194 / 198
第96話『お姉ちゃんなら、そう……言うでしょうね』
しおりを挟む
私は座り込んでいるオリヴィアちゃんの手を取って、彼女の中にある闇の魔力を自分の中に移してゆく。
それはそれなりに苦痛を得る行為だったが、既に私の中にある精霊が暴れている痛みに比べれば大した事はない。
「え? あれ……私の中の」
「はい。オリヴィアちゃんの中にあった闇の魔力は私の中に移しました」
「リリィさんは、苦しくないの?」
「はい。私の中には世界の力がありますから。闇の魔力も拒絶する様な物では無いんですよ」
「そうなんだ」
オリヴィアちゃんは落ち着いた顔で、座ったまま私の方に視線を向ける。
私はそのままオリヴィアちゃんの隣に座って話をする事にした。
「オリヴィアちゃん」
「うん」
「オリヴィアちゃんのお話を聞かせて貰っても、良いですか?」
オリヴィアちゃんは私の事を少しは信頼してくれたのか、私に寄りかかりながら少しずつ話をしてくれる。
「私、うんと小さな頃に変な病気になったの。さっきの、闇の魔力がっていうやつ。手も足も胸も、全部痛くて、苦しくて、起きていても、寝ていても、ずっと、辛かった」
「……」
「だから、そんな私が嫌になって、お父さんとお母さんがいなくなって、それで、私、ずっと一人で居たの」
「うん」
「でも、でもね。苦しくて、苦しくて、どうしようも無かった時に、アメリア様が来てくれたんだ」
オリヴィアちゃんは涙を流しながら、苦しい息を吐き出し、それでも笑う。
本当に嬉しかったのだと、その笑顔でよく分かった。
「私、だからアメリア様の為に何かがしたかったの。それに……リリィさんも」
「私も?」
「うん。だって、痛いのを、取ってくれた」
「そうですか」
私はフッと笑いながら、オリヴィアちゃんの背中を撫でた。
もう痛みは無いだろうけど、それでもかつて痛かった場所であるならそこにあったであろう痛みを取り除きたかったのだ。
「……?」
「どうしました?」
「いえ。むしろ……その、どうしたのかな、と」
「うーん。特に深い意味は無いんですけど。ただ、こうしたいなと思ったんですよ」
オリヴィアちゃんは私の言葉に俯いて少し考えると、素直な何もない表情で空を見上げた。
「リリィさん……ううん、リリィ様も、アメリア様と同じ?」
「同じでは無いと思いますよ。私はお姉ちゃんの妹ですし」
「ううん。同じ。同じだよ。暖かくて、ずっとここに居たくなる」
「そう……ですか」
「だから、ね。私は、リリィ様のお願いも、叶えたい」
「私の願い、ですか」
「うん。あるでしょう? 私には聞こえるよ」
「っ!」
その、オリヴィアちゃんの言葉に私は思わず息を呑んだ。
だって、その言葉は、オリヴィアちゃんに世界と繋がる力がある事の証明だったから。
勿論お姉ちゃんほど強い訳じゃない。
でも、確かにあるのだ。
オリヴィアちゃんの中に。
「……オリヴィアちゃんは、お姉ちゃんと再会した時に、何かしたい事はありますか?」
「なにか、したいこと……」
「はい」
「私……アメリア様と同じものが見て見たい。リリィ様やアメリア様が見ている物と同じものが」
「そうですか」
私はオリヴィアちゃんの言葉に目を閉じて、考える。
おそらくオリヴィアちゃんの願いを叶える事は出来る。
今、私の中に渦巻いている力は、このままいけばある程度の所で安定し、人間でも扱う事が出来る物になるだろう。
そうなれば、オリヴィアちゃんも癒しの魔法が使える様になり、お姉ちゃんと同じ世界を見る事が出来る様になる。
けれど、それで良いのか? という思いも私の中には確かに存在するのだった。
「オリヴィアちゃんは、本当にそれで良いのですか?」
「え? うん、でも、リリィ様は、嫌なの?」
「あまり好ましくは思っていませんね。癒しの魔法……いえ、癒しの力は危険な物ですから」
「きけん」
オリヴィアちゃんは呆然と呟いて、自分の手を見た。
そして、すぐに顔を上げると、小さく頷く。
「私は……いいよ。大丈夫。痛くても、危なくても、大丈夫」
「命を短くするかもしれないんですよ?」
「それでも良いの」
