『使い捨てられた補助スキル持ち、迷宮の主になって制服妖怪と学園祭を始める』

葉月奈津・男

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全年齢対応・表現マイルドバージョン

第43話 最下層の討伐者たち ~糸に絡め取られた欲望~

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 「この糸がねぇ?」
 周囲に垂れ下がる糸の束を見ているが、何とも信じられない思いがある。
 どう見ても、薄汚れた糸束でしかないのだ。

 『糸まみれの部屋』へはすぐに来られた。
 マップはできていて迷う心配がなく、モンスターもいない。
 散歩気分で歩けたのだ。

 「何度見ても邪魔くさいわね、コレ」
 女子Aは、縦横無尽に走り、垂れ、積もった糸を、溜息吐いて見ている。

 「でも、これがメッチャ貴重な『素材』だと思うと?」

 「もうちょっと積み上がっててもいいと思うわ!」

 女子Bの問いかけに、食い気味に応じた。

 「うわ。ロコツ!」

 「『現金な』って表現があるけど、まさにソレって感じ」

 「金の亡者って、あんたのことだったのね」

 「ぎゃははは、ピッタシすぎる二つ名だな!」

 「確かに!」
 メンバー全員が大ウケだ。
 笑い声がダンジョンの通路にこだまして、消えていく。
 
 「はいはい」
 リーダーが手を叩いて注目を集める。

 「二つ名が付いたお祝いは帰ってからにして、手を動かして!」
 作業に入るよう指示を出していく。
 
 狭いとは言えない部屋を、床から天井まで埋め尽くす量だ。
 歩くだけなら「邪魔」の一言で片付くが、回収するとなると手間と労働力は計り知れない。

 「二つ名じゃないし。お祝いは儲けたらだし!」
 ブツブツ言いながら、女子Aも手を動かす。
 金になるとなれば、面倒くさくても働けるようだ。
 気がのらないと金になるとわかっていても動かない者もいるが、彼女らはそんなことがないようだ。

 糸集めは難しくない。
 糸束の半ばを掴んでぐるりと回す。
 とにかく、回す。
 回せば回すほど、巻が閉まっていく。
 それだけで糸束は巻かれてコンパクトになった。

 「これ、ひと巻きでいくらになるのかなぁ?」
 ルンルンと軽いステップで飛び回りながら、女子Aは誰よりも働いた。
 『金の亡者』と呼ばれた彼女だが、その分働くことには誰よりもシビアなようだ。

 「あんたんとこ、そんな貧乏だっけ?」
 呆れたように、女子Cが問うた。

 「今使ってるパソコン、兄貴のお古でさ。もうじきサポートが切れるのよ! ここらで最新鋭機を導入するんだ!」
 「ああ、それで」
 納得したように頷くが、チラリと周囲と視線を交わしている。

 誰もが、『探索者』をしている。
 パソコン買うくらいの金なら、普通にあるはずだった。
 親世代のさらに前の学生を基準にするなら、毎日のように高額時給のバイトをしているようなものなのだ。
 普段、何に使っているのかと不審になりもする。

 その思いは他の者たちも同じようで、視線が合った周囲の者たちは小さく首を振った。
 『理解できない』ということだろう。
 パソコン買うのに、慌てて金を集める必要はないということだ。

 「臨時ボーナスがあれば、お母さんもお金をくれるはず!」
 「アッ!」
 それか―!
 全員が納得顔になった。

 なんのことはない。
 女子Aは口座管理を未だに母親任せにしているのだ。 

 『探索者』は中学卒業時に自身の口座を持つ。
 クエスト報酬などの受け取り用だ。
 いわば、一人前になるということなので、自己管理にする者が多い。

 なのに、彼女は中学時代に用意することになる政府からの補助金等の受け皿、親の管理する振込用口座を引き続き使っているのだ。
 自分で管理していないため、自分の普段の稼ぎやいくら貯まっているかを知らないのだろう。

 自立心がないというか、親に依存しているというべきか。
 それと、彼女の母親がやり手だということなのか。
 
 なんにしろ、謎は解けた。
 作業を進めるべく、手を動かす。
 クエスト報酬の実体を知る者たちにはわかっていた。
 この作業での儲けはパソコンどころか、車が買えると。

