24 / 201
第一部 ラクルス村編 第二章 禁忌の少女
8.森の魔女ブシカ
しおりを挟む
深い眠りだった。
転生してから……いや、桜勇太として産まれてから18年以上、こんなに深く眠ったことはない。そのくらい昏々と眠っていた。
目を覚ましたとき、僕の額には濡れた布が置かれていた。
「う、うぅぅ」
僕が起き上がろうとすると、隣にいたリラが押しとどめた。
「ダメよ、まだ動いちゃ。すごい熱だったんだから」
「……熱」
だから、濡れた布で頭を冷やしてくれていたのか。
それにしても、一体なにがどうなって……
僕は周囲を見回す。
どうやら、どこかの家――あるいは小屋の中らしい。
僕は獣の皮で作られた布団に寝かされ、リラが看病してくれていたみたいだ。
徐々に記憶が戻ってくる。
獣人達に追われ、僕はリラと死んだふりをするために崖から飛び降りた。
死体のフェイクを作って、それから……
……そうだ。
あのお婆さん。
魔女。
「一体、ここ、どこ? 魔女は? 獣人達は? あれからどのくらい時間が経ったの?」
混乱して言う僕に、リラはゆっくり語った。
「落ち着いて、パド。まず時間だけど、あなたは3日間以上寝ていたそうよ。今はあの日から3日目のお昼」
――3日も……
その事実に驚愕すると共に情けなくなる。
リラを護るって言ったのに。
結局、僕はリラに護られたのだ。
あれ?
リラの腕を骨折させてしまったと思ったけど、今のリラは普通に手を動かしている。
僕の気のせいだったかな? それなら良かったけど。
「で、ここはブシカさんの家」
「ブシカさん? 誰、それ?」
「私たちを助けてくれたお婆さんよ」
気絶する寸前に見たお婆さんか。
魔女かと思ったんだけど……
「でも嬉しい」
「嬉しいって、何が?」
「パドがそういうしゃべり方してくれるのが」
しゃべり方?
あ、そういえば敬語じゃなくなっていた。
リラも年上なのに。
「えっと、すみません」
「だから、敬語はやめてよ」
「はい……いや、うん」
敬語は僕の体に染みついてしまっている。
前世では話す相手がお医者さんと看護婦さんしかいなかったから、タメ口なんてありえなかった。
転生してからは、『自分は異邦人だ』という思いがどこかにあり、どうしても他の人達から一歩離れた感情があったのだ。
だが、リラがそれを望まないというなら、できるだけやめるか。
と。
扉が開き、件のお婆ちゃん――ブシカさんが部屋に入ってきた。
「目が覚めたかい?」
「はい。お世話になりました」
僕はそう言って体を起こして頭を下げる。
「じゃあ、これを飲みな」
ブシカさんが僕に突きつけたのは、お椀に入った緑色の液体。
なんか、すごい臭い。
明らかに飲みたいとは思えない。
「あの、これ……?」
「パドだっけ? あんた一気に魔力を使いすぎだ。熱と気絶はその報いだよ」
「魔力の使いすぎ、ですか」
ブシカさんは、その通りと頷く。
「あんたの持っている魔力はそりゃあすさまじい。
たとえるならば、膨大な水を溜めた湖だ。だが、湖から一気に水を流せば川を氾濫させ、周囲の木々を薙ぎ倒し、山を削る。
同じように膨大な魔力を一気に外に出せば体が持たなくても当然だ。
おっと、いけない。平民の子どもに説明するのに、巨大水流の例え話をしてもわからんか。どうにも昔の癖が抜けん。
しかし、他にどう説明したもんかね」
確かに、ジラやキドに今の話をしてもピンとこないだろう。
リラも隣で聞いていてよく分かっていないらしい。
この辺りでは雨期でも、川が氾濫することは何十年もなかったらしいし。
だけど、僕はなんとなく分かる。
前世の図鑑で川が氾濫した時の絵を思い出したのだ。
「その薬は特別製だ。魔力の状態を整える。あと、解熱作用のある薬も混ぜたし、滋養強壮に効く薬も入れてある。ついでに抗菌薬も入れておいた。
ついでに3日間飲まず食わずだったから、栄養素と水分も取れるよ」
――それは、色々入れすぎじゃないですかね?
