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2章 帝国の呪い
2-79 尊い犠牲になるのは誰か
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誰を犠牲にするか。
私が考え悩むこと、しばし。
第二皇子ディクス
第三皇子トリステラ
第四皇子フィーア
第五皇子フェム
この四人がセレのいる部屋に集まった。
議論をするために集まったわけではなく、セレを抱くために。
ただ、一堂に会するのは久々である。
四人で余すことなく抱き尽くし、セレを息も絶え絶えにする。
それでも、四人ともまだまだ飢えた野獣のようにセレを貪り尽くそうとする。
私が触れるとビクビク反応しているので、セレの肉体もさらに求められまくるのも嫌ではないらしい。
だが、セレには休憩が必要だ。呼吸を整える僅かでも。
「なあ、お前ら、いろいろと嗅ぎまわっているんだろ。情報交換しないか」
「兄上が私と同等の情報をお持ちだと?」
トリステラは嫌味な人間に成り下がったな。
情報戦ではトリステラが有利だろうが、人としての魅力は今一つ。
情報を握っているのなら、人心掌握術も手に入れないと宝の持ち腐れである。
情報は活用しなければ意味はない。
「フィーア、フェムはどうだ?」
「兄上、私は生きたいと強く望んでいます。父上ははぐらかすだけですし、精鋭部隊も何かこそこそとやっているのは知っていますが。情報は教えていただきたいですが、それに見合う情報をよこせと言われると」
そこまでの情報は持っていないと言ってしまう正直者で、末っ子のフェム。
成長しても甘えたところを見せるのは弟として愛嬌がある。皇子としては頼りなく映るが。
「、、、わ、私はあの、ベモガー兄上に勘付かれないように動くのが、なかなか、難しく、て。けれど、仕事の手伝いで、精鋭部隊の調査報告書を、こっそり、読んでおりますが、」
一見、話下手で引っ込み思案に見えるフィーアだが、セレを一番激しく抱くのは、このフィーアである。
表立った反論が苦手なため、最低限の仕事で済むこの四人の中で一番仕事をしているのも彼である。
ただし、キレると一番怖いのがフィーアではないかと思う今日この頃。
セレを抱く姿を見ていると、内部にためているだけではないかと疑う。セレで発散できていればいいのだが。
我々は生き残りたいから足搔く。
他の誰を犠牲にしようとも。
帝国では皇子は皇太子にならないと生き残れないとされていた。
ここにいる者は同じ運命を持つ者同士であった。
だから。
「私はここにいる者たちを蹴落としたくはない。できれば父上が動いてもらえれば良いのだが、そうでなければ処刑される犠牲者が絶対に必要になる。それは力ある者であれば、我々皇子でなくてもいいはずだ」
「それはそうですが、」
ほんの少し渋るトリステラ。
私が視線をやると。
「私だって兄弟を犠牲にしたくはありません。けれど、叔父上は我々に監視をつけているし、敵国の大魔導士への交渉も難航するでしょう」
「責任をなすりつける先を叔父上にするのは悪手だ。それに、、、あの大魔導士を敵にしたら、生き残る前に我々がどうにかされる危険性の方が高い」
「けど、叔父上だけ運命から逃れられているのも狡いと思いませんか」
その誘惑は危険だ。
確かにフェムの言う通りなのだが。
呪いに例外なんてないはずなのに、父が皇帝になってから生まれた叔父という例外。
「叔父上を甘く見ない方が良い。おそらく、皇太子争いに叔父上が参戦していたら、ベモガー兄上が選ばれていたかどうか疑わしい」
「今まで叔父上は好き勝手に生きているじゃないですか。我々の代わりに処刑されても」
「フェムっ、」
フェムの言葉をとめたのはフィーアだった。
「どこで、誰が聞いているか、わからない。そ、それに、叔父上より、ベモガー兄上の方が今は忙しくて、私たちをかまってられてない」
「、、、兄上か」
四人の視線が合ってしまった。
忙し過ぎて、私たちの動きに気づいていないのなら。
皇太子ならば皇帝と違い、処罰の対象となる。
責任の所在地としては問題がない。
「そうだね。ベモガー兄上も長男として争いなく皇太子になったのだから、私たちのこの気持ちを知ってもらっても、いいよね?」
フェムが微かに明るい声で、我々の気持ちを代弁した。
それは我々の暗い想い。
悲痛な叫び。
それらを向けるべきは、生き残るはずの皇太子。
それが最適解に思えた。
兄上にも私たちの気持ちを知ってもらおう。
生きることを諦めざるえなかった私たちの気持ちを。
「ならば、まずはお前たち、精鋭部隊の隊長かフロレンスの元に行け。いつも霊廟近くでどちらかが拡大鏡を持っている」
「拡大鏡?それなら、適当に誰かに言えば、」
情報通じゃなかったのか、トリステラ。
この情報は知らなかったのか?