  ◇

 「やっと終わったわ」
 女子Aが深々と息を吐いた。
 
 作業開始から3時間余りが経過している。
 その間、休憩も取っていない。

 「腕が、腕がつる!」
 「こ、腰がぁー!」
 あちらこちらで、体の痛みと疲労を訴える声が上がった。

 「キレイになったし、ここで休憩にしましょう」
 リーダーが告げた。
 糸で溢れていた部屋も、今はガランとした空間があるだけだ。

 「賛成! あ、そだ。一応、これも回収しとこう!」
 駆け寄るのは部屋の奥に鎮座している宝箱だ。

 木製っぽい外見。
 天頂部がドーム型の、典型的な宝箱である。
 効果がビミョーなアイテムが入っている。

 『蟲壺』。
 対象を指定して使用すると小さな虫のような影が溢れ出て、対象物を喰い尽くすというものだ。
 
 ゴミ処理には便利だが、それだけ。
 使用範囲も大きくないため、使いどころがない。
 『ビミョー』と言われる理由だ。

 『ダンジョンマスター』の居場所を確実に掴むための予備調査で、この数週間で何人かが持ち帰っているが、今のところは売れた話を聞かない。
 そんなアイテムだ。
 最下層の宝箱アイテムだというのに。

 
 「あ、あれ? 中身がな・・・ッ!?」
 女子Aの声が不意に途切れた。

 どうした?
 生暖かい視線を向ける仲間たち。

 「え゛?!」
 その場の空気が一瞬にして反転した。

 暖かいモノが冷たく。
 柔らかいモノが固く。
 そんな変化だ。

 宝箱から、足がはみ出ていた。
 女子Aが、頭を突っ込んでいる。
 突き出された足を、バタバタとさせていた。
 スカートがひらひらしている。

 宝箱の中からは、カサカサと何かが動いている音がする。
 何となく、黒くて平べったい『ナニカ』が思い出される音だ。

 宝箱は、笑っていた。
 中に潜む影が、彼女の欲望に応えるように口を開いた。

 何が起きたかは明白だった。
 誰もが知る罠『ミミック』だ。
 
 宝箱に扮したモンスター、またはモンスター化した宝箱の総称。
 どちらにせよ、宝箱だと思って開けると、開けた者にかじりつくとして知られている。
 
 その『ミミック』が、女子Aを上下に挟み、抑え込んでいる。
 完全に油断していたからだろう。
 普通なら腕を挟まれるくらいのところを、腰のあたりを挟まれていた。

 抜け出そうと暴れる白い足に、命の線が描かれていく。
 宝箱の内側にはノコギリのような刃がびっしりと付いていて、挟んだものを逃さず、新たに生じた歪な口を広げていくのだ。

 痛みか、疲労か、体から失われていくなにかの影響か。
 足のバタバタが、次第に弱くなっていく。

 「た、助けないと!」
 たっぷり3分、呆気に取られていたリーダーが再起動した。
 焦った様子で動き出す。

 ミミックに切りかかって、女子Aを解放させなくてはならない。
 のだが・・・。

 シュワ!
 
 「うっ?!」
 視界が白く染まった。

 「い、糸?」
 それは糸の束だった。
 部屋の奥壁から放射状に打ち出された糸の束が、柔らかな網のように広がったのだ。
 
 「う、ウソ?!」
 一瞬で体を拘束されて、リーダーが目を剥いた。
 粘着力のある糸に絡めとられ、動きを封じられた。
 それだけ、濃度と密度が高かったのだ。
 
 「だ、誰か動ける人は?!」
 
「ムリ!」

 「完全にくっついてるよぉ!」
 
「びくともしねぇ!」
 
「右足だけは動く。でも、これじゃなんもできねぇよ!」
 必死の問いかけだったが、答えは絶望だった。
 誰一人、まともに動ける者がいないのだ。

 『初見殺し』。
 そんな言葉が頭をよぎる。

 このダンジョンでは、これまでなかった。
 だが、他のダンジョンでは何度となく発見されて、被害が報告されていた。
 
 気付いたときには、発動させてしまったら、それでもう終わり。
 そんなトラップやギミックのことだ。
 
 密室に誘い込まれての水攻め、吊り天井が落ちてくる、毒ガスが噴き出す。
 そうと知っていれば対処できるにしても、知らずに入り込めば全滅確定。
 未踏破域では必ず意識して、避けるべき事態だった。
 

