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学院編
169 王妃のお茶会
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王妃が入室を許可すると、アメリアが扉を開けてアンジェリカ王女を招き入れる。
今日のアンジェリカ王女のドレスはゴテゴテした飾りはなく、シンプルでスッキリとした装いだ。
昨日は公的な場だったから飾り立てられるのは当然だったが、今日は王妃の私的なお茶会である。
そうなれば自ずと装いも落ち着いたものになるのだろう。
王妃や僕達にしても同じ事が言える。
昨日の衣装はどこかのアイドルか、というような出で立ちだったが、今日は普通に着られる衣装でホッとしていた。
王妃が立ち上がったのを見て僕とブライアンも慌てて立ち上がり、アンジェリカ王女を迎え入れる。
アンジェリカ王女はテーブルの近くに進み出るとその場でカーテシーをする。
「王妃殿下。本日はお茶会にお招きいただきありがとうございます」
アンジェリカ王女の挨拶を受けて王妃もにこやかな笑みを見せる。
「ようこそいらっしゃいました。どうぞおかけになって」
王妃と僕の間の席にアンジェリカ王女は腰を下ろした。
「エドワードだけでは話が持たないだろうと思ってブライアンも呼んでみたのだけれど、よろしかったかしら?」
主催者である王妃にそう問われて「ダメだ」とは言えないに決まっている。
案の定、アンジェリカ王女はニコリとした笑顔で王妃に答えた。
「もちろんですわ。お二人共素敵な方ですので嬉しいですわ」
そう言ってアンジェリカ王女は僕とブライアンにも笑顔を向けてくる。
可愛いとは思うけれど、それ以上でもそれ以下でもない。
だからといってアンジェリカ王女を邪険に扱うわけにもいかないので、僕もニコリとした微笑みを返す。
「たったの二日しか滞在されないなんて残念だわ。もう少し時間があれば、同じ年齢位のご令嬢達も招待したのだけれど…」
王妃はそう言うけれど、ご令嬢達は招かなくて正解じゃないかと思う。
何しろエドワード王子の婚約者候補としてアンジェリカ王女を呼んだのであれば、他の婚約者の座を狙っているご令嬢達にしてみればライバルである。
バチバチのバトル展開になってもおかしくはない。
他のご令嬢達を招くのはアンジェリカ王女が正式にこの国に嫁ぐと決まってからでも遅くはないはずだ。
そう考えたところで僕はピンときた。
どうしてこの場にブライアンが呼ばれたのかがわかったのだ。
このままアンジェリカ王女とエドワード王子の婚約話が進んだ場合、ここでどんな会話が僕達の間で交わされたのかをブライアンが報告する事になっているのだろう。
もちろん僕からもエドワード王子には伝えるが、第三者の立場からブライアンも報告した方がより詳しく伝わるはずだ。
とはいえ、僕はあまり女性との会話は得意じゃないんだよね。
それでも王妃やアンジェリカ王女から話を振られた時は当たり障りのない答えを返している。
王妃も未来の娘が気に入ったのか、終始笑顔でアンジェリカ王女と話をしている。
この調子だとエドワード王子は将来、嫁姑問題には悩まなくて済みそうだ。
今日、帰国しなくてはならないアンジェリカ王女はスケジュールがびっちり詰まっているようだ。
王女のお付きの女性が頃合いを見計らって、アンジェリカ王女にそっと耳打ちをしてきた。
それを受けてアンジェリカ王女は少しがっかりしたような表情を見せる。
「王妃殿下。申し訳ありませんが、そろそろお暇させていただきますわ」
「こちらこそ、お忙しい中を来ていただいて感謝していますわ。またゆっくりお話いたしましょう」
「ありがとうございます。それではこれで失礼いたします」
アンジェリカ王女は立ち上がると僕達に向かってお辞儀をするとサンルームを出て行った。
僕達は立ち上がってアンジェリカ王女を見送った。
