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親友で相棒
俺昼寝したーい♪
しおりを挟む蓮田がいなくなった後、楓は俺の方を振り向いてすぐに近寄って来る。
ここに入って来た時は鬼のような形相してたけど、今はとても穏やかに見える。
「無事で良かった♪」
「あんなのに負けるかよ。てか殴らなかったし」
「一体何をしてたんだ?」
「んー、何かごちゃごちゃ言ってた。結論を言うと俺と手を組みたいらしい」
「……何で?」
「知らね~。三年に友達がいないんだって」
「だからって貴哉に?そうか蓮田の奴……」
「そうだよな~。誘うなら楓みてぇに強い奴だろってな」
「貴哉も強いだろ。それに俺は誰に誘われても貴哉としか組まないよ」
「俺も俺も~♪蓮田にもそう言って断った♪」
「本当に?嬉しいな♪」
楓も俺と同じ事を考えてる事が嬉しくて自然と笑顔になり報告をすると、楓も嬉しそうに笑った。
やっぱり楓は良いな~♪いつも落ち着いていて何でも楽々片付けちゃうし、いつでもこんな風に優しく笑ってくれるから周りからも好かれるんだろうな~。
俺はそんな楓の親友なのを誇らしく思っていた。
楓は俺のって訳じゃないけど、多分一番一緒にいて仲良いだろ。
誰かと連むのとかあんま好きじゃねぇけど、楓とならいつまでもいられるなって思う。
「楓~、俺昼寝したーい♪」
「そうだな、今日は天気も良いしな」
俺が座りながら甘えるように言うと楓も俺の横に座ってニッコリ笑った。
もう授業始まってるしサボるしかねぇだろ。
そして横になり遠慮なく楓の膝を借りて目を閉じる。
「でも知らないよー?また呼び出されるんじゃないか?」
「そん時は楓も一緒だろ?それならいいや~。次の授業始まるまでに起こして~」
「まったく貴哉は……♪」
楓がいりゃ説教も短くなるだろ。
当てにしてるのが分かってるのか楓は呆れてるのかクスクス笑っていた。
薄っすら目を開けて俺に膝枕をしている楓を盗み見ると、下のアングルからでもその綺麗な顔は健在だ。
こんなお人形さんみてぇな顔してあの蓮田よりも強ぇとか、誰も信じられねぇよな。
この綺麗な顔に傷でも付いたらクラスの女子がうるさそうだ。
俺が見てるのに気付いた楓が優しい笑顔のまま覗き込んで来る。
「どうした?今更俺の膝は寝心地悪いとか言うのか?」
「んーん。楓って良いよな~って思ってた」
「貴哉にそう言ってもらえると嬉しいな」
「だろー?ずっとお前といれたらいいのにな~♪」
「いられるよ。少なくとも俺から離れる事はないし」
楓がいなかったらこんなに楽は出来ないからな。もう一度目を閉じてそんな事を言うと嬉しそうに笑って俺の頭を撫でてくれた。
あー、気持ち良くてすぐ寝れそう。
楓には悪ぃけど彼女とか作らないで欲しいな~。
何はともあれ親友で相棒の野崎楓は、俺にとってなくてはならない存在だ。
こうして安心して授業サボって寝れるからな~。
✳︎親友で相棒 終✳︎
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