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五章
五話 あれで問題ないさ その三
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「……」
さて、どうしたものか……。
夜が明け、今日の朝食当番は俺と上春なのだが、気まずいな。
俺が台所に入ると、すでに上春は食事の準備をしていた。おせちの残りと吸い物の準備を始めている。
昨日のことを謝りたい。俺の発言でキズついているのなら謝罪しておきたい。しかし……きっかけがなぁ。
一日たってしまっているし、今更感もある。だが、上春を気に病んでいるのなら謝罪しておきたい。
とりあえず、挨拶から入って、料理を手伝いながら機会を探るか。
上春を手伝うため、俺は上春がどこまで準備を進めているのか、何から手伝うべきか、どのタイミングで挨拶をするか、考えてみる。
吸い物は温めている最中で、上春はおせちを整えていた。
空いている部分におかずを詰め直し、見栄えを整えている。やはり、おせちは綺麗に整ってこそ美味しくいただけるってものだ。
上春は黒豆を箸で掴み、一つ口に運ぶ。
豆が傷んでないか、味が落ちてないか確認しているのか?
上春は一つ、また一つ口の中に黒豆を放り込んでいく。三つ目……四つ目……。
「この野郎! どんだけつまみ食いするつもりだ!」
「ぎにゃああああああああああああああああ!」
ったく、心配して損した。元気じゃないか。
俺は上春の後頭部をアイアンクローしながら、自分の心配が杞憂であったことを知った。
上春は俺の手を何度もタップしてきたので、手を離してやる。
上春は俺を親の敵のように睨みつけてきた。
「何をするんですか、いきなり! 妹への暴力は禁止事項だと何度言えば理解できるんですか!」
「ピンポイントで指定してるんじゃねえ。どんだけつまみ食いするつもりだ、お前は!」
ただでさえ食い扶持が増えたんだ。正月だから商店街は休みで、食料の補充が難しい。それなのに、コイツは……。
上春は心外だと言わんばかりに俺に食ってかかってきた。
「ち、違います! これはみんなが幸せになる為の調整なんです!」
「調整だと?」
上春はぐっと拳を握り、俺に力説してきた。
「兄さん、見てください。黒豆がいくつあるか分かりますか?」
「黒豆の数?」
俺は箸を使って、黒豆の数を数えた。全部で……十三個か。それが何だというんだ?
眉をひそめる俺に、上春はちっちっちと指をふる。
その姿が無性にムカっときた。
「黒豆の数がどうかしたのか?」
「十三個しかないんです」
いや、知ってるから。
結構な数を作ったつもりだったが、一気に減ったな。原因は俺か? いや、菜乃花だって結構食ってたぞ。それに強だって。
上春の意図が分からず、悩んでいると、上春は肩をすくめてみせた。
その態度が俺の沸点を下げていく。
「だから?」
「分かりませんか? 私達上春家と兄さんの藤堂家、菜乃花さんの尾上家。全員で十人なんです」
「……さっさといえ。何が問題なんだ」
「割り切れないじゃないですか」
割り切れないだと?
俺の怒りのゲージがマックスに達しようとしていた。
「このままだと黒豆が三個余ってしまい、取り合いになってしまいます。菜乃花さんがもし、食べ損ねたら、きっと機嫌が悪くなって兄さんに八つ当たりしますよ? 私はそれを防ぐ為に調整していたんです。リスク管理です」
リスク管理か……なるほどな。
確かに菜乃花が食べ損ねたら怒るわな。
それなら納得……。
「できるか!」
「にょは!」
俺はデコピンを上春のデコにたたき込んだ。
上春は、何故!って顔をしてやがった。
「な、何するんですか、兄さん! ここは褒めるところでしょ! いろんなものが飛び出そうになりましたよ!」
「アホか! そんな程度で菜乃花がキレるか! 大体、菜乃花なら自分の分くらいすぐに確保するわ。そもそも二個食えなかったからって怒るヤツなんているか。大体、上春。お前、調整でいくつ黒豆を食った?」
「み、三つほどでしょうか?」
「四つだ」
俺がきっちりと指摘してやると、上春はうっ……と声を漏らす。
「に、兄さんだって一つの違いでキレているじゃないですか」
「正しい指摘をしただけだ。上春、調整すると言ったな? つまり十個、一人一つにする場合、上春は全部で七個食べる必要があるな。そうなると、俺達は一個で上春は全部で何個黒豆を食べることになる?」
上春は俺から視線をそらし、苦し紛れに言葉を吐き出す。
「じゅ、十個ですから、私も一個ですよね」
「八個だ。つまみ食いした分を忘れてるぞ。俺が言いたいことは分かるな? お前は……食い過ぎなんだよ! 俺達の八倍食ってるんじゃねえ!」
