『使い捨てられた補助スキル持ち、迷宮の主になって制服妖怪と学園祭を始める』

葉月奈津・男

文字の大きさ
46 / 327
全年齢対応・表現マイルドバージョン

第45話 傘を差す ~赤い雨~

しおりを挟む
 

 昼過ぎの安全地帯は、いつも通りの静けさに包まれていた。
 風は穏やかで、空には薄い雲が流れ、女子高生たちは思い思いに談笑していた。

 手にしているのは戦利品。
 ここまでの探索で手に入れていたものだ。

 中でも彼女たちが気に入っていたのは『傘』。
 宝箱で頻繁に見つかった『虫除け傘』だ。
 見た目は普通の雨傘と変わらないが、魔法の加工が施されていて『虫』を寄せ付けない簡易の結界を張れるもの。

 使うかと問えば全員が「使わない」と答えるだろう。
 彼女たちが気に入っているのは『効果』ではなく図柄だった。
 『ダンジョン』で見つかるにしてはカラフルで、可愛らしいモノが多いのだ。
 
『外』で使うのならいいかもしれない。
 そんな話題で盛り上がっていた。
 ダンジョンの虫型モンスター相手には『使えない』道具だが、『外』で普通の虫相手の『虫除け』なら『大歓迎』である。

 ただ、歓迎されない『虫』は、突然やってきた。

 空がざわめいた。
 雲が裂けるようにして、巨大な虫たちが降ってきた。
 羽の音は雷鳴のように響き、地面に落ちた影が、まるで生きているかのように蠢いた。

「えっ・・・なに・・・?」
 誰かがそう呟いた瞬間、悲鳴が上がった。

『虫だ!』、と。
 ダンジョン内で『虫』、それは敵襲ということ。
 少女たちは慌てて傘を開き、身を寄せ合うようにして隠れた。
 ピンク、水色、黄色——傘の色が、まるで命の灯のように揺れていた。

 傘の内側は静かだった。
 赤く光る雨が降り始め、傘の表面に当たるたびに、虫たちが弾かれていく。
 それでも、傘の外では何かが始まっていた。

 制服姿の誰かが、傘を持たずに立ち向かっていた。
 叫び声、衝突音、そして・・・沈黙。

 彼女は、傘の窓から外を見ていた。
 片目だけが覗くその視線は、恐怖ではなく、何かを見定めるような冷静さを帯びていた。

「始まったんだね」
 誰かがそう呟いた。

 傘の中にいる少女たちは、ただ黙ってその言葉を受け止めた。
 安全だったはずの場所は、もう安全ではない。
 そして、傘の中にいる彼女たちも、いつまで守られるかはわからなかった。


 傘の窓から彼女は『外』を見ていた。
 誰の目にも見ず彼女の左目にだけ映る未来の断片を。

 赤い雨に染まる空と、震える傘の群れを。
 その向こう側を。
 世界の裏側を。

 彼女にだけ見える『ちょっと先に、起きるかもしれない未来』を。


「・・・行くね」
 誰にも聞こえないような声でそう言うと、彼女は傘を閉じた。
 赤い雨——それは、忘れられた者たちの怒りと悲しみが染み出した“呪いの雨”——が肩に落ちる。
 でも、彼女は一歩、前へ踏み出す。

 傘を閉じた瞬間、周囲の虫たちがざわめく。
 けれど、彼女の足元に影は差さない。
 まるで、彼女自身が傘に、『結界』に、なっているかのように。
『物体としての傘』は確かに閉じたが、彼女が持つ『能力に拠る傘』はまだ開いている。

