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BLゲームに転生してしまった(浮気性×転生一途受)
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BLゲームに転生してしまった
浮気性な王子様×婚約者(前世の記憶がある受け)
===========================
観衆の目は豪華絢爛なパーティー会場の中、一人佇む俺に向けられていた。
そして俺の目の前にいるのは金髪碧眼の、正真正銘この国の第一王子。その彼が肩を抱いているのは100年に一人現れるかどうか分からない、治癒魔法を使える光の少年。
(あぁ、やっぱりうまくいかないんもんだなぁ…)
笑えてしまうだろうが、俺には前世の記憶がある。そしてここは昔やったことのあるBLゲームの世界まんまだった。
いや、――――まだそれだけならよかった。
最悪だったのは俺の立ち位置がモブじゃなくって、この王子様の婚約者。さらにストーリー上、光の少年(主人公)への嫌がらせを繰り返し、王子から婚約破棄されてしまう性格の悪い当て馬キャラってやつだった。
「どうしてこんなところに呼ばれたのか、分かっているな?」
「………はい」
覚悟なんてものは、BLゲームなんぞに転生した10年も前に済ませていた。
18になった今日、俺はこの公の場で彼から婚約破棄される
本当は当て馬にも悪役にもなりたくなかったけれど、この王子は救いようのない浮気性で、とにかく下半身が軽かった。ちんこに羽が生えてるんじゃないかってほどに…
けれど王子は主人公と出会ってから改心をし、英雄王にまで成長する男だ。俺が消えてからだけど。
(せめて俺がいる間は王子の評判をあまり落とさないよう努めよう)
なんてのは建前で、俺が王子と誰かとイチャつく姿を見たくなかっただけだ…。
俺は婚約者としての立場で王子を叱り、一度王子に相手をされただけで調子に乗ろうとする愛人達を諭してきたつもりだった。
そのおかげで俺は散々嫌われたけど…でも、別に良かった。
「王子である私への無礼な物言いに、光の少年への嫌がらせ。それだけでなく他の生徒たちにも随分と横柄な言い方をしていたそうだな?あちこちから証言があがっているぞ?」
―――――違う。誓って、そんなことはしていなかった。
あぁ。長い間傍にいた俺よりも、王子の婚約者である俺の存在が気に食わない連中の証言を貴方は信じるのか…。
泣きそうになる目と心をぐっと堪えて、俺は俺の真実(嘘)を述べる。
「おっしゃる、とおりです」
王子が、主人公と幸せになるために俺は消えなきゃならない。
――――せっかく前世の知識があるのに見限らなかったのは…どうしようもなく、王子が前世で別れた恋人だった"彼"に顔も声も背丈も好みも、浮気をしなかった部分を除けば生き写しのような人だったからだ。
俺は元恋人の面影にある王子を嫌いになれず結果、ほぼストーリーと同じ人生を歩んでしまったのだ。
あぁ、それも今日終わる…。
婚約破棄された俺は実家にも居場所を失い、隣国の…、親子ほど年の離れた貴族と結婚させられるのだ。
せめて一晩でいい、王子と過ごしたかったけれど俺が婚約者だった以上叶わなかった。だから俺のはじめての相手は決まったも同然だ。
「皆、聞いたな!?私はそこに突っ立っている無能な婚約者とは縁を、――――?」
―――――??
どうしたことか王子は酷く戸惑った表情を浮かべ、キョロキョロと周りを見渡していた。
さらに「えん…を…?」と、何故2回も言う必要があったのだろうか?
「縁を切って、僕と一緒になるのでは?」
ほら、歯切れが悪すぎるから主人公が言っちゃったじゃん…
それでも王子は主人公をみて……あろうことか肩に回していた腕を解いたのだ。そして、
「縁を切らず、私は彼だけを連れ辺境の土地で暮らす」
「は????」と、あまりの切り返しに場にいた全員が目を点にした。
「私をみっともないと思わないのか!?己にとって都合のいい者のみと人間関係を築き、王族という立場に甘えきっていたのだぞ。非難する声は邪険に扱い、今も―――数々の不貞を働いた私のことを唯一諭そうとしていた婚約者を蔑ろにしようとしてるのだ!こんな人間が将来の王になってみろ!本当に国民たちは幸せで、安心して暮らせると思えるだろうか!?」
はぁ!?!?