「ぎょわぁあああああああああああああ!」
上春の絶叫が家中に響き渡った。
上春を無事、お仕置きを終えたが、結局謝ることが出来なかった。それどころか、仲は険悪になってしまう。
ちなみに朝乃宮からLINEで上春を苛めるなとメッセ―が飛んできた。
どうせ、上春が朝乃宮に告げ口をしたのだろう。とりあえずスルーしておいたが。
今日の藤堂家、上春家、尾上家の予定だが、女と信吾さんはデート、古都音さんと総次郎さんは本土へ出かけるとのこと。
俺と強、菜乃花、義信さんは青島西グラウンドで野球の練習だ。
毎年、一月三日に行われる交流試合『青島ブルーオーシャン』との勝負にむけて、対策と打ち合わせ、仕上げをする。
義信さんは『青島ブルーフェザー』の監督で、俺はキャッチャーの控えだ。強は興味があるとのことで、菜乃花は強に興味があるので俺達についてくる。
総次郎さんは菜乃花と一緒に出かけたかったらしいが、菜乃花はそれを無下に断った。
総次郎さん、俺達を恨んでいるんだろうな……別に俺が悪いわけではないのだが。
俺は部屋で着替えを終え、強に声を掛ける。
「強、準備は出来たか?」
「うん」
強はジーパンにセータ、その上にジャンバー。手にはグローブとボール。
俺はマフラーを取り出し、強の首に巻き付ける。
「寒さ対策はちゃんとしておけ。風邪引くぞ」
「……あんちゃんって姉さんみたい」
「迷惑だったか?」
強がむすっとした顔をしていたので、俺は子供扱いしたことに気を悪くさせてしまったと思ったが、違ったようだ。
強はテレくさそうにマフラーに顔をうずめ、首を横に振る。ただ、テレているようだ。
俺は強の頭を優しく撫でる。
本当にいい子だ。
俺は強と一緒に部屋を出て、義信さんと菜乃花が待つリビングへと向かう。その途中で上春と出会った。
「あっ、強。おじいちゃんと出かけるの」
「うん」
コイツ……まだ怒っているのか?
上春は俺を無視して、強に話しかける。俺はため息をつき、そのまま素通りしようとしたが……やっぱり、約束は守るべきだよな。
俺は意を決して上春に話しかける。
「上春」
「……なんですか、兄さん。謝罪なら聞きますけど」
「……すまん」
上春は目を丸くして呆然としている。
俺が謝罪するとは思っていなかったのだろう。上春は無理矢理笑顔をつくろう。
「す、素直ですね。まあ、私としては兄さんが今後一切、家庭内暴力を振るわないのなら、今朝のこと許してあげますけど」
「今朝のことだと? つまみ食いしたことを言っているのか? 一人で黒豆を七個食べようとしたことなら……」
「わー! わー! わー! つ、強の前で嘘をつくのは止めてください!」
強の前だからってつまらない見栄をはりやがって。なぜ、俺がつまみ食いをとがめたことを謝罪しなければならないのか。
俺は首を横に振る。
「俺が謝罪したことは今朝のことじゃない。昨日の事だ」
「昨日の事?」
首をかしげる上春に、俺は目をつぶり、謝罪の理由を告げる。
「上春の事、赤の他人だって思ってないから」
上春はあっと声をもらし、眉がハの字になる。やはり、気にしていたみたいだな。
俺は頭を下げ、謝罪した。
「俺はまだ、信吾さんと女の再婚は勝手にやれと思うし、俺を巻き込むなとも思っている。だが、上春や強には……その、なんだ。この家にいる間は遠慮して欲しくないって思っているし、何か困ったことがあったら力になりたい。だから……ああっ、なんだ……」
考えがまとまらない。こっぱずかしい。上春の視線が心地悪い。
俺は早口で上春に伝える。
「お前は俺にとって……家族だよ」
偽物の家族だ。信吾さんと女が再婚しなければ、俺達はただの他人だ。
それでも、今は家族だ。同じ計画の遂行者だ。
だから、俺の家族なんだ。
俺は上春の返事を待たず、早足でその場を後にした。
さて、どうしたものか……。
夜が明け、今日の朝食当番は俺と上春なのだが、気まずいな。
俺が台所に入ると、すでに上春は食事の準備をしていた。おせちの残りと吸い物の準備を始めている。
昨日のことを謝りたい。俺の発言でキズついているのなら謝罪しておきたい。しかし……きっかけがなぁ。
一日たってしまっているし、今更感もある。だが、上春を気に病んでいるのなら謝罪しておきたい。
とりあえず、挨拶から入って、料理を手伝いながら機会を探るか。
上春を手伝うため、俺は上春がどこまで準備を進めているのか、何から手伝うべきか、どのタイミングで挨拶をするか、考えてみる。
吸い物は温めている最中で、上春はおせちを整えていた。
空いている部分におかずを詰め直し、見栄えを整えている。やはり、おせちは綺麗に整ってこそ美味しくいただけるってものだ。
上春は黒豆を箸で掴み、一つ口に運ぶ。
豆が傷んでないか、味が落ちてないか確認しているのか?
