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167 魔族の思惑
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「まさか、その女たちを抱いたりはしていないだろうな」
「は?」
何で魔族にそんなことを訊かれにゃならんのだ、とは思ったが、ここは真実を述べた方がいいと直感が告げてきたので、それに従うことにした。
「嫁だぞ。抱くに決まってるだろが」
「…つまり、三人とももう処女ではない、と……」
「まあ、そういうことだな」
ものすごく間抜けな会話をしてるという自覚はあるのだが、一度始めてしまうとなかなか止められない。
「おおおおおーー」
突然魔族が悲嘆に暮れた声をあげた。
「何ということだ。我らの遠大な計画がーー」
こっちが何か悪いことでもしてしまったのかと思わせるような嘆きっぷりだ。
ただ、嘆いている理由が、シルヴィアたちが処女じゃなくなっていたって時点でロクなものではないと断言できる。相手にしないのが一番だろうな。
って言うか、この隙だらけなところでやっつけちまうのはありかもしれん。
そう思って動きだそうとした時、魔族の目に光が戻った。
「!」
咄嗟にバックステップ。
一瞬前まで自分が立っていた地面が爆ぜた。
あっぶねぇーっ。
「殺す」
魔族は続けざまに火球を放ってきた。いずれも殺すつもりで放たれていて、一発でも食らえば致命傷になりそうだった。
だが、怒り狂っているせいか制御が甘く、かわすのはそれほど難しくはなかった。
「うがああああ!」
攻撃が当たらないことで、ますます魔族のボルテージが上がっていく。
かわすことはできるのだが、手数が多いので、反撃に移るきっかけがつかめない。何となく膠着状態に陥っていた。
「コータロー!」
傍目には一方的に攻められているように見えるのだろう。シルヴィアの声は悲鳴混じりだった。
あんまり心配かけるのは本意じゃない。だが、この距離をどうにかしないことには、遠距離攻撃の手段を持たない俺にはどうしようもない。
それにしても、噂には聞いていたが魔族の魔力攻撃ってのはすげえな。破壊力もそうだけど、それがこれだけ続くと本当に打つ手がない。
シルヴィアが適宜回復させてくれているから何とかついていけてるが、それがなかったらとっくに殺られているはずだ。
とは言え、このままじゃどうにもならん。少しばかり無茶するか。
ちらりとシルヴィアに目をやると、しっかりと頷いてくれた。
っし、背中はシルヴィアに預けた。
ミネルヴァの身体強化、レイナの弱点を見抜く目が発動しているのを確認して、俺は地を蹴った。
ここからは俺のターンだ!
「は?」
何で魔族にそんなことを訊かれにゃならんのだ、とは思ったが、ここは真実を述べた方がいいと直感が告げてきたので、それに従うことにした。
「嫁だぞ。抱くに決まってるだろが」
「…つまり、三人とももう処女ではない、と……」
「まあ、そういうことだな」
ものすごく間抜けな会話をしてるという自覚はあるのだが、一度始めてしまうとなかなか止められない。
「おおおおおーー」
突然魔族が悲嘆に暮れた声をあげた。
「何ということだ。我らの遠大な計画がーー」
こっちが何か悪いことでもしてしまったのかと思わせるような嘆きっぷりだ。
ただ、嘆いている理由が、シルヴィアたちが処女じゃなくなっていたって時点でロクなものではないと断言できる。相手にしないのが一番だろうな。
って言うか、この隙だらけなところでやっつけちまうのはありかもしれん。
そう思って動きだそうとした時、魔族の目に光が戻った。
「!」
咄嗟にバックステップ。
一瞬前まで自分が立っていた地面が爆ぜた。
あっぶねぇーっ。
「殺す」
魔族は続けざまに火球を放ってきた。いずれも殺すつもりで放たれていて、一発でも食らえば致命傷になりそうだった。
だが、怒り狂っているせいか制御が甘く、かわすのはそれほど難しくはなかった。
「うがああああ!」
攻撃が当たらないことで、ますます魔族のボルテージが上がっていく。
かわすことはできるのだが、手数が多いので、反撃に移るきっかけがつかめない。何となく膠着状態に陥っていた。
「コータロー!」
傍目には一方的に攻められているように見えるのだろう。シルヴィアの声は悲鳴混じりだった。
あんまり心配かけるのは本意じゃない。だが、この距離をどうにかしないことには、遠距離攻撃の手段を持たない俺にはどうしようもない。
それにしても、噂には聞いていたが魔族の魔力攻撃ってのはすげえな。破壊力もそうだけど、それがこれだけ続くと本当に打つ手がない。
シルヴィアが適宜回復させてくれているから何とかついていけてるが、それがなかったらとっくに殺られているはずだ。
とは言え、このままじゃどうにもならん。少しばかり無茶するか。
ちらりとシルヴィアに目をやると、しっかりと頷いてくれた。
っし、背中はシルヴィアに預けた。
ミネルヴァの身体強化、レイナの弱点を見抜く目が発動しているのを確認して、俺は地を蹴った。
ここからは俺のターンだ!
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