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20.告白
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どれほど泣いていたのだろう。もう時間の感覚もない。
「ははは、すっげー顔w 目パンパン」
「やめて、今顔のこと言わないで」
「これで冷やしとけ」
保冷剤にタオルを巻いたものを壮司が手渡してくれる。散々泣いて、目に熱を持っている。頭が痛い。
準備用の教室で、壮司と二人で黒板の下に座り込んだ。
ここなら、突然教室に誰かが入ってきても、教卓の陰に隠れて、この情けない顔は見られない。
予備のメガネも、すぐにかけられるように手に持っている。
「クラスは問題ないよ。あいつらすげぇ張り切ってたから、片付けまで任せちゃって大丈夫そうだぜ」
「……今朝あんな啖呵切ってきたのに。本当に申し訳ない。情けない。」
「まぁ、思ってもみないことが続け様に起こっちゃったからなぁ。」
ぽんぽん、と壮司が頭を撫でて慰めてくれる。
「お前が、昔のいじめっ子とサシで話に行くってのも驚いたけど……
遠野がそこに乗り込んで、挙げ句の果てにお前を号泣させたことが俺は信じられないし、心底腹を立てている」
あのお綺麗な顔面を2、3回殴らないと気が収まらない。と壮司がはずむ声でつぶやいている。その声を聞きながら、もご、と口を開いて壮司に問いかける。
「……壮司は俺の顔、気持ち悪くないの」
「なにそれ、俺にそれ聞く?」
目を保冷剤で冷やしているから、壮司の顔は見えないけど、穏やかな声で壮司は続けてくれる。
「前にさ、ふざけて俺フラれたことないみたいな冗談言ってたの覚えてる?」
「……うん。言ってた。」
「あれ、嘘でさ。
去年の今頃、俺すげぇこっぴどく振られたの」
「え、……そんな大事な話、俺聞いていいの」
「はは、お前だから話してんだよ」
壮司の声が、より一層優しく穏やかになった。
「文化祭の準備期間でさ。
買い出しが終わって、好きな子と二人だけで抜け出して、告ったら
『久生くんみたいなチャラい人とは付き合えません』って、バッサリ」
「わぁ……」
「俺、それが正真正銘初めての失恋で、その日、フラフラ歩いてたら土砂降りに遭って。
目に入った喫茶店に逃げ込んだんだよ。」
……あれ、もしかして、それ……
「壮司、もしかして……」
「あの時はお世話になりました」
いつの間にか保冷剤を当てるのを忘れて、壮司の顔を見つめている。壮司はイタズラが成功したみたいな顔をしてる。
「俺はお前が、噂の王子の幼馴染みだって見た瞬間にわかってたけど、あまりに噂と違ってびっくりしてたんだ。
メガネと鬱陶しい前髪は噂通りだったけど、しのぶさんと話しながらすげぇテキパキ俺の面倒見てくれて……
カッケェ奴だなって思った。
振られたばかりの俺は、こんな奴なら振られなかったんだろうなとも思ったw」
壮司がそっと目を細めて俺の頭をくしゃくしゃと撫でる。
「俺はお前があの日飲ませてくれたポタージュスープの味を一生忘れないし。
お前と友達になれてよかったって思ってるよ。
それは、遠野も一緒じゃねぇの
ちゃんと、向き合って話し合ってこい。
お前もいっつも言ってんじゃねぇか、『ハルは顔だけじゃない』って。」
そう。あれだけ、顔のことばかり言われる悠斗だけど、俺は悠斗のいいところをもっとたくさん知ってる。
悠斗だって同じじゃないか?俺の顔は気持ち悪いかもしれないけど、顔以外のいいところをもっとたくさん知ってくれてるんじゃないか?
だから、あれだけ一緒にいて、俺を守ってくれてたんじゃないのか。
「ゔん……もう一回、ちゃんとハルと話す」
「おう。
そろそろ、遠野のスマホも繋がるようになるしな」
「? そろそろ? どういうこと?」
そう言うと壮司は思い出したように腹を抱えて、肩を震わせて笑い始めた。
「く、ふふ、お前ら……まじで二人揃って、お友達作るの下手くそだよな……っ ふふ、」
「え、? 俺じゃなくてハルのこと言ってる?
