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第1章──幼年期1~4歳──
004 くってくわれて
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「ピギャッ?!」
まさか本当にウサギがオオカミに食い付くと思っていなかったフェリシアは、思い切り情けない声をあげる。
そして条件反射のように顔を背け、ナディヤに対して両手を目一杯のばして拒絶した瞬間──フェリシアはガウリイルの腕の中にいた。
「母様、なりません」
「母様、失態だよ。好きだったら何でもして良いわけじゃないから」
「母様、めっ」
視線を巡らせたフェリシアに、マルコとエリアスの背中が見える。
これは明らかに庇われている構図であり、六歳を筆頭にした『記憶持ち』としての自分より遥かに幼い子供達で作られた壁だった。
「だ、だいじょぶ、だから」
フェリシアは三人を宥めようと声をあげる。現状、ヨアキムとナディヤの姿は自分の位置から確認出来ないので、彼等の表情は不明だ。
しかしながら、フェリシアが原因で兄達に困難が降り掛かるのは嫌である。現に『おすわり』状態の父親は放置プレイ継続中なのだ。──何かを言っているようだが、聞き取る余力が全くないフェリシアの現状である。
「あら。ガウリイルはいつの間に、風をそれほど操れるようになったのかしら」
「わたしも六歳ですから。長子としての教育を受けてもう二年です。母様譲りのこの魔力は、わたしにとって一番馴染んだものなのです」
ナディヤとガウリイルの笑顔による応酬だった。
フェリシア的にはナディヤが一家の筆頭であると判断したのだが、どうやら子供筆頭と思われるガウリイルも負けてはいないようである。
「とうさま、けんか、やめさせて」
まだ上手く呂律が回らないので情けない発声ではあるが、フェリシアはここで一番立場を強くするべき人物に助けを請う。
するとどうだ。座り込んでいた筈のヨアキムは颯爽と立ち上がると、ナディヤとガウリイルの肩を抱きながら仲裁に入ったのである。
「まぁまぁ、二人とも。仲が良いのは嬉しいが、フェルに悲しい顔をさせるのは良くないんじゃないか?」
「……そうですね、わたしの失態でした。すみません」
「んもう、ごめんねぇ。私だってあまりにもシアちゃんが可愛いから、久し振りにヒートアップしちゃったわぁ?」
ヨアキムの言葉に、ナディヤとガウリイルが互いに謝意を示した事で、一応の決着がついたようである。
次にガウリイルが行ったのは、緊張で強張った表情を浮かべていたフェリシアの頭部を優しく撫でる事。つられるように、マルコとエリアスも揃って笑顔を見せていた。
しかしながらそれに少し和んだ頃、ふと気付けばヨアキムとナディヤの様子がおかしい。ヨアキムが抱き締めたまま、ナディヤに何やら囁いているのだ。
「シア。父様と母様は愛を確かめ合っているようですから、これからわたし達が屋敷を案内しましょう」
「愛……」
ガウリイルの説明で、フェリシアにも二人の雰囲気が『愛を確かめ合っている』なのだと納得する。
さすが国が違うというべきか。そもそも『界』すら異なるのだから比べようもないが、フェリシアの『記憶』ではこのような両親の親密な雰囲気を目にした事がなかったから仕方ないのだ。──勿論、家族仲は悪くなかった筈である。
「ガウ兄。シア、お風呂」
「そうだね、アース。孵化したばかりの女の子に対して、全裸で徘徊させるなんて兄様は鬼畜だな。ぼくは到底真似出来ない」
エリアスとマルコの指摘に、漸くガウリイルもフェリシアの状態に気付いたようである。
実際は抱卵の布を肩から羽織っているので肌はあまり見えない。だが、それだけだった。
「……これは気が回らずに失礼しました。ではシア。先に貴女の身支度を整えましょう」
一瞬だけ子供らしいポカンとした表情を見せたガウリイルだが、すぐにそれを取り繕う。