僕はもう一度お椀の中身を見る。
臭い。
それに、なんかドロドロしている。しかも、エメラルドグリーンみたいな綺麗な色じゃなくて、苔のようなどす黒い緑色。
「なんだい、不満かい? 薬師ブシカの特性品だよ。本来なら金貨1枚もらうとこだ」
金貨――村の1年の現金収入を合わせてもそんなにはいかない。
え、ええい。飲んでやるさ。
少なくとも毒じゃないだろう。それなら気絶している間に殺されていたはずだ。
僕はお椀に口を付け、恐る恐る飲み下す。
――ぐがぁ
苦いよ!!
メチャクチャ、苦いよ!!!
これを全部飲むとか、地獄だよっ!!
前世の世界のお薬がどれだけ飲みやすく改良されていたのかって思うくらい、メチャクチャ飲みにくいよ。
が。
心配そうに見つめるリラと、睨み付けるブシカさんを見ると、とても飲まないわけにはいかなさそうだ。
クソ。
こういうのなんて言うんだっけ。
前世の言葉で――
――そうだ、『良薬は口に苦し』だ。
もっとも良薬以上に毒の方が口に苦いと思うけど。
ともあれ、泣きそうになりながら僕は薬を飲み干したのだった。
---------------
薬が効いたのか、それとも自然回復したのかわからないが、少し経つと、僕は普通に起き上がれるようになった。
ブシカさんはそれを確認すると、僕らを隣の部屋に連れて行き、椅子に座らせた。
「ちょっと待ってな」
彼女はそう言うと小屋から出て行く。
僕はリラに気になっていたことを尋ねることにした。
「リラはいつ起きたの?」
「実は私も目を覚ましたのはついさっきよ。だから、状況はよく分かっていない部分も多くて。ブシカさんが私たちをここまで運んでくれたのは間違いなと思うんだけど」
そっか。
「体は大丈夫?」
「ええ、特に痛いところもないわ」
「よかった」
どうやら骨折させたと思ったのは、僕の勘違いだったらしい。
そう思ってホッと息をついたのだが。
「その娘の骨折は私の魔法で治したよ」
ブシカさんが何やら壺を抱えて部屋に入ってきた。
「え? そうなの!?」
驚くリラに、ブシカさんは頷く。
「ああ、あんたの右腕はポッキリ折れていたからね。他のも擦り傷や切り傷もあった」
先ほど魔力の話をしていたのでそうじゃないかと思ったけど、やっぱりブシカさんは魔法使いなのだ。
ルシフの言っていた魔女というのは彼女のことなのだろうか?
「じゃあ、なんで僕には薬なんですか?」
未だに口の中が苦いんですけど、とこれは心の中で伝える。
「魔力の使いすぎで倒れた者にさらに魔法をかけるなどありえん。とどめを刺すようなもんだ」
なるほど、納得。
そんなことを考えていると、ブシカさんは机の上にお椀を3つ並べ、そこに壺から麦粥を入れた。
「色々聞きたいことはあるし、そっちにもあるだろうけど、まずは腹ごしらえをしようじゃないか」
ブシカさんの麦粥は、ラクルス村のそれよりも美味しかった。
香草やお肉がたくさん入っていたからだろう。
---------------
「さて、それじゃあ話してもらおうか、あんた達が何者なのかをね」
食事が終わると、ブシカさんによる僕らへの取り調べが始まった。
「何者って言われても……ねえ?」
「ただの子どもだよ」
リラと僕はなんとかごまかそうとする。
が。
「ただの子どもが天から降ってきてたまるかい。いや、実際には崖の上から落ちてきたのかもしれんが。
なにより、パド、あんたの使った結界魔法はとんでもない威力だ。
私にも再現できない。最大の魔力を使っても、あの高さから落ちたら骨折くらいはするだろう。
そして、ニセの死体を作り出した魔法。
魔法そのものも見たこともないが、そもそもニセの死体を作らなければならない状況に置かれた子どもが、普通なわけがないだろう」
う゛。
「それに、リラ。怪我を調べる内に、あんたの腹も見た」
あ。
リラの鱗か。
「最初は獣人かと思ったが、それも違うね。鱗がでる因子をもった獣人だというなら、あんたの年齢のころには全身に達しているはず。どうにも中途半端だ」
うう。
「私は助けられる子どもを放っておくほど冷血漢ではないつもりだけれども、助けられたのに事情説明を拒否するガキを無条件で受け入れるほど博愛主義でもないんだよ。
なにより、ニセモノの死体を作るって事は、何かのトラブルに巻き込まれたんだろう?
