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五章
五話 あれで問題ないさ その二
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「おやすみ、正道君」
「さっさと寝ろ」
ようやく解放される……。
子供のようにはしゃぎ回り、言いたいことだけ一方通行で話してくる信吾さんに、俺はため息をつきながらも黙って付き合うことにした。
よくもまあ出てくるな、あの女の賞賛の言葉が。俺なんて一つも出てこないぞ。
俺は大きくあくびをし、布団の中に入ろうとしたが。
「あっ、言い忘れてた」
「……なんだ、まだあるのか?」
俺はうんざりした態度を露わにしたが、信吾さんは気にせず、俺に注意してきた。
「咲の事、赤の他人なんて言っちゃダメだよ。咲が一番傷つく言葉だからさ。咲の両親の事もあるし、必死なんだよ、咲は。だから、突き放した態度はやめてあげて」
「……もしかして親善大使に任命したのは信吾さんか」
俺は苦し紛れに話題をそらそうとした。
信吾さんは笑ってこたえる。
「咲、すごく喜んでくれたよ。みんなが仲良くなれるよう、私も頑張るんだって。強の件で無力な想いをしたのは僕だけじゃないってことさ。上春家はみんな、正道君に感謝している。正道君はそんなつもりじゃあないって言いたいとは思うけど、感謝の気持ちくらいお返しさせてよ。僕が言いたいのはそれだけ。それじゃあ、おやすみ」
信吾さんは俺の返事を待たずに部屋を出て行った。
俺は今度こそ布団の中に入り、天井を見上げながら信吾さんの言葉を思い返す。
上春を傷つけないでくれ、か……言い訳がましいが、そんなつもりはなかったんだけどな。
上春を傷つけないよう遠ざけることは間違っているのだろうか?
今、上春の隣には朝乃宮がいない。だから、俺が上春を護らなければと考えていた。
それなのに、俺のせいで上春が不良の喧嘩に巻き込まれるのは本末転倒だ。上春がこっち側にこないよう、やれることをやったつもりだったのだが、それが上春を傷つけるとは……。
なあ、信吾さん。俺は努力しているつもりだ。
でも、俺は万能じゃない。不良から上春を守り切れるとは思えないんだ。
それでも、俺は今の生き方を変えることは出来ない。
不良達が俺達に牙をむくのなら、イジメに苦しんでいるヤツがいるのなら、立ち向かうべきなんだ。
答えが出せないまま、目を閉じようとしたとき、携帯の充電を忘れていたことに気づく。
正月だから誰も連絡はしてこないだろうと思ったが、朝乃宮から電話があったことを思いだし、面倒だが布団から出て、充電しようとしたとき。
「新着メッセージだと?」
画面にはLINEで新着メッセージがあると表示されている。時間は少し前だ。
誰だ、こんな時間に。
俺は内容を確認すると……。
「朝乃宮?」
珍しいことがあるものだ。普段は会話すらしない朝乃宮から連絡が来るとは、何かあったのか?
普段、俺と朝乃宮はLINEをするようなことはない。信吾さんの提案で、俺達藤堂家と上春家、朝乃宮はIDを交換している。
眠気をこらえ、俺は内容を確認する。
『こんばんは。今、お時間よろしいでしょうか?』
アイツ、メールだと標準語なんだな。
返事をしておくか。
『大丈夫です』
なんでだろうな。妙にかしこまった文面になるのは。
さて、どうしたものか。すぐに返答があるとは思えない。しばらく待つ必要がある。
正直、明日に備えてもう寝てしまいたいのだが、少し待ってみて、返事がなければ、明日改めて連絡してみるか。
この時間帯に電話するのは失礼だしな。
けど、待つのは暇だな。気のせいか、時間の流れが遅いような気がする。
とりあえず、明日の天気やニュースで時間を潰してみたが、返答はなかった。
もう、寝てしまったか? たいした用ではなかったのか?