そんなわけなくない?」
「ふ、いやぁ~ 俺は遠野のほうが重症だと思うぜ」
「ちょっと! なんなのよ! こんなとこに呼び出してっ
悠斗いないじゃない!」
「小西、いい加減叫ぶのやめてくんない? 耳痛いんだけど」
郷さんが低い声で小西さんに向かって吐き捨てている。
壮司に連れられてきた教室には、郷さんと佐藤くん、小西さんが教室の真ん中で向き合って立っている。
「壮司、何これ」
「ちょっと、久生くん、これどういうことよ!
ここに悠斗がいるって聞いて来たんだけど」
「あー遠野、2組の連中に見つかって体育館に連行されたみたいだよ」
「「えっ」」
大変だ、2組の人たちに見つかったら悠斗は舞台に上げられてしまう。それを防ごうと思ってたのに、俺ショックで走り去ってしまった。
動揺していると、壮司が『大丈夫』と言う風に背中をぽんぽんと叩いてくれる。
「じゃあ、もうこんなところ用ないわよ。
どいて! 私も体育館に行くから」
「おっと~、だめだめ、君が盗んだもの置いていってもらわないと」
「は? 何? 今度は泥棒呼ばわり?
3組でなんか流行ってんの?」
「遠野から聞いてんだよ。
そっちこそ大事にされたくなかったらさっさと遠野のスマホ出せよ」
隣にいる壮司から、聞いたことのない低い声が発せられる。
悠斗のスマホってどういうことだ。
「な、悠斗、そんな嘘ついたの?
誤解だよ。私そんなの持ってないもん」
「……上着の内ポケットの中、お前そこに持ってんだろ」
「椎名!?」
小西さんが向かっていた扉から、椎名が入ってくる。ゼェゼェと走ってきたのだろう、肩で息をしながら現れた。
「お前ら、まじで俺をほったらかしすぎじゃね?
めっちゃ探した。
なんだよ、もう一個メガネ持ってたのかよ。
ほらこれ、」
椎名が俺の手のひらに、メガネを乗せる。さっき準備室で椎名が俺から外したメガネだ。
「あ、ありがとう」
「なんなのよ! このホモ野郎!!
やっぱ青山に会いに来てんじゃん!!
どうせ私にも、青山の話聞きたいからだけで近寄ってきたんでしょ!?」
「……言い寄ってきたのはテメェだろうが。
青山の話し始めたのもお前だよ。
おら、さっさと遠野のスマホ返せ。」
「やだ! 離してよ!!」
椎名が強引に小西さんの上着を開いて、内ポケットからスマホを取り出す。
「ほらよ、これであってるか」
ぽん、とスマホを投げられて思わず両手でキャッチする。手の中を見れば、間違いなく悠斗のスマホだ。
「……ずっと小西さんが持ってたの」
「そうよ!! あんたからの着信ずっと鳴り続けてて不快だった!!
なんなのよ!
あんたみたいな陰気メガネが! なんで直文にも悠斗にも気に入られてんのよ!!」
「椎名とか遠野だけじゃねえよ。俺も好きだし。優李のこと」
「私だって好きだもん」
「俺もだ」
「っえ、!?」
佐藤くん、郷さんまで声を揃える。小西さんと、俺だけが固まってしまった。
え、なに、そんな流れだった?!