い、一体、この男は誰だ……? あの我儘王子が覚醒するイベントはまだ先のはずじゃ…
「私は、無能だった事にようやく目が覚めた。これからは心を入れ替えて、慎ましく田舎で民のために働こう!ただ一人の男になることを今この場で宣言する!」
しんっと…
――――心を入れ替えたどころか、誰ひとりとして何も言えなかった。
その後ギャアギャアと騒ぐ場で俺の声が通ることはなく強制解散だ。
それから彼に会うことはなかったのだが… ついに婚約破棄の通知ではなく辺境の土地への招待状が届いてしまった。
王子も俺も仲良く退学だ。
……あんな無茶苦茶な要求が通ってしまうのが怖い。
いや、そうじゃない!主人公と一緒じゃなきゃ、彼は王様になれないってのにどうしてこんなことに!?
「さぁ、迎えにきたよ」
期日の時間通りだ。小さな馬車に乗った王子が俺を迎えに来た。
「ダメです、私にその手はとれません」
どうか国王に謝り、光の少年とやり直すのだ。思いとどまって欲しいと願う。
「やはり散々好き勝手した私を信用できないか…」
「……」
「一度でいいからチャンスをくれないか?」
「チャンス?」
「簡単だ。君が知っているままの俺なら、すぐ我が儘を言い出して屋敷の使用人を新たに雇う。そして雇った使用人にもケチをつけるか、見た目が良ければ手篭めにしようとするだろう」
「……それを一切しないと?」
「した途端君は自由だ。その後の生活だってちゃんと君が納得いく内容の契約書を用意しよう」
「分かりました…」
送るのは質素な生活だ。
どうせ我慢できるはずがないし、俺の立場では王子に逆らえない。
そう諦めて受けた誘いだった。
* * *
(これはまた年季の入った屋敷だな…)
到着した辺境の土地の屋敷は古く、管理どころか手入れもあまりされていなかった。
なんでも一ヶ月前にこの土地を納めていた老領主が病死し、世継ぎもいなかったとのことだ。新しい領主が中々決まらない中、王子が自ら名乗りをあげたという…
(でも、よかった。これなら早々に音を上げて王都に帰りたいって言うよね…)
そう思ったのに、王子は領民達へ挨拶を済ませてからウキウキと自分の手で屋敷の掃除や手入れをし始めた。
さらにこの土地をどうやっていい方向に導こうか真剣に悩んでいた。
まるで別人だ… ハッ、もしかして?
「王子、もしかして最近どこかで頭を強打しました?」
「は?」
「あ、失礼しました…。その…余りにも別人すぎて…」
「そう思うのも仕方ない。あの公の場で、少なくとも昔の私は死んだと思うよ」
王子はふっと小さく笑い、再びあの時に見えたという状況を語る。
会場で見えたのは、「また我儘王子サマがなんかやるぞ」という呆れた目と好奇心。隣には期待に沸く美しい少年の姿があったが、それよりも儚くて今にも泣き出しそうな存在があった。
長い間ずーっとダメな俺を支えて、口煩く叱ってきた婚約者が、真っ直ぐ俺だけを見ていたのだ
本当は、嫌がらせなんてしてないんじゃないのか?
もっと俺に言いたいことがあるんじゃないのか…?