肩すかしを食らった気分だったが、LINEにもう一度返信し、布団に入ろうとしたとき。
『待って』
返信が返ってきた。急いで送信したせいか、敬体でなくなったな。
俺は布団に入ったまま、返信する。
『大丈夫です』
俺は朝乃宮の返答を待った。まあ、待たなくてもどんな内容かは予測が付くんだけどな。
朝乃宮が俺に尋ねたいことなんて決まっている。
それは……。
『咲の事、またイジメました?』
だろうな。朝乃宮が俺に連絡することなんて、上春の事しかない。
しかも、怒っているスタンプなんてつけやがって。
上春がきっと朝乃宮に愚痴ったのだろう。離れていても、上春と朝乃宮の仲は変わらないということか。
分かっていたことなのに、なぜかがっかりした気分になる。何を期待していたというのか。
俺はすぐさま返信する。
『はい。朝一に謝罪します』
俺はメッセージだけ送った。スタンプなんて俺には似合わないからな。
『素直ですね』
素直か……。
『俺に非があるからです』
上春は父を亡くし、母親に捨てられている。姉も入院中で目を覚まさない。
信吾さんを父と呼び、血の繋がらない弟の強の面倒を見ているが、それでも、本当は孤独を感じているのかもしれない。
だからこそ、ムキになって家族であろうとしているのかもしれない。
そんな上春に、赤の他人と言ったのは無神経だった。だから、謝るべきだ。
『経緯を教えてくれませんか? 咲からの情報ではよく分かりませんので』
俺は事の経緯を簡潔に説明した。
初詣の帰りに不良達に襲われたこと。これから先、また襲来があるかもしれないと予感したこと。
上春を巻き込まないよう、距離をとりたかったこと。菜乃花に上春の事を聞かれ、釘を刺す意味で赤の他人と言ってしまったこと。
信吾さんに指摘され、自分の考えは改める気はないが、傷つけたのなら謝っておきたいことを書いた。
俺の返信に、朝乃宮は。
『本当に不器用な人』
言われんでも分かっている。それでも、たとえ上春に嫌われても、俺は陽菜のような犠牲者をもう出すわけにはいかない。
リスクを背負って上春と仲良くなるか、上春を突き放して安全を優先させるか。
悩む要素なんてひとつもない。上春を巻き込まないことが最も優先させる事なのだ。
『言いたいことはそれだけか? なら、終わりにするぞ』
敬体をやめ、突き放すような文面にする。
これが俺のやり方だ。何て言われようが口出しされたくない。
『ごめんなさい。気を悪くさせてしまって』
ちょ、調子狂うな。
あの少し丁寧口調の関西弁で皮肉を言ってくる朝乃宮に気遣われると、やりにくくて仕方ない。もしかすると、弱っているのかもしれない。
「かまいません。あんな人達の相手なんてしとうないですし」
親戚相手に愚痴っていた朝乃宮。その話の中に、朝乃宮の父親や母親の話は出てこなかった。
あえて言わなかったのか、それとも……。
俺はため息をつき、メッセージを送る。
『こちらこそすまん。朝乃宮にあたるようなことをしてしまって。それより。そっちはどうだ? うまくいっているか? 愚痴なら付き合うぞ』
俺が出来る事なんて話を聞くだけだからな。上春にはきっと愚痴れまい。
上春はよく、朝乃宮のことをだらしないと言っているが、それは気を許している事と上春の事を想ってのことだ。
だから、朝乃宮は本当に辛いことは上春には話さない。人間関係の醜い愚痴をこぼさない。そんな気がする。
俺なんかが朝乃宮の役に立てるとしたら、これくらいしか思いつかない。
朝乃宮は俺の返答に驚いているのだろうか? それとも、話を誤魔化されたと呆れているのだろうか?