「なんなのこいつら!! ほんときもい!! 最悪!!」
小西さんが教室を出ようとするのを椎名が止める。
「かえで、
いつまでこんなこと繰り返すんだよ。
そんなことやっても、誰もお前のこと見てくれねぇぞ」
「……それ、直文が言うのは卑怯じゃない?」
今度こそ、小西さんは教室を出て行った。
「ほら、青山っち、それ遠野くんに届けてあげな」
「店は俺らでやっとくから」
「郷さん、佐藤くん……ありがとう
壮司と、……椎名も、 俺、行ってくる」
悠斗のスマホを握りしめて、俺は駆け出した。
「ははは、すっげー顔w 目パンパン」
「やめて、今顔のこと言わないで」
「これで冷やしとけ」
保冷剤にタオルを巻いたものを壮司が手渡してくれる。散々泣いて、目に熱を持っている。頭が痛い。
準備用の教室で、壮司と二人で黒板の下に座り込んだ。
ここなら、突然教室に誰かが入ってきても、教卓の陰に隠れて、この情けない顔は見られない。
予備のメガネも、すぐにかけられるように手に持っている。
「クラスは問題ないよ。あいつらすげぇ張り切ってたから、片付けまで任せちゃって大丈夫そうだぜ」
「……今朝あんな啖呵切ってきたのに。本当に申し訳ない。情けない。」
「まぁ、思ってもみないことが続け様に起こっちゃったからなぁ。」
ぽんぽん、と壮司が頭を撫でて慰めてくれる。
「お前が、昔のいじめっ子とサシで話に行くってのも驚いたけど……
遠野がそこに乗り込んで、挙げ句の果てにお前を号泣させたことが俺は信じられないし、心底腹を立てている」
あのお綺麗な顔面を2、3回殴らないと気が収まらない。と壮司がはずむ声でつぶやいている。その声を聞きながら、もご、と口を開いて壮司に問いかける。
「……壮司は俺の顔、気持ち悪くないの」
「なにそれ、俺にそれ聞く?」
目を保冷剤で冷やしているから、壮司の顔は見えないけど、穏やかな声で壮司は続けてくれる。
「前にさ、ふざけて俺フラれたことないみたいな冗談言ってたの覚えてる?」
「……うん。言ってた。」
「あれ、嘘でさ。
去年の今頃、俺すげぇこっぴどく振られたの」
「え、……そんな大事な話、俺聞いていいの」
「はは、お前だから話してんだよ」
壮司の声が、より一層優しく穏やかになった。
「文化祭の準備期間でさ。
買い出しが終わって、好きな子と二人だけで抜け出して、告ったら
『久生くんみたいなチャラい人とは付き合えません』って、バッサリ」
「わぁ……」
「俺、それが正真正銘初めての失恋で、その日、フラフラ歩いてたら土砂降りに遭って。
目に入った喫茶店に逃げ込んだんだよ。」
……あれ、もしかして、それ……
「壮司、もしかして……」
「あの時はお世話になりました」
いつの間にか保冷剤を当てるのを忘れて、壮司の顔を見つめている。壮司はイタズラが成功したみたいな顔をしてる。
「俺はお前が、噂の王子の幼馴染みだって見た瞬間にわかってたけど、あまりに噂と違ってびっくりしてたんだ。
メガネと鬱陶しい前髪は噂通りだったけど、しのぶさんと話しながらすげぇテキパキ俺の面倒見てくれて……
カッケェ奴だなって思った。
振られたばかりの俺は、こんな奴なら振られなかったんだろうなとも思ったw」
壮司がそっと目を細めて俺の頭をくしゃくしゃと撫でる。
「俺はお前があの日飲ませてくれたポタージュスープの味を一生忘れないし。
お前と友達になれてよかったって思ってるよ。
それは、遠野も一緒じゃねぇの
ちゃんと、向き合って話し合ってこい。
お前もいっつも言ってんじゃねぇか、『ハルは顔だけじゃない』って。」
そう。あれだけ、顔のことばかり言われる悠斗だけど、俺は悠斗のいいところをもっとたくさん知ってる。
悠斗だって同じじゃないか?俺の顔は気持ち悪いかもしれないけど、顔以外のいいところをもっとたくさん知ってくれてるんじゃないか?
だから、あれだけ一緒にいて、俺を守ってくれてたんじゃないのか。
「ゔん……もう一回、ちゃんとハルと話す」
「おう。
そろそろ、遠野のスマホも繋がるようになるしな」
「? そろそろ? どういうこと?」
そう言うと壮司は思い出したように腹を抱えて、肩を震わせて笑い始めた。
「く、ふふ、お前ら……まじで二人揃って、お友達作るの下手くそだよな……っ ふふ、」
「え、? 俺じゃなくてハルのこと言ってる?