意外とザルだな。。。
まだまだ本領発揮とはいかないのか?動かせる駒も少なくなってしまったのか?
「普通の拡大鏡ではない。鎖が見える拡大鏡だ。俺も毎日、鎖を切ってもらっている。おそらくお前たちにもまとわりついているはずだ」
「え、そんなものが私たちについてたのか?」
驚きの声をあげて、フェムが自分の周りを見ているが。
「肉眼で見える物ではない。あの大魔導士には見えているらしいが。拡大鏡の存在もあの大魔導士が示唆したものらしく、物は帝城の宝物庫にあったようだが、叔父上が探し出してきたそうだ」
「、、、それ、叔父上と大魔導士がつながってるってことじゃん」
フェムが口をとがらせている。
そんなに叔父上が嫌いなのか、お前。
あの人を嫌う要素がそんなにあったのか?
私たちはそこまで関わり合ってきてないだろ。
、、、まさか、同族嫌悪?
私からすると、お前も自由人だぞ。けっこうわがままに生きているように見えていたぞ。どちらも末っ子だな、うん。
「その認識で間違いない。大教会で何かあったときに飛んでいくのは叔父上で、牢獄の厨房で料理長しているのも叔父上だ。それに、肩に人外らしい黒ワンコをのせている」
自分の肩をトントンと指さす。
「叔父上は人外を手懐けているのか?」
トリステラ、、、お前の情報は本当に役に立つのか?
なんか初めて聞きまーすという受け答えしかしてない気がするんだが。
嫌味なことを言う前に、冷静に判断しような。
もう少しで感情のままお前を省くところだったぞ。
可愛い弟たちに救われたな。外見はもう可愛いという表現は合わなくなってしまったが。
「そうらしい。大教会でよく見られる人外だそうだから、それも大魔導士関連なのだろう」
「ディ、ディクス兄上、よくそんなに情報を集められましたね」
何、トリステラのこの表情。嫉妬?
情報なら自分に敵うわけないと思い込んでいたのか?
「、、、多少の情報はカマかけたら教えてくれる人もいるぞ」
私の場合は精鋭部隊の隊長とフロレンスに普通に教えてくれと聞いたが。
そりゃ、見えない何かを自分の背後でブン殴る動作をしているのに、何をしているのか尋ねないわけがない。
叔父上は普通に教えてくれたし。忠告とともに。
私も死にたくないからそれ以上は叔父上から聞かないけど。死ぬ覚悟なんてできやしない。
「くっ、」
「それに叔父上は解呪方法も知っているようだから、その大魔導士が普通に教えたんだろうな」
「えっ、叔父上は本当に解呪方法も知っているのですか」
、、、トリステラ、もう情報通は返上してしまえ。
もしそれが演技なら最優秀男優賞をもらえるぞ。
「お、叔父上に、教えて、もらえば」
「フィーア、それはやめておいた方が良い。叔父上は父上ともつながっている。解呪方法の教えを乞うた者を告げ口しないわけがない」
「あ、、、そっか」
それは即、処罰の対象となる行為へとつながる。
「ということは、ディクス兄上は解呪方法をご存じないのですね」
なんか良くわからないが、トリステラの嫌味が復活したようだ。
ふふんっ、とした顔がちょっと気に食わない。
「お前も知らないだろ」
「今は知りませんが、大魔導士に口を割らせてみせますっ。私の方が情報戦では強いところを見せてやりますっ」
、、、だから、トリステラ、その大魔導士は叔父上とつながっているって言わなかったっけ。
ということは、その大魔導士から叔父上に、そして、父上に話が伝わってしまうのだが。
情報は収集するだけでは意味がないぞ。
けれど、帝国の呪いを解呪するために、いつか誰かが聞かなければならないことだ。
私が考え悩むこと、しばし。
第二皇子ディクス
第三皇子トリステラ
第四皇子フィーア
第五皇子フェム
この四人がセレのいる部屋に集まった。
議論をするために集まったわけではなく、セレを抱くために。
ただ、一堂に会するのは久々である。
四人で余すことなく抱き尽くし、セレを息も絶え絶えにする。
それでも、四人ともまだまだ飢えた野獣のようにセレを貪り尽くそうとする。
