622 / 765
連載
パイルバンカーお披露目
しおりを挟む
翌日。親方を始めとした工房にいるプレイヤーの皆さん全員にパイルバンカーをお披露目する時が来た。なお、的として粘土で作った上半身のマネキンに出来上がりに満足いかなかったミスリルの鎧を六つ用意して頂けた。もちろんお披露目が終わった後にこれらはもう一回鋳溶かして再利用されることになっている。
さらにこの部屋も、外に音を漏らさないようにする為の補強をして頂いている。パイルバンカーが轟音を上げるからね。今まででもすでに防音効果がある素材をこの工房は壁などに使っていたのだが、それ以上のガッチガチに固めて頂いた。
「準備はできてるぞ」「ありがとうございます、親方。さて、ここ数日少々──処ではなかったかもしれませんが、とにかくお騒がせしておりました。まず、これが試作品ではありますが一定の形になったパイルバンカーです」
メンテを終えた試作四号機改を親方とお弟子さん達の前にお披露目する。その外見におお、とかへえー、みたいな声がいくつも上がる。
「細かい説明はあとにして、まずは武器としてどういう感じなのかを直接見て頂ければと思います。用意して頂いた的ですが、これらの内容は皆さまの方が詳しいと思いますので……説明は不要ですよね?」
自分の言葉に反論は出ず。まあ、そりゃそうだ。ハッキリ言って的にするのはもったいない物ばかりだ。だが防具を作ったお弟子さん達はどうにも気に入らない部分があると言う事で商品にはしないと決めたそうだ。気に入らない所がある防具を売ると、肝心な時に着用者を防具が護ってくれないと言う事があるからだと。
事実、それは今までの鍛冶屋としての体験から来るものだったのだろう。その理由を教えてくれた時のお弟子さんの表情には、苦い物が多分に含まれていた。だからこそ同じ轍を踏まない為にそう言う考えを持ち、妥協は絶対にしないと決めていると言う事がひしひしと伝わってきた瞬間だった。なので、的として使うと言う事を決めた時に派手にやっちゃってくれとすら言われた。
「では、行きます!」
自分の言葉に、この場が静かになる。自分は一番左端の的に狙いを定めて軽くステップを踏んでから突進。ナックルガードを通じてパイルバンカーのトリガーを引いた。そして轟音が周囲に響き渡る──手ごたえはあった。杭が弾かれたりせずに突き刺さったと思える感覚が返ってくる。すぐさま自分はバックステップ、直後に二回目の轟音が響き渡った。
(ミスリルの鎧が、木っ端みじんか……)
自分が後ろに下がりながら見た物は、内部からはじけ飛びパラバラの破片となって飛んでいく元ミスリルの鎧だった。もちろんそれに混じって粘土の破片も周囲に散らばっていく。パイルバンカーの威力を見せつけるには十分すぎる光景だろう。シリンダーが回転し、第二射目の準備が整う。すぐさま自分は次の的に狙いを定めてパイルバンカーを起動させる。
という光景を合計で三回繰り返し、的として用意された六つの粘土にミスリル鎧を着せたマネキンの半分を吹き飛ばした。シリンダーを動かし、火薬を入れていたカードリッチを排出。新しい杭とカードリッチをアイテムボックスから取り出して再びセットする。それらが終わってから、後ろにいる親方やお弟子さん達の姿を見る。
「とりあえず半分の試射が終わりましたが、いかがでしょうか?」
声をかけたんだが、なんか呆然としていらっしゃる? あまりにもパイルバンカーの轟音に耳をやられて聞こえないのかな? 自分は慣れてしまったので大した問題ではないのだが……大丈夫かな? と首を傾げているとストラストカーネリオンさんからの声が聞こえてきた。
「最高だ! なあ、俺にも撃たせてもらえないか!?」「うーん、この爆発はロマンよねー。火力という意味でも満足が行く内容で火薬の研究者としては満足がいく結果が出たわー」
