異世界で悪役令嬢として生きる事になったけど、前世の記憶を持ったまま、自分らしく過ごして良いらしい

千晶もーこ

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ジェイクSide3

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「ジェイク。オパール家へ行く日が決まったぞ。」
「分かった。」
「行く前に1つ聞いておきたいのだが、ライアン殿下の婚約者候補話から逃げる理由にされるだろうが良いのか?」
「こういう状況にならないと気づかなかったから、仕方が無いことだ。それに、このタイミングを利用しているのは俺だよ。」
「そうか。ウェルが気にしていてな。当日は、俺も一緒に行くが早々に離れるから、後はお前次第だからな。」
「あぁ、分かっている。」
「はぁ、今まで浮いた話も無かったからな。大丈夫か?」
「親父に心配されたくない。」

とは言ったものの、どう口説く?

俺は女性経験が無いわけではないが、恋人というものは作ったことがなかった。

  ◇

そして、約束の日。

「プルメリア嬢、久しぶりだな。」
「はい。お久しぶりです。」
「ジェイクは知っているな?今日はウェルと仕事の話があるから、訓練はジェイクとしてくれ。」
「分かりました。ジェイク様、よろしくお願いします。」
「…」

オパール嬢が、俺の名前を呼んだ。ただそれだけで、胸が高鳴る。
………なぜ今まで気づかなかったんだ。

「おい!ジェイク!」
「あぁ、よろしく頼む。」
「では、こちらへ。」

ぼーっとしてしまった。変に思われただろうな。気をつけねば…。

外に出ると、早速訓練を始める事になった。

綺麗なドレス姿なのだが、良いのだろうか。

その事には、誰も何も触れないまま始まる。

「いきます!」
「あぁ。」

ドレスを着ていると思えないほど、動きがスムーズだ。基本も出来ている。

蹴りや拳のやり取りをしている時は、それに集中した。親父からも手を抜くなと言われていたし、オパール家の事情もある程度は分かっているからだ。

これはオパール嬢の身を守る為のもの。手は抜けない。

それから、一段落した時に話しかけた。

「オパール嬢、少し良いか?」
「??何かおかしいところがありましたか?」
「いや、(オパール嬢が)綺麗だった。」
「ありがとうございます。最近は、動きも前よりスムーズにできるのですよ。」
「……そうか。頑張っているのだな。」
「ええ。楽しいですし、上手くなると嬉しいです。」
「そうか。」
「はい。それに師匠に褒められるのも、嬉しいですしね。」

………親父か。以前は憧れとか言っていたが、今でもそうかなのか。それとも…。
そうだとしても、俺は親父に似ていると言われるし、好みの範囲の筈だよな…。ゔーん…、考えても無駄か。

「はぁ…、すまん。……色々考えるのは柄じゃないんだ。単刀直入に言う。」
「???はい、何でしょう。」
「好きだ。俺をオパール嬢の婚約者候補にしてくれないか?」
「…………………………………えぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

オパール嬢の叫び声が、敷地中に響いた。








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