上春は一つ、また一つ口の中に黒豆を放り込んでいく。三つ目……四つ目……。
「この野郎! どんだけつまみ食いするつもりだ!」
「ぎにゃああああああああああああああああ!」
ったく、心配して損した。元気じゃないか。
俺は上春の後頭部をアイアンクローしながら、自分の心配が杞憂であったことを知った。
上春は俺の手を何度もタップしてきたので、手を離してやる。
上春は俺を親の敵のように睨みつけてきた。
「何をするんですか、いきなり! 妹への暴力は禁止事項だと何度言えば理解できるんですか!」
「ピンポイントで指定してるんじゃねえ。どんだけつまみ食いするつもりだ、お前は!」
ただでさえ食い扶持が増えたんだ。正月だから商店街は休みで、食料の補充が難しい。それなのに、コイツは……。
上春は心外だと言わんばかりに俺に食ってかかってきた。
「ち、違います! これはみんなが幸せになる為の調整なんです!」
「調整だと?」
上春はぐっと拳を握り、俺に力説してきた。
「兄さん、見てください。黒豆がいくつあるか分かりますか?」
「黒豆の数?」
俺は箸を使って、黒豆の数を数えた。全部で……十三個か。それが何だというんだ?
眉をひそめる俺に、上春はちっちっちと指をふる。
その姿が無性にムカっときた。
「黒豆の数がどうかしたのか?」
「十三個しかないんです」
いや、知ってるから。
結構な数を作ったつもりだったが、一気に減ったな。原因は俺か? いや、菜乃花だって結構食ってたぞ。それに強だって。
上春の意図が分からず、悩んでいると、上春は肩をすくめてみせた。
その態度が俺の沸点を下げていく。
「だから?」
「分かりませんか? 私達上春家と兄さんの藤堂家、菜乃花さんの尾上家。全員で十人なんです」
「……さっさといえ。何が問題なんだ」
「割り切れないじゃないですか」
割り切れないだと?
俺の怒りのゲージがマックスに達しようとしていた。
「このままだと黒豆が三個余ってしまい、取り合いになってしまいます。菜乃花さんがもし、食べ損ねたら、きっと機嫌が悪くなって兄さんに八つ当たりしますよ? 私はそれを防ぐ為に調整していたんです。リスク管理です」
リスク管理か……なるほどな。
確かに菜乃花が食べ損ねたら怒るわな。
それなら納得……。
「できるか!」
「にょは!」
俺はデコピンを上春のデコにたたき込んだ。
上春は、何故!って顔をしてやがった。
「な、何するんですか、兄さん! ここは褒めるところでしょ! いろんなものが飛び出そうになりましたよ!」
「アホか! そんな程度で菜乃花がキレるか! 大体、菜乃花なら自分の分くらいすぐに確保するわ。そもそも二個食えなかったからって怒るヤツなんているか。大体、上春。お前、調整でいくつ黒豆を食った?」
「み、三つほどでしょうか?」
「四つだ」
俺がきっちりと指摘してやると、上春はうっ……と声を漏らす。
「に、兄さんだって一つの違いでキレているじゃないですか」
「正しい指摘をしただけだ。上春、調整すると言ったな? つまり十個、一人一つにする場合、上春は全部で七個食べる必要があるな。そうなると、俺達は一個で上春は全部で何個黒豆を食べることになる?」
上春は俺から視線をそらし、苦し紛れに言葉を吐き出す。
「じゅ、十個ですから、私も一個ですよね」
「八個だ。つまみ食いした分を忘れてるぞ。俺が言いたいことは分かるな? お前は……食い過ぎなんだよ! 俺達の八倍食ってるんじゃねえ!」
「ぎょわぁあああああああああああああ!」
上春の絶叫が家中に響き渡った。
上春を無事、お仕置きを終えたが、結局謝ることが出来なかった。それどころか、仲は険悪になってしまう。
ちなみに朝乃宮からLINEで上春を苛めるなとメッセ―が飛んできた。
どうせ、上春が朝乃宮に告げ口をしたのだろう。とりあえずスルーしておいたが。
今日の藤堂家、上春家、尾上家の予定だが、女と信吾さんはデート、古都音さんと総次郎さんは本土へ出かけるとのこと。
俺と強、菜乃花、義信さんは青島西グラウンドで野球の練習だ。
毎年、一月三日に行われる交流試合『青島ブルーオーシャン』との勝負にむけて、対策と打ち合わせ、仕上げをする。
義信さんは『青島ブルーフェザー』の監督で、俺はキャッチャーの控えだ。強は興味があるとのことで、菜乃花は強に興味があるので俺達についてくる。
総次郎さんは菜乃花と一緒に出かけたかったらしいが、菜乃花はそれを無下に断った。
総次郎さん、俺達を恨んでいるんだろうな……別に俺が悪いわけではないのだが。
俺は部屋で着替えを終え、強に声を掛ける。
「強、準備は出来たか?」
「うん」
強はジーパンにセータ、その上にジャンバー。手にはグローブとボール。
俺はマフラーを取り出し、強の首に巻き付ける。
「寒さ対策はちゃんとしておけ。風邪引くぞ」
「……あんちゃんって姉さんみたい」
「迷惑だったか?」
強がむすっとした顔をしていたので、俺は子供扱いしたことに気を悪くさせてしまったと思ったが、違ったようだ。
強はテレくさそうにマフラーに顔をうずめ、首を横に振る。ただ、テレているようだ。
俺は強の頭を優しく撫でる。
本当にいい子だ。
俺は強と一緒に部屋を出て、義信さんと菜乃花が待つリビングへと向かう。その途中で上春と出会った。
「あっ、強。おじいちゃんと出かけるの」
「うん」
コイツ……まだ怒っているのか?
上春は俺を無視して、強に話しかける。俺はため息をつき、そのまま素通りしようとしたが……やっぱり、約束は守るべきだよな。
俺は意を決して上春に話しかける。
「上春」
「……なんですか、兄さん。謝罪なら聞きますけど」
「……すまん」
上春は目を丸くして呆然としている。
俺が謝罪するとは思っていなかったのだろう。上春は無理矢理笑顔をつくろう。
「す、素直ですね。まあ、私としては兄さんが今後一切、家庭内暴力を振るわないのなら、今朝のこと許してあげますけど」
「今朝のことだと? つまみ食いしたことを言っているのか? 一人で黒豆を七個食べようとしたことなら……」
「わー! わー! わー! つ、強の前で嘘をつくのは止めてください!」
強の前だからってつまらない見栄をはりやがって。なぜ、俺がつまみ食いをとがめたことを謝罪しなければならないのか。
俺は首を横に振る。
「俺が謝罪したことは今朝のことじゃない。昨日の事だ」
「昨日の事?」
首をかしげる上春に、俺は目をつぶり、謝罪の理由を告げる。
「上春の事、赤の他人だって思ってないから」
上春はあっと声をもらし、眉がハの字になる。やはり、気にしていたみたいだな。
俺は頭を下げ、謝罪した。
「俺はまだ、信吾さんと女の再婚は勝手にやれと思うし、俺を巻き込むなとも思っている。だが、上春や強には……その、なんだ。この家にいる間は遠慮して欲しくないって思っているし、何か困ったことがあったら力になりたい。だから……ああっ、なんだ……」
考えがまとまらない。こっぱずかしい。上春の視線が心地悪い。
俺は早口で上春に伝える。
「お前は俺にとって……家族だよ」
偽物の家族だ。信吾さんと女が再婚しなければ、俺達はただの他人だ。
それでも、今は家族だ。同じ計画の遂行者だ。
だから、俺の家族なんだ。
俺は上春の返事を待たず、早足でその場を後にした。
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