なかなか返信が返ってこない。
自分の発言が軽はずみだったか、そう不安になったとき。
『少し愚痴に付き合ってもらえます?』
ようやく返答が返ってきた。俺はほっとしつつも、絶対に少しじゃないなと頬を緩めながら朝乃宮の愚痴に付き合うことにした。
「さっさと寝ろ」
ようやく解放される……。
子供のようにはしゃぎ回り、言いたいことだけ一方通行で話してくる信吾さんに、俺はため息をつきながらも黙って付き合うことにした。
よくもまあ出てくるな、あの女の賞賛の言葉が。俺なんて一つも出てこないぞ。
俺は大きくあくびをし、布団の中に入ろうとしたが。
「あっ、言い忘れてた」
「……なんだ、まだあるのか?」
俺はうんざりした態度を露わにしたが、信吾さんは気にせず、俺に注意してきた。
「咲の事、赤の他人なんて言っちゃダメだよ。咲が一番傷つく言葉だからさ。咲の両親の事もあるし、必死なんだよ、咲は。だから、突き放した態度はやめてあげて」
「……もしかして親善大使に任命したのは信吾さんか」
俺は苦し紛れに話題をそらそうとした。
信吾さんは笑ってこたえる。
「咲、すごく喜んでくれたよ。みんなが仲良くなれるよう、私も頑張るんだって。強の件で無力な想いをしたのは僕だけじゃないってことさ。上春家はみんな、正道君に感謝している。正道君はそんなつもりじゃあないって言いたいとは思うけど、感謝の気持ちくらいお返しさせてよ。僕が言いたいのはそれだけ。それじゃあ、おやすみ」
信吾さんは俺の返事を待たずに部屋を出て行った。
俺は今度こそ布団の中に入り、天井を見上げながら信吾さんの言葉を思い返す。
上春を傷つけないでくれ、か……言い訳がましいが、そんなつもりはなかったんだけどな。
上春を傷つけないよう遠ざけることは間違っているのだろうか?
今、上春の隣には朝乃宮がいない。だから、俺が上春を護らなければと考えていた。
それなのに、俺のせいで上春が不良の喧嘩に巻き込まれるのは本末転倒だ。上春がこっち側にこないよう、やれることをやったつもりだったのだが、それが上春を傷つけるとは……。
なあ、信吾さん。俺は努力しているつもりだ。
でも、俺は万能じゃない。不良から上春を守り切れるとは思えないんだ。
それでも、俺は今の生き方を変えることは出来ない。
不良達が俺達に牙をむくのなら、イジメに苦しんでいるヤツがいるのなら、立ち向かうべきなんだ。
答えが出せないまま、目を閉じようとしたとき、携帯の充電を忘れていたことに気づく。
正月だから誰も連絡はしてこないだろうと思ったが、朝乃宮から電話があったことを思いだし、面倒だが布団から出て、充電しようとしたとき。
「新着メッセージだと?」
画面にはLINEで新着メッセージがあると表示されている。時間は少し前だ。
誰だ、こんな時間に。
俺は内容を確認すると……。
「朝乃宮?」
珍しいことがあるものだ。普段は会話すらしない朝乃宮から連絡が来るとは、何かあったのか?
普段、俺と朝乃宮はLINEをするようなことはない。信吾さんの提案で、俺達藤堂家と上春家、朝乃宮はIDを交換している。
眠気をこらえ、俺は内容を確認する。
『こんばんは。今、お時間よろしいでしょうか?』
アイツ、メールだと標準語なんだな。
返事をしておくか。
『大丈夫です』
なんでだろうな。妙にかしこまった文面になるのは。
さて、どうしたものか。すぐに返答があるとは思えない。しばらく待つ必要がある。
正直、明日に備えてもう寝てしまいたいのだが、少し待ってみて、返事がなければ、明日改めて連絡してみるか。
この時間帯に電話するのは失礼だしな。
けど、待つのは暇だな。気のせいか、時間の流れが遅いような気がする。
とりあえず、明日の天気やニュースで時間を潰してみたが、返答はなかった。
もう、寝てしまったか? たいした用ではなかったのか?