これすらも長子としての教育の賜物なのか。六歳児にしては賢すぎだとフェリシアは思うが、この世界の常識は分からないので何も言えなかった。
そうしてヨアキムとナディヤが勝手に盛り上がっているうちに、子供達は『抱卵室』と呼ばれる部屋を抜け出す。
「そういえば、シアの『殻』がなかったな。アースの時はちゃんと残ってたのに。まさか『暴食』とかのスキル持ちだったりしないよな。可愛い顔して大喰らいとか幻滅されんぞ」
「そうですね、わたしも『殻』の件は不思議に感じていました。父様も母様も指摘しませんでしたが、本来はあるべき物。通常幼体が孵化した後、『殻』から一定距離離れると結界と殻は自然消滅、つまりは大気中へ溶けるように魔力変換される筈ですが」
廊下を歩きながら、マルコとガウリイルが言葉を交わす。
フェリシアはそれを聞きながらも、内心で焦りを感じていた。勿論故意に消す気はなく、少し触ろうとした直後に掻き消えてしまったのである。それ故、フェリシアに悪意は全くない。
けれども『普通』は『残っている』のだと聞かされると、自分の異常さを指摘されたようで怖かった。ただでさえフェリシアは、中身の『記憶』が『男子』である事実に若干心苦しく思っているのに。
再び身体が強張ったフェリシアに気付いてか、ガウリイルの隣を歩いていたエリアスが手を伸ばしてきた。
「シアはシアだから。おれが守る」
「ん?どうした、アース。シアがシアなのは当たり前だ。ぼくも、仮にシアが魔王になったとしたって、シアの味方だぞ」
「何を言っているのですか、マルもアースも。わたしだって、シアから『完全拒絶』されない限りは傍で守ります。……拒絶されれば仕方がないので、影から守らせてもらいますがね」
三人がそれぞれの誓いを口にする。
もう殆ど乾いてしまったであろう髪をエリアスに撫でられながら、それでもフェリシアは不安が拭えなかった。
「シアが……おとこのこ、でも?」
ポツリと溢れた本音は、小さな声音であったが皆に届いたようである。
ガウリイルは立ち止まり、マルコとエリアスもフェリシアの顔を覗き込んでいた。
「それがシアの不安か。なに、気にする事はない。例え女の子が男になっても、この魔法のある世界では些細な事だ。何せヒトと獣が一体化していて、『卵から生まれる』んだから」
マルコが告げたのは、フェリシアが抱えている不安を弾き飛ばす言葉である。
彼はスキルに【神託】を持っているのだ。フェリシアが言葉にしない不安さえ、彼には既に伝わっていたのかもしれない。
【神託】はその名の通り、神のお告げを受ける事が出来るものである。前の世界では不思議と思われる卵生もここは普通で、違和感なく受け入れるべきものなのだ。わざわざ指摘するような事柄ではない。
「わたしはシアが初めての妹だから、いつまでも可愛い『姫』であってほしいと願っています。けれどもシア本人が『男性化』したいのであれば、世界中を巡ってでも転性の魔法を探してみせますよ」
「それならおれは、シアがシアでいられるように、敵を排除する」
そして続けられたガウリイルとエリアスの宣言。性別に関係なく、きょうだい達はフェリシアをフェリシアとして認めてくれるようだ。
そこで初めて、彼女はこの世界の転生を好ましいと思えた。家族が彼等であってくれて本当に良かった──と、大泣きしてしまい、少しだけ困らせてしまったのではあるが。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ふむ。その格好もなかなか可愛らしいものだ。アースの御下がりであるが、中身が違えばこうも見応えがあるとは」
もっともらしく頷いているマルコ。目の前には『男児』の上下を身に付けたフェリシアが立っている。
実は湯浴みを終えたフェリシアが、用意されていたフリフリのドレスを全身で拒否したが故の処置なのだ。
ラングロフ家の初姫の誕生に歓喜していた使用人達は、率先してフェリシアの世話を焼きたがった。勿論大人数に取り囲まれて硬直したフェリシアを助けたのは、長子であるガウリイルだ。
