんじゃないか?」

「「、、、、シロさん/真白さん、それナイスアイディア」」

「2人とも息ぴったりだな笑」」

「じゃ、それ霞先生と蛍先生に伝えてくるぅ~!」

「朔、ごめんな、なんか巻き込んだ形になって」

「うんうん、、、こう言うのは気になるし、面倒ごとに慣れたりするしそれに手伝いたいしね」

「そうか、」

「だから俺明日棗さんの旦那さんに会いに行って良い?」

「、、、、え?」

「いや、此処まで来たら俺も手伝いたくなって来た」

「朔って意外とアグレッシブな考え持ってるよな」

「そう?」

それから、フユさんの迎えが来て俺は帰った。その後、連絡先を交換していたので、蛍先生から棗さんの旦那さんと会える時間を連絡して貰った。





































次の日の朝食、俺はフユさんと夏人なつとさんに昨日の事と今日の事を報告する。

「だから、昼の仕事が終わった合間に会いに行くんだよね」

朔羅さくらは本当に面倒ごとに巻き込まれるのが多いな」

「兄様笑、でもその妊婦さんみたいな患者さんは俺の病院にも何人も居るよ」

「え?そうなの?」

「うん、余命宣告された人とかは「家族には言わないでくれ」とか「恋人には言わないで欲しい」何て言う人は居てさ、、言って仕舞えば悲しまれる、悲しんで欲しくないから、って言っててね」
「他は家族や相手に不安を感じさせたくないから、って言う人達が多い、それは誰も相手の気持ちを思ってる、のが余計にね」

「その気持ちは分かるな。もし俺が余命宣告されたら、朔羅には言えないな。姿を消して夏人達に託すかもしれないな」

「、ふ、フユさんならやりかねないから普通に怖いんだけど」

「安心して、その時は俺が全力で冬人ふゆと兄様の病気治すから、どんなに金がかかっても」

「「夏人/夏人さん、目が怖い」」

でも、俺ももしフユさんと仕事の事で離れて体調崩したりしても言えないかもしれない、それがフユさんが居れば治る、何てなっても。
病気になったら同じ行動をするかもしれないと思う。もしもの話だけどね。

「因みに、もし朔羅が体調崩したらいち早く教えなければ、俺は鬼になってでも朔羅の側に居るからな」

「フユさん、辞めてよ。普通に怖いから、、、、」

「そうだよ、兄様。普通に怖いんだから、それは」

「そう言う夏人さんもやりかねないから、怖いんだよ」

「、、、、え?」

「それと今回の事は絶対に成功させるつもり、、、、殆ど初対面だからこそ困っている人を見ると何を出来ないなんて出来ない」

「流石、朔羅だな。まぁそれが偽善なんて言う奴が居たらぶっ飛ばそうと思うがな」

「兄様、俺もそう思う。朔君は本当に素敵、なんだもん、やってる事、、、、ほんと、何かしようなんてしたら頭改造しようかなぁ」

「夏人、お前たまに本当に怖い事言うよな、本当に、、、、」

「分かるよ、フユさん、その気持ち」

それから俺は仕事をテキパキと終わらせてから、駅前のカフェに霞先生と真白さんの2人と待ち合わせをする。

「「お疲れ様、」」

「全然、これぐらいは普通に、棗さんの旦那さんは?」

「まだ、多分そろそろ着くと思うけど、、、、ぁ、アレだね」

窓の方を見ると、駆け足で近づいて来る。少し汗をかいている。前に写真を見せて貰った通りの好青年だった。

カランッカランッ

店員さんの対応してから俺達の方に駆け寄る旦那さん。

「すみません、新幹線が少し遅れてしまって」

「いえいえ、どうぞこちらに」

「は、はい」

注文を済ませてから、届いてアイスコーヒーを一気に飲み干してから俺達の方に顔を向ける。

「それで、棗が体調を崩して倒れたと聞きましたが、何故呼び出されたのでしょうか?」

「、、、、実は奥様、棗さんが旦那さんである、陽太ようたさんとは会いたくないと仰っておりまして」

「!!?、何故ですか!?俺棗に何かしてしまったのでしょうか」

「違います、、それはその、、、、実は、」

それから霞先生は真剣な表情で棗さんが言っていた事を一言一句陽太さんに伝えた。段々と顔色が悪くなっていく陽太さんも見て、あぁ、と思ってしまう。
分かるよ、俺も聞いた時はそう思ったもん!!!

「、、、、、、、、、、、、俺、情けないです」

「「「え?」」」

「全く気付きませんでした。電話もL○NEも、テレビ電話もして来たのに、一度も棗の不調を感じ取れませんでした。番なのに、、、、。言ってくれたら何でもするのに」

「番だからと言ってしっかりと番であるΩの体調不良を感じ取れる、と言う訳ではありませんよ」

「それでも、、、、本当に本当に、、、、旦那として番として最低だ」

「俺は、そうは思いません」

「え?」

「「朔/朔君」」

「だって、棗さんは貴方の為に思っていて、貴方も棗さんの事を心から思っているんですよね??、だったらそれってお互いにお互いの事を想い合ってるって事じゃないですか」

「!、」

「棗さんは貴方の仕事の事を応援していて心配して欲しくない、貴方は言ってくれなかったのが嫌で、棗さんの為なら何だってしたい、、、、それって本当にお互いを愛している、、、、大切だって事です。お互いに同じ気持ちなのに、負の感情の言葉でまとめるなんて俺は嫌です」

俺はそうスラスラと言う。同じ気持ちを向けているのに、なのにちゃんとそれを伝え合わず、挙げ句の果てに自分が我慢すれば良いや、自分が悪いなんて思う、それは棗さん達はそんな事想ってもない事だ。
そんな事、愛している者同士がして欲しくない、俺だってしたくないんだから。

「、、、、そうだった。忘れてた、、、、、、、、ありがとう、えっと、」

「ぁ、【空色パレット】のメンバー、橋本朔羅はしもとさくらです」

「ブフッ ケホケホッ ま、マジ?、ぁ、本当だ、良く見たら、、、、」

「なんか驚かせてすみません」

「ううん、君にスパッと言って貰えて良かった、ありがとう」

「いえいえ、」

「今、棗さんと明君の2人はウチの所で泊まっているよ」

「今はまだ眠っているかもしれませんが、、」

「それを聞かせて貰えるだけで一安心です。絶対に、、、、棗と向き合いますし、ちゃんと言いたい事を言い合います」

「「「頑張って下さい」」」

「と言うか、俺居なくても良かった気がする」

「真白が居てくれたおかげで俺だって一安心出来たんだから」

「俺もです、霞先生と2人っきりだったら緊張しますし」

「朔君、それどう言う意味かな?」

それから俺は仕事に戻って、2人と一緒に助産院に向かった。










































そんな事があって2週間が経ち、俺は再び助産院に向かうと、

「ぁ、!朔」

「!、棗さん、それと」

「お久しぶりです」

「お久しぶりです」

棗さんと陽太さんの2人が居た。前に会った時より棗さんの顔色が良いみたい。

「朔のおかげで話し合ってまぁ順調に言ってる」

「実は今月の半ばで出張が終わる予定だったんです。それを早めて戻って来ました。あの時君にちゃんと言ってくれた事で腹割って話せました」

「だからこそ、朔は俺と陽太の絆を繋ぎ止めてくれた恩人だな。まぁ蛍先生と霞先生、シロさんのおかげかな」

「え゛?俺は~?」

「樹は癒し担当かなぁ~」

「うーん、それならいっかぁ」

「、、、、良かったです。ちゃんと話し合うのは大事ですからね、まぁ俺が言える事ではないですけど」

「はい、ちゃんと話し合うよ、」

「朔と知り合えて良かった。じゃ、またな」

「うん、また」

「棗、そこ段差あるから気をつけて」

「陽太さん、これぐらいなら平気」

2人の背中を見ていると安心出来るぐらいにはお互いにお互いを目に見えるぐらい想い合ってるのが分かるからホンワカするな。


拝啓、天国のママ、パパ、咲夜さきや兄さん、雅陽みやび姉さん夫婦、雅之まさゆき兄さん夫婦。
たった1回目しか顔を合わせて話しかしてない知り合いだった棗さんの事件?かな、それに自ら巻き込まれていった。だけど、ちゃんと解決する事が出来て本当に良かったって思えた。

「それでね、霞先生フユさんったらさ野菜切ろうとしただけで指切ったりするし、、、、本当さぁ」

「ぁー、分かるよ、蛍さんも料理するってなったら何処か怪我するか料理失敗するかしかないし」

「本当他の事だと無駄に器用なのに、何でそうなる!?って思う事があるんですよねぇ」

「分かる分かる、それで居て何故かたまに成功したりする事があってビックリするんだよね~」

「何だろう、愚痴なのか分かんないけど、僕の心が段々と蝕まれる感覚になって来た」

「蛍先生、落ち着いて、アレは料理上手だからこその悩みだから!」

「あの2人って無自覚で人に辛辣な事言うタイプだからな」

「ウグッ、、、、」

「シロさん!!!!!!」















































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