「……!」
「このまま、何もなく生きても、何も無いから。だったら、アメリア様やリリィ様みたいに生きたい。私が長く生きてやりたい事がある訳じゃないから、それなら生きていて良かったって、思える様に生きたい。私だけじゃなくて、アメリア様やリリィ様がそう思って貰える様に。私を助けて良かったって思って貰える様に」
「……オリヴィアちゃん」
「だから、もし。リリィ様が私に力をあげても良いって思ってくれるなら、私は、欲しい」
「……分かりました」
私はオリヴィアちゃんの手を取って、私の中にある力と、オリヴィアちゃんの中にある力を繋げる。
でも、このまま真っすぐに渡す事なんて出来ないから、精霊として変わりつつある私の体で力の大半を処理して、力を使う時だけ、オリヴィアちゃんの体を通す事にした。
これならオリヴィアちゃんへの負担は限りなく少なくなるだろう。
しかし、それでも負担はあるのだ。
「オリヴィアちゃん」
「うん……あ、いや、はい」
「今オリヴィアちゃんの中に力があるのがわかりますか?」
「はい……温かい何かがある。いや、あります。これは……光の力?」
「光の力……ですか」
私は、この……世界が渦巻いている力を光と称したオリヴィアちゃんに、お姉ちゃんと同じ物を見た。
そう。二人にとってこの世界は光に溢れている様に見えるのだ。
「オリヴィアちゃん。一つ約束をしてください」
「約束……ですか?」
「そう。約束です」
私はオリヴィアちゃんの手を取って、そしてその手を両手で包み、笑った。
「オリヴィアちゃんがこの力を使うのは、大人になってからです」
「大人?」
「そう。この世界の事をちゃんと知って、そして自分自身の事もちゃんと理解して、その上で力を使うべきだとオリヴィアちゃんが判断した時だけ使う様にしてください」
「……でも、アメリア様やリリィ様は……どんな人でも、助けていたのですよね?」
「そうかもしれませんが、それでも力を使う負担が違いますから」
「……」
「オリヴィアちゃんが無理をして傷ついてしまうなら、私もお姉ちゃんも悲しいです」
「分かり、ました」
「ありがとうございます」
私はオリヴィアちゃんに微笑んで、一応力を封印しておいた。
オリヴィアちゃんがちゃんと大人になるか、これからここに来るであろうお姉ちゃんがオリヴィアちゃんの前から居なくなるまで癒しの力が使えなくなる様に。
そして、そこまで力を使ってから、私はいよいよ終わりの時が来たと深く息を吐いた。
「リリィ様?」
「ごめんなさい。もう少しオリヴィアちゃんと話をしたかったのですが……終わりの、時が来たみたいです」
「え? 終わりって……っ! リリィ様!」
私は座り続ける事も出来なくなり、仰向けで倒れた。
オリヴィアちゃんを巻き込まない様に上手く私の上に倒れる様にとしたが、上手く出来たか、それは分からない。
「リリィ様! しっかりして! リリィ様!」
「……世界では、泣いている子の為、生きる」
私はオリヴィアちゃんを見ながらその頬に流れる涙を指で拭う。
「お姉ちゃんなら、そう……言うでしょうね」
世界が終わる前に私はお姉ちゃんを想いながら、静かに終わりへと足を踏み出した。
それはそれなりに苦痛を得る行為だったが、既に私の中にある精霊が暴れている痛みに比べれば大した事はない。
「え? あれ……私の中の」
「はい。オリヴィアちゃんの中にあった闇の魔力は私の中に移しました」
「リリィさんは、苦しくないの?」
「はい。私の中には世界の力がありますから。闇の魔力も拒絶する様な物では無いんですよ」
「そうなんだ」
オリヴィアちゃんは落ち着いた顔で、座ったまま私の方に視線を向ける。
私はそのままオリヴィアちゃんの隣に座って話をする事にした。
「オリヴィアちゃん」
「うん」
「オリヴィアちゃんのお話を聞かせて貰っても、良いですか?」
オリヴィアちゃんは私の事を少しは信頼してくれたのか、私に寄りかかりながら少しずつ話をしてくれる。
「私、うんと小さな頃に変な病気になったの。さっきの、闇の魔力がっていうやつ。手も足も胸も、全部痛くて、苦しくて、起きていても、寝ていても、ずっと、辛かった」
