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第一部 第二章 ヴァレンシュタイン旋風
ルフ鳥の巣の上で
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両目をガラドリエル一行に刺され、大きな瞳を抑えた怪物は己の勘のみを頼りに洞窟の出口へと向かう。その際に、例の少年が女王を自称する女性に向かって叫ぶ声を聞いたが、今はそれどころでは無い。サイクロプスは腕を振り上げ、洞窟の中を攻撃し続ける。
出口の方でハンマーで地面を叩いたかのような大きな足音が聞こえてくる。サイクロプスは右腕を振り上げながら、左腕で負傷した目を抑えながら、逃亡を図る女王の一行に向かって呪詛の言葉を吐く。
「覚えていろッ!オレは必ず貴様らに復讐を果たしてやるからなッ!この代償は必ずや払わせてやるッ!」
ディリオニスは手を握っていた女王と共に馬車を停めていた馬車の御者台に飛び乗り、急いで他の仲間達を手招く。
ディリオニスの手招きに従い、一行は次々と馬車に乗り込んでいく。
だが、ガートールードだけが姿を見せない。ディリオニスがどうしようかと焦っていると、サイクロプスが丸太のように大きな腕を振り上げながら、こちらに向かっている事に気が付く。
ディリオニスの呼吸が荒くなっていく。心臓の慟哭の音も高鳴っていっている事に気付く。
どうしようかと頭を抱えそうになると、サイクロプスと馬車の距離が詰め寄る少し前のタイミングでガートールードが馬車の中に飛び込む。
ガガートールードが馬車の幌の中に転がり込むのと同時にディリオニスは馬を叩いて馬車を駆けさせる。背後でサイクロプスが発狂し、無茶苦茶な容量で大岩を投げている事に気付く。巨人の投げる岩は大砲のように大きな衝撃で地面に沈む。
草木も巨人の投げた岩のために地表から削がれてしまったらしい。
ディリオニスは体の中の英雄に馬車を任せながら、風のように早く進む馬車を動かしていく。ディリオニスの頬に冷たい風が突き刺さっている事に気付く。
夢中で馬車の手綱を握っていると、背後からの巨人の慟哭は無くなっていた。
ディリオニスはその事を感じ、大きく溜息を吐く。
「助かったよぉ~あんな怪物の側にいたら、命がいくつあったって足りないな……」
「お疲れ様、お兄ちゃん……あんな怪物を相手に大変だったよね?」
マートニアは見る者全てに癒しを与えかねない程の優しい笑顔を兄に向けていた。
妹の天使のような笑顔に魅せられ、ディリオニスは顔の頬が思わず緩んでしまう。
「ありがとう、マートニア。何はともあれ、助かって良かったよ。ボクらも陛下も無事なんだ。これで一件落着と言っておくべきかな」
「いいえ」とユーノ。
彼女は兄妹の会話に割って入り、酷く深刻な顔で事態の急変さを告げる。
「逃亡途中で深刻な問題が発生しましてね。食糧が足りなくなっておりますの。先程、巨人の攻撃によって幌に穴が空いたのですわ、そこから大きな食糧と二脚の天幕が馬車から落ちましてね。私達の損害は計り知れないものかと……」
ユーノの言葉にディリオニスは御者台のヘナヘナと座り込む。
逃げる時の苦労は何だったのかと。
「そうそうくよくよしてもしょうがないだろ?穴が空いてしまったものは取り返しが付かんのだ。何処かで食糧と別のテントを確保しなければならん」
馬車の中に空いた穴を確認していたらしく、ガートールードがテントの空いた穴を周りの草木で臨時の補強作業を行いながら言った。
ディリオニスは周りを見渡す。北に向かって逃亡している事と先程も北に向かった事から、ここがベリュンブルグと言う街に近い森だと言う事は分かっているのだが、それでも周りには木々と草が生茂るばかり、人の住む気配は無い。
ディリオニスが諦めて、野宿をしようと提案した時の事だ。女王一行の止まる馬車の右横に丘がある事に気が付く。
切り立った丘であり、ディリオニスが見た方向から登る事は不可能らしい。
だが、周り込めば登る事も出来るだろう。ディリオニスがこの仮説を発表しようとした直後に妹のマートニアが震える指で丘の上を指している事に気付く。
妹の異変に兄らしく、問い掛けても、彼女は指を引っ込めようとはしない。
ディリオニスがやむを得ずに指の先を眺めると、そこには煙が立ち昇っていた。
「も、もしかして……これは人が居るって事じゃないッ!事情を話せば、助けてくれるかも!」
「待ちなさいな」
ディリオニスの興奮した声とは対照的にユーノが小さな声で静止する。
「あなたね、お忘れになったの?陛下は今や追われている身である事を……」
もーと呆れたような呟きを交え、腰に手を当てながらユーノは自論を聞かせた。
「いい事……もし私達の失敗で、陛下の御身に何かあったとしたら、それは同時にヴァレンシュタイン家の滅亡を意味するのよ。陛下のお家再興の野望は潰えてしまうの、それでも助けを呼ぶの?」
ユーノの言葉にディリオニスは押し黙ってしまうが、不甲斐ない兄の代わりにマートニアが元気よく手を挙げ、
「えっと……じゃあこんな手はどうですか?我々がヴァレンシュタイン家の面々である事は黙って、単純に迷ってしまったとだけ彼らに告げるんです!その時に聞きに行くのはお兄ちゃんとあたしだけのつもりですけれど……」
ユーノは考える素振りを見せたが、馬車の中で話を聞いていたと思われるガラドリエルが口を挟み、許可を出す。
許可を得た双子の騎士は身分を隠し、丘へと向かう。
二人は手を握りながら、丘の上までの道を自分と妹しかいない状況を楽しんでいた。
マートニアは明るい笑顔を双子の兄に向け、
「こうしてみると、前の世界で森林浴に来たみたいだね?後はここに愛がいれば、完璧なんだけれどな……」
マートニアから発せられた言葉にディリオニスは過去の出来事を振り返り、最愛の恋人にチラッと目を遣る。
勇敢なるジークフリードを体の中に宿した英雄は前世の出来事を思い返す。
確か、中学校の二年生の時だった。夏休みの日に両親に連れられ、キャンプへと連れていってもらった。あの日は虐めの事を忘れ、一日中妹と遊び、食べ、楽しんでいた事を思い返す。
湖に用意されたログハウスの中で母親が生まれたばかりの妹と一緒に揺り椅子の中で揺られていた事、父親と一緒に釣りをした事を思い出す。
ディリオニスが前世の事を思い出していると、マートニアがディリオニスの目の前で右手を振り、反応を確認する。
「お兄ちゃん、大丈夫~」
最愛の恋人が心配そうに瞳を向けるので、恋人を納得させるべく、ワザと大きく胸を張り、笑ってみせた。
「大丈夫だよ!オレはお前とこの世界で大往生を果たすまでは死なないからなッ!」
マートニアは兄の虚勢を張る姿見てクスクスと笑う。ディリオニスはムスッとした顔を浮かべて、
「何だよ。別におかしな事は言ってないだろ?」
マートニアは笑った顔を浮かべ、ディリオニスの頬をかかせてしまう。照れ臭そうに頬をかく兄の姿を見て、マートニアはもう一度笑ったが、丘の上に到着するのを確認し、もう一度顔を引き締め直す。
ディリオニスは横のマートニアの顔を見て、自分自身の顔も引き締め直し、目の前の丘の上の人々に向き直る。
丘の上の人々は傷を多く付けた人間が多く、彼らは大きな鳥の巣の目の前で鶏肉を貪るように食べていた。
出口の方でハンマーで地面を叩いたかのような大きな足音が聞こえてくる。サイクロプスは右腕を振り上げながら、左腕で負傷した目を抑えながら、逃亡を図る女王の一行に向かって呪詛の言葉を吐く。
「覚えていろッ!オレは必ず貴様らに復讐を果たしてやるからなッ!この代償は必ずや払わせてやるッ!」
ディリオニスは手を握っていた女王と共に馬車を停めていた馬車の御者台に飛び乗り、急いで他の仲間達を手招く。
ディリオニスの手招きに従い、一行は次々と馬車に乗り込んでいく。
だが、ガートールードだけが姿を見せない。ディリオニスがどうしようかと焦っていると、サイクロプスが丸太のように大きな腕を振り上げながら、こちらに向かっている事に気が付く。
ディリオニスの呼吸が荒くなっていく。心臓の慟哭の音も高鳴っていっている事に気付く。
どうしようかと頭を抱えそうになると、サイクロプスと馬車の距離が詰め寄る少し前のタイミングでガートールードが馬車の中に飛び込む。
ガガートールードが馬車の幌の中に転がり込むのと同時にディリオニスは馬を叩いて馬車を駆けさせる。背後でサイクロプスが発狂し、無茶苦茶な容量で大岩を投げている事に気付く。巨人の投げる岩は大砲のように大きな衝撃で地面に沈む。
草木も巨人の投げた岩のために地表から削がれてしまったらしい。
ディリオニスは体の中の英雄に馬車を任せながら、風のように早く進む馬車を動かしていく。ディリオニスの頬に冷たい風が突き刺さっている事に気付く。
夢中で馬車の手綱を握っていると、背後からの巨人の慟哭は無くなっていた。
ディリオニスはその事を感じ、大きく溜息を吐く。
「助かったよぉ~あんな怪物の側にいたら、命がいくつあったって足りないな……」
「お疲れ様、お兄ちゃん……あんな怪物を相手に大変だったよね?」
マートニアは見る者全てに癒しを与えかねない程の優しい笑顔を兄に向けていた。
妹の天使のような笑顔に魅せられ、ディリオニスは顔の頬が思わず緩んでしまう。
「ありがとう、マートニア。何はともあれ、助かって良かったよ。ボクらも陛下も無事なんだ。これで一件落着と言っておくべきかな」
「いいえ」とユーノ。
彼女は兄妹の会話に割って入り、酷く深刻な顔で事態の急変さを告げる。
「逃亡途中で深刻な問題が発生しましてね。食糧が足りなくなっておりますの。先程、巨人の攻撃によって幌に穴が空いたのですわ、そこから大きな食糧と二脚の天幕が馬車から落ちましてね。私達の損害は計り知れないものかと……」
ユーノの言葉にディリオニスは御者台のヘナヘナと座り込む。
逃げる時の苦労は何だったのかと。
「そうそうくよくよしてもしょうがないだろ?穴が空いてしまったものは取り返しが付かんのだ。何処かで食糧と別のテントを確保しなければならん」
馬車の中に空いた穴を確認していたらしく、ガートールードがテントの空いた穴を周りの草木で臨時の補強作業を行いながら言った。
ディリオニスは周りを見渡す。北に向かって逃亡している事と先程も北に向かった事から、ここがベリュンブルグと言う街に近い森だと言う事は分かっているのだが、それでも周りには木々と草が生茂るばかり、人の住む気配は無い。
ディリオニスが諦めて、野宿をしようと提案した時の事だ。女王一行の止まる馬車の右横に丘がある事に気が付く。
切り立った丘であり、ディリオニスが見た方向から登る事は不可能らしい。
だが、周り込めば登る事も出来るだろう。ディリオニスがこの仮説を発表しようとした直後に妹のマートニアが震える指で丘の上を指している事に気付く。
妹の異変に兄らしく、問い掛けても、彼女は指を引っ込めようとはしない。
ディリオニスがやむを得ずに指の先を眺めると、そこには煙が立ち昇っていた。
「も、もしかして……これは人が居るって事じゃないッ!事情を話せば、助けてくれるかも!」
「待ちなさいな」
ディリオニスの興奮した声とは対照的にユーノが小さな声で静止する。
「あなたね、お忘れになったの?陛下は今や追われている身である事を……」
もーと呆れたような呟きを交え、腰に手を当てながらユーノは自論を聞かせた。
「いい事……もし私達の失敗で、陛下の御身に何かあったとしたら、それは同時にヴァレンシュタイン家の滅亡を意味するのよ。陛下のお家再興の野望は潰えてしまうの、それでも助けを呼ぶの?」
ユーノの言葉にディリオニスは押し黙ってしまうが、不甲斐ない兄の代わりにマートニアが元気よく手を挙げ、
「えっと……じゃあこんな手はどうですか?我々がヴァレンシュタイン家の面々である事は黙って、単純に迷ってしまったとだけ彼らに告げるんです!その時に聞きに行くのはお兄ちゃんとあたしだけのつもりですけれど……」
ユーノは考える素振りを見せたが、馬車の中で話を聞いていたと思われるガラドリエルが口を挟み、許可を出す。
許可を得た双子の騎士は身分を隠し、丘へと向かう。
二人は手を握りながら、丘の上までの道を自分と妹しかいない状況を楽しんでいた。
マートニアは明るい笑顔を双子の兄に向け、
「こうしてみると、前の世界で森林浴に来たみたいだね?後はここに愛がいれば、完璧なんだけれどな……」
マートニアから発せられた言葉にディリオニスは過去の出来事を振り返り、最愛の恋人にチラッと目を遣る。
勇敢なるジークフリードを体の中に宿した英雄は前世の出来事を思い返す。
確か、中学校の二年生の時だった。夏休みの日に両親に連れられ、キャンプへと連れていってもらった。あの日は虐めの事を忘れ、一日中妹と遊び、食べ、楽しんでいた事を思い返す。
湖に用意されたログハウスの中で母親が生まれたばかりの妹と一緒に揺り椅子の中で揺られていた事、父親と一緒に釣りをした事を思い出す。
ディリオニスが前世の事を思い出していると、マートニアがディリオニスの目の前で右手を振り、反応を確認する。
「お兄ちゃん、大丈夫~」
最愛の恋人が心配そうに瞳を向けるので、恋人を納得させるべく、ワザと大きく胸を張り、笑ってみせた。
「大丈夫だよ!オレはお前とこの世界で大往生を果たすまでは死なないからなッ!」
マートニアは兄の虚勢を張る姿見てクスクスと笑う。ディリオニスはムスッとした顔を浮かべて、
「何だよ。別におかしな事は言ってないだろ?」
マートニアは笑った顔を浮かべ、ディリオニスの頬をかかせてしまう。照れ臭そうに頬をかく兄の姿を見て、マートニアはもう一度笑ったが、丘の上に到着するのを確認し、もう一度顔を引き締め直す。
ディリオニスは横のマートニアの顔を見て、自分自身の顔も引き締め直し、目の前の丘の上の人々に向き直る。
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