ストラスがやってみたそうにしてるので、左手に装着してもらい安全装置の外し方や軌道の方法を教えてから残りの的の破壊はストラスにやってもらう事にした。ストラスもパイルバンカーを構え、ミスリルの世酔いのど真ん中を打ち抜くような感じでナックルガードを通じてパイルバンカーを起動させた。
第三者視点から見ると、打ち出された杭がミスリルの鎧を貫いていく瞬間を見ることが出来た。打ち出された杭は一瞬でミスリルの鎧をぶち抜き深々と突き立つ。そこから杭内部の爆薬が反応し、ミスリルの鎧と粘土のマネキン両方を吹き飛ばす。圧倒的破壊力、そして圧倒的な無慈悲さ。まさにこれこそがパイルバンカー。
(相手の鎧を容易く穿ち、内部から無慈悲に吹き飛ばす。うーん、痺れる)
今まで変な武器をあれこれ作り、クラネス師匠から教えてもらったドワーフの技術の一部も使い、ここに一つの武器が完成した。この火力ならば、並のモンスターを一撃必殺する事は容易いだろう。自分も昨日白の塔のモンスターに試したが、その圧倒的な火力を改めて実感する。ロマン要素こそあれど、一定の実用性も持たせる事に成功したと多分言っていいはずだ。
なんて事を考えていたら、ストラスが残りの的三つをすべて破壊し終わっていた。そのストラスが浮かべる表情はまさに恍惚の二文字がぴったりくるだろう。もう目がきらっきらと輝いており、口元は少々だらしなく開いている。そして自分の所にやってきた。
「アースさん、これだよこれ! この手ごたえは最高だ! ぶち抜いた瞬間と、その後の内部爆発で感じられるこの手ごたえ! もう気持ちよすぎだ!」
と、撃ち終わったパイルバンカーを撫でながらストラスが力説する。気持ちはまあわかる、ずんと腹にまで響く爆発の感じとかがすごくいいんだよね。なので自分は何度も頷いてストラスに同意する。
「これ、私でも使えるかしら?」
そこにカーネリアンさんもやってくる。なので一回装着してもらって運用できるかを確かめてもらった。
「うーん、ちょっと重いけど。でもなんとかやれそうって感じはするわ。ストラス、もう少し軽量化できない? 強度は保ったままで」「今新しい合金の研究してるが、もう少しかかりそうだ。アースさんに渡した奴は、現時点では一番いい出来になった奴なんだ。研究が進めば、もう少し軽く出来ると計算上では出てる」
何とか持てると言う事なので、重量をできるだけ抑えるためにシリンダーに入れる杭は一本だけにした。そして大慌てで粘土でマネキンもどきを作り、ストラスには処分して良い鎧を急遽一着だけ持ってきてもらった。もう威力の方は証明できたから、これはあくまでカーネリアンさんがパイルバンカーを体験出来れば良し、というだけなのだから。
そしてちょっと危なっかしい形ではあったが、カーネリアンさんも無事パイルバンカーを起動しその手ごたえを感じてもらう事は出来た。一本しか杭を入れないならシリンダーなんかの部品がデットウェイトになりかねないなぁ。そう言う機構を取っ払って、一発だけしか打てないが出来るだけ軽くしたバージョンも考えてみようかな? 威力の方は──見事な物なのだから。
「いいわね、これこそ私達が求めたロマン装備じゃない? 打ち抜いた瞬間、そしてその後の爆発。すごく気持ちが良かったわ!」
興奮ししているカーネリアンさんに、先ほど思いついた一発しか打てない分重量をできる限り軽くしたバージョンの制作も考えてみたんだが欲しい? と聞いたら、リロードが出来るだけ簡単に出来る様になっていれば凄く欲しいという返答が。こちらも後で考えてみる価値は十分にあるな。今はこのリボルバー型をもう少し詰めて、その後に考えよう。そして、ここでようやく親方の声が聞こえてきた。
「アース、お前またとんでも武器を作り上げたな……ファンタジーにパイルバンカーを持ち込むとはな。しかもしっかり機能してると来たもんだ。その威力を見ると、欲しがるお偉いさんが何人いるかわかんねえぞ……」
その親方の表情は、苦笑いだった。そして、親方の頭の中にはこのパイルバンカーを見れば欲しくなる人物に複数心当たりがあると。これ、商品にするの?
さらにこの部屋も、外に音を漏らさないようにする為の補強をして頂いている。パイルバンカーが轟音を上げるからね。今まででもすでに防音効果がある素材をこの工房は壁などに使っていたのだが、それ以上のガッチガチに固めて頂いた。
「準備はできてるぞ」「ありがとうございます、親方。さて、ここ数日少々──処ではなかったかもしれませんが、とにかくお騒がせしておりました。まず、これが試作品ではありますが一定の形になったパイルバンカーです」
メンテを終えた試作四号機改を親方とお弟子さん達の前にお披露目する。その外見におお、とかへえー、みたいな声がいくつも上がる。
「細かい説明はあとにして、まずは武器としてどういう感じなのかを直接見て頂ければと思います。用意して頂いた的ですが、これらの内容は皆さまの方が詳しいと思いますので……説明は不要ですよね?」
自分の言葉に反論は出ず。まあ、そりゃそうだ。ハッキリ言って的にするのはもったいない物ばかりだ。だが防具を作ったお弟子さん達はどうにも気に入らない部分があると言う事で商品にはしないと決めたそうだ。気に入らない所がある防具を売ると、肝心な時に着用者を防具が護ってくれないと言う事があるからだと。
事実、それは今までの鍛冶屋としての体験から来るものだったのだろう。その理由を教えてくれた時のお弟子さんの表情には、苦い物が多分に含まれていた。だからこそ同じ轍を踏まない為にそう言う考えを持ち、妥協は絶対にしないと決めていると言う事がひしひしと伝わってきた瞬間だった。なので、的として使うと言う事を決めた時に派手にやっちゃってくれとすら言われた。
「では、行きます!」
自分の言葉に、この場が静かになる。自分は一番左端の的に狙いを定めて軽くステップを踏んでから突進。ナックルガードを通じてパイルバンカーのトリガーを引いた。そして轟音が周囲に響き渡る──手ごたえはあった。杭が弾かれたりせずに突き刺さったと思える感覚が返ってくる。すぐさま自分はバックステップ、直後に二回目の轟音が響き渡った。
(ミスリルの鎧が、木っ端みじんか……)
自分が後ろに下がりながら見た物は、内部からはじけ飛びパラバラの破片となって飛んでいく元ミスリルの鎧だった。もちろんそれに混じって粘土の破片も周囲に散らばっていく。パイルバンカーの威力を見せつけるには十分すぎる光景だろう。シリンダーが回転し、第二射目の準備が整う。すぐさま自分は次の的に狙いを定めてパイルバンカーを起動させる。
という光景を合計で三回繰り返し、的として用意された六つの粘土にミスリル鎧を着せたマネキンの半分を吹き飛ばした。シリンダーを動かし、火薬を入れていたカードリッチを排出。新しい杭とカードリッチをアイテムボックスから取り出して再びセットする。それらが終わってから、後ろにいる親方やお弟子さん達の姿を見る。
「とりあえず半分の試射が終わりましたが、いかがでしょうか?」
声をかけたんだが、なんか呆然としていらっしゃる? あまりにもパイルバンカーの轟音に耳をやられて聞こえないのかな? 自分は慣れてしまったので大した問題ではないのだが……大丈夫かな? と首を傾げているとストラストカーネリオンさんからの声が聞こえてきた。
「最高だ! なあ、俺にも撃たせてもらえないか!?」「うーん、この爆発はロマンよねー。火力という意味でも満足が行く内容で火薬の研究者としては満足がいく結果が出たわー」
ストラスがやってみたそうにしてるので、左手に装着してもらい安全装置の外し方や軌道の方法を教えてから残りの的の破壊はストラスにやってもらう事にした。ストラスもパイルバンカーを構え、ミスリルの世酔いのど真ん中を打ち抜くような感じでナックルガードを通じてパイルバンカーを起動させた。
第三者視点から見ると、打ち出された杭がミスリルの鎧を貫いていく瞬間を見ることが出来た。打ち出された杭は一瞬でミスリルの鎧をぶち抜き深々と突き立つ。そこから杭内部の爆薬が反応し、ミスリルの鎧と粘土のマネキン両方を吹き飛ばす。圧倒的破壊力、そして圧倒的な無慈悲さ。まさにこれこそがパイルバンカー。
(相手の鎧を容易く穿ち、内部から無慈悲に吹き飛ばす。うーん、痺れる)
今まで変な武器をあれこれ作り、クラネス師匠から教えてもらったドワーフの技術の一部も使い、ここに一つの武器が完成した。この火力ならば、並のモンスターを一撃必殺する事は容易いだろう。自分も昨日白の塔のモンスターに試したが、その圧倒的な火力を改めて実感する。ロマン要素こそあれど、一定の実用性も持たせる事に成功したと多分言っていいはずだ。
なんて事を考えていたら、ストラスが残りの的三つをすべて破壊し終わっていた。そのストラスが浮かべる表情はまさに恍惚の二文字がぴったりくるだろう。もう目がきらっきらと輝いており、口元は少々だらしなく開いている。そして自分の所にやってきた。
「アースさん、これだよこれ! この手ごたえは最高だ! ぶち抜いた瞬間と、その後の内部爆発で感じられるこの手ごたえ! もう気持ちよすぎだ!」
と、撃ち終わったパイルバンカーを撫でながらストラスが力説する。気持ちはまあわかる、ずんと腹にまで響く爆発の感じとかがすごくいいんだよね。なので自分は何度も頷いてストラスに同意する。
「これ、私でも使えるかしら?」
そこにカーネリアンさんもやってくる。なので一回装着してもらって運用できるかを確かめてもらった。
「うーん、ちょっと重いけど。でもなんとかやれそうって感じはするわ。ストラス、もう少し軽量化できない? 強度は保ったままで」「今新しい合金の研究してるが、もう少しかかりそうだ。アースさんに渡した奴は、現時点では一番いい出来になった奴なんだ。研究が進めば、もう少し軽く出来ると計算上では出てる」
何とか持てると言う事なので、重量をできるだけ抑えるためにシリンダーに入れる杭は一本だけにした。そして大慌てで粘土でマネキンもどきを作り、ストラスには処分して良い鎧を急遽一着だけ持ってきてもらった。もう威力の方は証明できたから、これはあくまでカーネリアンさんがパイルバンカーを体験出来れば良し、というだけなのだから。
そしてちょっと危なっかしい形ではあったが、カーネリアンさんも無事パイルバンカーを起動しその手ごたえを感じてもらう事は出来た。一本しか杭を入れないならシリンダーなんかの部品がデットウェイトになりかねないなぁ。そう言う機構を取っ払って、一発だけしか打てないが出来るだけ軽くしたバージョンも考えてみようかな? 威力の方は──見事な物なのだから。
「いいわね、これこそ私達が求めたロマン装備じゃない? 打ち抜いた瞬間、そしてその後の爆発。すごく気持ちが良かったわ!」
興奮ししているカーネリアンさんに、先ほど思いついた一発しか打てない分重量をできる限り軽くしたバージョンの制作も考えてみたんだが欲しい? と聞いたら、リロードが出来るだけ簡単に出来る様になっていれば凄く欲しいという返答が。こちらも後で考えてみる価値は十分にあるな。今はこのリボルバー型をもう少し詰めて、その後に考えよう。そして、ここでようやく親方の声が聞こえてきた。
「アース、お前またとんでも武器を作り上げたな……ファンタジーにパイルバンカーを持ち込むとはな。しかもしっかり機能してると来たもんだ。その威力を見ると、欲しがるお偉いさんが何人いるかわかんねえぞ……」
その親方の表情は、苦笑いだった。そして、親方の頭の中にはこのパイルバンカーを見れば欲しくなる人物に複数心当たりがあると。これ、商品にするの?
347
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
戦場の英雄、上官の陰謀により死亡扱いにされ、故郷に帰ると許嫁は結婚していた。絶望の中、偶然助けた許嫁の娘に何故か求婚されることに
千石
ファンタジー
「絶対生きて帰ってくる。その時は結婚しよう」
「はい。あなたの帰りをいつまでも待ってます」
許嫁と涙ながらに約束をした20年後、英雄と呼ばれるまでになったルークだったが生還してみると死亡扱いにされていた。
許嫁は既に結婚しており、ルークは絶望の只中に。
上官の陰謀だと知ったルークは激怒し、殴ってしまう。
言い訳をする気もなかったため、全ての功績を抹消され、貰えるはずだった年金もパー。
絶望の中、偶然助けた子が許嫁の娘で、
「ルーク、あなたに惚れたわ。今すぐあたしと結婚しなさい!」
何故か求婚されることに。
困りながらも巻き込まれる騒動を通じて
ルークは失っていた日常を段々と取り戻していく。
こちらは他のウェブ小説にも投稿しております。
魔王を倒した勇者を迫害した人間様方の末路はなかなか悲惨なようです。
カモミール
ファンタジー
勇者ロキは長い冒険の末魔王を討伐する。
だが、人間の王エスカダルはそんな英雄であるロキをなぜか認めず、
ロキに身の覚えのない罪をなすりつけて投獄してしまう。
国民たちもその罪を信じ勇者を迫害した。
そして、処刑場される間際、勇者は驚きの発言をするのだった。
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
魔王を倒した手柄を横取りされたけど、俺を処刑するのは無理じゃないかな
七辻ゆゆ
ファンタジー
「では罪人よ。おまえはあくまで自分が勇者であり、魔王を倒したと言うのだな?」
「そうそう」
茶番にも飽きてきた。処刑できるというのなら、ぜひやってみてほしい。
無理だと思うけど。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
結界師、パーティ追放されたら五秒でざまぁ
七辻ゆゆ
ファンタジー
「こっちは上を目指してんだよ! 遊びじゃねえんだ!」
「ってわけでな、おまえとはここでお別れだ。ついてくんなよ、邪魔だから」
「ま、まってくださ……!」
「誰が待つかよバーーーーーカ!」
「そっちは危な……っあ」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。