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【1527 遠き落日 ③】
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私がクマさんの家で暮らし始めて、一週間が経ちました。
クマさんは私にだいぶ気を使ってくれていたようで、最初は何をするにしても私に確認をとっていました。例えば椅子は固くないか?村に行って新しい椅子を買って来ようか?お皿はこれでいいか?自分の使っていた物だから、気にならないか?等々、数え上げればキリがありません。
クマさんが聞いてくる事は、私にはどれも問題の無い事ばかりでした。
手作りの丸太の椅子は確かに固いですけど、クマさんが自分で使っていたクッションを私に譲ってくれましたので、それで十分です。お皿だって綺麗に洗ってあるので、いつもピカピカです。
「クマさん。クマさんは気を使い過ぎだと思います。私は何も不満はありません。それどころか置いてもらって感謝しています。だから普通にしてください」
「あ、うん・・・その、僕、女の子と一緒に暮らすの初めてで・・・と言うか会話した事もあんまり無かったから、何をすればいいのか分からなくて・・・えっと、ごめんね」
一週間経って、クマさんは多少は私に慣れてくれたようなのですが、それでもまだまだ気を使っているようです。
どうやらクマさんは女性と話した事がほとんど無いらしく、接し方が分からないという事でした。
クマさんの悩みが分からないわけではないのですが、私にはそんなに考える程の事なのかな?というのが正直な感想です。
「クマさん。クマさんは私との接し方を考ればいいだけです。色んな女性との付き合い方ではないです。私との付き合い方だけです。難しく考えなくていいと思います」
「えっと、クラレッサちゃんとの接し方、だけ?」
クマさんが眉を寄せて、私の言葉を復唱します。いまいちピンと来ていないようなので、私はもう一度、今度は嚙み砕いて説明しました。
「そうです。女性という括りで考えるから、難しくなると思うんです。私との接し方だけを考えればいいと思うんです。ここにいるのは私だけなんですから」
「・・・なるほど、うん、確かにそうかも。分かったよ、僕はクラレッサちゃんの事だけを考えてればいいんだね?」
「はい、クマさんは私の事だけ考えてればいいんです」
クマさんは心のモヤモヤが晴れたようです。とてもスッキリとした笑顔です。
私も嬉しくなって、クマさんと一緒に笑いあいました。
そして話しがまとまったところで、私達は少し喉が渇いたのでお茶にする事にしました。
ハーブティーです。少し意外だったのですが、クマさんの家にはハーブティーがあったのです。
こう言ってはクマさんにごめんなさいなのですが、クマさんにはハーブティーというイメージがなかったので、なんでハーブティーがあるのか聞いてみました。
なんでも以前村に行った時、古くなったハーブを押し付けられたとかで、結構な量を持たされた上に、お金までとられたそうです。押し売りというヤツです。許せません。
「あはは、怒ってくれてありがとう。でも僕は気にしてないよ。おかげでクラレッサちゃんの淹れたハーブティーが飲めるからね」
「ふふふ、喜んでもらえて嬉しいです」
私はクマさんの前にハーブティーを淹れたカップを置きました。
テーブルを挟んでクマさんの前に座ると、私は自分の分のカップを持ち、温かいハーブティーを一口飲みます。
「クマさん、美味しいですね」
「うん、美味しいね。クラレッサちゃんのおかげで、僕もハーブティーが好きになったよ。いつもありがとう」
「いえいえ、私よりメアリーちゃんの方が上手に淹れるんですよ。自分でハーブも育てて、本当にすごいんです」
「ん、メアリーちゃん?お友達?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クマさん、私、今なにを言ったのですか?」
クマさんは私にだいぶ気を使ってくれていたようで、最初は何をするにしても私に確認をとっていました。例えば椅子は固くないか?村に行って新しい椅子を買って来ようか?お皿はこれでいいか?自分の使っていた物だから、気にならないか?等々、数え上げればキリがありません。
クマさんが聞いてくる事は、私にはどれも問題の無い事ばかりでした。
手作りの丸太の椅子は確かに固いですけど、クマさんが自分で使っていたクッションを私に譲ってくれましたので、それで十分です。お皿だって綺麗に洗ってあるので、いつもピカピカです。
「クマさん。クマさんは気を使い過ぎだと思います。私は何も不満はありません。それどころか置いてもらって感謝しています。だから普通にしてください」
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どうやらクマさんは女性と話した事がほとんど無いらしく、接し方が分からないという事でした。
クマさんの悩みが分からないわけではないのですが、私にはそんなに考える程の事なのかな?というのが正直な感想です。
「クマさん。クマさんは私との接し方を考ればいいだけです。色んな女性との付き合い方ではないです。私との付き合い方だけです。難しく考えなくていいと思います」
「えっと、クラレッサちゃんとの接し方、だけ?」
クマさんが眉を寄せて、私の言葉を復唱します。いまいちピンと来ていないようなので、私はもう一度、今度は嚙み砕いて説明しました。
「そうです。女性という括りで考えるから、難しくなると思うんです。私との接し方だけを考えればいいと思うんです。ここにいるのは私だけなんですから」
「・・・なるほど、うん、確かにそうかも。分かったよ、僕はクラレッサちゃんの事だけを考えてればいいんだね?」
「はい、クマさんは私の事だけ考えてればいいんです」
クマさんは心のモヤモヤが晴れたようです。とてもスッキリとした笑顔です。
私も嬉しくなって、クマさんと一緒に笑いあいました。
そして話しがまとまったところで、私達は少し喉が渇いたのでお茶にする事にしました。
ハーブティーです。少し意外だったのですが、クマさんの家にはハーブティーがあったのです。
こう言ってはクマさんにごめんなさいなのですが、クマさんにはハーブティーというイメージがなかったので、なんでハーブティーがあるのか聞いてみました。
なんでも以前村に行った時、古くなったハーブを押し付けられたとかで、結構な量を持たされた上に、お金までとられたそうです。押し売りというヤツです。許せません。
「あはは、怒ってくれてありがとう。でも僕は気にしてないよ。おかげでクラレッサちゃんの淹れたハーブティーが飲めるからね」
「ふふふ、喜んでもらえて嬉しいです」
私はクマさんの前にハーブティーを淹れたカップを置きました。
テーブルを挟んでクマさんの前に座ると、私は自分の分のカップを持ち、温かいハーブティーを一口飲みます。
「クマさん、美味しいですね」
「うん、美味しいね。クラレッサちゃんのおかげで、僕もハーブティーが好きになったよ。いつもありがとう」
「いえいえ、私よりメアリーちゃんの方が上手に淹れるんですよ。自分でハーブも育てて、本当にすごいんです」
「ん、メアリーちゃん?お友達?」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・クマさん、私、今なにを言ったのですか?」
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