ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ

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57 翌朝

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「サリーナ様、おはようございます。」
「おはよう。」

今朝も、私とメルは身支度を整えて、馬車の外へ出た。

あれ?
誰もいない?

ルーフとアルの他に姿が見えない。

「おはようございます。サリーナ様。」

馬車の影から、朝食の材料を持ったロンドが出てくる。

「おはよう、ロンド。皆は?」
「まだ起きてきておりませんね。」
「どうしたのかしら?見てこよ…のはロンドにお願いしたほうがいいわね。」

私が見に行こうとすると、ロンドとメルに首を振られたので、ロンドにお願いすることにする。

「私達は朝食の準備をしましょう。」
「畏まりました。」

その時に、ふとロンドの後ろ姿をみると、何やら違和感を感じた。

何だろう?

「それにしても、どうしたのかしらね。私、いつもより早く起きてしまった?」
「いえ、昨日より遅いくらいです。」
「そうよね。」

そうなのだ。
やはり、夜眠れなかった事もあって、起きる時間が少し遅くなったのだ。

皆、起きていると思っていたのに、本当にどうしちゃったのかしら。

不思議に思いながら、朝食の準備を進めていく。

ガシャン!

メルがお皿を落としてしまった。

「メル!大丈夫!?」
「怪我はない?」
「申し訳ございません。お皿が…。」
「それは気にしないで。お父様には私が話しておくわ。」
「申し訳ございません。」
「それにしても、珍しいわね。」
「その…実は今朝から、手に力が入りづらいのです。」
「え?」
「身体のだるさもありまして。」
「昨夜は?」
「昨夜は、いつもと変わりありませんでした。」

確かに元気そうだった。

サリーナは、昨夜の散歩後のメルの様子を思い浮かべる。

「魔力量が増えているぞ。」
「「え?」」

ルーフの言葉に私達は驚いた。

「リーナは、魔力の気配がまだ分からないか。」
「ええ。」
「可視化してみろ。」

ルーフに言われた通り、メルの魔力操作を可視化する。

「モヤが広がっている…。」
「だろ?」
「何で?」
「それは分からん!」
「えー!」
「分からないものは仕方ないだろう?」
「もしかして、昨日の魔力操作の練習が原因でしょうか?」
「普段との違いはそれだけ?」
「魔法は日常的に使いますし、他はキャンプ生活をしている事ですね。」
「キャンプで魔力量が増える事はないものね。」
「そうですね。」
「では、魔力操作で魔力量が増えて、体調不良を起こしていると言う事になるのね。それでは、お父様達は…」

メルと同じ状況と言うこと?

「サリーナ様。」
「ロンド。お父様達は?」
「それが、起き上がれないようです。」
「え!?」




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