分厚いメガネ令息の非日常

餅粉

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1.おかしい

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俺は気づいてしまった。この学園が…いや一部の人がとてもおかしいことに気がついてしまった。と言うのも入学式早々の話で俺の後ろで転けたような音が聞こえたので振り返って見てみると本当に人が転げていた。立とうとするそぶりもないから相当痛かったのだなと思い声を掛けたら……

『触らないで!モブに触れられたらモブが映るでしょうが!私はシノ様に手をとって欲しいの!とっとと失せなさいこのモブが!!』


えぇ~と思ったよ。俺これでも君より一つ上の先輩だよって言いそうになったけど委員会の集まりに遅れてしまいそうだからそのまま放置していたら今度は……


『ほう面白い。お前俺の女になる気はないか?』

『はい!喜んで!!私はシノ様のために生まれてきたのです!シノ様の為なら私なんだってしますよ!』

『ハハハッそりゃいい。今日からお前は俺の女だ』

ひ、非常識だ。非常識すぎる!道のど真ん中で何をやっているんだ。シノお前は婚約者がいるだろ!愛人ごっこでもしてるつもりか?こんな大勢の前でなんて破廉恥なことを……注意をしたいしたいんだが…時間が無いっ!委員会の集まりまであと5分を切っている。

(走れば間に合う!!)

動け!俺の足!!走れば当然だがメガネがずり落ちてくる。それをぐいっと直しながら今出せる全力で指定された場所へ向かう。
俺は極端に目が悪い。メガネがずり落ちてくると言うことは見えないと言う状態が少なからずある。そう、前から人が現れるなんてそんなの見えないに決まってるだろ!

ドンっ!と音と共に俺は尻餅をついた。もちろんぶつかった相手も同じように尻餅をついた。

「いっっ!って大丈夫か?すまない急いでいて前をよく見ていなかった。立てるか?……」

ど、どこにいるんだ?メガネがぶっ飛んで行ったから周りがぼやけ過ぎてどこに人がいるのかわからない。俺は目を細めてかろうじて人のような輪郭が見えるので手を差し伸べた。

相手は俺の手を取って立ち上がった。そし
てどこにぶっ飛んだのかわからなかったメガネが俺の耳にかかった。はて?と思っているとぷはっと笑い声が聞こえた。

「メガネをかけると目がとても小さくなるんですね」

(失礼なやつだな!)

「失礼なやつだな」

あ、声に出てしまった。初対面で目が小さいってこのやろう。イケメンだからって何言っても許されると思うなよ。クソよく見たらただただイケメンなだけじゃ無いな。褐色の肌に金色の髪そして翡翠色の瞳……配色が良いときた

「これは失礼いたしました。悪い意味で言ったわけでは無いです。ただ珍しいと思いまして」

「あぁ、確かにメガネかけてるの俺くらいだしな皆補強魔法でどうにかしてるから珍しいのは頷けるってこんな話してる場合じゃ無いんだ!ぶつかってすまないあとメガネありがとう」

じゃあと言って俺はこの場を去った。
ふぇぇ委員長に怒られる!!
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