そんなわけなくない?」
「ふ、いやぁ~ 俺は遠野のほうが重症だと思うぜ」
「ちょっと! なんなのよ! こんなとこに呼び出してっ
悠斗いないじゃない!」
「小西、いい加減叫ぶのやめてくんない? 耳痛いんだけど」
郷さんが低い声で小西さんに向かって吐き捨てている。
壮司に連れられてきた教室には、郷さんと佐藤くん、小西さんが教室の真ん中で向き合って立っている。
「壮司、何これ」
「ちょっと、久生くん、これどういうことよ!
ここに悠斗がいるって聞いて来たんだけど」
「あー遠野、2組の連中に見つかって体育館に連行されたみたいだよ」
「「えっ」」
大変だ、2組の人たちに見つかったら悠斗は舞台に上げられてしまう。それを防ごうと思ってたのに、俺ショックで走り去ってしまった。
動揺していると、壮司が『大丈夫』と言う風に背中をぽんぽんと叩いてくれる。
「じゃあ、もうこんなところ用ないわよ。
どいて! 私も体育館に行くから」
「おっと~、だめだめ、君が盗んだもの置いていってもらわないと」
「は? 何? 今度は泥棒呼ばわり?
3組でなんか流行ってんの?」
「遠野から聞いてんだよ。
そっちこそ大事にされたくなかったらさっさと遠野のスマホ出せよ」
隣にいる壮司から、聞いたことのない低い声が発せられる。
悠斗のスマホってどういうことだ。
「な、悠斗、そんな嘘ついたの?
誤解だよ。私そんなの持ってないもん」
「……上着の内ポケットの中、お前そこに持ってんだろ」
「椎名!?」
小西さんが向かっていた扉から、椎名が入ってくる。ゼェゼェと走ってきたのだろう、肩で息をしながら現れた。
「お前ら、まじで俺をほったらかしすぎじゃね?
めっちゃ探した。
なんだよ、もう一個メガネ持ってたのかよ。
ほらこれ、」
椎名が俺の手のひらに、メガネを乗せる。さっき準備室で椎名が俺から外したメガネだ。
「あ、ありがとう」
「なんなのよ! このホモ野郎!!
やっぱ青山に会いに来てんじゃん!!
どうせ私にも、青山の話聞きたいからだけで近寄ってきたんでしょ!?」
「……言い寄ってきたのはテメェだろうが。
青山の話し始めたのもお前だよ。
おら、さっさと遠野のスマホ返せ。」
「やだ! 離してよ!!」
椎名が強引に小西さんの上着を開いて、内ポケットからスマホを取り出す。
「ほらよ、これであってるか」
ぽん、とスマホを投げられて思わず両手でキャッチする。手の中を見れば、間違いなく悠斗のスマホだ。
「……ずっと小西さんが持ってたの」
「そうよ!! あんたからの着信ずっと鳴り続けてて不快だった!!
なんなのよ!
あんたみたいな陰気メガネが! なんで直文にも悠斗にも気に入られてんのよ!!」
「椎名とか遠野だけじゃねえよ。俺も好きだし。優李のこと」
「私だって好きだもん」
「俺もだ」
「っえ、!?」
佐藤くん、郷さんまで声を揃える。小西さんと、俺だけが固まってしまった。
え、なに、そんな流れだった?!
「なんなのこいつら!! ほんときもい!! 最悪!!」
小西さんが教室を出ようとするのを椎名が止める。
「かえで、
いつまでこんなこと繰り返すんだよ。
そんなことやっても、誰もお前のこと見てくれねぇぞ」
「……それ、直文が言うのは卑怯じゃない?」
今度こそ、小西さんは教室を出て行った。
「ほら、青山っち、それ遠野くんに届けてあげな」
「店は俺らでやっとくから」
「郷さん、佐藤くん……ありがとう
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