「……」
「だから、そんな私が嫌になって、お父さんとお母さんがいなくなって、それで、私、ずっと一人で居たの」
「うん」
「でも、でもね。苦しくて、苦しくて、どうしようも無かった時に、アメリア様が来てくれたんだ」
オリヴィアちゃんは涙を流しながら、苦しい息を吐き出し、それでも笑う。
本当に嬉しかったのだと、その笑顔でよく分かった。
「私、だからアメリア様の為に何かがしたかったの。それに……リリィさんも」
「私も?」
「うん。だって、痛いのを、取ってくれた」
「そうですか」
私はフッと笑いながら、オリヴィアちゃんの背中を撫でた。
もう痛みは無いだろうけど、それでもかつて痛かった場所であるならそこにあったであろう痛みを取り除きたかったのだ。
「……?」
「どうしました?」
「いえ。むしろ……その、どうしたのかな、と」
「うーん。特に深い意味は無いんですけど。ただ、こうしたいなと思ったんですよ」
オリヴィアちゃんは私の言葉に俯いて少し考えると、素直な何もない表情で空を見上げた。
「リリィさん……ううん、リリィ様も、アメリア様と同じ?」
「同じでは無いと思いますよ。私はお姉ちゃんの妹ですし」
「ううん。同じ。同じだよ。暖かくて、ずっとここに居たくなる」
「そう……ですか」
「だから、ね。私は、リリィ様のお願いも、叶えたい」
「私の願い、ですか」
「うん。あるでしょう? 私には聞こえるよ」
「っ!」
その、オリヴィアちゃんの言葉に私は思わず息を呑んだ。
だって、その言葉は、オリヴィアちゃんに世界と繋がる力がある事の証明だったから。
勿論お姉ちゃんほど強い訳じゃない。
でも、確かにあるのだ。
オリヴィアちゃんの中に。
「……オリヴィアちゃんは、お姉ちゃんと再会した時に、何かしたい事はありますか?」
「なにか、したいこと……」
「はい」
「私……アメリア様と同じものが見て見たい。リリィ様やアメリア様が見ている物と同じものが」
「そうですか」
私はオリヴィアちゃんの言葉に目を閉じて、考える。
おそらくオリヴィアちゃんの願いを叶える事は出来る。
今、私の中に渦巻いている力は、このままいけばある程度の所で安定し、人間でも扱う事が出来る物になるだろう。
そうなれば、オリヴィアちゃんも癒しの魔法が使える様になり、お姉ちゃんと同じ世界を見る事が出来る様になる。
けれど、それで良いのか? という思いも私の中には確かに存在するのだった。
「オリヴィアちゃんは、本当にそれで良いのですか?」
「え? うん、でも、リリィ様は、嫌なの?」
「あまり好ましくは思っていませんね。癒しの魔法……いえ、癒しの力は危険な物ですから」
「きけん」
オリヴィアちゃんは呆然と呟いて、自分の手を見た。
そして、すぐに顔を上げると、小さく頷く。
「私は……いいよ。大丈夫。痛くても、危なくても、大丈夫」
「命を短くするかもしれないんですよ?」
「それでも良いの」
「……!」
「このまま、何もなく生きても、何も無いから。だったら、アメリア様やリリィ様みたいに生きたい。私が長く生きてやりたい事がある訳じゃないから、それなら生きていて良かったって、思える様に生きたい。私だけじゃなくて、アメリア様やリリィ様がそう思って貰える様に。私を助けて良かったって思って貰える様に」
「……オリヴィアちゃん」
「だから、もし。リリィ様が私に力をあげても良いって思ってくれるなら、私は、欲しい」
「……分かりました」
私はオリヴィアちゃんの手を取って、私の中にある力と、オリヴィアちゃんの中にある力を繋げる。
でも、このまま真っすぐに渡す事なんて出来ないから、精霊として変わりつつある私の体で力の大半を処理して、力を使う時だけ、オリヴィアちゃんの体を通す事にした。
これならオリヴィアちゃんへの負担は限りなく少なくなるだろう。
しかし、それでも負担はあるのだ。
「オリヴィアちゃん」
「うん……あ、いや、はい」
「今オリヴィアちゃんの中に力があるのがわかりますか?」
「はい……温かい何かがある。いや、あります。これは……光の力?」