アンジェリカ王女が退出して扉が閉まると、僕はホッと肩の力を抜いた。
残されたミッションはあと一つだ。
今日のアンジェリカ王女のドレスはゴテゴテした飾りはなく、シンプルでスッキリとした装いだ。
昨日は公的な場だったから飾り立てられるのは当然だったが、今日は王妃の私的なお茶会である。
そうなれば自ずと装いも落ち着いたものになるのだろう。
王妃や僕達にしても同じ事が言える。
昨日の衣装はどこかのアイドルか、というような出で立ちだったが、今日は普通に着られる衣装でホッとしていた。
王妃が立ち上がったのを見て僕とブライアンも慌てて立ち上がり、アンジェリカ王女を迎え入れる。
アンジェリカ王女はテーブルの近くに進み出るとその場でカーテシーをする。
「王妃殿下。本日はお茶会にお招きいただきありがとうございます」
アンジェリカ王女の挨拶を受けて王妃もにこやかな笑みを見せる。
「ようこそいらっしゃいました。どうぞおかけになって」
王妃と僕の間の席にアンジェリカ王女は腰を下ろした。
「エドワードだけでは話が持たないだろうと思ってブライアンも呼んでみたのだけれど、よろしかったかしら?」
主催者である王妃にそう問われて「ダメだ」とは言えないに決まっている。
案の定、アンジェリカ王女はニコリとした笑顔で王妃に答えた。
「もちろんですわ。お二人共素敵な方ですので嬉しいですわ」
そう言ってアンジェリカ王女は僕とブライアンにも笑顔を向けてくる。
可愛いとは思うけれど、それ以上でもそれ以下でもない。
だからといってアンジェリカ王女を邪険に扱うわけにもいかないので、僕もニコリとした微笑みを返す。
「たったの二日しか滞在されないなんて残念だわ。もう少し時間があれば、同じ年齢位のご令嬢達も招待したのだけれど…」
王妃はそう言うけれど、ご令嬢達は招かなくて正解じゃないかと思う。
何しろエドワード王子の婚約者候補としてアンジェリカ王女を呼んだのであれば、他の婚約者の座を狙っているご令嬢達にしてみればライバルである。
バチバチのバトル展開になってもおかしくはない。
他のご令嬢達を招くのはアンジェリカ王女が正式にこの国に嫁ぐと決まってからでも遅くはないはずだ。
そう考えたところで僕はピンときた。
どうしてこの場にブライアンが呼ばれたのかがわかったのだ。
このままアンジェリカ王女とエドワード王子の婚約話が進んだ場合、ここでどんな会話が僕達の間で交わされたのかをブライアンが報告する事になっているのだろう。
もちろん僕からもエドワード王子には伝えるが、第三者の立場からブライアンも報告した方がより詳しく伝わるはずだ。
とはいえ、僕はあまり女性との会話は得意じゃないんだよね。
それでも王妃やアンジェリカ王女から話を振られた時は当たり障りのない答えを返している。
王妃も未来の娘が気に入ったのか、終始笑顔でアンジェリカ王女と話をしている。
この調子だとエドワード王子は将来、嫁姑問題には悩まなくて済みそうだ。
今日、帰国しなくてはならないアンジェリカ王女はスケジュールがびっちり詰まっているようだ。
王女のお付きの女性が頃合いを見計らって、アンジェリカ王女にそっと耳打ちをしてきた。
それを受けてアンジェリカ王女は少しがっかりしたような表情を見せる。
「王妃殿下。申し訳ありませんが、そろそろお暇させていただきますわ」
「こちらこそ、お忙しい中を来ていただいて感謝していますわ。またゆっくりお話いたしましょう」
「ありがとうございます。それではこれで失礼いたします」
アンジェリカ王女は立ち上がると僕達に向かってお辞儀をするとサンルームを出て行った。
僕達は立ち上がってアンジェリカ王女を見送った。
アンジェリカ王女が退出して扉が閉まると、僕はホッと肩の力を抜いた。
残されたミッションはあと一つだ。
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