政略結婚が恋愛結婚に変わる時。

美桜羅

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揺れ動く心

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金曜日。

俺は家に入るとすぐに、瑞紀が居るリビングへと久々に入って行って。

「…え。」

そんな俺を見て目を見開く瑞紀を冷たく見下ろして。

手に持っていた今日買って来たばかりの物が入ってる袋をソファに座っている瑞紀に向かって放り投げる。

その袋を瑞紀は眉を寄せながら受け取ったのを確認すると。

「…明日、会社のパーティーがあるからそれを着て一緒に出てもらう。」

「え…」

瑞紀が、袋の中身を見る。

「でも、私、明日は…」

知ってる。

瑞紀は土日になると、必ず家に帰って来なくなる。

「知らないよ。君の予定なんて。君を生かせてるのは俺だ。それに、君も喜んで行きたいって言うと思うけど。」

「…え。」

「副社長の息子さんが君を嫁に、と考えてるそうだよ。25歳で俺より若いし、かっこ良いし、評判も良い。明日のパーティーに来るそうだ。」

それには流石に瑞紀も驚いたようで。

「ちょ、待って下さい!知哉さん!」

「この際、離婚しよう。君にとっても俺にとってもそっちの方が良い。」

「っ私の考えを勝手に決めないで下さい!私は!」

そう言いながら立ち上がる瑞紀を冷たく見下ろして。

「うるさい。君の意見なんて聞かないし、知らないよ。最初に言ったはずだ、君がどう言おうと俺がしたかったら離婚してもらう、と。」

「…っ知哉さん!」

そう言って俺の服を掴もうとした手から逃れる。

「君に拒否権など無い。明日八時にここを出るから、それまでにそのドレスを着て身支度を整えておく様に。分かったね。」

「やです!そんなの、私、絶対に!」

そう言う瑞紀の方を一切振り向かずに。

リビングから出た。
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