「光の力……ですか」
私は、この……世界が渦巻いている力を光と称したオリヴィアちゃんに、お姉ちゃんと同じ物を見た。
そう。二人にとってこの世界は光に溢れている様に見えるのだ。
「オリヴィアちゃん。一つ約束をしてください」
「約束……ですか?」
「そう。約束です」
私はオリヴィアちゃんの手を取って、そしてその手を両手で包み、笑った。
「オリヴィアちゃんがこの力を使うのは、大人になってからです」
「大人?」
「そう。この世界の事をちゃんと知って、そして自分自身の事もちゃんと理解して、その上で力を使うべきだとオリヴィアちゃんが判断した時だけ使う様にしてください」
「……でも、アメリア様やリリィ様は……どんな人でも、助けていたのですよね?」
「そうかもしれませんが、それでも力を使う負担が違いますから」
「……」
「オリヴィアちゃんが無理をして傷ついてしまうなら、私もお姉ちゃんも悲しいです」
「分かり、ました」
「ありがとうございます」
私はオリヴィアちゃんに微笑んで、一応力を封印しておいた。
オリヴィアちゃんがちゃんと大人になるか、これからここに来るであろうお姉ちゃんがオリヴィアちゃんの前から居なくなるまで癒しの力が使えなくなる様に。
そして、そこまで力を使ってから、私はいよいよ終わりの時が来たと深く息を吐いた。
「リリィ様?」
「ごめんなさい。もう少しオリヴィアちゃんと話をしたかったのですが……終わりの、時が来たみたいです」
「え? 終わりって……っ! リリィ様!」
私は座り続ける事も出来なくなり、仰向けで倒れた。
オリヴィアちゃんを巻き込まない様に上手く私の上に倒れる様にとしたが、上手く出来たか、それは分からない。
「リリィ様! しっかりして! リリィ様!」
「……世界では、泣いている子の為、生きる」
私はオリヴィアちゃんを見ながらその頬に流れる涙を指で拭う。
「お姉ちゃんなら、そう……言うでしょうね」
世界が終わる前に私はお姉ちゃんを想いながら、静かに終わりへと足を踏み出した。
0
あなたにおすすめの小説
異世界に落ちたら若返りました。
アマネ
ファンタジー
榊原 チヨ、87歳。
夫との2人暮らし。
何の変化もないけど、ゆっくりとした心安らぐ時間。
そんな普通の幸せが側にあるような生活を送ってきたのにーーー
気がついたら知らない場所!?
しかもなんかやたらと若返ってない!?
なんで!?
そんなおばあちゃんのお話です。
更新は出来れば毎日したいのですが、物語の時間は割とゆっくり進むかもしれません。
【㊗️受賞!】神のミスで転生したけど、幼児化しちゃった!〜もふもふと一緒に、異世界ライフを楽しもう!〜
一ノ蔵(いちのくら)
ファンタジー
※第18回ファンタジー小説大賞にて、奨励賞を受賞しました!投票して頂いた皆様には、感謝申し上げますm(_ _)m
✩物語は、ゆっくり進みます。冒険より、日常に重きありの異世界ライフです。
【あらすじ】
神のミスにより、異世界転生が決まったミオ。調子に乗って、スキルを欲張り過ぎた結果、幼児化してしまった!
そんなハプニングがありつつも、ミオは、大好きな異世界で送る第二の人生に、希望いっぱい!
事故のお詫びに遣わされた、守護獣神のジョウとともに、ミオは異世界ライフを楽しみます!
仕事繁忙期の為、2月中旬まで更新を週一に致します。
カクヨム(吉野 ひな)様にも投稿しています。
追放された聖女は旅をする
織人文
ファンタジー
聖女によって国の豊かさが守られる西方世界。
その中の一国、エーリカの聖女が「役立たず」として追放された。
国を出た聖女は、出身地である東方世界の国イーリスに向けて旅を始める――。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
異世界で神の元カノのゴミ屋敷を片付けたら世界の秘密が出てきました
小豆缶
ファンタジー
父の遺したゴミ屋敷を片付けていたはずが、気づけば異世界に転移していた私・飛鳥。
しかも、神の元カノと顔がそっくりという理由で、いきなり死刑寸前!?