私が触れるとビクビク反応しているので、セレの肉体もさらに求められまくるのも嫌ではないらしい。
だが、セレには休憩が必要だ。呼吸を整える僅かでも。
「なあ、お前ら、いろいろと嗅ぎまわっているんだろ。情報交換しないか」
「兄上が私と同等の情報をお持ちだと?」
トリステラは嫌味な人間に成り下がったな。
情報戦ではトリステラが有利だろうが、人としての魅力は今一つ。
情報を握っているのなら、人心掌握術も手に入れないと宝の持ち腐れである。
情報は活用しなければ意味はない。
「フィーア、フェムはどうだ?」
「兄上、私は生きたいと強く望んでいます。父上ははぐらかすだけですし、精鋭部隊も何かこそこそとやっているのは知っていますが。情報は教えていただきたいですが、それに見合う情報をよこせと言われると」
そこまでの情報は持っていないと言ってしまう正直者で、末っ子のフェム。
成長しても甘えたところを見せるのは弟として愛嬌がある。皇子としては頼りなく映るが。
「、、、わ、私はあの、ベモガー兄上に勘付かれないように動くのが、なかなか、難しく、て。けれど、仕事の手伝いで、精鋭部隊の調査報告書を、こっそり、読んでおりますが、」
一見、話下手で引っ込み思案に見えるフィーアだが、セレを一番激しく抱くのは、このフィーアである。
表立った反論が苦手なため、最低限の仕事で済むこの四人の中で一番仕事をしているのも彼である。
ただし、キレると一番怖いのがフィーアではないかと思う今日この頃。
セレを抱く姿を見ていると、内部にためているだけではないかと疑う。セレで発散できていればいいのだが。
我々は生き残りたいから足搔く。
他の誰を犠牲にしようとも。
帝国では皇子は皇太子にならないと生き残れないとされていた。
ここにいる者は同じ運命を持つ者同士であった。
だから。
「私はここにいる者たちを蹴落としたくはない。できれば父上が動いてもらえれば良いのだが、そうでなければ処刑される犠牲者が絶対に必要になる。それは力ある者であれば、我々皇子でなくてもいいはずだ」
「それはそうですが、」
ほんの少し渋るトリステラ。
私が視線をやると。
「私だって兄弟を犠牲にしたくはありません。けれど、叔父上は我々に監視をつけているし、敵国の大魔導士への交渉も難航するでしょう」
「責任をなすりつける先を叔父上にするのは悪手だ。それに、、、あの大魔導士を敵にしたら、生き残る前に我々がどうにかされる危険性の方が高い」
「けど、叔父上だけ運命から逃れられているのも狡いと思いませんか」
その誘惑は危険だ。
確かにフェムの言う通りなのだが。
呪いに例外なんてないはずなのに、父が皇帝になってから生まれた叔父という例外。
「叔父上を甘く見ない方が良い。おそらく、皇太子争いに叔父上が参戦していたら、ベモガー兄上が選ばれていたかどうか疑わしい」
「今まで叔父上は好き勝手に生きているじゃないですか。我々の代わりに処刑されても」
「フェムっ、」
フェムの言葉をとめたのはフィーアだった。
「どこで、誰が聞いているか、わからない。そ、それに、叔父上より、ベモガー兄上の方が今は忙しくて、私たちをかまってられてない」
「、、、兄上か」
四人の視線が合ってしまった。
忙し過ぎて、私たちの動きに気づいていないのなら。
皇太子ならば皇帝と違い、処罰の対象となる。
責任の所在地としては問題がない。
「そうだね。ベモガー兄上も長男として争いなく皇太子になったのだから、私たちのこの気持ちを知ってもらっても、いいよね?」
フェムが微かに明るい声で、我々の気持ちを代弁した。
それは我々の暗い想い。
悲痛な叫び。
それらを向けるべきは、生き残るはずの皇太子。
それが最適解に思えた。
兄上にも私たちの気持ちを知ってもらおう。
生きることを諦めざるえなかった私たちの気持ちを。
「ならば、まずはお前たち、精鋭部隊の隊長かフロレンスの元に行け。いつも霊廟近くでどちらかが拡大鏡を持っている」
「拡大鏡?それなら、適当に誰かに言えば、」
情報通じゃなかったのか、トリステラ。
この情報は知らなかったのか?