肩すかしを食らった気分だったが、LINEにもう一度返信し、布団に入ろうとしたとき。
『待って』
返信が返ってきた。急いで送信したせいか、敬体でなくなったな。
俺は布団に入ったまま、返信する。
『大丈夫です』
俺は朝乃宮の返答を待った。まあ、待たなくてもどんな内容かは予測が付くんだけどな。
朝乃宮が俺に尋ねたいことなんて決まっている。
それは……。
『咲の事、またイジメました?』
だろうな。朝乃宮が俺に連絡することなんて、上春の事しかない。
しかも、怒っているスタンプなんてつけやがって。
上春がきっと朝乃宮に愚痴ったのだろう。離れていても、上春と朝乃宮の仲は変わらないということか。
分かっていたことなのに、なぜかがっかりした気分になる。何を期待していたというのか。
俺はすぐさま返信する。
『はい。朝一に謝罪します』
俺はメッセージだけ送った。スタンプなんて俺には似合わないからな。
『素直ですね』
素直か……。
『俺に非があるからです』
上春は父を亡くし、母親に捨てられている。姉も入院中で目を覚まさない。
信吾さんを父と呼び、血の繋がらない弟の強の面倒を見ているが、それでも、本当は孤独を感じているのかもしれない。
だからこそ、ムキになって家族であろうとしているのかもしれない。
そんな上春に、赤の他人と言ったのは無神経だった。だから、謝るべきだ。
『経緯を教えてくれませんか? 咲からの情報ではよく分かりませんので』
俺は事の経緯を簡潔に説明した。
初詣の帰りに不良達に襲われたこと。これから先、また襲来があるかもしれないと予感したこと。
上春を巻き込まないよう、距離をとりたかったこと。菜乃花に上春の事を聞かれ、釘を刺す意味で赤の他人と言ってしまったこと。
信吾さんに指摘され、自分の考えは改める気はないが、傷つけたのなら謝っておきたいことを書いた。
俺の返信に、朝乃宮は。
『本当に不器用な人』
言われんでも分かっている。それでも、たとえ上春に嫌われても、俺は陽菜のような犠牲者をもう出すわけにはいかない。
リスクを背負って上春と仲良くなるか、上春を突き放して安全を優先させるか。
悩む要素なんてひとつもない。上春を巻き込まないことが最も優先させる事なのだ。
『言いたいことはそれだけか? なら、終わりにするぞ』
敬体をやめ、突き放すような文面にする。
これが俺のやり方だ。何て言われようが口出しされたくない。
『ごめんなさい。気を悪くさせてしまって』
ちょ、調子狂うな。
あの少し丁寧口調の関西弁で皮肉を言ってくる朝乃宮に気遣われると、やりにくくて仕方ない。もしかすると、弱っているのかもしれない。
「かまいません。あんな人達の相手なんてしとうないですし」
親戚相手に愚痴っていた朝乃宮。その話の中に、朝乃宮の父親や母親の話は出てこなかった。
あえて言わなかったのか、それとも……。
俺はため息をつき、メッセージを送る。
『こちらこそすまん。朝乃宮にあたるようなことをしてしまって。それより。そっちはどうだ? うまくいっているか? 愚痴なら付き合うぞ』
俺が出来る事なんて話を聞くだけだからな。上春にはきっと愚痴れまい。
上春はよく、朝乃宮のことをだらしないと言っているが、それは気を許している事と上春の事を想ってのことだ。
だから、朝乃宮は本当に辛いことは上春には話さない。人間関係の醜い愚痴をこぼさない。そんな気がする。
俺なんかが朝乃宮の役に立てるとしたら、これくらいしか思いつかない。
朝乃宮は俺の返答に驚いているのだろうか? それとも、話を誤魔化されたと呆れているのだろうか?
なかなか返信が返ってこない。
自分の発言が軽はずみだったか、そう不安になったとき。
『少し愚痴に付き合ってもらえます?』
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