『見る』ために。

 彼女は戦うために出たのではなかった。
 何かを確かめるために、傘の外に出たのだ。
 誰がこの状況を仕組んだのか。
 彼女にだけ見えていた『あの影』が何者なのか。

 背後で少女たちが叫ぶ。
 でも彼女は振り返らない。

 彼女以外には『虫』しか見えていない。
『彼』の影は、香子の左目にだけ映っていた。
『あの影』を見て、追おうとしているのは自分だけだ。

 彼女の選択は、真実に触れること。
 たとえその先に、守るものも、壊すものも待っていたとしても。

 それは彼女の秘められた『能力』。
 ステータスには出ない、彼女だけの秘密。

『下駄占い』と呼ばれるもの。
 雨具を身につけているときだけ発動する、未来の断片を左目に映す力だった。

 傘を、レインコートを。
『雨』に関するものを身に付けているときにだけ現れる不確かな力。
 左目でだけ、未来の断片を『見る』能力。

 赤い雨が降る前、彼女はすでに見ていた。
 倒れていく制服姿の少女たち。
 そして、虫たちの群れの奥に立つ、顔のない影。

「・・・やっぱり、来るんだね」
 彼女はそう呟いて、傘の柄をぎゅっと握った。

 この力は、予知ではなく『選択の提示』。
『決められた未来』が見えるわけではない。
 いくつもある選択肢の向こう側、『ある選択』の先が見えるだけ。

 それも一部のみ。
 自分の選択が、他人の選択が、織りなす数多の未来。
 その断片が見えるだけ。

 とりとめがない。
 信頼性も皆無。
 だけど、『ソレ』は選択の先に必ず待ち受けている。

 彼女は、何度も見てきた。
 誰かを助ければ、誰かが消える。
 自分から動けば、見える範囲は広がるが危険も増える。

 それでも彼女は、今日も傘を差して立っている。
 なぜなら、彼女が自分に課した役目は『選ぶこと』ではなく、『選ばれた未来に責任を持つこと』だから。

 傘の窓——彼女の左目にだけ映る、未来の断片を覗くための“視界”——に映る影は、最初はただの黒い塊だった。
 形もなく、顔もなく、ただ赤い雨の中に立ち尽くしていた。
 でも、彼女の左目がそれを捉えたとき。
 断片が、流れ込んできた。

 誰かが叫んでいる。
 誰かが逃げている。
 誰かが、振り返らずに走っている。

 その『誰か』の顔は、見覚えがあった。
 制服の裾、背を丸めて歩く姿勢、右の肘を左手で庇う癖。

「・・・嘘でしょ」
 彼女は傘の窓から目を離せなかった。
 断片は、次々と繋がっていく。

 赤い雨の中、虫たちが舞う。
 その中心に立つ影は、かつての仲間——『駆馬』だった。
 彼は、あの日、誰にも助けられずに消えたはずだった。
 でも、傘の窓が見せたのは違った。

 彼は生きていた。
 そして今、顔を失ったまま、復讐の使者として戻ってきた。

 彼女の心臓が、ひとつ脈打つたびに、断片が鮮明になる。
 彼は声を上げなかった。
 彼は誰のことも見なかった。
 見ていたのは、自分の失われた未来。

「・・・私たちが、見殺しにしたんだ」
 その言葉は、誰にも聞かれなかった。
 でも、傘の窓はそれを確かに映していた。

 彼女は、傘を閉じる。
 赤い雨が肩に落ちる。
 彼女は、『彼』の影へと歩き出す。

 傘を閉じた瞬間。
 赤い雨が彼女の髪に、肩に、頬に落ちた。
 冷たいはずなのに、熱を持っているように感じた。
 それは、罪の重さだった。

 周囲の少女たちが悲鳴を上げる。
 虫たちが傘の外を這い回る。
 でも彼女は、静かに一歩を踏み出す。

 傘を閉じたことで、彼女は『結界の中にいる者』ではなく、『外に出て選択する者』になった。
 けれど、同時に『守る者』になった。
 それは、傘の中にいた自分を、外にいる彼へと繋げるための選択だった。

『彼』の影が、ゆっくりとこちらを向く。
 顔はない。
 でも、彼女には見えた。

 あの日、雨の降る世界で——ノイズだらけの光景の中で——差し出されなかった手。
 誰もが目を逸らした、彼の最後の視線。

「・・・ごめんね」
 その言葉は、雨に溶けて消えた。
 でも、『彼』の影は動きを止めた。

 赤い雨が少しだけ弱まった。
 虫たちがざわめき、空が揺れる。
 そして——傘の窓が、最後の断片を映した。

 それは、『彼』が手を差し出される未来。
 誰かが、彼に手を伸ばす未来。
 それは、彼女が『選ばなかった未来』——でも、誰かが選んでいたかもしれない可能性。

 機会はあったはずだ。
 でも、顔を逸らして見えなくしていた。
 自分の視界を傘で隠していたのだ。
 それを今、取り戻そうとしている。

 虫たちの羽音が、空気を裂いていた。
 赤い雨は、もう静かではなかった。
 それは怒りの色。
 それは、忘れられた者の叫び。

 彼女は、傘を閉じたまま立っていた。
 肩にかかるレインコートが、雨に濡れて重くなる。
 髪が頬に張り付き、視界が滲む。
 でも、彼女は目を逸らさなかった。

『彼』の影は、そこにはいない。
 彼女の行動は、誰にも見られていない。
 それでも、彼女は選んだ。

「・・・これが、私の未来なら」
 その声は、誰にも届かない。
 虫たちは構うことなく襲いかかる。
 傘の力がなければ、守られる術はない。
 そして、未来予知の断片すら、今は何も映していない。