ガウリイルがその中から選抜した少数の侍女の手によって身を清めたフェリシアだったが、次に当たり前のように用意された女児用のドレスに悲鳴をあげる。
そして再度救世主として現れたきょうだい達によって、緊急処置として二つ年上であるエリアスの古着を持ち出したのだった。
「おれの時も、みんなが可愛いと言ってくれた」
「アース。世の中には『世辞』というものと、『親の欲目』というものがあるのですよ」
「兄様、それは宥めていないから。傷口に塩を塗る行為、さすが鬼畜」
始めにエリアスを貶めたのはマルコである。
しかしながらスキル【真心】によって、偽りや飾りのない真実の心を告げるガウリイル。全てにおいて事実のみを口にするのだが、毎回タイミングが悪いのかマルコに『鬼畜』と指摘されてしまうのだった。
「変、じゃない?シア、似合ってる?」
フェリシアはきょうだいのやり取りを完全スルーし、柔らかな素材の白いシャツと青いパンツを身に付けている。
勿論臀部の中央部分にスリットが入っていて、フェリシアのふさふさとした銀色の尾が出ていた。
≪名前……子供用トップス
材質……リャロ生地
用途……着る・被る
強度……E
特長……通気性に優れている≫
≪名前……子供用ボトムス
材質……リャロ生地
用途……穿く・被る
強度……E
特長……通気性に優れている≫
何気にスキル【神の眼】を読むフェリシア。
エリアスの御下がりなだけあって、危険なものではないだろう事は分かっていたが、たまに面白い解釈がしてある事もあるので気になったのだ。
「大丈夫ですよ、シア。とても可愛いらしいです。男児用とはいえ、貴女が身に付ければそれだけで輝いて見えますね」
「本当に兄様、女性となれば誰彼構わず口説こうとするよね。口が軽いの?タラシなの?」
「ガウ兄、シアはダメ。あげない」
ガウリイルのフェミニスト的な発言は、即座にマルコとエリアスの猛攻撃を受ける。
フェリシアにはガウリイルが口説こうとしている訳ではない事が分かっていた。けれどもこれを家族外の女性に向けてされれば、顔立ちの整ったガウリイルの事だけにおかしな誤解を生むだろう事は嫌でも推測出来る。
なんとも不憫な兄であった。
まさか本当にウサギがオオカミに食い付くと思っていなかったフェリシアは、思い切り情けない声をあげる。
そして条件反射のように顔を背け、ナディヤに対して両手を目一杯のばして拒絶した瞬間──フェリシアはガウリイルの腕の中にいた。
「母様、なりません」
「母様、失態だよ。好きだったら何でもして良いわけじゃないから」
「母様、めっ」
視線を巡らせたフェリシアに、マルコとエリアスの背中が見える。
これは明らかに庇われている構図であり、六歳を筆頭にした『記憶持ち』としての自分より遥かに幼い子供達で作られた壁だった。
「だ、だいじょぶ、だから」
フェリシアは三人を宥めようと声をあげる。現状、ヨアキムとナディヤの姿は自分の位置から確認出来ないので、彼等の表情は不明だ。
しかしながら、フェリシアが原因で兄達に困難が降り掛かるのは嫌である。現に『おすわり』状態の父親は放置プレイ継続中なのだ。──何かを言っているようだが、聞き取る余力が全くないフェリシアの現状である。
「あら。ガウリイルはいつの間に、風をそれほど操れるようになったのかしら」
「わたしも六歳ですから。長子としての教育を受けてもう二年です。母様譲りのこの魔力は、わたしにとって一番馴染んだものなのです」
ナディヤとガウリイルの笑顔による応酬だった。
フェリシア的にはナディヤが一家の筆頭であると判断したのだが、どうやら子供筆頭と思われるガウリイルも負けてはいないようである。
「とうさま、けんか、やめさせて」
まだ上手く呂律が回らないので情けない発声ではあるが、フェリシアはここで一番立場を強くするべき人物に助けを請う。
するとどうだ。座り込んでいた筈のヨアキムは颯爽と立ち上がると、ナディヤとガウリイルの肩を抱きながら仲裁に入ったのである。
「まぁまぁ、二人とも。仲が良いのは嬉しいが、フェルに悲しい顔をさせるのは良くないんじゃないか?」
「……そうですね、わたしの失態でした。すみません」
「んもう、ごめんねぇ。私だってあまりにもシアちゃんが可愛いから、久し振りにヒートアップしちゃったわぁ?」
ヨアキムの言葉に、ナディヤとガウリイルが互いに謝意を示した事で、一応の決着がついたようである。
次にガウリイルが行ったのは、緊張で強張った表情を浮かべていたフェリシアの頭部を優しく撫でる事。つられるように、マルコとエリアスも揃って笑顔を見せていた。
しかしながらそれに少し和んだ頃、ふと気付けばヨアキムとナディヤの様子がおかしい。ヨアキムが抱き締めたまま、ナディヤに何やら囁いているのだ。
「シア。父様と母様は愛を確かめ合っているようですから、これからわたし達が屋敷を案内しましょう」
「愛……」
ガウリイルの説明で、フェリシアにも二人の雰囲気が『愛を確かめ合っている』なのだと納得する。
さすが国が違うというべきか。そもそも『界』すら異なるのだから比べようもないが、フェリシアの『記憶』ではこのような両親の親密な雰囲気を目にした事がなかったから仕方ないのだ。──勿論、家族仲は悪くなかった筈である。
「ガウ兄。シア、お風呂」
「そうだね、アース。孵化したばかりの女の子に対して、全裸で徘徊させるなんて兄様は鬼畜だな。ぼくは到底真似出来ない」
エリアスとマルコの指摘に、漸くガウリイルもフェリシアの状態に気付いたようである。
実際は抱卵の布を肩から羽織っているので肌はあまり見えない。だが、それだけだった。
「……これは気が回らずに失礼しました。ではシア。先に貴女の身支度を整えましょう」
一瞬だけ子供らしいポカンとした表情を見せたガウリイルだが、すぐにそれを取り繕う。
これすらも長子としての教育の賜物なのか。六歳児にしては賢すぎだとフェリシアは思うが、この世界の常識は分からないので何も言えなかった。
そうしてヨアキムとナディヤが勝手に盛り上がっているうちに、子供達は『抱卵室』と呼ばれる部屋を抜け出す。
「そういえば、シアの『殻』がなかったな。アースの時はちゃんと残ってたのに。まさか『暴食』とかのスキル持ちだったりしないよな。可愛い顔して大喰らいとか幻滅されんぞ」
「そうですね、わたしも『殻』の件は不思議に感じていました。父様も母様も指摘しませんでしたが、本来はあるべき物。通常幼体が孵化した後、『殻』から一定距離離れると結界と殻は自然消滅、つまりは大気中へ溶けるように魔力変換される筈ですが」
廊下を歩きながら、マルコとガウリイルが言葉を交わす。
フェリシアはそれを聞きながらも、内心で焦りを感じていた。勿論故意に消す気はなく、少し触ろうとした直後に掻き消えてしまったのである。それ故、フェリシアに悪意は全くない。
けれども『普通』は『残っている』のだと聞かされると、自分の異常さを指摘されたようで怖かった。ただでさえフェリシアは、中身の『記憶』が『男子』である事実に若干心苦しく思っているのに。
再び身体が強張ったフェリシアに気付いてか、ガウリイルの隣を歩いていたエリアスが手を伸ばしてきた。
「シアはシアだから。おれが守る」
「ん?どうした、アース。シアがシアなのは当たり前だ。ぼくも、仮にシアが魔王になったとしたって、シアの味方だぞ」
「何を言っているのですか、マルもアースも。わたしだって、シアから『完全拒絶』されない限りは傍で守ります。……拒絶されれば仕方がないので、影から守らせてもらいますがね」
三人がそれぞれの誓いを口にする。
もう殆ど乾いてしまったであろう髪をエリアスに撫でられながら、それでもフェリシアは不安が拭えなかった。
「シアが……おとこのこ、でも?」
ポツリと溢れた本音は、小さな声音であったが皆に届いたようである。
ガウリイルは立ち止まり、マルコとエリアスもフェリシアの顔を覗き込んでいた。
「それがシアの不安か。なに、気にする事はない。例え女の子が男になっても、この魔法のある世界では些細な事だ。何せヒトと獣が一体化していて、『卵から生まれる』んだから」