助けてくれた太陽神ソラリクスから頼まれた仕事は、
「500年前に別れた元恋人のゴミ屋敷を片付けてほしい」というとんでもない依頼だった。
幽霊になった元神、罠だらけの屋敷、歪んだ世界のシステム。
ポンコツだけど諦めの悪い主人公が、ゴミ屋敷を片付けながら異世界の謎を暴いていく!
ほのぼのお仕事×異世界コメディ×世界の秘密解明ファンタジー
【完結】追放された転生聖女は、無手ですべてを粉砕する
ゆきむらちひろ
ファンタジー
「祈るより、殴る方が早いので」
ひとりの脳筋聖女が、本人にまったくその気がないまま、緻密に練られたシリアスな陰謀を片っ端から台無しにしていく痛快無比なアクションコメディ。
■あらすじ
聖女セレスティアは、その類稀なる聖なる力(物理)ゆえに王都から追放された。
実は彼女には前世の記憶があって、平和な日本で暮らしていたしがないOLだった。
そして今世にて、神に祈りを捧げる乙女として王国に奉仕する聖女に転生。
だがなぜかその身に宿ったのは治癒の奇跡ではなく、岩をも砕く超人的な筋力だった。
儀式はすっぽかす。祈りの言葉は覚えられない。挙句の果てには、神殿に押し入った魔物を祈祷ではなくラリアットで撃退する始末。
そんな彼女に愛想を尽かした王国は、新たに現れた完璧な治癒能力を持つ聖女リリアナを迎え入れ、セレスティアを「偽りの聖女」として追放する。
「まあ、田舎でスローライフも悪くないか」
追放された本人はいたって能天気。行く先も分からぬまま彼女は新天地を求めて旅に出る。
しかし、彼女の行く手には、王国転覆を狙う宰相が仕組んだシリアスな陰謀の影が渦巻いていた。
「お嬢さん、命が惜しければこの密書を……」
「話が長い! 要点は!? ……もういい、面倒だから全員まとめてかかってこい!」
刺客の脅しも、古代遺跡の難解な謎も、国家を揺るがす秘密の会合も、セレスティアはすべてを「考えるのが面倒くさい」の一言で片付け、その剛腕で粉砕していく。
果たしてセレスティアはスローライフを手にすることができるのか……。
※「小説家になろう」、「カクヨム」、「アルファポリス」に同内容のものを投稿しています。
※この作品以外にもいろいろと小説を投稿しています。よろしければそちらもご覧ください。
【完結】使えない令嬢として一家から追放されたけど、あまりにも領民からの信頼が厚かったので逆転してざまぁしちゃいます
腕押のれん
ファンタジー
アメリスはマハス公国の八大領主の一つであるロナデシア家の三姉妹の次女として生まれるが、頭脳明晰な長女と愛想の上手い三女と比較されて母親から疎まれており、ついに追放されてしまう。しかしアメリスは取り柄のない自分にもできることをしなければならないという一心で領民たちに対し援助を熱心に行っていたので、領民からは非常に好かれていた。そのため追放された後に他国に置き去りにされてしまうものの、偶然以前助けたマハス公国出身のヨーデルと出会い助けられる。ここから彼女の逆転人生が始まっていくのであった!
私が死ぬまでには完結させます。
追記:最後まで書き終わったので、ここからはペース上げて投稿します。
追記2:ひとまず完結しました!
【完結】海外在住だったので、異世界転移なんてなんともありません
ソニエッタ
ファンタジー
言葉が通じない? それ、日常でした。
文化が違う? 慣れてます。
命の危機? まあ、それはちょっと驚きましたけど。
NGO調整員として、砂漠の難民キャンプから、宗教対立がくすぶる交渉の現場まで――。
いろんな修羅場をくぐってきた私が、今度は魔族の村に“神託の者”として召喚されました。
スーツケース一つで、どこにでも行ける体質なんです。
今回の目的地が、たまたま魔王のいる世界だっただけ。
「聖剣? 魔法? それよりまず、水と食糧と、宗教的禁忌の確認ですね」
ちょっとズレてて、でもやたらと現場慣れしてる。
そんな“救世主”、エミリの異世界ロジカル生活、はじまります。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる