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噛みつくように東谷の唇が重ねられていた
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「あっ……」
キーホルダーは手でキャッチすることができないまま、絨毯の敷かれた床にポタリと落ちた。
俺は慌てて膝をついてしゃがみ、もう遅いと分かっていながらも、手の平でキーホルダーを必死に覆い隠した。
(机の奥で今日偶然見つけて……。いやいや、持ち歩いていた理由には……。でも、な、何か言わないと……)
頭の中で、東谷にもらったキーホルダーを持っていた言い訳を必死に考える。
だが、何も思い浮かばなかった俺は、とりあえず俯いていた顔を上げた。
「東谷、俺……」
顔を上げた瞬間、重いものが床に落ちた音が急に響くと、何かに視界が遮られた。
その音は、東谷の持っていたビニール袋から、お茶のペットボトルが床に転がり落ちた音だった。
そして、視界を遮ったのは東谷の顔だと気付いた時には、まるで噛みつくように東谷の唇が重ねられていた。
(なんで……)
俺の頭の中は、キーホルダーを持ち歩いていた言い訳を考えていたはずが、いつのまにか、東谷にキスをされている理由を考えている。
そんなことを考えていたのは一秒、いやもっと短かったかもしれないが、頭の中は不思議と冷静だった。
それはずっと何度も、もう一度こうされたいと考えていたからかもしれない。
少し離されたと思うと、すぐに角度を変えてまた重ねられる唇。
なんて幸せなんだろう。
唇が重なっただけなのに、それだけで心が満たされ、胸がいっぱいになり、涙がこみ上げそうになる。
キーホルダーは手でキャッチすることができないまま、絨毯の敷かれた床にポタリと落ちた。
俺は慌てて膝をついてしゃがみ、もう遅いと分かっていながらも、手の平でキーホルダーを必死に覆い隠した。
(机の奥で今日偶然見つけて……。いやいや、持ち歩いていた理由には……。でも、な、何か言わないと……)
頭の中で、東谷にもらったキーホルダーを持っていた言い訳を必死に考える。
だが、何も思い浮かばなかった俺は、とりあえず俯いていた顔を上げた。
「東谷、俺……」
顔を上げた瞬間、重いものが床に落ちた音が急に響くと、何かに視界が遮られた。
その音は、東谷の持っていたビニール袋から、お茶のペットボトルが床に転がり落ちた音だった。
そして、視界を遮ったのは東谷の顔だと気付いた時には、まるで噛みつくように東谷の唇が重ねられていた。
(なんで……)
俺の頭の中は、キーホルダーを持ち歩いていた言い訳を考えていたはずが、いつのまにか、東谷にキスをされている理由を考えている。
そんなことを考えていたのは一秒、いやもっと短かったかもしれないが、頭の中は不思議と冷静だった。
それはずっと何度も、もう一度こうされたいと考えていたからかもしれない。
少し離されたと思うと、すぐに角度を変えてまた重ねられる唇。
なんて幸せなんだろう。
唇が重なっただけなのに、それだけで心が満たされ、胸がいっぱいになり、涙がこみ上げそうになる。
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