192 / 198
第94話『私はここに居るよ!! 来て!!』
しおりを挟む
結局夜が明けるまで大して眠れなかった私であるが、夜明けと共に私たちはオーガさんという種族が住む場所を目指して進み始めた。
とは言っても、その歩みはゆっくりであるし、私自身もそれほど早く歩く事が出来なかった。
しかし、それでも進み続ければいつかはたどり着くという事で、私たちは一か月ほど掛けてオーガさんたちの住処へとたどり着いた。
「わぁー! ここが、そうなんですか!?」
「えぇ。ここも大分綺麗になりましたね」
「前は違ったの?」
「はい。前は荒野だったんですよ」
「そうなんだ」
私は目の前に広がる一面の花畑に、思わず笑みを溢れさせながらゆっくりと走り出した。
そして花を踏まない様に気を付けながら、一歩、一歩と進んでゆく。
色とりどりの花に囲まれて、良い匂いもしているこの場所は、まるでこの世に残された最後の楽園にも見える。
「リリィ! あんまり一人で離れては危ないですよ!」
「大丈夫!」
私は手を振るお姉ちゃんに手を振り返して、さらに奥へと進むべく足を一歩踏み出した。
しかし足元ばかりを見ていたせいか、私は何かにぶつかり、倒れそうになってしまった。
「っ!」
「……」
そのまま倒れそうになってしまうが、何か大きな手の様な物で体が支えられて、空中で止まっている。
私はぶつかった衝撃で閉じた目を恐る恐る開いて、その人を見た。
大きな、それはそれは大きな人だった。
頭に生えた角は、とても強そうで、ドラゴンさんとは違った威圧感の様な物も感じる。
「……お前、アメリア、か?」
「ふぇ?」
「アメリアは私ですよ。オーガさん」
「っ! アメリアが、ふたり!」
「この子は妹のリリィです。お久しぶりですね。オーガさん」
「あぁ。そうだな」
私はそのままオーガさんが倒れない様にと地面に立たせてくれ、お姉ちゃんと並んでオーガさんを見上げる。
しかし、オーガさんはすぐに私たちの前にしゃがみ込むと視線を合わせて、近くの花を一輪ずつ私たちに渡してくれるのだった。
「約束の花だ。アメリア」
「まぁ! とても綺麗な花ですね」
「あぁ。あれからな、何度か失敗を重ねて、ようやくここまで育った」
「それは、それは……とても素敵ですね」
お姉ちゃんは遠くを見るような目で花畑を見つめると、小さく息を吐いて目を閉じた。
「昔、魔王様に聞いた事があるんです」
「……」
「この世界とは違う別の世界には、死者がたどり着く天国という場所があると」
「……天国」
私はお姉ちゃんの言葉を繰り返して、お姉ちゃんと同じ景色を見た。
大きな湖の傍に咲き乱れる綺麗な花の世界を。
この世の物とは思えない程に綺麗な景色を。
「それは、きっとこんな景色なのかもしれませんね」
「……アメリア。俺たちは、まだ死んでいないぞ」
「えぇ。分かっておりますとも。でも、死した後、そんな素敵な場所へ行くことが出来るというのなら、生きている間にも見てみたいじゃないですか」
「相変わらず、お前の言う事は、よく分からないな」
「ふふ。そうですか?」
お姉ちゃんはオーガさんを見つめながら笑い、オーガさんもまた微かに笑う。
そんな姿に私は怖さを感じて、お姉ちゃんの手を握った。
「ん。どうしました? リリィ」
「ううん。ちょっとだけ、怖くなっちゃった」
「まぁ、ここの景色はとても綺麗ですからね。そう思うのは当然かと」
「違う! 違うよ。お姉ちゃん!」
「……?」
「私はお姉ちゃんが怖いの」
「私ですか?」
「うん」
私は俯きながら小さく言葉を漏らし、お姉ちゃんの手を強く握る。
「お姉ちゃんは、また、空の向こうに還るつもりなの?」
「えぇ。いずれは」
「……」
「リリィ。全ての物は必ず滅びます。それは私も同じです。ここにある花だって、生と死を繰り返してこの世界を」
「そういう事が聞きたいんじゃない!」
「リリィ」
「今、お姉ちゃんの前にはチャンスがあるんだよ。もう一度やり直せるチャンスが」
「……? 何を言っているんですか? 私はもう」
「終わりじゃない。終わりなんかじゃないんだ」
「リリィ。貴女何を言って……」
私はその場所でさっきからずっと聞こえていた声に応えた。
「私はここに居るよ!! 来て!!」
そう叫んだ瞬間、立っている足の向こう側から私の中に力が溢れた。
それは力というのはあまりにも暴力的で、まともに立っている事も出来ない程に、体の中を暴れまわる。
「くっ、うぅ」
「リリィ!! 駄目!! 精霊をすぐに体から離して!!」
「い、やだ」
「リリィ……!」
お姉ちゃんの縋る様な声を切り捨てて、私は自分の体を抱きしめた。
痛みが、この体の中から消えない様にと。
四つの精霊が、私の中で何かに変わろうとしているのを感じながら、閉じ込める様に、強く、強く自分を抱きしめる。