ちゃんと説明しもらえないなら今すぐ出て行ってもらうしかないね」
ごもっともすぎる。
「わかりました、説明します」
僕は頷いた。
「言っておくけど、嘘は通じないよ。心を読むとまではいかないが、嘘を見破る魔法なら使えるからね」
そりゃすごいな。
感心しつつ、どうせごまかせないならと、僕らは覚悟を決めてこれまでの経緯を話しはじめた。
転生してから……いや、桜勇太として産まれてから18年以上、こんなに深く眠ったことはない。そのくらい昏々と眠っていた。
目を覚ましたとき、僕の額には濡れた布が置かれていた。
「う、うぅぅ」
僕が起き上がろうとすると、隣にいたリラが押しとどめた。
「ダメよ、まだ動いちゃ。すごい熱だったんだから」
「……熱」
だから、濡れた布で頭を冷やしてくれていたのか。
それにしても、一体なにがどうなって……
僕は周囲を見回す。
どうやら、どこかの家――あるいは小屋の中らしい。
僕は獣の皮で作られた布団に寝かされ、リラが看病してくれていたみたいだ。
徐々に記憶が戻ってくる。
獣人達に追われ、僕はリラと死んだふりをするために崖から飛び降りた。
死体のフェイクを作って、それから……
……そうだ。
あのお婆さん。
魔女。
「一体、ここ、どこ? 魔女は? 獣人達は? あれからどのくらい時間が経ったの?」
混乱して言う僕に、リラはゆっくり語った。
「落ち着いて、パド。まず時間だけど、あなたは3日間以上寝ていたそうよ。今はあの日から3日目のお昼」
――3日も……
その事実に驚愕すると共に情けなくなる。
リラを護るって言ったのに。
結局、僕はリラに護られたのだ。
あれ?
リラの腕を骨折させてしまったと思ったけど、今のリラは普通に手を動かしている。
僕の気のせいだったかな? それなら良かったけど。
「で、ここはブシカさんの家」
「ブシカさん? 誰、それ?」
「私たちを助けてくれたお婆さんよ」
気絶する寸前に見たお婆さんか。
魔女かと思ったんだけど……
「でも嬉しい」
「嬉しいって、何が?」
「パドがそういうしゃべり方してくれるのが」
しゃべり方?
あ、そういえば敬語じゃなくなっていた。
リラも年上なのに。
「えっと、すみません」
「だから、敬語はやめてよ」
「はい……いや、うん」
敬語は僕の体に染みついてしまっている。
前世では話す相手がお医者さんと看護婦さんしかいなかったから、タメ口なんてありえなかった。
転生してからは、『自分は異邦人だ』という思いがどこかにあり、どうしても他の人達から一歩離れた感情があったのだ。
だが、リラがそれを望まないというなら、できるだけやめるか。
と。
扉が開き、件のお婆ちゃん――ブシカさんが部屋に入ってきた。
「目が覚めたかい?」
「はい。お世話になりました」
僕はそう言って体を起こして頭を下げる。
「じゃあ、これを飲みな」
ブシカさんが僕に突きつけたのは、お椀に入った緑色の液体。
なんか、すごい臭い。
明らかに飲みたいとは思えない。
「あの、これ……?」
「パドだっけ? あんた一気に魔力を使いすぎだ。熱と気絶はその報いだよ」
「魔力の使いすぎ、ですか」
ブシカさんは、その通りと頷く。
「あんたの持っている魔力はそりゃあすさまじい。
たとえるならば、膨大な水を溜めた湖だ。だが、湖から一気に水を流せば川を氾濫させ、周囲の木々を薙ぎ倒し、山を削る。
同じように膨大な魔力を一気に外に出せば体が持たなくても当然だ。
おっと、いけない。平民の子どもに説明するのに、巨大水流の例え話をしてもわからんか。どうにも昔の癖が抜けん。
しかし、他にどう説明したもんかね」
確かに、ジラやキドに今の話をしてもピンとこないだろう。
リラも隣で聞いていてよく分かっていないらしい。
この辺りでは雨期でも、川が氾濫することは何十年もなかったらしいし。
だけど、僕はなんとなく分かる。
前世の図鑑で川が氾濫した時の絵を思い出したのだ。
「その薬は特別製だ。魔力の状態を整える。あと、解熱作用のある薬も混ぜたし、滋養強壮に効く薬も入れてある。ついでに抗菌薬も入れておいた。
ついでに3日間飲まず食わずだったから、栄養素と水分も取れるよ」
――それは、色々入れすぎじゃないですかね?
僕はもう一度お椀の中身を見る。
臭い。
それに、なんかドロドロしている。しかも、エメラルドグリーンみたいな綺麗な色じゃなくて、苔のようなどす黒い緑色。
「なんだい、不満かい? 薬師ブシカの特性品だよ。本来なら金貨1枚もらうとこだ」
金貨――村の1年の現金収入を合わせてもそんなにはいかない。
え、ええい。飲んでやるさ。
少なくとも毒じゃないだろう。それなら気絶している間に殺されていたはずだ。
僕はお椀に口を付け、恐る恐る飲み下す。
――ぐがぁ
苦いよ!!
メチャクチャ、苦いよ!!!
これを全部飲むとか、地獄だよっ!!
前世の世界のお薬がどれだけ飲みやすく改良されていたのかって思うくらい、メチャクチャ飲みにくいよ。
が。
心配そうに見つめるリラと、睨み付けるブシカさんを見ると、とても飲まないわけにはいかなさそうだ。
クソ。
こういうのなんて言うんだっけ。
前世の言葉で――
――そうだ、『良薬は口に苦し』だ。
もっとも良薬以上に毒の方が口に苦いと思うけど。
ともあれ、泣きそうになりながら僕は薬を飲み干したのだった。
---------------
薬が効いたのか、それとも自然回復したのかわからないが、少し経つと、僕は普通に起き上がれるようになった。
ブシカさんはそれを確認すると、僕らを隣の部屋に連れて行き、椅子に座らせた。
「ちょっと待ってな」
彼女はそう言うと小屋から出て行く。
僕はリラに気になっていたことを尋ねることにした。
「リラはいつ起きたの?」
「実は私も目を覚ましたのはついさっきよ。だから、状況はよく分かっていない部分も多くて。ブシカさんが私たちをここまで運んでくれたのは間違いなと思うんだけど」
そっか。
「体は大丈夫?」
「ええ、特に痛いところもないわ」
「よかった」
どうやら骨折させたと思ったのは、僕の勘違いだったらしい。
そう思ってホッと息をついたのだが。
「その娘の骨折は私の魔法で治したよ」
ブシカさんが何やら壺を抱えて部屋に入ってきた。
「え? そうなの!?」
驚くリラに、ブシカさんは頷く。
「ああ、あんたの右腕はポッキリ折れていたからね。他のも擦り傷や切り傷もあった」
先ほど魔力の話をしていたのでそうじゃないかと思ったけど、やっぱりブシカさんは魔法使いなのだ。
ルシフの言っていた魔女というのは彼女のことなのだろうか?
「じゃあ、なんで僕には薬なんですか?」
未だに口の中が苦いんですけど、とこれは心の中で伝える。
「魔力の使いすぎで倒れた者にさらに魔法をかけるなどありえん。とどめを刺すようなもんだ」
なるほど、納得。
そんなことを考えていると、ブシカさんは机の上にお椀を3つ並べ、そこに壺から麦粥を入れた。
「色々聞きたいことはあるし、そっちにもあるだろうけど、まずは腹ごしらえをしようじゃないか」
ブシカさんの麦粥は、ラクルス村のそれよりも美味しかった。
香草やお肉がたくさん入っていたからだろう。
---------------
「さて、それじゃあ話してもらおうか、あんた達が何者なのかをね」
食事が終わると、ブシカさんによる僕らへの取り調べが始まった。
「何者って言われても……ねえ?」
「ただの子どもだよ」
リラと僕はなんとかごまかそうとする。
が。
「ただの子どもが天から降ってきてたまるかい。いや、実際には崖の上から落ちてきたのかもしれんが。
なにより、パド、あんたの使った結界魔法はとんでもない威力だ。
私にも再現できない。最大の魔力を使っても、あの高さから落ちたら骨折くらいはするだろう。
そして、ニセの死体を作り出した魔法。
魔法そのものも見たこともないが、そもそもニセの死体を作らなければならない状況に置かれた子どもが、普通なわけがないだろう」
う゛。
「それに、リラ。怪我を調べる内に、あんたの腹も見た」
あ。
リラの鱗か。
「最初は獣人かと思ったが、それも違うね。鱗がでる因子をもった獣人だというなら、あんたの年齢のころには全身に達しているはず。どうにも中途半端だ」
うう。
「私は助けられる子どもを放っておくほど冷血漢ではないつもりだけれども、助けられたのに事情説明を拒否するガキを無条件で受け入れるほど博愛主義でもないんだよ。
なにより、ニセモノの死体を作るって事は、何かのトラブルに巻き込まれたんだろう?
ちゃんと説明しもらえないなら今すぐ出て行ってもらうしかないね」
ごもっともすぎる。
「わかりました、説明します」
僕は頷いた。
「言っておくけど、嘘は通じないよ。心を読むとまではいかないが、嘘を見破る魔法なら使えるからね」
そりゃすごいな。
感心しつつ、どうせごまかせないならと、僕らは覚悟を決めてこれまでの経緯を話しはじめた。
11
あなたにおすすめの小説
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
「強くてニューゲーム」で異世界無限レベリング ~美少女勇者(3,077歳)、王子様に溺愛されながらレベリングし続けて魔王討伐を目指します!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
作家志望くずれの孫請けゲームプログラマ喪女26歳。デスマーチ明けの昼下がり、道路に飛び出した子供をかばってトラックに轢かれ、異世界転生することになった。
課せられた使命は魔王討伐!? 女神様から与えられたチートは、赤ちゃんから何度でもやり直せる「強くてニューゲーム!?」
強敵・災害・謀略・謀殺なんのその! 勝つまでレベリングすれば必ず勝つ!
やり直し系女勇者の長い永い戦いが、今始まる!!
本作の数千年後のお話、『アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~』を連載中です!!
何卒御覧下さいませ!!
うっかり女神さまからもらった『レベル9999』は使い切れないので、『譲渡』スキルで仲間を強化して最強パーティーを作ることにしました
akairo
ファンタジー
「ごめんなさい!貴方が死んだのは私のクシャミのせいなんです!」
帰宅途中に工事現場の足台が直撃して死んだ、早良 悠月(さわら ゆずき)が目覚めた目の前には女神さまが土下座待機をして待っていた。
謝る女神さまの手によって『ユズキ』として転生することになったが、その直後またもや女神さまの手違いによって、『レベル9999』と職業『譲渡士』という謎の職業を付与されてしまう。
しかし、女神さまの世界の最大レベルは99。
勇者や魔王よりも強いレベルのまま転生することになったユズキの、使い切ることもできないレベルの使い道は仲間に譲渡することだった──!?
転生先で出会ったエルフと魔族の少女。スローライフを掲げるユズキだったが、二人と共に世界を回ることで国を巻き込む争いへと巻き込まれていく。
※9月16日
タイトル変更致しました。
前タイトルは『レベル9999は転生した世界で使い切れないので、仲間にあげることにしました』になります。
仲間を強くして無双していく話です。
『小説家になろう』様でも公開しています。
スローライフ 転生したら竜騎士に?
梨香
ファンタジー
『田舎でスローライフをしたい』バカップルの死神に前世の記憶を消去ミスされて赤ちゃんとして転生したユーリは竜を見て異世界だと知る。農家の娘としての生活に不満は無かったが、両親には秘密がありそうだ。魔法が存在する世界だが、普通の農民は狼と話したりしないし、農家の女将さんは植物に働きかけない。ユーリは両親から魔力を受け継いでいた。竜のイリスと絆を結んだユーリは竜騎士を目指す。竜騎士修行や前世の知識を生かして物を売り出したり、忙しいユーリは恋には奥手。スローライフとはかけ離れた人生をおくります。
~唯一王の成り上がり~ 外れスキル「精霊王」の俺、パーティーを首になった瞬間スキルが開花、Sランク冒険者へと成り上がり、英雄となる
静内燕
ファンタジー
【カクヨムコン最終選考進出】
【複数サイトでランキング入り】
追放された主人公フライがその能力を覚醒させ、成り上がりっていく物語
主人公フライ。
仲間たちがスキルを開花させ、パーティーがSランクまで昇華していく中、彼が与えられたスキルは「精霊王」という伝説上の生き物にしか対象にできない使用用途が限られた外れスキルだった。
フライはダンジョンの案内役や、料理、周囲の加護、荷物持ちなど、あらゆる雑用を喜んでこなしていた。
外れスキルの自分でも、仲間達の役に立てるからと。
しかしその奮闘ぶりは、恵まれたスキルを持つ仲間たちからは認められず、毎日のように不当な扱いを受ける日々。
そしてとうとうダンジョンの中でパーティーからの追放を宣告されてしまう。
「お前みたいなゴミの変わりはいくらでもいる」
最後のクエストのダンジョンの主は、今までと比較にならないほど強く、歯が立たない敵だった。
仲間たちは我先に逃亡、残ったのはフライ一人だけ。
そこでダンジョンの主は告げる、あなたのスキルを待っていた。と──。
そして不遇だったスキルがようやく開花し、最強の冒険者へとのし上がっていく。
一方、裏方で支えていたフライがいなくなったパーティーたちが没落していく物語。
イラスト 卯月凪沙様より
神々の間では異世界転移がブームらしいです。
はぐれメタボ
ファンタジー
第1部《漆黒の少女》
楠木 優香は神様によって異世界に送られる事になった。
理由は『最近流行ってるから』
数々のチートを手にした優香は、ユウと名を変えて、薬師兼冒険者として異世界で生きる事を決める。
優しくて単純な少女の異世界冒険譚。
第2部 《精霊の紋章》
ユウの冒険の裏で、田舎の少年エリオは多くの仲間と共に、世界の命運を掛けた戦いに身を投じて行く事になる。
それは、英雄に憧れた少年の英雄譚。
第3部 《交錯する戦場》
各国が手を結び結成された人類連合と邪神を奉じる魔王に率いられた魔族軍による戦争が始まった。
人間と魔族、様々な意思と策謀が交錯する群像劇。
第4部 《新たなる神話》
戦争が終結し、邪神の討伐を残すのみとなった。
連合からの依頼を受けたユウは、援軍を率いて勇者の後を追い邪神の神殿を目指す。
それは、この世界で最も新しい神話。
老衰で死んだ僕は異世界に転生して仲間を探す旅に出ます。最初の武器は木の棒ですか!? 絶対にあきらめない心で剣と魔法を使いこなします!
菊池 快晴
ファンタジー
10代という若さで老衰により病気で死んでしまった主人公アイレは
「まだ、死にたくない」という願いの通り異世界転生に成功する。
同じ病気で亡くなった親友のヴェルネルとレムリもこの世界いるはずだと
アイレは二人を探す旅に出るが、すぐに魔物に襲われてしまう
最初の武器は木の棒!?
そして謎の人物によって明かされるヴェネルとレムリの転生の真実。
何度も心が折れそうになりながらも、アイレは剣と魔法を使いこなしながら
困難に立ち向かっていく。
チート、ハーレムなしの王道ファンタジー物語!
異世界転生は2話目です! キャラクタ―の魅力を味わってもらえると嬉しいです。
話の終わりのヒキを重要視しているので、そこを注目して下さい!
****** 完結まで必ず続けます *****
****** 毎日更新もします *****
他サイトへ重複投稿しています!
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる