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グレイスにホクロなんてあったの?(リリィside)
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「「え? まさか・・・・・・そんな」
純白のドレスを纏い、艶やかな長い金髪はふんわりと高い位置で結い上げられていた。
白い薔薇の花ヘアピンをいくつもその結い上げた部分に挿していて、とても優雅にみえる。
首には、二重の真珠のネックレスをつけて、澄みきった青い瞳を輝かせた美女は、間違いなくグレイスだった。
「まさか・・・・・・死んだんじゃなかったんだ・・・・・・」
私は、思わず声を漏らした。高位貴族のなかには、グレイスさんのお母様の知り合いもたくさんいたようだ。
「「「まぁ。亡くなった前カリブ伯爵夫人にお顔がよく似ていらっしゃるわね」」」
「「「間違いないわね! あの前カリブ伯爵夫人と同じ瞳ですわ! 品があって、立ち居振る舞いも似ていらっしゃる」
そんなぁーー。じゃぁ、今までしてきた私の苦労はどうなるの? あんなに、マイケル様と仲良くなるようにお屋敷に通ってやったのに! 妹のふりだって、散々してやったのに! これじゃぁ、私の居場所が乗っ取られてしまう。そんなのは嫌よ! 私は、誰がなんと言ったってグレイスなんだからね!
「王様! この人がグレイスだという証拠はあるのですか? あるのなら証拠を見せてください! ないに決まっていますわ! 私こそがグレイスですもの。ちょっと、この偽者め! 図々しく、私のふりをするのはやめなさいよっ!」
つい、私は興奮して叫んでしまった。
「そうですよ! この偽物が! 恥を知りなさい! レイラ男爵家の嫁はこっちです。そんな女は知りません」
お義母様も加戦してくれたので、私は勢いづいた。そうだ! この女がグレイスという証拠なんて、あるわけがないわ。今は、私がグレイスなんだもん!
「王様! この女に罰を与えてください! カリブ伯爵の妹を名乗る大罪人ですわ! 王様を欺いた罰にもなるんでしょう? だったら、死刑よ! 断頭台に送ってください!」
今日の私は、冴えているわ。だって、王様を騙すなんて、大罪人だもの。死刑でちょうどいいと思う。
「そうですとも! そんな嘘つきは、魔物にでも食われてしまえばいいんです!」
お義母様も良い案を出した。
「レイラ男爵家はずっとこのグレイスを守ってきました。冒険者様も国の英雄です! 英雄の妹を守ってきた私達には褒美が与えられるはずでしょう? その邪悪な女は、もう二度と嘘がつけないように舌を切ってしまえばいいんだ!」
アイザックの案も、とても条理にかなった罰だわ。嘘つきは、舌を切ってしまえばいいんだ。二度と口がきけなくなれば、私が偽物とばれる心配もないわ!
「うーーん。そんな性悪女は、娼館にでも売ったあとはバラバラにして病気で困っている方々に移植したらいいと思うな。角膜とか・・・・・・」
うわ、お義父様の案は、かなり気持ち悪い。そんなことを言いながらぞっとするような笑みを浮かべているのは絶対、危ない人な気がした。
王様は、ニコニコしている。信じてくれたようだと、ほっとしているとマイケル様が私に呼びかけた。
「なぁ、グレイス! 兄は今、思い出したことがある! 妹には右手にホクロがあった。ほら、母上が『福つかみのホクロ』だと、いつもお前に言っていただろう? 手を見せてもらえるかな?」
え? そんなホクロなんてグレイスさんにあったの? 私は、右手をぎゅっと握りしめたのだった。
純白のドレスを纏い、艶やかな長い金髪はふんわりと高い位置で結い上げられていた。
白い薔薇の花ヘアピンをいくつもその結い上げた部分に挿していて、とても優雅にみえる。
首には、二重の真珠のネックレスをつけて、澄みきった青い瞳を輝かせた美女は、間違いなくグレイスだった。
「まさか・・・・・・死んだんじゃなかったんだ・・・・・・」
私は、思わず声を漏らした。高位貴族のなかには、グレイスさんのお母様の知り合いもたくさんいたようだ。
「「「まぁ。亡くなった前カリブ伯爵夫人にお顔がよく似ていらっしゃるわね」」」
「「「間違いないわね! あの前カリブ伯爵夫人と同じ瞳ですわ! 品があって、立ち居振る舞いも似ていらっしゃる」
そんなぁーー。じゃぁ、今までしてきた私の苦労はどうなるの? あんなに、マイケル様と仲良くなるようにお屋敷に通ってやったのに! 妹のふりだって、散々してやったのに! これじゃぁ、私の居場所が乗っ取られてしまう。そんなのは嫌よ! 私は、誰がなんと言ったってグレイスなんだからね!
「王様! この人がグレイスだという証拠はあるのですか? あるのなら証拠を見せてください! ないに決まっていますわ! 私こそがグレイスですもの。ちょっと、この偽者め! 図々しく、私のふりをするのはやめなさいよっ!」
つい、私は興奮して叫んでしまった。
「そうですよ! この偽物が! 恥を知りなさい! レイラ男爵家の嫁はこっちです。そんな女は知りません」
お義母様も加戦してくれたので、私は勢いづいた。そうだ! この女がグレイスという証拠なんて、あるわけがないわ。今は、私がグレイスなんだもん!
「王様! この女に罰を与えてください! カリブ伯爵の妹を名乗る大罪人ですわ! 王様を欺いた罰にもなるんでしょう? だったら、死刑よ! 断頭台に送ってください!」
今日の私は、冴えているわ。だって、王様を騙すなんて、大罪人だもの。死刑でちょうどいいと思う。
「そうですとも! そんな嘘つきは、魔物にでも食われてしまえばいいんです!」
お義母様も良い案を出した。
「レイラ男爵家はずっとこのグレイスを守ってきました。冒険者様も国の英雄です! 英雄の妹を守ってきた私達には褒美が与えられるはずでしょう? その邪悪な女は、もう二度と嘘がつけないように舌を切ってしまえばいいんだ!」
アイザックの案も、とても条理にかなった罰だわ。嘘つきは、舌を切ってしまえばいいんだ。二度と口がきけなくなれば、私が偽物とばれる心配もないわ!
「うーーん。そんな性悪女は、娼館にでも売ったあとはバラバラにして病気で困っている方々に移植したらいいと思うな。角膜とか・・・・・・」
うわ、お義父様の案は、かなり気持ち悪い。そんなことを言いながらぞっとするような笑みを浮かべているのは絶対、危ない人な気がした。
王様は、ニコニコしている。信じてくれたようだと、ほっとしているとマイケル様が私に呼びかけた。
「なぁ、グレイス! 兄は今、思い出したことがある! 妹には右手にホクロがあった。ほら、母上が『福つかみのホクロ』だと、いつもお前に言っていただろう? 手を見せてもらえるかな?」
え? そんなホクロなんてグレイスさんにあったの? 私は、右手をぎゅっと握りしめたのだった。
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