 「ここは、ダンジョンだった!」

 血を吐くように言って、リーダーは項垂れた。

 自分たちの軽率さが思い出されて気が狂いそうだった。
 こんな簡単に、全員が行動不能に陥ってしまうなんてありえない。
 
 「攻撃性が低そうなのが救いかしらね」
 見たところ、糸を吐いたのはカイコのようだ。
 すぐに襲い掛かって来ることはなさそうだった。

 「みんな! あまり騒がないで! モンスターを刺激しないようにして、助けを待ちましょう」
 ここに彼女たちがいることは、『大広間』にいる男子たちが知っている。
 
 あまりにも帰りが遅ければ、様子を見に来てくれるはずだった。
 さいわい、糸の回収で充分に時間が過ぎている。
 今からなら、たいして待たなくてもいいだろう。

 「あ、あたしらはいいけど・・・」
 女子Bが、そっと視線を向けたのは女子Aだ。

 この場の全員がわかっている。
 『女子A』はもうダメだと。

 「ダンジョンでは人死にが出るものよ」
 色を失くした声が、いつか聞いた気がする言葉を口にした。

 「保険も、年金もある。だったか?」
 「安心して・・・なのね」
 この瞬間、彼女ら、彼らの中で女子Aはいないも同然となった。
 誰もが揃って目を逸らし、自分が助かる方法を考え始める。

 「大丈夫。助けは来るから、待てばいいだけ」
 リーダーが呟いた。
 それは仲間たちにというよりは、自分自身に向けられたもののようだった。
  
 待てばいい。
 待つことしかできない。

 誰も声を出さなかった。
 糸の粘着音だけが、部屋を満たしていた。

 六人が、五人になろうとしていた。

    ◇観察者(カルマ視点)◇

 『お見事です。キレイに嵌りましたね』
 システムさんがカルマを褒めていた。

 この部屋のギミックはカルマ考案だった。
 『ダンジョン』の構造変更を試してみたのだ。
 モンスター作成には慣れてきているが、これはまだ使っていなかったから。

 『宝箱のアイテムと、部屋中の糸。『お客様』の選択が『邪魔な糸の消滅』でも『貴重な素材の採集』でも発動する罠。お見事でした』
 「お褒めにあずかり光栄だよ」
 この罠は、糸まみれとなっている部屋から糸がなくなった状態でないと起動しない仕掛けとなっている。

 宝箱を開け、中のアイテムを使用して帰りの邪魔ものを消す。
 入り口から糸を回収しながら奥へ来て、宝箱を開ける。

 どちらの場合でも、パーティメンバー全員が宝箱周辺にいることになる。
 だからこそ成功する罠なのだ。

 もともとの意味は、目隠しだったようだ。
 糸のカーテンに潜んで、『虫』が待ち受ける。
 そんな部屋。
 カルマのアレンジ力が光っている。

 「彼女たちはこのまま放置しておこう。自力では動けないんだし、慌てて手を下すことはない」
 戦力は効率よく使いたい。
 まずは、自由に動き回る主力の間引きが優先だ。

 「放置されたことで、『ソウルポイント』をたくさんくれるだろうしね!」
 恐怖を楽しんでもらえたら嬉しい。

 恐怖は、熟成させるほど味が出る。
 カルマは、それを知っていた

 恐怖は、静かに熟成される。
 誰にも触れられず、誰にも救われず、ただ心の奥で膨らんでいく。

 リーダーの「ここは、ダンジョンだった!」は、カルマの耳に残った。
 ここはダンジョン、生と死がいつでも隣り合わせに存在する空間。
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