マルコが告げたのは、フェリシアが抱えている不安を弾き飛ばす言葉である。
彼はスキルに【神託】を持っているのだ。フェリシアが言葉にしない不安さえ、彼には既に伝わっていたのかもしれない。
【神託】はその名の通り、神のお告げを受ける事が出来るものである。前の世界では不思議と思われる卵生もここは普通で、違和感なく受け入れるべきものなのだ。わざわざ指摘するような事柄ではない。
「わたしはシアが初めての妹だから、いつまでも可愛い『姫』であってほしいと願っています。けれどもシア本人が『男性化』したいのであれば、世界中を巡ってでも転性の魔法を探してみせますよ」
「それならおれは、シアがシアでいられるように、敵を排除する」
そして続けられたガウリイルとエリアスの宣言。性別に関係なく、きょうだい達はフェリシアをフェリシアとして認めてくれるようだ。
そこで初めて、彼女はこの世界の転生を好ましいと思えた。家族が彼等であってくれて本当に良かった──と、大泣きしてしまい、少しだけ困らせてしまったのではあるが。
◆ ◆ ◆ ◆ ◆
「ふむ。その格好もなかなか可愛らしいものだ。アースの御下がりであるが、中身が違えばこうも見応えがあるとは」
もっともらしく頷いているマルコ。目の前には『男児』の上下を身に付けたフェリシアが立っている。
実は湯浴みを終えたフェリシアが、用意されていたフリフリのドレスを全身で拒否したが故の処置なのだ。
ラングロフ家の初姫の誕生に歓喜していた使用人達は、率先してフェリシアの世話を焼きたがった。勿論大人数に取り囲まれて硬直したフェリシアを助けたのは、長子であるガウリイルだ。
ガウリイルがその中から選抜した少数の侍女の手によって身を清めたフェリシアだったが、次に当たり前のように用意された女児用のドレスに悲鳴をあげる。
そして再度救世主として現れたきょうだい達によって、緊急処置として二つ年上であるエリアスの古着を持ち出したのだった。
「おれの時も、みんなが可愛いと言ってくれた」
「アース。世の中には『世辞』というものと、『親の欲目』というものがあるのですよ」
「兄様、それは宥めていないから。傷口に塩を塗る行為、さすが鬼畜」
始めにエリアスを貶めたのはマルコである。
しかしながらスキル【真心】によって、偽りや飾りのない真実の心を告げるガウリイル。全てにおいて事実のみを口にするのだが、毎回タイミングが悪いのかマルコに『鬼畜』と指摘されてしまうのだった。
「変、じゃない?シア、似合ってる?」
フェリシアはきょうだいのやり取りを完全スルーし、柔らかな素材の白いシャツと青いパンツを身に付けている。
勿論臀部の中央部分にスリットが入っていて、フェリシアのふさふさとした銀色の尾が出ていた。
≪名前……子供用トップス
材質……リャロ生地
用途……着る・被る
強度……E
特長……通気性に優れている≫
≪名前……子供用ボトムス
材質……リャロ生地
用途……穿く・被る
強度……E
特長……通気性に優れている≫
何気にスキル【神の眼】を読むフェリシア。
エリアスの御下がりなだけあって、危険なものではないだろう事は分かっていたが、たまに面白い解釈がしてある事もあるので気になったのだ。
「大丈夫ですよ、シア。とても可愛いらしいです。男児用とはいえ、貴女が身に付ければそれだけで輝いて見えますね」
「本当に兄様、女性となれば誰彼構わず口説こうとするよね。口が軽いの?タラシなの?」
「ガウ兄、シアはダメ。あげない」
ガウリイルのフェミニスト的な発言は、即座にマルコとエリアスの猛攻撃を受ける。
フェリシアにはガウリイルが口説こうとしている訳ではない事が分かっていた。けれどもこれを家族外の女性に向けてされれば、顔立ちの整ったガウリイルの事だけにおかしな誤解を生むだろう事は嫌でも推測出来る。
なんとも不憫な兄であった。
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