「だけど君は、俺にいくら訴えたところで何も…信じてもらえないと分かっていた。だから口をつぐんだんだろ?そんな風に追いつめてしまったのも俺の罪だ、本当に申し訳ない事をした」
すまないと頭を下げる王子を凝視してしまった。
「そっ、そんな私などに謝らなくても…!」
「いいや言わせてくれ。ようやく目が覚めたんだ、今さら言う資格など俺にないと分かっている。君を連れてきたのも結局のところエゴだ」
「王子…?」
「君まで手放せばまた愚かな王子に戻ってしまう、チヤホヤされて有頂天になるような馬鹿王子に…。そうならないよう見守って欲しい」
あぁ………。
王子は愚行を反省して、本気で心を改めようとしているのだ。
今の俺の存在は自身への戒めであり、どうやら俺は婚約者から監視役へと役割が変わったらしい。
その事で一気に気が楽になった。
「ふふ、王子の一人称って私ではなく俺だったのですね」
「……へ、へんかな?今さらだけどちょっと偉そうな気がして…特に君の前だと」
「いえ、どうしてか…その方が俺にはしっくりきます」
「良かった」と綺麗に笑う貴方にあの人の面影を感じてじわっと苦しくなった
「あぁ、そうだ。もう俺は王子じゃないんだ。これからは他の呼び方で頼む」
「はい、領主様」
きっかけはなんにせよこの人の人生は新たに始まるのだろう。
俺は監視役としてしっかり見届けるんだ、せめて今世では後悔のないように…
「別に、旦那様でも構わないぞ?」
監視者として……?
あとがき
ちゃんと、王子の中身は前世で別れた恋人です。
断罪の場で記憶が蘇ったようですね。向こうも前世の恋人と瓜二つの受けくんを見て、彼が違うと分かっていても(実は違わんけど)
『今度こそ絶対幸せにしてみせる』と思い立ち、家(王族)を捨てる覚悟を秒で決めちゃいました。
そもそも攻めは浮気性じゃないし、前世はとにかく素直じゃない受けくんを口説いて口説いてやーーーっと、お付き合いをスタート。
とても大事な受けくんだったんだけど、家のゴタゴタで無理やり引き離され、以後受けくんと会えない人生だったんでもう奪われるのは懲り懲りなんだよね。
受け君側も、攻めの為に何も出来なかったことを後悔していたので彼に断罪されるなら…と、思ってた部分も…
と、物語の大筋とはだいぶ変わってしまったけど辺境で新たにはじまったポロリもあるスローライフBLを妄想した話でした!
浮気性な王子様×婚約者(前世の記憶がある受け)
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観衆の目は豪華絢爛なパーティー会場の中、一人佇む俺に向けられていた。
そして俺の目の前にいるのは金髪碧眼の、正真正銘この国の第一王子。その彼が肩を抱いているのは100年に一人現れるかどうか分からない、治癒魔法を使える光の少年。
(あぁ、やっぱりうまくいかないんもんだなぁ…)
笑えてしまうだろうが、俺には前世の記憶がある。そしてここは昔やったことのあるBLゲームの世界まんまだった。
いや、――――まだそれだけならよかった。
最悪だったのは俺の立ち位置がモブじゃなくって、この王子様の婚約者。さらにストーリー上、光の少年(主人公)への嫌がらせを繰り返し、王子から婚約破棄されてしまう性格の悪い当て馬キャラってやつだった。
「どうしてこんなところに呼ばれたのか、分かっているな?」
「………はい」
覚悟なんてものは、BLゲームなんぞに転生した10年も前に済ませていた。
18になった今日、俺はこの公の場で彼から婚約破棄される
本当は当て馬にも悪役にもなりたくなかったけれど、この王子は救いようのない浮気性で、とにかく下半身が軽かった。ちんこに羽が生えてるんじゃないかってほどに…
けれど王子は主人公と出会ってから改心をし、英雄王にまで成長する男だ。俺が消えてからだけど。
(せめて俺がいる間は王子の評判をあまり落とさないよう努めよう)
なんてのは建前で、俺が王子と誰かとイチャつく姿を見たくなかっただけだ…。
俺は婚約者としての立場で王子を叱り、一度王子に相手をされただけで調子に乗ろうとする愛人達を諭してきたつもりだった。
そのおかげで俺は散々嫌われたけど…でも、別に良かった。
「王子である私への無礼な物言いに、光の少年への嫌がらせ。それだけでなく他の生徒たちにも随分と横柄な言い方をしていたそうだな?あちこちから証言があがっているぞ?」