 それでも、彼女は傘を開き直さなかった。
 目を閉じることもなかった。
 ただ、その瞬間を受け入れるために、目を開けたまま立ち尽くしていた。

 赤い雨が、彼女の瞳に落ちる。
 虫たちの影が、彼女の輪郭を覆う。
 そして——。


 静寂が、訪れた。

 傘の窓が、静かに光った。
 彼女の目が閉じる直前、視界の端にそれは映った。

 ——雨は止んでいた。
 ——空は澄んで、雲がゆっくり流れていた。
 ——校庭には、色とりどりの傘が咲いていた。

 その中に、『彼』がいた。
 顔のない影ではなく、制服姿のまま、笑っていた。

「ああ」
 小さく息が漏れた。
『彼』のことは何度か見たことがある。
 この左目でも、普通の右目でも。
 なのに、『コレ』は初めてだった。

「彼も笑うんだ」
 笑っているのを見たことがなかった。
 それを『おかしい』とも思わずにいた。

 『人間』として見ていなかったのだと気付く。
 笑わない人間はいない。
 笑えない人間はいるとしてもだ。
 『彼』は笑えなくされていた。

 『誰に?』

 「私たち、よね?」
 自明だった。

 もう一度、『彼』を見る。
 手には、壊れた傘。
 でも、その傘には、誰かが貼った修復のテープが残っていた。
 きっと『ソレ』が『彼』を笑えるように『変えたモノ』。

 変わらないモノ。
 変わったコト。

 戻らない破壊の暗示。
 修復の可能性。

 彼女は、その傘の隣に立っていた。
 彼女の傘は開いていない。
 ただ、彼女は『彼』の傘に手を添えていた。

「・・・ごめんね」
「ううん、もういいんだよ」

 その断片は、言葉にならないほど静かだった。
 それは、選ばれなかった未来。
 でも、彼女が命をかけて『差し出した未来』。

 傘の窓は、ゆっくりと曇っていく。
 赤い雨が、断片を溶かしていく。
 そして、最後に残ったのは——。

『彼』の目が、彼女を見ていたという記憶。
 それだけが、そこにあった。

 その光景は現か幻か。
 未来なのか過去なのか。
 雨に煙って定かではない。
 それでも、確かに『見えた』のだ。

 それが、彼女の命と引き換えに見せられた最後の選択、だったのかもしれない。
 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

ヤンデレ美少女転校生と共に体育倉庫に閉じ込められ、大問題になりましたが『結婚しています!』で乗り切った嘘のような本当の話

桜井正宗
青春
 ――結婚しています!  それは二人だけの秘密。  高校二年の遙と遥は結婚した。  近年法律が変わり、高校生(十六歳)からでも結婚できるようになっていた。だから、問題はなかった。  キッカケは、体育倉庫に閉じ込められた事件から始まった。校長先生に問い詰められ、とっさに誤魔化した。二人は退学の危機を乗り越える為に本当に結婚することにした。  ワケありヤンデレ美少女転校生の『小桜 遥』と”新婚生活”を開始する――。 *結婚要素あり *ヤンデレ要素あり

【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。

三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎ 長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!? しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。 ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。 といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。 とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない! フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!

少しの間、家から追い出されたら芸能界デビューしてハーレム作ってました。コスプレのせいで。

昼寝部
キャラ文芸
 俺、日向真白は義妹と幼馴染の策略により、10月31日のハロウィンの日にコスプレをすることとなった。  その日、コスプレの格好をしたまま少しの間、家を追い出された俺は、仕方なく街を歩いていると読者モデルの出版社で働く人に声をかけられる。  とても困っているようだったので、俺の写真を一枚だけ『読者モデル』に掲載することを了承する。  まさか、その写真がキッカケで芸能界デビューすることになるとは思いもせず……。  これは真白が芸能活動をしながら、義妹や幼馴染、アイドル、女優etcからモテモテとなり、全国の女性たちを魅了するだけのお話し。

学園のアイドルに、俺の部屋のギャル地縛霊がちょっかいを出すから話がややこしくなる。

たかなしポン太
青春
【第1回ノベルピアWEB小説コンテスト中間選考通過作品】 『み、見えるの?』 「見えるかと言われると……ギリ見えない……」 『ふぇっ? ちょっ、ちょっと! どこ見てんのよ!』  ◆◆◆  仏教系学園の高校に通う霊能者、尚也。  劣悪な環境での寮生活を1年間終えたあと、2年生から念願のアパート暮らしを始めることになった。  ところが入居予定のアパートの部屋に行ってみると……そこにはセーラー服を着たギャル地縛霊、りんが住み着いていた。  後悔の念が強すぎて、この世に魂が残ってしまったりん。  尚也はそんなりんを無事に成仏させるため、りんと共同生活をすることを決意する。    また新学期の学校では、尚也は学園のアイドルこと花宮琴葉と同じクラスで席も近くなった。  尚也は1年生の時、たまたま琴葉が困っていた時に助けてあげたことがあるのだが……    霊能者の尚也、ギャル地縛霊のりん、学園のアイドル琴葉。  3人とその仲間たちが繰り広げる、ちょっと不思議な日常。  愉快で甘くて、ちょっと切ない、ライトファンタジーなラブコメディー! ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

【超速爆速レベルアップ】~俺だけ入れるダンジョンはゴールドメタルスライムの狩り場でした~

シオヤマ琴@『最強最速』発売中
ファンタジー
ダンジョンが出現し20年。 木崎賢吾、22歳は子どもの頃からダンジョンに憧れていた。 しかし、ダンジョンは最初に足を踏み入れた者の所有物となるため、もうこの世界にはどこを探しても未発見のダンジョンなどないと思われていた。 そんな矢先、バイト帰りに彼が目にしたものは――。 【自分だけのダンジョンを夢見ていた青年のレベリング冒険譚が今幕を開ける!】

キャバ嬢(ハイスペック)との同棲が、僕の高校生活を色々と変えていく。

たかなしポン太
青春
   僕のアパートの前で、巨乳美人のお姉さんが倒れていた。  助けたそのお姉さんは一流大卒だが内定取り消しとなり、就職浪人中のキャバ嬢だった。  でもまさかそのお姉さんと、同棲することになるとは…。 「今日のパンツってどんなんだっけ? ああ、これか。」 「ちょっと、確認しなくていいですから!」 「これ、可愛いでしょ? 色違いでピンクもあるんだけどね。綿なんだけど生地がサラサラで、この上の部分のリボンが」 「もういいです! いいですから、パンツの説明は!」    天然高学歴キャバ嬢と、心優しいDT高校生。  異色の2人が繰り広げる、水色パンツから始まる日常系ラブコメディー! ※小説家になろうとカクヨムにも同時掲載中です。 ※本作品はフィクションであり、実在の人物や団体、製品とは一切関係ありません。

イケボすぎる兄が、『義妹の中の人』をやったらバズった件について

のびすけ。
恋愛
春から一人暮らしを始めた大学一年生、天城コウは――ただの一般人だった。 だが、再会した義妹・ひよりのひと言で、そんな日常は吹き飛ぶ。 「お兄ちゃんにしか頼めないの、私の“中の人”になって!」 ひよりはフォロワー20万人超えの人気Vtuber《ひよこまる♪》。 だが突然の喉の不調で、配信ができなくなったらしい。 その代役に選ばれたのが、イケボだけが取り柄のコウ――つまり俺!? 仕方なく始めた“妹の中の人”としての活動だったが、 「え、ひよこまるの声、なんか色っぽくない!?」 「中の人、彼氏か?」 視聴者の反応は想定外。まさかのバズり現象が発生!? しかも、ひよりはそのまま「兄妹ユニット結成♡」を言い出して―― 同居、配信、秘密の関係……って、これほぼ恋人同棲じゃん!? 「お兄ちゃんの声、独り占めしたいのに……他の女と絡まないでよっ!」 代役から始まる、妹と秘密の“中の人”Vライフ×甘々ハーレムラブコメ、ここに開幕!

最遅で最強のレベルアップ~経験値1000分の1の大器晩成型探索者は勤続10年目10度目のレベルアップで覚醒しました!~

ある中管理職
ファンタジー
 勤続10年目10度目のレベルアップ。  人よりも貰える経験値が極端に少なく、年に1回程度しかレベルアップしない32歳の主人公宮下要は10年掛かりようやくレベル10に到達した。  すると、ハズレスキル【大器晩成】が覚醒。  なんと1回のレベルアップのステータス上昇が通常の1000倍に。  チートスキル【ステータス上昇1000】を得た宮下はこれをきっかけに、今まで出会う事すら想像してこなかったモンスターを討伐。  探索者としての知名度や地位を一気に上げ、勤めていた店は討伐したレアモンスターの肉と素材の販売で大繁盛。  万年Fランクの【永遠の新米おじさん】と言われた宮下の成り上がり劇が今幕を開ける。

処理中です...