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交渉
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「プロメリアホテル、現在三人の信者が立てこもっております!」
「わかった。引き続き、説得を頼む」
「了解!」
プロメリアの部隊長、リオベル・クレベスタは、短く息を吐いた。
アージリオン教の信者によって始まった、突然の爆破攻撃は、多くの犠牲者を出したが、徐々に収まりつつあった。
あとは、主要施設と……。王宮に立てこもっている信者を説得すれば、それで戦いは終わる。
エージャリオンの他の地区にも、応援を要請し、なんとかここまで、最小限の被害に留めているが……。
……もし、王宮を爆破されれば、国王が死ぬ。
戦争が終わり、三十年。国王の死は……。次の争いを意味するだろう。
こんなにも大事な時に、ヘイサル王子の姿が見えないとの情報が入り、リオベルは困り果てていた。
三年前、部隊長になったばかりの若者である自分は、そこまでの信頼を得ているわけではない。
もし、ヘイサル王子がいれば、国は一つにまとまっただろう。
……アージリオン教との戦いをきっかけに、どうにかして、軍部の意思を一つにしたい。リオベルは、そう考えていた。
「リオベル隊長。これをご覧ください」
第三部隊の隊長が、一枚の紙を見せてきた。
「これはなんだ?」
「信者は皆……。これを持ち歩いていたそうです」
『幸運の女神の帰還を求む』
「幸運の女神……?」
「えぇ。意味がわかりません。全く不気味な奴らです。……どうして、自国の民たちで、争わねばならないのか」
「その通りだ。……なんとしても、早急に終わらせなければ」
第三部隊の隊長は、敬礼をしてから、持ち場に戻って行った。
主要施設に立てこもっている信者は、何とかして、説得できる可能性はある。
しかし……。王宮に立てこもっているのは、教祖のリンデスだ。
元より、偏った思想の持ち主で、軍部ともめ合うことは、何度もあった。
リオベルは、これまでのリンデスとのやり取りを思い出し……。ため息をついた。
――彼だけは、殺さないといけないかもしれない。
王宮には、第五部隊を向かわせていた。
爆発に、優秀な部隊が巻き込まれては、争いの激化は免れないからだ。
……それはもはや、見殺しとも呼べる作戦だった。
「隊長! 大変です!」
偵察隊が、慌てた様子で、リオベルの元にやってきた。
「どうした」
「それが……。キリマール家の令嬢が、王宮に囚われていると!」
「なに……?」
「何でも……。キリマール家が、かつての戦争の時に作った地下通路の存在を、リンデスが知っていたようで……」
「……報告、ありがとう」
「はいっ!」
キリマール家の令嬢……。
わがまま令嬢というあだ名がついている彼女は、それでもヘイサル王子の婚約者だった。
……国王と、王子の婚約者が死ぬ。
それは……。何としても避けなければいけない事態だ。
リオベルは、覚悟を決めた。
「私が行く」
「……はい?」
周りにいた隊員が、全員リオベルに注目した。
「王宮は……、任せろ!」
「ちょ、ちょっと! 隊長!?」
考える時間は無かった。
……どうせ、二人が死んでしまえば、争いが起き、自分も死ぬことになるかもしれないのだ。
それならば、ここで勝負をかけた方が良い。
リオベルは、王宮へと向かった。
☆ ☆ ☆
「……冷静になるのだ。リンデスよ」
「私は至って冷静ですよ……。悪魔の国王」
不気味に口角を上げるリンデス。
レイドルの横で、ユレイナは震えていた。
地下通路で身を隠していたユレイナだったが、突然アージリオン教の信者が現れ、王宮へと連れ去り……。
今はこの、王の間に、レイドルと共に、人質として捕らえられている。
リンデスは、大きなバッグを手に持っている。
……その中には、爆弾が入っていた。
「もし、貴様の言う通り、ライロットが幸運の女神であるとして……。この王都に、戻したとしよう。しかし、そうなれば、結局貴様は、国家反逆罪により、死刑になる。意味の無いことをしているのだ。わかるか?」
「私の死を持って、幸運の女神が、この王都に戻ってくるのであれば……。それでよいのです」
レイドルは舌打ちをした。
震えるユレイナの肩を抱きながら、リンデスを睨みつける。
「この爆弾は強力です。……王の間を吹き飛ばすくらい、簡単な話ですよ?」
リンデスの要求は、ライロットを王都に連れ戻すことであった。
ライロットを、この目でもう一度見ることができたら、爆弾を爆発させることはない。そういう主張だ。
「彼女の腕には、紋章があるはずです。それを、一目見るだけでいい。簡単な話ではありませんか」
「……イカれた教祖の言うことを信じ、真に受けたとなれば、国王としての信頼を損なうのでな」
「ふっ……。憐れなこと。では、この爆弾を爆発するほか、ありませんねぇ?」
「いやぁあああ!!!!」
リンデスが、爆弾に触れると、ユレイナが叫び声をあげた。
「落ち着けユレイナ……。はったりだ」
「はぁ……。はぁ……」
ユレイナを落ち着かせるように、レイドルは、ユレイナの背中を撫でた。
普段と違う、優しい、思いやりのある撫で方で……。ユレイナの呼吸は、少しづつ正常に戻っていく。
「しかし、もうそろそろ待ちきれません……。この爆弾を爆発し、幸運の女神を追い出した、悪しき二人の怪物を殺すことで……。女神に許しを請う……。それでも良いと、私は考えています」
「貴様……」
レイドルは……。
……剣を、床に置いた。
「レイドル様……?」
困惑するユレイナ。
レイドルはそのまま、両手を頭上に上げる。
「私を殺せ。リンデス」
「……は?」
「その代わり……。ユレイナを、逃がしてはくれないだろうか」
「わかった。引き続き、説得を頼む」
「了解!」
プロメリアの部隊長、リオベル・クレベスタは、短く息を吐いた。
アージリオン教の信者によって始まった、突然の爆破攻撃は、多くの犠牲者を出したが、徐々に収まりつつあった。
あとは、主要施設と……。王宮に立てこもっている信者を説得すれば、それで戦いは終わる。
エージャリオンの他の地区にも、応援を要請し、なんとかここまで、最小限の被害に留めているが……。
……もし、王宮を爆破されれば、国王が死ぬ。
戦争が終わり、三十年。国王の死は……。次の争いを意味するだろう。
こんなにも大事な時に、ヘイサル王子の姿が見えないとの情報が入り、リオベルは困り果てていた。
三年前、部隊長になったばかりの若者である自分は、そこまでの信頼を得ているわけではない。
もし、ヘイサル王子がいれば、国は一つにまとまっただろう。
……アージリオン教との戦いをきっかけに、どうにかして、軍部の意思を一つにしたい。リオベルは、そう考えていた。
「リオベル隊長。これをご覧ください」
第三部隊の隊長が、一枚の紙を見せてきた。
「これはなんだ?」
「信者は皆……。これを持ち歩いていたそうです」
『幸運の女神の帰還を求む』
「幸運の女神……?」
「えぇ。意味がわかりません。全く不気味な奴らです。……どうして、自国の民たちで、争わねばならないのか」
「その通りだ。……なんとしても、早急に終わらせなければ」
第三部隊の隊長は、敬礼をしてから、持ち場に戻って行った。
主要施設に立てこもっている信者は、何とかして、説得できる可能性はある。
しかし……。王宮に立てこもっているのは、教祖のリンデスだ。
元より、偏った思想の持ち主で、軍部ともめ合うことは、何度もあった。
リオベルは、これまでのリンデスとのやり取りを思い出し……。ため息をついた。
――彼だけは、殺さないといけないかもしれない。
王宮には、第五部隊を向かわせていた。
爆発に、優秀な部隊が巻き込まれては、争いの激化は免れないからだ。
……それはもはや、見殺しとも呼べる作戦だった。
「隊長! 大変です!」
偵察隊が、慌てた様子で、リオベルの元にやってきた。
「どうした」
「それが……。キリマール家の令嬢が、王宮に囚われていると!」
「なに……?」
「何でも……。キリマール家が、かつての戦争の時に作った地下通路の存在を、リンデスが知っていたようで……」
「……報告、ありがとう」
「はいっ!」
キリマール家の令嬢……。
わがまま令嬢というあだ名がついている彼女は、それでもヘイサル王子の婚約者だった。
……国王と、王子の婚約者が死ぬ。
それは……。何としても避けなければいけない事態だ。
リオベルは、覚悟を決めた。
「私が行く」
「……はい?」
周りにいた隊員が、全員リオベルに注目した。
「王宮は……、任せろ!」
「ちょ、ちょっと! 隊長!?」
考える時間は無かった。
……どうせ、二人が死んでしまえば、争いが起き、自分も死ぬことになるかもしれないのだ。
それならば、ここで勝負をかけた方が良い。
リオベルは、王宮へと向かった。
☆ ☆ ☆
「……冷静になるのだ。リンデスよ」
「私は至って冷静ですよ……。悪魔の国王」
不気味に口角を上げるリンデス。
レイドルの横で、ユレイナは震えていた。
地下通路で身を隠していたユレイナだったが、突然アージリオン教の信者が現れ、王宮へと連れ去り……。
今はこの、王の間に、レイドルと共に、人質として捕らえられている。
リンデスは、大きなバッグを手に持っている。
……その中には、爆弾が入っていた。
「もし、貴様の言う通り、ライロットが幸運の女神であるとして……。この王都に、戻したとしよう。しかし、そうなれば、結局貴様は、国家反逆罪により、死刑になる。意味の無いことをしているのだ。わかるか?」
「私の死を持って、幸運の女神が、この王都に戻ってくるのであれば……。それでよいのです」
レイドルは舌打ちをした。
震えるユレイナの肩を抱きながら、リンデスを睨みつける。
「この爆弾は強力です。……王の間を吹き飛ばすくらい、簡単な話ですよ?」
リンデスの要求は、ライロットを王都に連れ戻すことであった。
ライロットを、この目でもう一度見ることができたら、爆弾を爆発させることはない。そういう主張だ。
「彼女の腕には、紋章があるはずです。それを、一目見るだけでいい。簡単な話ではありませんか」
「……イカれた教祖の言うことを信じ、真に受けたとなれば、国王としての信頼を損なうのでな」
「ふっ……。憐れなこと。では、この爆弾を爆発するほか、ありませんねぇ?」
「いやぁあああ!!!!」
リンデスが、爆弾に触れると、ユレイナが叫び声をあげた。
「落ち着けユレイナ……。はったりだ」
「はぁ……。はぁ……」
ユレイナを落ち着かせるように、レイドルは、ユレイナの背中を撫でた。
普段と違う、優しい、思いやりのある撫で方で……。ユレイナの呼吸は、少しづつ正常に戻っていく。
「しかし、もうそろそろ待ちきれません……。この爆弾を爆発し、幸運の女神を追い出した、悪しき二人の怪物を殺すことで……。女神に許しを請う……。それでも良いと、私は考えています」
「貴様……」
レイドルは……。
……剣を、床に置いた。
「レイドル様……?」
困惑するユレイナ。
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