吐きそうだ。
倒れそうだ。
意識を保つ事が出来ない。
でも、消してはいけない。
消えてしまえば、精霊は消えてしまう。
だから、繋ぎ続けないといけない。
この永遠に続くかと思われるような苦しみの中で。
体がバラバラにされてしまう様な痛みの中で。
それでも私はたった一つの希望を掴むために、もがき続けた。
どれだけ時間が経っただろうか。
私は花畑の上に倒れ、暖かい日差しの中で目を覚ました。
目の前には私を心配そうに見下ろしているお姉ちゃんやリアムさん達の目がある。
「リリィ! リリィ!!」
泣きそうなお姉ちゃんの顔に手を当てて、零れ落ちた涙をぬぐった。
精霊は、私の中で今もまだ暴れまわっている。
それが私には酷く嬉しかった。
成功したのだ。
私の体はお姉ちゃんの器として完成した。
「お姉ちゃん……繋がったよ。世界と、私と、お姉ちゃんが」
「え?」
私はお姉ちゃんの中にある力を握りしめ、それを私の中にある力と繋げた。
「これは……」
「おい! アメリア! リリィ! 何が起きてる」
「そんな……」
「アメリアちゃん!」
「リリィの力が、世界と繋がってしまった」
「どういう意味なの?」
「リリィが、人では無くなってしまったという事です」
「え?」
驚き、固まる四人を見据えながら、私は笑う。
良かったと。
この体が間に合って良かったと。
全てをやり直す事が出来るのだと。
「人じゃなくなったってどういう事だよ。姉ちゃん!」
「そのままの意味です。リリィの中にある力はリリィの人であった部分を全て食べつくし、精霊に近い状態へと変えてしまいました」
「……そうなると、どうなるんだ。アメリア」
「いずれ、人であるリリィは消え。新たな精霊として世界に生まれる事となる」
「バカな」
「何でそんな事をしたんだ! リリィ!」
「……ふ、ふふ」
「リリィ……?」
「これで、良いんですよ。これで、お姉ちゃんはまたこの世界で生きていく事が出来る」
「……リリィ」
「私が歪めてしまった、世界を、お姉ちゃんを正しい場所へと戻す事が出来る。私が殺してしまったお姉ちゃんを、再び世界に呼び戻す事が出来る」
私は涙が零れ落ちるのを感じながら、叫んだ。
この旅の間、ずっと考えていた、想っていた事を。
私が始めてしまった罪を。
ただ、世界に向けて放つのだった。
とは言っても、その歩みはゆっくりであるし、私自身もそれほど早く歩く事が出来なかった。
しかし、それでも進み続ければいつかはたどり着くという事で、私たちは一か月ほど掛けてオーガさんたちの住処へとたどり着いた。
「わぁー! ここが、そうなんですか!?」
「えぇ。ここも大分綺麗になりましたね」
「前は違ったの?」
「はい。前は荒野だったんですよ」
「そうなんだ」
私は目の前に広がる一面の花畑に、思わず笑みを溢れさせながらゆっくりと走り出した。
そして花を踏まない様に気を付けながら、一歩、一歩と進んでゆく。
色とりどりの花に囲まれて、良い匂いもしているこの場所は、まるでこの世に残された最後の楽園にも見える。
「リリィ! あんまり一人で離れては危ないですよ!」
「大丈夫!」
私は手を振るお姉ちゃんに手を振り返して、さらに奥へと進むべく足を一歩踏み出した。
しかし足元ばかりを見ていたせいか、私は何かにぶつかり、倒れそうになってしまった。
「っ!」
「……」
そのまま倒れそうになってしまうが、何か大きな手の様な物で体が支えられて、空中で止まっている。
私はぶつかった衝撃で閉じた目を恐る恐る開いて、その人を見た。
大きな、それはそれは大きな人だった。
頭に生えた角は、とても強そうで、ドラゴンさんとは違った威圧感の様な物も感じる。
「……お前、アメリア、か?」
「ふぇ?」
「アメリアは私ですよ。オーガさん」
「っ! アメリアが、ふたり!」
「この子は妹のリリィです。お久しぶりですね。オーガさん」
「あぁ。そうだな」
私はそのままオーガさんが倒れない様にと地面に立たせてくれ、お姉ちゃんと並んでオーガさんを見上げる。
しかし、オーガさんはすぐに私たちの前にしゃがみ込むと視線を合わせて、近くの花を一輪ずつ私たちに渡してくれるのだった。
「約束の花だ。アメリア」
「まぁ! とても綺麗な花ですね」
「あぁ。あれからな、何度か失敗を重ねて、ようやくここまで育った」
「それは、それは……とても素敵ですね」
お姉ちゃんは遠くを見るような目で花畑を見つめると、小さく息を吐いて目を閉じた。
「昔、魔王様に聞いた事があるんです」
「……」
「この世界とは違う別の世界には、死者がたどり着く天国という場所があると」
「……天国」
私はお姉ちゃんの言葉を繰り返して、お姉ちゃんと同じ景色を見た。
大きな湖の傍に咲き乱れる綺麗な花の世界を。
この世の物とは思えない程に綺麗な景色を。
