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58 魔力酔い
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「皆?」
「はい。」
「えーと、ロンド。こういう時は誰の所から行けばいいのかしら?」
「アイザック殿下と言いたい所ですが、一番体調が悪いのは旦那様でございます。」
「分かったわ。…ロンドも休んで。」
私は、先程のロンドの違和感は、このだるさから来るものなのだろうと推測した。
「そういうわけにはございません。」
「貴方は、メルよりも酷いように見えるわ。本当は立っているのがやっとなのではない?」
「ですが…。」
「とりあえず、魔力を見せてね。いえ、ちょっと待って…」
メルよりも辛そうだし、魔力操作をすると負担が掛かりそうね。
「ルーフ。魔力を感じてくれる?」
「おう!リーナも早く分かるようになると便利だぞ。」
「そうね、練習するわ。」
「集中してみたら出来るかもよ~。」
今まで黙っていたアルが口を開いた。
「そうなの?」
「魔力の流れが分かっているなら、できると思うよ。僕にだって分かるんだから!」
「アルと比べるのは正しいのかしら?でも、まぁ、やってみるわ。とりあえずルーフはロンドをお願い。私はアルと行ってくる。」
「はいよ!」
私とアルは、お父様の所へ向かった。
「そうだ!」
“パール”
“リーナ?”
“ザック様はどう?”
“だるそうね。それに、魔力量がまた増えたわ。”
“また?昨日の時点で増えていたけど…。”
“眠れなくて、自主練してたからね。”
“そうなのね。大丈夫そう?”
“休めば治ると思うわよ。”
“お父様達の様子を見たら、そちらに行くわ。”
“了解~。”
サリーナはパールとの会話を終えると、父と兄達のいるテントに入った。
「お父様、兄様。具合はどうですか?」
「俺は大丈夫。足に力が入らないくらい。」
リック兄様は上体を起こした。
「それは、大丈夫と言わないと思います。」
「僕は全身だるい。極力動きたくない。」
リオン兄様は、横になったまま答える。
「お父様は?」
「気持ち悪い…。」
「え?」
「吐く…」
「ちょっと待って。」
周りを探すが何もない。
もう!
サリーナは手をお椀型にして、桶のようなものを思い浮かべる。
「器!」
間一髪、ボウルのような氷の器をつくる事に成功した。
「すまん…」
「いえ。間に合ってよかったです。これは…とりあえず凍らせておきます。後で捨てましょう。」
凍らせておけば、臭いもしないはず…。
「大丈夫ですか?」
「この感覚は覚えがある。たぶん、魔力酔いだ。」
「魔力酔い?」
「許容量を超えた魔力が体内にあるんだろうな。魔力操作の練習で増えたか?」
「それは…」
「大丈夫だ。身体が慣れれば、すぐに良くなる。」
…二日酔いみたいなものかしら?
「3人とも魔力が増えているよ~。」
様子を見ていたアルが教えてくれる。
「アル、ありがとう。」
サリーナも魔力の気配を探ってみる。
「…駄目だわ。」
「どうしたんだ?」
「魔力の気配がよめるようになりたいと思って。」
「可視化できるから良いではないか。」
「それでは、魔力操作をしてもらわないとできないから、こういう時に何もできないでしょう?」
「そうか。それは、経験としか言いようがないな。」
「はい。…お父様、今日もここで一泊ですかね?」
「…すまんがそうなる。」
「では、食料も必要ですね。帰宅が遅れることも知らせないと…。」
「手紙魔法陣を持ってきているから、陛下へは私から連絡する。…鞄を取ってくれ。」
「はい。我が家へは…アル、お願いできる?」
「手紙を運べばいいんだよね?いいよ~。」
「ありがとう。…気をつけてね。危ない事があったら、すぐに逃げるのよ?」
「は~い。」
私はアルをお父様へ預け、今度はザック様のテントへ向かった。
「はい。」
「えーと、ロンド。こういう時は誰の所から行けばいいのかしら?」
「アイザック殿下と言いたい所ですが、一番体調が悪いのは旦那様でございます。」
「分かったわ。…ロンドも休んで。」
私は、先程のロンドの違和感は、このだるさから来るものなのだろうと推測した。
「そういうわけにはございません。」
「貴方は、メルよりも酷いように見えるわ。本当は立っているのがやっとなのではない?」
「ですが…。」
「とりあえず、魔力を見せてね。いえ、ちょっと待って…」
メルよりも辛そうだし、魔力操作をすると負担が掛かりそうね。
「ルーフ。魔力を感じてくれる?」
「おう!リーナも早く分かるようになると便利だぞ。」
「そうね、練習するわ。」
「集中してみたら出来るかもよ~。」
今まで黙っていたアルが口を開いた。
「そうなの?」
「魔力の流れが分かっているなら、できると思うよ。僕にだって分かるんだから!」
「アルと比べるのは正しいのかしら?でも、まぁ、やってみるわ。とりあえずルーフはロンドをお願い。私はアルと行ってくる。」
「はいよ!」
私とアルは、お父様の所へ向かった。
「そうだ!」
“パール”
“リーナ?”
“ザック様はどう?”
“だるそうね。それに、魔力量がまた増えたわ。”
“また?昨日の時点で増えていたけど…。”
“眠れなくて、自主練してたからね。”
“そうなのね。大丈夫そう?”
“休めば治ると思うわよ。”
“お父様達の様子を見たら、そちらに行くわ。”
“了解~。”
サリーナはパールとの会話を終えると、父と兄達のいるテントに入った。
「お父様、兄様。具合はどうですか?」
「俺は大丈夫。足に力が入らないくらい。」
リック兄様は上体を起こした。
「それは、大丈夫と言わないと思います。」
「僕は全身だるい。極力動きたくない。」
リオン兄様は、横になったまま答える。
「お父様は?」
「気持ち悪い…。」
「え?」
「吐く…」
「ちょっと待って。」
周りを探すが何もない。
もう!
サリーナは手をお椀型にして、桶のようなものを思い浮かべる。
「器!」
間一髪、ボウルのような氷の器をつくる事に成功した。
「すまん…」
「いえ。間に合ってよかったです。これは…とりあえず凍らせておきます。後で捨てましょう。」
凍らせておけば、臭いもしないはず…。
「大丈夫ですか?」
「この感覚は覚えがある。たぶん、魔力酔いだ。」
「魔力酔い?」
「許容量を超えた魔力が体内にあるんだろうな。魔力操作の練習で増えたか?」
「それは…」
「大丈夫だ。身体が慣れれば、すぐに良くなる。」
…二日酔いみたいなものかしら?
「3人とも魔力が増えているよ~。」
様子を見ていたアルが教えてくれる。
「アル、ありがとう。」
サリーナも魔力の気配を探ってみる。
「…駄目だわ。」
「どうしたんだ?」
「魔力の気配がよめるようになりたいと思って。」
「可視化できるから良いではないか。」
「それでは、魔力操作をしてもらわないとできないから、こういう時に何もできないでしょう?」
「そうか。それは、経験としか言いようがないな。」
「はい。…お父様、今日もここで一泊ですかね?」
「…すまんがそうなる。」
「では、食料も必要ですね。帰宅が遅れることも知らせないと…。」
「手紙魔法陣を持ってきているから、陛下へは私から連絡する。…鞄を取ってくれ。」
「はい。我が家へは…アル、お願いできる?」
「手紙を運べばいいんだよね?いいよ~。」
「ありがとう。…気をつけてね。危ない事があったら、すぐに逃げるのよ?」
「は~い。」
私はアルをお父様へ預け、今度はザック様のテントへ向かった。
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