―――――違う。誓って、そんなことはしていなかった。
あぁ。長い間傍にいた俺よりも、王子の婚約者である俺の存在が気に食わない連中の証言を貴方は信じるのか…。
泣きそうになる目と心をぐっと堪えて、俺は俺の真実(嘘)を述べる。
「おっしゃる、とおりです」
王子が、主人公と幸せになるために俺は消えなきゃならない。
――――せっかく前世の知識があるのに見限らなかったのは…どうしようもなく、王子が前世で別れた恋人だった"彼"に顔も声も背丈も好みも、浮気をしなかった部分を除けば生き写しのような人だったからだ。
俺は元恋人の面影にある王子を嫌いになれず結果、ほぼストーリーと同じ人生を歩んでしまったのだ。
あぁ、それも今日終わる…。
婚約破棄された俺は実家にも居場所を失い、隣国の…、親子ほど年の離れた貴族と結婚させられるのだ。
せめて一晩でいい、王子と過ごしたかったけれど俺が婚約者だった以上叶わなかった。だから俺のはじめての相手は決まったも同然だ。
「皆、聞いたな!?私はそこに突っ立っている無能な婚約者とは縁を、――――?」
―――――??
どうしたことか王子は酷く戸惑った表情を浮かべ、キョロキョロと周りを見渡していた。
さらに「えん…を…?」と、何故2回も言う必要があったのだろうか?
「縁を切って、僕と一緒になるのでは?」
ほら、歯切れが悪すぎるから主人公が言っちゃったじゃん…
それでも王子は主人公をみて……あろうことか肩に回していた腕を解いたのだ。そして、
「縁を切らず、私は彼だけを連れ辺境の土地で暮らす」
「は????」と、あまりの切り返しに場にいた全員が目を点にした。
「私をみっともないと思わないのか!?己にとって都合のいい者のみと人間関係を築き、王族という立場に甘えきっていたのだぞ。非難する声は邪険に扱い、今も―――数々の不貞を働いた私のことを唯一諭そうとしていた婚約者を蔑ろにしようとしてるのだ!こんな人間が将来の王になってみろ!本当に国民たちは幸せで、安心して暮らせると思えるだろうか!?」
はぁ!?!?
い、一体、この男は誰だ……? あの我儘王子が覚醒するイベントはまだ先のはずじゃ…
「私は、無能だった事にようやく目が覚めた。これからは心を入れ替えて、慎ましく田舎で民のために働こう!ただ一人の男になることを今この場で宣言する!」
しんっと…
――――心を入れ替えたどころか、誰ひとりとして何も言えなかった。
その後ギャアギャアと騒ぐ場で俺の声が通ることはなく強制解散だ。
それから彼に会うことはなかったのだが… ついに婚約破棄の通知ではなく辺境の土地への招待状が届いてしまった。
王子も俺も仲良く退学だ。
……あんな無茶苦茶な要求が通ってしまうのが怖い。
いや、そうじゃない!主人公と一緒じゃなきゃ、彼は王様になれないってのにどうしてこんなことに!?
「さぁ、迎えにきたよ」
期日の時間通りだ。小さな馬車に乗った王子が俺を迎えに来た。
「ダメです、私にその手はとれません」
どうか国王に謝り、光の少年とやり直すのだ。思いとどまって欲しいと願う。
「やはり散々好き勝手した私を信用できないか…」
「……」
「一度でいいからチャンスをくれないか?」
「チャンス?」
「簡単だ。君が知っているままの俺なら、すぐ我が儘を言い出して屋敷の使用人を新たに雇う。そして雇った使用人にもケチをつけるか、見た目が良ければ手篭めにしようとするだろう」
「……それを一切しないと?」
「した途端君は自由だ。その後の生活だってちゃんと君が納得いく内容の契約書を用意しよう」
「分かりました…」
送るのは質素な生活だ。
どうせ我慢できるはずがないし、俺の立場では王子に逆らえない。
そう諦めて受けた誘いだった。
* * *
(これはまた年季の入った屋敷だな…)
到着した辺境の土地の屋敷は古く、管理どころか手入れもあまりされていなかった。
なんでも一ヶ月前にこの土地を納めていた老領主が病死し、世継ぎもいなかったとのことだ。新しい領主が中々決まらない中、王子が自ら名乗りをあげたという…
(でも、よかった。これなら早々に音を上げて王都に帰りたいって言うよね…)
そう思ったのに、王子は領民達へ挨拶を済ませてからウキウキと自分の手で屋敷の掃除や手入れをし始めた。
さらにこの土地をどうやっていい方向に導こうか真剣に悩んでいた。
まるで別人だ… ハッ、もしかして?
