純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣兎

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一生懸命頑張るのに、母親とか父親とか関係ないと思うな

「はい、今回の検診も何処も異常はありません、体重も順調に増えてますし」

「良かった、ありがとうございます」

「いえいえ、朔羅さくらさんがちゃんとしているからです」

「そう言って貰えると嬉しいです。此処通う事にして良かった」

「そう言って貰えるとこちらも嬉しくなります」

拝啓、天国のママ、パパ、咲夜さきや兄さん、雅陽みやび姉さん夫婦、雅之まさゆき兄さん夫婦、お元気ですか?俺は元気ですよ。

俺とフユさんの結婚記念日から早1週間以上が経ち、現在4月上旬。
今は俺は産婦人科の先生にお勧めされていた光助産院に来ております。3月に1回来てから此処に通う事に決めたんだよね。なんか此処居心地良いし。
今俺を診察してくれたのは此処の院長で勧めてくれた先生の甥っ子さん。名前はなんと作間蛍さくまほたる先生。俺と同じΩで番さんも此処でお医者さんをしているんだけど両方ともイケメン。

「それにしてもまさか【空色パレット】の子が通うってなった時はとうとうウチも芸能人御用達かぁ、何て思っちゃったよ~」

「ウグッ 最初の電話の時驚かせてすみません」

「良いの、良いの。それに此処なら色んな理由で通ってる人が居るし、朔羅さんみたいに学生のうちの出産する子も居るからね、」

「そう言って貰えると助かりますよ。この後のお食事会、俺も参加して良いですか?」

「良いよ、良いよ~。前回朔羅さんが参加してくれてママさん達喜んでくれたから」

お食事会って言うのは、蛍先生の番さんとその妹さんが開催してるもので、とっても美味しいし勉強になるんだよねぇ。

「そう言えば、朔羅さんが紹介してくれた柊月ひづきさん良い子でしたよ~」

「でしょ?俺の友人の中でも特に良い子、あんな良い子は存在しないと思ってるんだよね、俺」

「意外と朔羅さん、お友達に対しては甘いですよね、対応」

「良く言われます、それ」

「でしょうね、って思いましたよ、今」

「え~、先生ひど~い」

そんな会話をしていると、診察室の扉が軽く叩かれる音がしてから扉が開いた。

ガラッ

「蛍せんせーい、朔羅~、食事会始まりますよ~」

いつき、分かった。すぐに行くよ」

「樹さん、今日も今日とて元気ですね」

「そりゃあ人間元気が1番ですから!!」

元気良く言うのは看護師さんである樹さん。確か此処の助産院の中では1番若い24歳。元気ハツラツで可愛い系なんだよねぇ。

そんなこんなで助産院にあるフリースペースに行き、他の妊婦さん達と合流する。前回の時から結構仲良くなれたんだよねー。

「ぁ、朔君来た~、この前の新曲聴いたよ~、デュエット曲も良かったし~」

「ありがとうございます」

「朔君、妊婦とは思えないぐらい軽やかなダンスで僕ビックリしちゃった」

「それなら俺だってビックリしたっての。俺やろうと思ったら腰が」

「無理しないで下さいね、みなさん、一応無理は厳禁なので」

「分かってますよ、蛍先生」

「まぁそう言う蛍さんも無理をする事は多いんですけどね」

此処に通院している妊婦さんの殆どが男性のΩである。助産師である蛍先生がオメガだからって言う安心感もあるからなんだろうけど。
なんて思っていると、蛍先生の番であり此処のお医者さんでもあるかすみ先生である。イケメンです。

「朔、さっきまで仕事していたんでしょ?大丈夫?」

「大丈夫です!俺たった2時間の仕事を仕事だって思った事ないので、」

「それはそれで医者として不安になる返答なんだけどなぁ」

「仕事熱心なのは良い事ですけど、ちゃんとした休息もとって欲しいですね」

「シロさん、真面目~」

「樹はもう少し冷静になるのを考えた方が良い」

「そう言えばまた真白ましろさん、虫見て倒れたんですって?」

「あぁ、Gだったんだ」

「あぁ、、、、しょうがない」

「真白さんの虫嫌いはしょうがないからなぁ」

次に現れたのは看護師さんである真白さん。美人系の顔立ち。樹さんより年上なんだよね。今日此処に居る以外にもまだ居るけど今日はお休みみたい。

「て言うか聞いてよ、また旦那がさ、もし子供に恋人とか出来たらどうしよう、結婚とか言って来たらどうしよう、俺死ぬかも、、とか言い出してさ」

「それ僕の所も言い出しましたよ。普通に辞めてって言ってるんですけど、過保護が増し増しに、、、、」

「やっぱりオメガって分かると過保護になる人多いんですね。ウチは長女はβだって分かってても過保護だけど」

「女の子はまた別らしいからしょうがないよ」

「、、、、将来俺のも言うのかなって考えただけで腹が痛い」

「朔君、落ち着いて、まだ未来は分かんないって」

「そうそう、過保護だとちょっとウザいけど良いものだって」

「、、、、今でも少しウザいのに?」

「それはちょっと擁護出来ないけど」

「アレ見ると昔の霞を思い出して面白いなって思う」

「ウグッ、、いつまで昔の事掘り返すんですか、蛍さん」

「やっぱり大変なんですね~、あぁ言うのって」

「樹は軽く言ってるが本当に大変だろうな、アレは」

「そう言えば、朔君のグループにももう1人妊婦さん居たのね?」

「ぁ、はい、来月出産予定で、、、、今大変らしいです」

「臨月は特に大変だしね~笑、ってまだなつめ君まだ来てないね」

「そう言えば、意外、棗君いつも早いはずなんだけどな」

「言われてみれば、、ちょっと外見て来ます」

「真白さん、俺も着いて行きまーす」

そう言って真白さんと樹さんの2人が外に行った。棗さんって言うのは、此処に通っている妊婦さんの1人で俺と同じ10代の妊婦さん。確か19歳。子供がもう1人居て若ママさんである。

「ん!このフィナンシェ、とっても美味しいです、霞先生」

「気に入って貰って良かった。妊婦さんでも食べやすい味付けにしてみました」

「本当霞先生みたいな料理も出来て頭も良くてそれでいて人に優しくそれで番を大事にする、、、、羨ましい」

「分かる、なんかウチの旦那もちゃんと大事にしてくれるし好きなんだけど、、、、なんかねぇ」

「それでも僕達は旦那が1番好きなのには変わらないのが恐ろしいんですよねぇ」

「「「だよねぇ」」」

「霞はスパダリ?ですからね」

「蛍さん/////////」

「イチャイチャしないで下さい」

なんて会話をしていたら、勢い良くフリースペースの扉が開かれた。

「蛍先生!霞先生!棗が!」

「近くの公園でうずくまってました!ぁ、息子さんであるめい君は抱っこしてます!」

「!、すぐに見る!」

「診察室に運んで!」

一瞬見えた棗さんの顔色は真っ青でとても心配してしまう。
明君と樹さんだけは此処に残った。他のみんなも心配しているのが目に見えるが、明君に気づかれない様にいつも通りに接する。

「樹さん何があったんですか?」

「それがね、公園行ったら顔色を悪くしてうずくまった棗が居たんだけど、、声かけても反応が薄くてさ」

「棗君が体調崩してるなんて心配だわ、、、、大丈夫かな」

「無理してないと良いんだけどさ、、朔君もそうだけど少しは頼って欲しいな」

「そうそう、朔君とかはテレビで見てて思うけど無理とかするタイプだし」

「アレ?なんか方向が俺に向けられてる???」

「朔君、僕達はファンとしても同じ妊婦としても心配もするから」

「あれぇ???」

「とりあえず、蛍先生達が居るから大丈夫だと思うけど」

それから数時間後、解散する事になって俺は何故か夜ご飯を食べさせて貰える事になり、回復した棗さんと明君と一緒に2階に上がらせて貰った。





















































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