意外とザルだな。。。
まだまだ本領発揮とはいかないのか?動かせる駒も少なくなってしまったのか?
「普通の拡大鏡ではない。鎖が見える拡大鏡だ。俺も毎日、鎖を切ってもらっている。おそらくお前たちにもまとわりついているはずだ」
「え、そんなものが私たちについてたのか?」
驚きの声をあげて、フェムが自分の周りを見ているが。
「肉眼で見える物ではない。あの大魔導士には見えているらしいが。拡大鏡の存在もあの大魔導士が示唆したものらしく、物は帝城の宝物庫にあったようだが、叔父上が探し出してきたそうだ」
「、、、それ、叔父上と大魔導士がつながってるってことじゃん」
フェムが口をとがらせている。
そんなに叔父上が嫌いなのか、お前。
あの人を嫌う要素がそんなにあったのか?
私たちはそこまで関わり合ってきてないだろ。
、、、まさか、同族嫌悪?
私からすると、お前も自由人だぞ。けっこうわがままに生きているように見えていたぞ。どちらも末っ子だな、うん。
「その認識で間違いない。大教会で何かあったときに飛んでいくのは叔父上で、牢獄の厨房で料理長しているのも叔父上だ。それに、肩に人外らしい黒ワンコをのせている」
自分の肩をトントンと指さす。
「叔父上は人外を手懐けているのか?」
トリステラ、、、お前の情報は本当に役に立つのか?
なんか初めて聞きまーすという受け答えしかしてない気がするんだが。
嫌味なことを言う前に、冷静に判断しような。
もう少しで感情のままお前を省くところだったぞ。
可愛い弟たちに救われたな。外見はもう可愛いという表現は合わなくなってしまったが。
「そうらしい。大教会でよく見られる人外だそうだから、それも大魔導士関連なのだろう」
「ディ、ディクス兄上、よくそんなに情報を集められましたね」
何、トリステラのこの表情。嫉妬?
情報なら自分に敵うわけないと思い込んでいたのか?
「、、、多少の情報はカマかけたら教えてくれる人もいるぞ」
私の場合は精鋭部隊の隊長とフロレンスに普通に教えてくれと聞いたが。
そりゃ、見えない何かを自分の背後でブン殴る動作をしているのに、何をしているのか尋ねないわけがない。
叔父上は普通に教えてくれたし。忠告とともに。
私も死にたくないからそれ以上は叔父上から聞かないけど。死ぬ覚悟なんてできやしない。
「くっ、」
「それに叔父上は解呪方法も知っているようだから、その大魔導士が普通に教えたんだろうな」
「えっ、叔父上は本当に解呪方法も知っているのですか」
、、、トリステラ、もう情報通は返上してしまえ。
もしそれが演技なら最優秀男優賞をもらえるぞ。
「お、叔父上に、教えて、もらえば」
「フィーア、それはやめておいた方が良い。叔父上は父上ともつながっている。解呪方法の教えを乞うた者を告げ口しないわけがない」
「あ、、、そっか」
それは即、処罰の対象となる行為へとつながる。
「ということは、ディクス兄上は解呪方法をご存じないのですね」
なんか良くわからないが、トリステラの嫌味が復活したようだ。
ふふんっ、とした顔がちょっと気に食わない。
「お前も知らないだろ」
「今は知りませんが、大魔導士に口を割らせてみせますっ。私の方が情報戦では強いところを見せてやりますっ」
、、、だから、トリステラ、その大魔導士は叔父上とつながっているって言わなかったっけ。
ということは、その大魔導士から叔父上に、そして、父上に話が伝わってしまうのだが。
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