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44 お茶会
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お父様とお兄様の暴走(?)のかいもあって、ようやく私のドレスが決まった。
最終的に私が選んだのはセアラが勧めてくれたドレスだ。
お父様とお兄様が勧めてくれたドレスはどう見ても夜会向きなのよね。
お茶会が開かれるのは王都にあるジェンクス侯爵のお屋敷だった。
セアラは今日はお供ではなくて、私と同じお客としてお茶会に招かれている。
したがって別の侍女が私のお供として馬車に乗り込んでいる。
私とセアラの他にも何人か、お母様の同級生が招かれているらしい。
どうやら私に学生時代のお母様の話を聞かせてくれるつもりのようだ。
ジェンクス侯爵のお屋敷に到着したのは、どうやら私が一番最後だったようだ。
「まあ、アリス様。ようこそおいでくださいました」
玄関ホールに入るとガブリエラさんが出迎えてくれた。
王都のお屋敷も領地にあるものとは負けず劣らず大きな規模である。
「お招きいただきありがとうございます」
挨拶を交わすとそのままお茶会の会場の方に案内される。
そこには既に三人の御婦人達が座っていて、その中にはセアラもいた。
「皆様、お待ちかねのアリス様がいらっしゃいましたわ」
「まあ、本当にクリスティン様にそっくりですわね」
「学生の頃のクリスティン様が現れたみたいですわ」
私と初めて顔を合わせる御婦人が、口々に私がお母様似だと絶賛する。
「皆様、はじめまして。アリスと申します。お目にかかれて嬉しいですわ」
お辞儀をするとそれすらもお母様そっくりだと絶賛される。
四人の思い出話に耳を傾けていると、一人の御婦人の口から「コーデリア様」と言う言葉が発せられ、その場が凍りついたようになった。
流石に処刑された女性の話をするのは避けるべきだと思ったのだろう。
だが、この場にいる人達はコーデリアさんが最近まで生きていた事は知らないはずだ。
「コーデリアという方がお父様の不興を買って処刑された事は聞いています。そしてお母様とも仲が良かった事も…。よろしければコーデリア様のお話も聞かせてもらえますか?」
ガブリエラさんは少し困った顔をしていたけれど、ポツリポツリと話してくださった。
「クリスティン様とコーデリア様、そしてコンラッド様はお小さい頃からとても仲が良くていつも三人で遊んでいらしたの」
「いつの間にかコーデリア様はコンラッド様を意識するようになっていたのは傍目にも良くわかりましたわ」
そこでコーデリアさんがお父様の婚約者に選ばれれば何の問題も起こらなかったのでしょうね。
「だから、クリスティン様とコンラッド様の婚約が発表された時のコーデリア様の落ち込みようは見ていて辛かったですわ」
「仲がよろしかった分、裏切られたような思いがしたのでしょうね。婚約発表の直後からコーデリア様がクリスティン様に様々な嫌がらせをするようになりました」
話をしながらも四人はチラチラと私の様子を窺ってくる。
あまりいい気持ちのする話ではないけれど、先日のコーデリアさんの最期を思うと聞いておいた方がいいような気がする。
「コンラッド様もコーデリア様に注意をしていたけれど、おそらくそれがコーデリア様の狙いだったのでしょうね」
つまりお母様に嫌がらせをしてお父様の気をひいていたわけね。
お父様とお母様が婚約した以上、今までの様に三人で一緒にいるわけにはいかないものね。
だからお父様の気をひくためなら何でもやっていたに違いないわ。
「アリス様、申し訳ございません。このような話をするためにお茶会を開いたわけではありませんのに…」
ガブリエラさんが恐縮して謝罪して来るけれど、それを聞きたがったのは私だ。
「私がせがんだ事ですからお気になさらないでください」
セアラも少し困ったような顔で私に笑いかけてくる。
きっと王宮に戻ってセアラと二人きりになったらお小言を言ってくるんでしょうね。
こうしてこのお茶会は幕を下ろしたのだった。
最終的に私が選んだのはセアラが勧めてくれたドレスだ。
お父様とお兄様が勧めてくれたドレスはどう見ても夜会向きなのよね。
お茶会が開かれるのは王都にあるジェンクス侯爵のお屋敷だった。
セアラは今日はお供ではなくて、私と同じお客としてお茶会に招かれている。
したがって別の侍女が私のお供として馬車に乗り込んでいる。
私とセアラの他にも何人か、お母様の同級生が招かれているらしい。
どうやら私に学生時代のお母様の話を聞かせてくれるつもりのようだ。
ジェンクス侯爵のお屋敷に到着したのは、どうやら私が一番最後だったようだ。
「まあ、アリス様。ようこそおいでくださいました」
玄関ホールに入るとガブリエラさんが出迎えてくれた。
王都のお屋敷も領地にあるものとは負けず劣らず大きな規模である。
「お招きいただきありがとうございます」
挨拶を交わすとそのままお茶会の会場の方に案内される。
そこには既に三人の御婦人達が座っていて、その中にはセアラもいた。
「皆様、お待ちかねのアリス様がいらっしゃいましたわ」
「まあ、本当にクリスティン様にそっくりですわね」
「学生の頃のクリスティン様が現れたみたいですわ」
私と初めて顔を合わせる御婦人が、口々に私がお母様似だと絶賛する。
「皆様、はじめまして。アリスと申します。お目にかかれて嬉しいですわ」
お辞儀をするとそれすらもお母様そっくりだと絶賛される。
四人の思い出話に耳を傾けていると、一人の御婦人の口から「コーデリア様」と言う言葉が発せられ、その場が凍りついたようになった。
流石に処刑された女性の話をするのは避けるべきだと思ったのだろう。
だが、この場にいる人達はコーデリアさんが最近まで生きていた事は知らないはずだ。
「コーデリアという方がお父様の不興を買って処刑された事は聞いています。そしてお母様とも仲が良かった事も…。よろしければコーデリア様のお話も聞かせてもらえますか?」
ガブリエラさんは少し困った顔をしていたけれど、ポツリポツリと話してくださった。
「クリスティン様とコーデリア様、そしてコンラッド様はお小さい頃からとても仲が良くていつも三人で遊んでいらしたの」
「いつの間にかコーデリア様はコンラッド様を意識するようになっていたのは傍目にも良くわかりましたわ」
そこでコーデリアさんがお父様の婚約者に選ばれれば何の問題も起こらなかったのでしょうね。
「だから、クリスティン様とコンラッド様の婚約が発表された時のコーデリア様の落ち込みようは見ていて辛かったですわ」
「仲がよろしかった分、裏切られたような思いがしたのでしょうね。婚約発表の直後からコーデリア様がクリスティン様に様々な嫌がらせをするようになりました」
話をしながらも四人はチラチラと私の様子を窺ってくる。
あまりいい気持ちのする話ではないけれど、先日のコーデリアさんの最期を思うと聞いておいた方がいいような気がする。
「コンラッド様もコーデリア様に注意をしていたけれど、おそらくそれがコーデリア様の狙いだったのでしょうね」
つまりお母様に嫌がらせをしてお父様の気をひいていたわけね。
お父様とお母様が婚約した以上、今までの様に三人で一緒にいるわけにはいかないものね。
だからお父様の気をひくためなら何でもやっていたに違いないわ。
「アリス様、申し訳ございません。このような話をするためにお茶会を開いたわけではありませんのに…」
ガブリエラさんが恐縮して謝罪して来るけれど、それを聞きたがったのは私だ。
「私がせがんだ事ですからお気になさらないでください」
セアラも少し困ったような顔で私に笑いかけてくる。
きっと王宮に戻ってセアラと二人きりになったらお小言を言ってくるんでしょうね。
こうしてこのお茶会は幕を下ろしたのだった。
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