「それは、きっとこんな景色なのかもしれませんね」
「……アメリア。俺たちは、まだ死んでいないぞ」
「えぇ。分かっておりますとも。でも、死した後、そんな素敵な場所へ行くことが出来るというのなら、生きている間にも見てみたいじゃないですか」
「相変わらず、お前の言う事は、よく分からないな」
「ふふ。そうですか?」
お姉ちゃんはオーガさんを見つめながら笑い、オーガさんもまた微かに笑う。
そんな姿に私は怖さを感じて、お姉ちゃんの手を握った。
「ん。どうしました? リリィ」
「ううん。ちょっとだけ、怖くなっちゃった」
「まぁ、ここの景色はとても綺麗ですからね。そう思うのは当然かと」
「違う! 違うよ。お姉ちゃん!」
「……?」
「私はお姉ちゃんが怖いの」
「私ですか?」
「うん」
私は俯きながら小さく言葉を漏らし、お姉ちゃんの手を強く握る。
「お姉ちゃんは、また、空の向こうに還るつもりなの?」
「えぇ。いずれは」
「……」
「リリィ。全ての物は必ず滅びます。それは私も同じです。ここにある花だって、生と死を繰り返してこの世界を」
「そういう事が聞きたいんじゃない!」
「リリィ」
「今、お姉ちゃんの前にはチャンスがあるんだよ。もう一度やり直せるチャンスが」
「……? 何を言っているんですか? 私はもう」
「終わりじゃない。終わりなんかじゃないんだ」
「リリィ。貴女何を言って……」
私はその場所でさっきからずっと聞こえていた声に応えた。
「私はここに居るよ!! 来て!!」
そう叫んだ瞬間、立っている足の向こう側から私の中に力が溢れた。
それは力というのはあまりにも暴力的で、まともに立っている事も出来ない程に、体の中を暴れまわる。
「くっ、うぅ」
「リリィ!! 駄目!! 精霊をすぐに体から離して!!」
「い、やだ」
「リリィ……!」
お姉ちゃんの縋る様な声を切り捨てて、私は自分の体を抱きしめた。
痛みが、この体の中から消えない様にと。
四つの精霊が、私の中で何かに変わろうとしているのを感じながら、閉じ込める様に、強く、強く自分を抱きしめる。
吐きそうだ。
倒れそうだ。
意識を保つ事が出来ない。
でも、消してはいけない。
消えてしまえば、精霊は消えてしまう。
だから、繋ぎ続けないといけない。
この永遠に続くかと思われるような苦しみの中で。
体がバラバラにされてしまう様な痛みの中で。
それでも私はたった一つの希望を掴むために、もがき続けた。
どれだけ時間が経っただろうか。
私は花畑の上に倒れ、暖かい日差しの中で目を覚ました。
目の前には私を心配そうに見下ろしているお姉ちゃんやリアムさん達の目がある。
「リリィ! リリィ!!」
泣きそうなお姉ちゃんの顔に手を当てて、零れ落ちた涙をぬぐった。
精霊は、私の中で今もまだ暴れまわっている。
それが私には酷く嬉しかった。
成功したのだ。
私の体はお姉ちゃんの器として完成した。
「お姉ちゃん……繋がったよ。世界と、私と、お姉ちゃんが」
「え?」
私はお姉ちゃんの中にある力を握りしめ、それを私の中にある力と繋げた。
「これは……」
「おい! アメリア! リリィ! 何が起きてる」
「そんな……」
「アメリアちゃん!」
「リリィの力が、世界と繋がってしまった」
「どういう意味なの?」
「リリィが、人では無くなってしまったという事です」
「え?」
驚き、固まる四人を見据えながら、私は笑う。
良かったと。
この体が間に合って良かったと。
全てをやり直す事が出来るのだと。
「人じゃなくなったってどういう事だよ。姉ちゃん!」
「そのままの意味です。リリィの中にある力はリリィの人であった部分を全て食べつくし、精霊に近い状態へと変えてしまいました」
「……そうなると、どうなるんだ。アメリア」
「いずれ、人であるリリィは消え。新たな精霊として世界に生まれる事となる」
「バカな」
「何でそんな事をしたんだ! リリィ!」
「……ふ、ふふ」
「リリィ……?」
「これで、良いんですよ。これで、お姉ちゃんはまたこの世界で生きていく事が出来る」
「……リリィ」
「私が歪めてしまった、世界を、お姉ちゃんを正しい場所へと戻す事が出来る。私が殺してしまったお姉ちゃんを、再び世界に呼び戻す事が出来る」
私は涙が零れ落ちるのを感じながら、叫んだ。
この旅の間、ずっと考えていた、想っていた事を。
私が始めてしまった罪を。
ただ、世界に向けて放つのだった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました
小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。
しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!?