「王子、もしかして最近どこかで頭を強打しました?」
「は?」
「あ、失礼しました…。その…余りにも別人すぎて…」
「そう思うのも仕方ない。あの公の場で、少なくとも昔の私は死んだと思うよ」
王子はふっと小さく笑い、再びあの時に見えたという状況を語る。
会場で見えたのは、「また我儘王子サマがなんかやるぞ」という呆れた目と好奇心。隣には期待に沸く美しい少年の姿があったが、それよりも儚くて今にも泣き出しそうな存在があった。
長い間ずーっとダメな俺を支えて、口煩く叱ってきた婚約者が、真っ直ぐ俺だけを見ていたのだ
本当は、嫌がらせなんてしてないんじゃないのか?
もっと俺に言いたいことがあるんじゃないのか…?
「だけど君は、俺にいくら訴えたところで何も…信じてもらえないと分かっていた。だから口をつぐんだんだろ?そんな風に追いつめてしまったのも俺の罪だ、本当に申し訳ない事をした」
すまないと頭を下げる王子を凝視してしまった。
「そっ、そんな私などに謝らなくても…!」
「いいや言わせてくれ。ようやく目が覚めたんだ、今さら言う資格など俺にないと分かっている。君を連れてきたのも結局のところエゴだ」
「王子…?」
「君まで手放せばまた愚かな王子に戻ってしまう、チヤホヤされて有頂天になるような馬鹿王子に…。そうならないよう見守って欲しい」
あぁ………。
王子は愚行を反省して、本気で心を改めようとしているのだ。
今の俺の存在は自身への戒めであり、どうやら俺は婚約者から監視役へと役割が変わったらしい。
その事で一気に気が楽になった。
「ふふ、王子の一人称って私ではなく俺だったのですね」
「……へ、へんかな?今さらだけどちょっと偉そうな気がして…特に君の前だと」
「いえ、どうしてか…その方が俺にはしっくりきます」
「良かった」と綺麗に笑う貴方にあの人の面影を感じてじわっと苦しくなった
「あぁ、そうだ。もう俺は王子じゃないんだ。これからは他の呼び方で頼む」
「はい、領主様」
きっかけはなんにせよこの人の人生は新たに始まるのだろう。
俺は監視役としてしっかり見届けるんだ、せめて今世では後悔のないように…
「別に、旦那様でも構わないぞ?」
監視者として……?
あとがき
ちゃんと、王子の中身は前世で別れた恋人です。
断罪の場で記憶が蘇ったようですね。向こうも前世の恋人と瓜二つの受けくんを見て、彼が違うと分かっていても(実は違わんけど)
『今度こそ絶対幸せにしてみせる』と思い立ち、家(王族)を捨てる覚悟を秒で決めちゃいました。
そもそも攻めは浮気性じゃないし、前世はとにかく素直じゃない受けくんを口説いて口説いてやーーーっと、お付き合いをスタート。
とても大事な受けくんだったんだけど、家のゴタゴタで無理やり引き離され、以後受けくんと会えない人生だったんでもう奪われるのは懲り懲りなんだよね。
受け君側も、攻めの為に何も出来なかったことを後悔していたので彼に断罪されるなら…と、思ってた部分も…
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