助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、
「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。
幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。
ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく!
ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー
クラス転移したけど、皆さん勘違いしてません?
青いウーパーと山椒魚
ファンタジー
加藤あいは高校2年生。
最近ネット小説にハマりまくっているごく普通の高校生である。
普通に過ごしていたら異世界転移に巻き込まれた?
しかも弱いからと森に捨てられた。
いやちょっとまてよ?
皆さん勘違いしてません?
これはあいの不思議な日常を書いた物語である。
本編完結しました!
相変わらず話ごちゃごちゃしていると思いますが、楽しんでいただけると嬉しいです!
1話は1000字くらいなのでササッと読めるはず…
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
ネグレクトされていた四歳の末娘は、前世の経理知識で実家の横領を見抜き追放されました。これからはもふもふ聖獣と美食巡りの旅に出ます。
旅する書斎(☆ほしい)
ファンタジー
アークライト子爵家の四歳の末娘リリアは、家族から存在しないものとして扱われていた。食事は厨房の残飯、衣服は兄姉のお下がりを更に継ぎ接ぎしたもの。冷たい床で眠る日々の中、彼女は高熱を出したことをきっかけに前世の記憶を取り戻す。
前世の彼女は、ブラック企業で過労死した経理担当のOLだった。
ある日、父の書斎に忍び込んだリリアは、ずさんな管理の家計簿を発見する。前世の知識でそれを読み解くと、父による悪質な横領と、家の財産がすでに破綻寸前であることが判明した。
「この家は、もうすぐ潰れます」
家族会議の場で、リリアはたった四歳とは思えぬ明瞭な口調で破産の事実を突きつける。激昂した父に「疫病神め!」と罵られ家を追い出されたリリアだったが、それは彼女の望むところだった。
手切れ金代わりの銅貨数枚を握りしめ、自由を手に入れたリリア。これからは誰にも縛られず、前世で夢見た美味しいものをたくさん食べる生活を目指す。
『定年聖女ジェシカの第二の人生 〜冒険者はじめました〜』
夢窓(ゆめまど)
ファンタジー
「聖女の定年は25歳です」
――え、定年!? まだ働けるのに!?
神殿を離れた聖女ジェシカが出会ったのは、
落ちこぼれ魔術師、ならず者の戦士、訳あり美少年、気難しい錬金術師。
クセ者ぞろいの仲間と共に送る第二の人生は、冒険・事件・ドタバタの連続で!?
「定年だからって、まだまだ頑張れます!」
笑って泣けてちょっぴり恋もある、
元聖女の“家族”と“冒険”の物語。
【長編・完結】私、12歳で死んだ。赤ちゃん還り?水魔法で救済じゃなくて、給水しますよー。
BBやっこ
ファンタジー
死因の毒殺は、意外とは言い切れない。だって貴族の後継者扱いだったから。けど、私はこの家の子ではないかもしれない。そこをつけいられて、親族と名乗る人達に好き勝手されていた。
辺境の地で魔物からの脅威に領地を守りながら、過ごした12年間。その生が終わった筈だったけど…雨。その日に辺境伯が連れて来た赤ん坊。「セリュートとでも名付けておけ」暫定後継者になった瞬間にいた、私は赤ちゃん??
私が、もう一度自分の人生を歩み始める物語。給水係と呼ばれる水魔法でお悩み解決?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる